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trigger
なんだかんだでスッキリするお話が好きなんですよね。いい人が報われる話。
なので、クズい三井が聖母のような曽根くんに救済されるお話は、なんて三井に都合いいんだ!って思ってしまう。
三井のクズいところ
・妻が愛されてると感じていない形式上の夫婦関係(本人は無自覚)
・離婚以降生活が荒れ、職場でも態度が一変
・学生時代に告白してきた曽根の事をゲイだと噂を流して転校させた
・隣に越してきた曽根を捌け口として乱暴に抱きまくる
・行為が終わると早く出て行けと邪険に扱う
・むしゃくしゃして曽根の二の腕にタバコで根性焼き(3箇所)
・無職になり自暴自棄になった三井を心配して介抱してくれた曽根の同情を利用してSEX。その最中に曽根が片思いしている同居人佐倉をメールで部屋におびき寄せSEXしているところを見せつける。
こんな事されても曽根は寄り添ってるんですよ。
三井は、性志向が男性である事を認めきれてない、本当は学生時代から意識しているのは曽根の事だったのに恋愛感情だと気付いていない。
佐倉にSEXしているところを見せ付けたのなんて、完全に子どもっぽい嫉妬。
中学生の時の教育実習の先生の冗談での手コキがトラウマだったのかもしれないけど、だからって人にそんな態度取っていいわけ無い。
曽根の優しさでこれから変わっていくのかもだけど、絶許な気持ちが拭えません。
攻めザマァを求めてしまう私がいます。
なので、本編でリバが見たかったです。
曽根に抱かれてグズグズになってるところ見せやがれ!と。あんなに酷い扱いしてた曽根に縋り付いてるところが見たかった。
これが、曽根主人公のお話なら読めるんだけどな。(よくあるありきたりなお話になっちゃうな)
クズ攻め救済だから、珍しさがあるんだろうな。
シーモアで購入
ほとんどが修正の要らない構図。1箇所だけ薄消し
三井の自分の性癖や弱さやズルさを認めれずに曽根に全部ぶち撒ける姿にクズいなと思いながら、人間臭いなとも思いました。
自分にも思い当たる節があるし、結局自己嫌悪で落ちていくのが分かり過ぎてしまう。
曽根はダメ男好きなのか結局ずっと好きだったのか、三井からのメールを待ってることに「お前が甘やかすから!」とも思いましたが、三井をボコボコにしたのには驚いたし、「良くやった!」と感心しました。
甘やかすことだけが相手の為になるわけでもないですもんね。
しかし、そうかぁ、三井ネコちゃんだったかぁ~。ニャンニャンしてるとこが見たかったなぁw
三井という男の、偽りから始まった転落と再起の物語。
自分のセクシャリティを否定する深さのリバウンドが、よりダメージの幅を大きくさせている様子が良かった。
仕事では高スペック。確かに、三井という男は出来るやつ、これはゲイでも結果は同じだと思った。しかし、家庭では妻子に対して良き夫、父であるのは全て自分の為で、そこに幸せと感じる家族は無かったんだな。
離婚理由が、私を欲してくれる人と暮らしたい。あなたはただ離婚したくないだけよ。
これ、奥さんに言わせたこの言葉決定的。
対して、曽根はあとがきに〜それなりの経験はあると、記載あるけど〜これ無かったら、本当にイカれた奴としか思えなかったわ。
曽根の包容力に乾杯です。
曽根の物語を読んでみたいと思った。
学生時代に、三井に告白していじめで転校して、再会して散々な目にあって、途中でおいおいとなりましたが、三井には一生大事にして貰って下さいね。
攻めザマァな作品と言えば必ず挙がるこちらの作品。
攻めザマァ萌えも萎えもないのですが、読もうと思っていたのに先延ばしになってしまっていました。
確かに三井はクズな部分もあるんだけど、なんだか"可哀想なヤツ"という印象でした。
ただ自分がゲイだってことを認められず、どんなに否定しても同性に惹かれる自分に対する怒りを他人にぶつけていたのだろうと思うんです。
三井だけがクズなんだろうか。
話し合いもろくにせず別れた妻も?
生徒にイケナイコトした教育実習生も?
ゲイに理解の無い世の中も?
その逆で、誰が1番の被害者なのかとかも考えてしまって、BLコミックを読んで色々考え込んでしまったのは久しぶりでした。
とにかく三井が曽根と再会できて、曽根という理解者を得られて良かったです。
「ヘテロの男役をもうだれも強要しない」
このセリフ最高でしたね。三井が世の中のマジョリティの概念から解放される兆しが見えた、素敵なラストでした。
イシノ先生の絵はとても好きです。
言葉数少なく絵で語る作風も好きです。
背景が時々歪む手法も好きです。
お話としては、隠れゲイが「正しく」人生を送ってきて、愛情がないため妻に離婚をつきつけられる。
高校の時にふった同級生と再会、しかもお隣。
↑BLあるあるですよね。イシノ先生もあるある設定を描かれるんだなぁと。
三井はこれまで自分を偽り、苦しいながらも体面を保ってきて、それが全てだった。
が、失ってしまい、空虚感を味わう。
そこからは、荒れ放題で。
それなのに、曽根に見捨てられたり逆襲されるどころか愛されて。
息を吹き返す。
ある意味しあわせですよね、三井。
全てを失うと同時に曽根と再会して。
すぐにトリガーを与えられて。
再生できて。
恵まれているお話だなぁ、というのが感想です。
曽根としても自分を必要としてくれる三井の存在がうれしいんでしょうね。
萌えは「はんぺん」でした。
賛否両論あるのを知ってためらってたら、むしろ私が好きな方の作品でした。
クズの救済が好きなんです。クズがクズらしくクズをまっとうし、かつ実はいい人的なフォローがあるわけではなく、ただそれが愛でもって救われる話が好きです。変わろうと思えば人間は変われるけど、思わなければそのままだし、誰かの助けが必要になる時も多い。それがその誰かを傷つけていい免罪符になる訳でもないけれど、その誰かと出会えるかどうかも自分のこれまでの行い次第なわけで。
最後に明確になる彼がそちらを望んでいるという描写もかなり自分の好みでした。
あとがきまで読んで納得できる作品でした。
『トリガー』の意味……うん、素晴らしい。
三井という一人の男を通して、自分に正直に生きることの難しさを感じました。
マイノリティなら尚更。
クソ男の生き方にもそれなりの理由があり、経緯がある。
そこを後から丁寧に描いていく構成も素晴らしかった。
そんなクズい男に傷付けられながらも寄り添う曽根。
そんな曽根もまた、三井という理解者を得たのかもしれない。
ゲイ同士でないと分からない事もあるんだと思う。
あんなに強気に振る舞っていた三井は、本当は抱かれたい方だったんですね。
作中でリバには至らなかったけど、これからを予感させる終わり方も良かったと思います。
傷付け合わなければ分かり合えないとしたら悲しいけど、三井は曽根と再会できたこと自体が幸福だったんだと思う。
曽根は、ずっと強くてかっこよかったなあ……
幸せを願いたくなるクズ。
三井はとても酷いしクズエリートなのだけど、葛藤した過去や心中を思うと、そろそろ素直に幸せになって良いんだよ、と母心のようなものが芽生えます。
何より曽根が良い人すぎて、ひねくれた三井を幸せにできるのは曽根くらいだよな、出会えて良かったな、と再び親心のようなものが芽生えてほんわりします。
そして、書き下ろしのリバも大変大変おいしくて最高でした。イシノアヤ先生、ありがとうございます。
三井が自覚して恋した相手は曽根だけだったのではないかと思った
保険委員会に出なかった理由は曽根がいるからで、思春期に意識しあってるとしたら感じる物だろうし、曽根が告白したのも可能性がないとは思ってなかったのではないかと思う
曽根も両思いのような気がした相手が三井だけだったのだとすれば、再会してからの三井の呼び出しに確信を深めて、三井が自分を少なくとも過去には好きだったと知っているから責任を取るよう求めたのだろう
タバコの火傷は本当にひどく、その場面で何かを考えることができなくなるくらいショックだったし、高校でのアウティングも辛い話だけれど曽根は転校したってことは、親にもゲイだと知れていてあの様子ならば受け入れてもらえたのだと見えるのでそれだけは良かった
三井は職場でも再びアウティングしたってことで本当に何がしたいのか…曽根の気持ちが欲しかったのだろうか
ゲイを否定して頑張った自分が失敗して、ゲイを認めている曽根が隠して上手くやるなんて許せなかったのだろうか
裸の曽根が女のような体格でもないところがとても良かった
二人共が互いに愛されている幸せを感じながら、優しくしあって生きていって欲しい
ゲスい攻めの作品が大好きなので、最初そういう感じかなーと思っていたのですがお話が進むにつれこの人は弱い人なんだなと思いました。弱さを隠すために自分より立場が弱いものに暴力を振るう子供みたいだなという印象。だんだん可愛く思えてきて不思議です。
ストーリーが進むにつれ、当初の印象と逆になっていくのが面白かったです。一見気が弱いように見えた受けさんは意外としたたかだし、クズに見えた人は可愛い人だし。
最後リバっぽくなるのも好きでした。セリフ違うかもですが
「ヘテロの男役を誰も強制しないから」
自分を抑制しながら生きてきた人に、これを言ってあげるんだな。かっこいいなと純粋に思いました。その後「俺は女じゃない」を連発しますが、女になりたくないのには過去のトラウマやら色々あるんだろうな。考察力をもっと磨きたい。何度読んでもここでうるっときます。この2人の続きが気になるなと個人的には思います。