春風のエトランゼ(1)

harukaze no etranger

春風のエトランゼ(1)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神190
  • 萌×258
  • 萌31
  • 中立16
  • しゅみじゃない12

--

レビュー数
24
得点
1291
評価数
307
平均
4.3 / 5
神率
61.9%
著者
紀伊カンナ 

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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
海辺のエトランゼ
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784396783648

あらすじ

ゲイ小説家の駿と、天涯孤独でフリーターの実央。遠回りしつつもようやく始まった二人の離島ラブライフ。

表題作春風のエトランゼ(1)

親を亡くし天涯孤独,恋人,20歳
小説家,27歳

その他の収録作品

  • しとしとエトランゼ
  • あとがき

レビュー投稿数24

私のBLのはじまり

何も知らずに劇場版の方を見てから商業BLの良さに気づき、初めて購入した漫画。

「海辺のエトランゼ」のキャッチコピー、「心が洗われるBL」の名の通り初心者の私でもサクサク読めました!絵柄が可愛くて、台詞回しや細かく描かれた小物や背景が凝ってて素敵な作品です。

年下ワンコ攻めの沼に落とされたのもこの漫画でした笑 みおがほんとに可愛くて〜

R-18描写も絵柄のおかげで生々しくなく、しかもサラッとしているので可愛い感じ。そんなにエロに重点置いてないorストーリー重視の人にオススメです。

1

美しい作画

駿27歳だったの?!それにしては子どもだな。大丈夫かいな。実央も子どもだなぁと思ってたら、突然普段はマニュアル車を操ってる情報が出てきてドキッとしたり。それを駿が知ってるのもニヤッとしちゃう(「オートマ平気なん?」)。仕事で軽トラでも乗ってたのかな?
駿の子どもっぷりは世捨人系のもうどうでもいいや〜を感じるけど、ミオというこの世へのしがらみができたらちゃんとしてくれそうな気もする。ミオは生き死にに敏感だから人間関係は円満を是とするけど、あとは大雑把ね。

一回読んでセックスシーンはあまりない記憶でしたが、割と致してた。
歳の離れた弟に見られると言うのは、罪悪感という点では親に見られるより重い気がする。羞恥心は親が勝つか。

1

絵が好き

絵が好きで漫画のテンポも良い。
読んだ後に重い気持ちにならなくて良い。

1

BがLするホームドラマ

駿と実央の二人は沖縄の離島を離れ、駿の実家のある北海道(函館)に移り住みます。
今度は実央がエトランゼ(異邦人)ですね。

道中の様子(飛行機→東京見物→フェリー→列車→ホテル→実家)もしっかり丁寧に描かれ、日本列島縦断にかかる時間と距離を感じさせます。

二人の間に流れる空気も恋人らしくなり、イチャイチャ、えちえち、甘い雰囲気。
駿も「他人の言うことは気にしない」「なるようになる」と、ある意味吹っ切れた様子で、自分から手を繋いだりキスをしたり。
実央の柔らかい髪をクシャッてするのも良き。

キスシーン(未遂含む。当社調べ)8回のうち、7回は駿の方から。
殊更萌えたのは、雪の降る中公園で。
雪玉を投げ合ってじゃれついて。
二人共バタンと倒れて、顔が反対になってするキス!
駿の実央を見る表情が柔らかく、眼差しに切ない程の情愛が込もっていると言いますか。

そんな二人のラブラブと橋本家の家族紹介が賑やかに描かれ、BLにホームドラマ要素が加わってきました。
実央の新しいイメージ……大食いで、ちょっとおばかで朗らかで、涙もろいキャラもここで定着させられた感じです。

1

だって家族だから

『海辺のエトランゼ』の続編です。
前作では沖縄の離島に逃げてきた駿が「エトランゼ」でしたが、ここからは実央が「エトランゼ」ということでいいのかな。

久しぶりに読んだら、ちょっと「あれ?」と思うことが多くて驚いてます。
『海辺のー』は何度も読み返していたけれど、よく考えたらこちらは4年前に一度読んだきりでした。
読み返してみて、その理由が分かったような気がします。

駿の元婚約者である桜子から「父の具合が良くない」と聞いて、6年ぶりに地元へ帰ることにした駿。
初めて沖縄を離れる実央も連れて、てんやわんやの道中。
着いた先は北海道。何と日本の端から端まで逃げてましたよ、駿くん。
実家に帰ってみたら、見知らぬ弟(7才)に、腰をやっちゃってるものの元気そうな父が…。

という始まり。
うーん、こんなにわさわさ騒がしかったかな?というのが、久々に読んだ感想。
弟のふみがずーーーーーーーーっと大騒ぎ。
もうちょっと黙っててって言いたくなるほどうるさい。
子供だから仕方ない…、子供が出てくるBLは好きだ…、いや、でもわたしが好きな子供が出てくるBLって、こういうんじゃないよね!?とひとりノリツッコミをしてしまう虚しさよ…。

さらに冒頭部分の実央のサイズが縮んでいて、髪を短くしたことも相俟って、まるで出会った頃のような印象。(徐々に大きくなります)

コマが吹き出しで埋め尽くされている、押しの強すぎるページが続いて、変だなあ、こんなだったかなあと思いながら読み進めてました。

今作ではゲイであることを「気持ち悪い」と言っていた駿の原点が見られます。
好きになるのはいつもノンケの友人。
先回りして釘を刺されたこと。
声をかけてきたひととホテルへ行ったものの、できなかったこと。
自分を肯定されたい、間違ってないと、気持ち悪くないと言ってほしい。
でもそれは同じゲイでは意味がなくて、「ふつう」のひとに、女の子を好きになるひとに認めてほしい。
だけどただの「第三者」ではなくて、身近な「友達」に受け入れてほしい。
そんな気持ちが強くなった結果、結局自分を自分で認められないまま、自分が一番自分を「気持ち悪い」と思い続けてしまったんだなあ。
呪いだな、と思いました。

初読のときに気になっていた、実央の言葉がありまして。
「女の子が好きだよ」って言うんですよね、実央は。
この台詞が初読時は「自分はゲイじゃない」という線引きに思えて嫌だったんです。
でもちゃんと読み取れれば、気付けたはずだったんだなあ。
ああ、実央は駿がずっと待ち望んでいたひとだったのか、と。

肝心の家族の方も、駿の言葉や結婚式の回想でもっと酷い状態を想像しがちですが、おおらかで朗らかなお母さんが主導権を握っている橋本家は歓迎ムード。
お父さんはゲイであることに怒っているというより、その日まで言わなかったことと、そのまま逃げたことに怒ってる様子で、ああ、やっぱり家族ってあったかいなと思える展開です。

ふみはうるさいけど、駿の過去のエピソードをちゃんと読み取ることが出来たので、再読してよかったなあと思った次第です。
ふみはうるさいけど。

1

さらさらしてる感じ

春風を先に買ってしまいその後に海辺を買いました。海辺を読んだ感想がうーん…っていう感じで読むのを先送りにしていたのをやっと読んでみました。
この作者の絵の雰囲気はノスタルジックでとても細やかにかかれているので他では味わえないような暖かみを感じることができます!

海辺だとキャラの唐突な行動や性格についていけず作品にいい印象がわかなかったのですが、そのキャラを飲み込んで春風を読んだら意外と嫌悪感が沸くこともなくさらさら~っと読めてしまいました。
海辺よりは過去が掘られていて良かったとは思いました。
でも海辺同様キャラの考えている事が書かれる表現が少ないのでキャラを表面的にしか見ることが出来なくてキャラの行動をただ見守っているだけのいうな物足りなさを相変わらず感じました。一巻分を読んだ満足感は薄いかもしれない…

1

心が洗われるBL(ボーイズラブ)

この作品は前作の「海辺のエトランゼ」を読まないと、ふたりの関係性や惹かれあった理由がわからないかと思います。

前作の帯に書かれていた文章、「心が洗われるようなボーイズラブ。」は本当に的確。
アニメーターである作者様が描かれた絵はとてもかわいらしく、背景など細かい描写もきちんと描かれており素晴らしかった。BLの絵柄に抵抗のある方でも読みやすい作品だと思います。
話の内容もとてもテンポがよいため読みやすく、登場キャラクターそれぞれに魅力があり読み進めるのが楽しい。えっちなシーンも少なめで、且つそれほど生生しくないためBL初心者におすすめしたい作品。

このかわいらしい絵柄からはなかなか想像しがたいがキャラたちの過去や心情描写が結構重め。けれど、絵柄がかわいいく愛らしいキャラたち、ギャグっぽさのおかげで重い話も読みやすい!

ただ、私はこの作品を一度読んだだけではなかなか理解できず、また良さがわからなかったのですが何回も読み直すうちに内容が理解でき話の素晴らしさを実感できました。漫画でうまく話がつかめないなあという方がもし他にいらしたらドラマCDを聴いてみてから漫画をもう一度読むことをおすすめします。


今年劇場アニメとして公開され、続巻も発売されるそうなのでこれを機にぜひ多くの方に触れていただきたい作品です。

1

よくわからない

海辺にエトランゼが、コマやセリフの流れがよく分からず、お互い好きになる過程など全く入ってこなくて…何も考えずそういうものなのね、と本作を読んだ。
ふ〜ん、で終わってしまった

2

日常感のなかにもしっかり読み応えあり

 時々台詞から台詞への脈絡がないように感じたり、新たに登場する駿の弟がなぜか実央に似ていて混乱したりしましたが、前巻よりはスムーズに読み進められ、萌える余裕も出てきました。駿の職場と実家を訪れるため、島を出た2人の旅路や、橋本家に2人が馴染んでいく様子が主に描かれています。この作品全体の中でも、電車やフェリーなどを乗り継いでいく2人の描写が一番好きですね。何か特別なことをしているわけじゃないけれど、風景と共にただただ穏やかに2人一緒に過ごせる時が流れていく。紀伊先生のタッチも活かされて、とても素敵なシーンになっていました。

 後半は橋本家でのシーンがメインです。駿が両親と和解するところから始まり、実央も駿の恋人としてちゃんと受け入れてもらうことができました。駿の父親の態度は素っ気ないけれど、2人をけっして憎からず感じていることは伝わってくると思います。両親との確執を時間が解決してくれる場合もある。きっかけは偶然だけど、2人が一緒に橋本家を訪れる状況になったのは良い結果をもたらしてくれましたね。実央の誕生日を祝った夜で終わってしまうので、次巻はここからまた何か起こるのか楽しみです。

1

暖かい、二人の愛の記録

海辺のエトランゼから春風に来ました。表紙、中の絵とも素敵ですね

春風シリーズは結ばれたふたりが北海道で紡ぐ愛の記録だと思います。正直攻めはどちらかというとクズですが(作者のあとがきより)、実央と自身の家族に囲まれて、ゲイである葛藤などと向き合いながら一日一日を重ねていく姿をみているのがとても心地よいです。

ほのぼのとした絵柄や、表情豊かなキャラクター、さわやかな世界観に浸りたくて何度も読み返しています。出会えてよかったと思えた作品です。

2

この作品が収納されている本棚

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