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俺の手でも 何か手伝うことができるかな…?
CANIS-Dear Hatter-#1
表紙通りサトルのターンでしたね。
なのでサトルの仕事メインで恐れていた不穏な展開はなく安心して読めた。
でも、リョウの過去や組織について小出しにきたので、ああ次巻くるわね、と今からビビっています。汗
前巻で気になっていた後藤が出てきた!
やっぱ予告のメガネでしたね。
後藤がリョウにきついのが気になる。
サトルは後藤を嫌がっているけど、後藤はサトルを好きみたいだから、牽制している?
後藤はそういう意味の好きではないかもだけど。
サトルの仕事に対して、周りの評価が、恵まれている、ついてる、ばかりなのはなんでなんでしょうね。
サトルの努力、実力があるから認められたんだろうに。
実力も認められているのにサトル自身が自信を持てなくて、周りの声がそういう風にしか聞こえていないのか。
「超えられないんだ あの瞬間を」
と言っているのが、その答えか。
リョウがサトルの右手を両手で包んで言った
「俺の手はサトルさんの手と違ってあまりいいことをしてきてないけど そんな俺の手でも何かを手伝うことはできるかな…?」
に対して、サトルが自分の初心を思い出して過去の栄光から吹っ切れたようでよかった。
で、リョウのための帽子を作る、てのが萌え〜ですよね。
その帽子をショーでリョウが被ることになるのはうまくできてるわぁと。
サトルが自分の過去をがらにもなく話して
「あいつには話しておくべきだと思った」
のは真摯でいい。
で、サトルがリョウのことを聞こうとしないのは、サトルが言っているように、覚悟もないのに中途半端に踏み込んではいけない、のは大人だし賢明だと思う。
下手に半端に聞いて、でも受け止められませんとかなったらリョウを傷つけるだけだもんね。
だから本当は気になるけど、リョウから言ってきた時はちゃんと聞こうと心の準備をしているように見える。
リョウがショーに出ると言った時、昔の関係者に顔が知られるやん、と思ったら案の定でしたねw
ま、避けては通れないだろうから、次巻どうなることやら、ヒヤヒヤしますが。
ショーでアドリブで、リョウが帽子をとって被り直したのは、帽子を手にとって愛おしそうに眺めて、被り直すことによって、帽子の良さ、帽子を被った時の心境や、改めて被った姿を見せたかったかったのかなと思いました。わかんないですが。
ショーの後、サトルに緊張したと抱きつくリョウに萌え〜。
更に、サトルに「うれしかった ありがとう」と言われ、照れて「この気持ちをどう表現すればいいのか」のリョウのお目目がキラキラして超かわいい〜。
そして、ちゅうするの萌え〜萌え〜。
そ、こ、で!!
帽子を使ってちゅうしているのを隠すのがまたおしゃれですわね!
リョウがチェイスからハロルドが生きていると聞かされる時、サトルがすれ違いざまに肩がぶつかるハロルドのコマが挟まっているのがまた!うまいわぁと痺れました(偉そうにすみません)
寝落ちしそうなサトルに引っ張られて倒れ込み思わず
「だ きたい」
「夢と……希望を…………」
と言っちゃうリョウ〜〜!!
そして、ちゅうして迫ろうとするんだけど拒まれて…。
この時点ではしょうがないけど、攻め(決めつけw)としてリョウにめちゃくちゃ期待してしまいます!!
そして、お別れ。
2人ともどこかで覚悟していたであろうから、意外にもあっさりしたものだったけど、そういうもんだろうとその方がすんなり入ってきたし、2人の心情を想像できた(気がする)
Backatageの英子のお店紹介もおしゃれ。
店名のダンテはそういう意味だったんですね。
サトルの店名の付け方が軽いw
そういうの好き。
お買い上げの帽子を入れる箱と紙袋を、黒か白か選べるのもいいですね!
どっちもステキだから、どっちも欲しくなっちゃいそう。
絵だけでもすばらしいのに、口絵や扉絵のデザインもめちゃくちゃステキ。
特にChapter.6の扉絵!
英子が2人の関係があやしいと話す流れで、扉絵が「こればっかりはさ」のセリフと飴ちゃんの包み紙の絵…柄が「LOVE」の文字なのもしゃれてるわぁ〜と。
目次、Chapter.6、ノンブルのフォントもおされ!
あと、ここからはリョウのかわいいポインツをば。
漢字を一生懸命勉強するリョウがかわいい。
ハンサムスキルてw
ソファに仰向けにぐったりしているリョウがスタイルよくてかっこいい。
すぐお腹が空いて、たくさん美味しそうに食べるリョウもかわいい。
サトルに会いに来たお客に「いませーん」と笑顔で接客するリョウもかわいい。
裏表紙がこの1巻と2巻で間違い探しのようになっているのがおもしろい。
1巻ではサトル1人と恐らくサトルの持ち物が描かれていて。
2巻ではリョウがチラッと映り込んでいて1巻のサトルがリョウを笑顔で見ている。
2巻では手前に置いてある物も少し変わっていてリョウの物が増えているのかな。
このカラー絵だけでも絵とデザインがすばらしいのに、2巻揃えての遊び心が楽しくて好きです。
カバー下の絵にも工夫が、
1巻は恐らくサトルの右手の絵(5話の扉絵の手かと)
2巻は恐らく(小指の曲がり具合から)1巻のサトルの右手に触れている(握手しようとしている?)リョウの右手かなと。
裏表紙、カバー下絵とも各巻の内容に沿ったアイデア、デザインがすばらしくて最高。
前巻は2人の現在と過去を織り交ぜながら描かれるも、どちらかというとリョウの過去の比重が大きかったかな?という印象でしたが、今作は聡の帽子職人としての葛藤が非常に大きな割合を占めていたように感じます。前巻ではライバルとして登場した後藤に、ニューヨークでのファッションウィークで帽子メインのショーを任されることになり、聡は過去に賞を獲った帽子をいかにして越えるかということに囚われ、自分との戦いに苦しみます。それを一番近くにいて支えてくれるのがリョウです。彼は今までの生活で得た経験に加え、当然聡への好意も相俟って、本当に聡の機微を敏感に感じ取ることができるんですよね。
職人として岐路に立たされた聡が導き出す答えも非常に納得できるものですし、イイ男が仕事に真摯に向き合う描写をとても楽しむことができると思います。さらに、聡とリョウの関係性も変化のタイミングを迎え、BLとしてのストーリーも深みが増してきます。終盤、リョウの決別できない過去も絡んでくるので、最終巻でどんなスリルが待ち受けているのか、2人がどんな関係に落ち着くのか、しっかり見届けたいと思いました。
少しずつ2人のことが分かってきました。
サトルさんの過去…華々しいデビューだった為その後のモチベーション維持が難しいのは何となく分かります。それがリョウと出会った事で道筋が見えたんですね、人の力って凄い!
リョウの恋愛観…これまでリョウにとってセックスは生きる為の手段であって、恋愛感情を伴うものではなかったようですね。まあ、リョウの年齢を考えると大人びてるけど19歳ですから珍しくはないですけど。
でもそのリョウがサトルさんに「愛せる人って自分で選べるの?」と熱っぽく問いかけたりしてます。
サトルさんのおばあちゃんが倒れたり、仕事でもニューヨーク行きが決まったり、物語が動き出しました。
恋愛方面でもリョウが恋心を自覚し始めて少し色っぽいシーンも出てきました♪
うーん、でもニューヨークはリョウの過去が絡みそうですね〜…あっそこで続くとか
いきなり何ですが、初めてB男くんのキャラが立った気がします(笑)あれ?この子、もっと地味で無口系じゃなかったっけ?
それはさておき、ファッションウィークに参加するために、NYに行く事に。
平和で順調そうなんですが、NYってだけでリョウ方面には不穏な展開のような。予告もあんなだったし。
その割にはリョウはNY行きを嫌がっていないし、どちらかというと沓名さんの乗り越えなければいけない壁の話メインかも。
業界は違えど自分も物を作る仕事をしているので、もし世間的に評価された物が自分の思う物だなかった場合、ライバルなどの他人でなく評価された自分の実績が壁になってしまうんですよね。
でも沓名さんの周りにはちゃんといい人が集まっているから、それが実力や人柄に対する正当な評価なんじゃないですかね。運も実力のうちですとも。
キャラでは何故か英子ちゃんが一番好きですが、彼女は相当に口うるさく騒がしいですけれども、鬱陶しい女子キャラじゃないのは沓名さんの腕に惚れ込んでるのが分かるからでしょうかね。よくBLに出てくる、ただうるさいだけのわがままな女子は苦手なので。
ちゃんと働いてる子で、頼もしいです。あと男の趣味もいいですよね!(笑)
ショーも無事終え、何もかもが順風満帆に見えたのに、NYに残ると云い出すリョウ。
こういう展開は最初から想定できたんですが、やはり悲しいなあ。
巻末のショップデータたまらないですね!
本当にあったら行ってみたいなあ。
恐らく前巻以上にこの巻の展開は評価及び
好き嫌いが分かれると思います。
少なくとも肉弾戦ありきのBLを基本路線に
考える方にとってはこの作品の在り様は
「あり得ない」と断ずべきものかと愚考します。
ただ、精神的な色香を匂わせる手法として
捉えるなら評者は充分有りだと考えますけどね。
それにしても難しい作品です。
実は前巻を読まずともこの巻だけである程度
物語は成立してしまうのです。
ラストピースをお預けにされておりますので。
もしかしたら最後の最後までラストピースは
お預けのままかも知れません。
もしそうなってしまったとしてもそれはそれで
良いのかなと納得するかしないかは、読み手
それぞれの立ち位置によろうかと。
もしかしたらこの物語自体が壮大なパズルの
一片かも知れませんし。
スタイリッシュな絵と新鮮な雰囲気ですっかり魅了された前巻。
続くこの巻は、お洒落さに拍車がかかりながらも
それだけではない、人を描く物語としての魅力に溢れていた。
帽子屋として成功しているように見えるサトルだが
彼には彼のクリエーターとしての傷と悩みがある。
それらに折り合いをつけて、新たな一歩を踏み出すサトル。
ショーの場面の切れ味よく華やかな魅力、
久しぶりに訪れた故郷での祖母との一コマの暖かさ、
ひたすら漢字を練習するリョウの可愛さ、
スタッフの優しさや共に夢を追う高揚感……
そして見え隠れするダークな世界。
二人の距離が今までになく近づいた時に
リョウもまた踏み出そうとする。
どこに向かって……?
エロはない……
というよりBLとしてもうっすーいんだけれど、
ふとした場面の色気もあるし、次への期待を含めて満足感もある。
と、これはチョコッと雑誌で二人のイチャイチャを見ちゃったせいか?
引き続き来月はDear Hatter-#2が発売予定。
1巻の表紙は二人、今回はサトル、
となれば次巻はリョウか?!
再び願わくば二人を、今度は向かい合った二人を期待!
評価は萌×2と迷いつつ、満足度と2ヶ月連続刊行加点で神。
うー、めちゃめちゃこの絵が好きなんだが、
迷いのないシャープなラインといい、背景の空白のバランスといい、
すっっっごく かっこいい
物作りと、仕事。
自分自身を自分で乗り越える葛藤。
ストーリーも、非BLの大人のお仕事マンガとしてなら、文句なくいいんだけど、
でも、ラブは?
私としては、エロ至上、エロエロ必須主義じゃないので、エロがないのはそれほど問題じゃない(むしろ、ラブのないエロだったらいらないって位で)
一応、二人の間には、第三者から見れば、それはもう恋愛でしょうって雰囲気がない訳じゃない程度の描写はされているし、実際押し倒しかけたりもしてるけど、サトルの恋愛回路は頑なに閉じちゃっているし、リョウもちゃんと過去と決着を付けない限りは絶対サトルの元へ戻らなそうだし、
この物語がBLとしてどう決着するかは、続巻を待つしかないのね。
というわけで、BLとしての萌は続巻に期待して、今回は神にしないで萌×2
1巻が出たのが13年。
2年空いたことにはなりますが、今月来月の連続刊行によって焦らされることなくこのHatterの章を完結して見られるということは嬉しい限りです。
飼い主に見放され、日本で死ぬつもりが思うようにならず、
帽子デザイナーの聡に拾われ、彼の店を手伝いながら居候することになったリョウ。
Rainの巻では聡がリョウに対して一目ぼれ?な感情を覚えつつもそれを打ち消して、恋愛モードへの移行は全く見られることはなかったのですが、
このHatterにおいて、それは動き出します。
聡がN.Yのショーに出ることになったこと。
このHatter#1では聡が感じていた才能と作品に対するジレンマとトラウマを抜け出すことができる羽ばたきが一つメインの軸だとは思うのですが、
その過程において聡とリョウの関係や気持ちが浮き出していくのが見えてきます。
余り過去の事を話すのは好きじゃないけど、リョウが聞いたから話たくなったから話した、トラウマの事。
聡はリョウに聞きたい事があって聞くと、多分話してはくれると思っているが、だけどそこまで踏み込んでいいのかと、中途半端をしていいのかと、半ば怖がっているように見える。
リョウは、聡をじっと見ている。よく観察している。
まるでおあずけさせられている犬のように、でももの欲し気にはしないで聞き分けのよい陽気な犬を装って。
彼の中にもまた言葉にしない葛藤がある。
土壇場で、トリを務めるはずのモデルが事故で出演できなくなり、代わりを務めることになったリョウに聡がかける言葉
「自分らしく歩いてくれ」
これがリョウにとっても聡にとっても大事なことだったのでしょう。
ショーは無事成功に終わり、その後のプロモーション活動に暫く二人でN.Yに残る事になったとき、リョウは昔の仲間と偶然出会い、
自分が忠誠を尽くしていた飼い主が生きていることを知る。
そして・・・
この巻が聡の決着であるなら、次月の巻はリョウの決着です。
それぞれが、踏み出す為に必要な事。
クリアしていかないとですね!たとえその道が容易でなくとも。
何か言いたげにじっと聡を見つめるリョウの瞳
触りたいのに触れない苦しく切なげなリョウの瞳
彼の目が語っていました。
魅せる絵ももちろんですが、物語構成がうまいというか自分の感性にぴたりと当てはまる!
さて、ラブも見えてきましたし来月が待ち遠しいですね☆