CANIS-Dear Mr.Rain-

CANIS-Dear Mr.Rain-
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神46
  • 萌×217
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
10
得点
316
評価数
69
平均
4.6 / 5
神率
66.7%
著者
ZAKK 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
シリーズ
CANIS Dear Mr.rain
発売日
電子発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784801971745

あらすじ

帽子屋を営む沓名 聡(くつなさとる)は、人材不足に悩んでいた。
店は盛況なものの、仕事に厳しい職人気質がたたり、スタッフが長続きしないからだ。
さらに、近隣でライバル店がオープンする知らせが入り窮地に立たされたある日、
道端に“落ちていた"不思議な男・柏葉(かしば)リョウを拾う。
ニューヨークから来たというリョウに、何の気なしに来日の目的を聞くと
「死ぬために」という意味深な答えが返ってきて……。
ZAKKのCANISシリーズが新装版でReboot!

【収録作品】
CANIS-Dear Mr.Rain- Chapter.1~6
Dear Mr.Rain(描き下ろし)

表題作CANIS-Dear Mr.Rain-

(仮)柏葉リョウ,19歳→20歳,道端で倒れていたハーフの青年
(仮)沓名聡,29歳,帽子店・DANTEの店長

同時収録作品CANIS-Dear Mr.Rain-

ハロルド
岩城

その他の収録作品

  • Shopping?(旧版描き下ろし)
  • ROOM DATA
  • Dear Mr.Rain(描き下ろし)

レビュー投稿数10

古い方をお持ちの方は熟考を

独特な味のある作画が大好きで!!
大好き過ぎて!!
紙媒体で古い版をすべて持っているにも関わらず、購入しました。
電子版を買ったのを悔やまれるくらい、常に目につくところに飾りたい素敵さ。
本編自体、読むのは5年ぶり。
アニメーション映画を観ているかのような感覚と感動が蘇ってきて、1ページめくるごとに「やっぱり好きだなあ」と思いました。

才能はあるけれど、経営者としての手腕に問題のある帽子職人の沓名。
やり方についていけず、長続きしない従業員ばかりで店の運営が1番のネック。
人手を探していたとき、雨の中、傘もささずに座り込んでいるリョウに出会って…。

日本なのに外国っぽい。日本人なのに外国人っぽい。
この雰囲気がたまらんのです。
アメリカ人の友人が建てた家を譲ってもらったという沓名の自宅も、ニューヨークかロンドンにありそうな内装のショップも素敵。

沓名の過去とリョウの過去の見せ方が秀逸です。
幼い沓名が捨てられている仔犬に出会ったとき、両親に見捨てられたリョウはマフィアのボス・ハロルドに出会う。
小太郎(わんこ)と沓名の絆がどんどん深まる一方で、リョウは自分の両親の死をニュースで知って、もう本当に自分はどこにも帰れないんだと思い知る。
小太郎を庇って轢かれたせいで右手の感覚を失った沓名と、ハロルドに忠誠を誓うリョウ。
ひとを殴っても痛みを感じない右手を小太郎が舐めてくれることに慰めを感じて、小太郎の頭を撫でる沓名と、任務で失敗したリョウに仲間たちがくれた「一人じゃない」という言葉と、頭を撫でてくれたハロルドの手。
小太郎の死で、自分がなすべきことを決める沓名と、ハロルド命令なしでは生きる価値を見出せないリョウ。
「出会い」には「別れ」を、「結びつき」には「訣別」を、「自己犠牲」には「忠誠」を、交互に描かれた場面の全部が、対照を成している。すごい。

ハロルドの犬として生きることだけが自分の生きる術だったリョウが、ハロルドの最期の計画を知らされず、後始末だけを託されたことで感じる疎外感と喪失感は、自分を愛してくれなかった両親を亡くしたときの比ではなかったと思うのです。
命令されることは、自分がそこにいていいという証。
だけどリョウが出会った沓名は、「好きにしていい」と言う。
それまで自分に情けをかけてくれたひとは「言葉」や「愛情」を欲しがったけれど、沓名は何も欲しがらない。
自分が知っているどんな人間とも違う沓名との生活は居心地が良くて、温かい。
だから喜ばせたい。何か命令してほしい。
犬は命令を受けて動くものという意識が染み付いたリョウが、小太郎を大切な家族として愛してきた沓名と出会ったことでどう変わっていくのだろう、というところで終わる本作。
絶対に続きが読みたくなるので、全部揃えてから読み始めることを強くお勧めします。

さて、お目当てだった4ページの描き下ろしですが。
まず感じたのは、「あれ?何か…、作画が…」。
本編のしっかりした線と違ってちょっと細めのタッチでトーン多め。
2人とも本編とは別人に見える仕上がりに、既に古い方を持っている方に、この4ページのために購入を勧めるか?と聞かれたら、「ぐ…、う…、微妙」と答えざるを得ません。
ついでに言うなら、古い方にあった「あとがき」と「special thanks」のイラストはありませんでした。

巻末のHatterの予告編は古い方と同じ。
これが映画の予告編みたいでカッコいい。
「coming soon」という文字が最後に出てきても違和感ゼロです。

十分長いけれど、全然語り尽くせていません。
言いたいことを全部言ったら、全てのコマを解説しそう。
それくらい深いです。
表現もいいし、演出も最高だし、作画は文句なしに好きだし、素晴らしすぎる作品です。
未読の方はぜひ。ぜひとも。

10

新装版です

2013年に茜新社から刊行された『CANIS-Dear Mr.Rain-』ですが、今回竹書房から新装版として新たに刊行されました。

旧版は持っていて、なので今巻も買おうか悩んだのですが、描き下ろしが収録されているということでお買い上げ。新装版に収録されている新たな描き下ろしは4P。この4Pのために買うか否かは個人差がありそうですが、まあね、買っちゃうよね、描き下ろしのためにさ…。

旧版の表紙がとても好きだったのですが、このイラストは口絵として収録されていたのも嬉しかった。

ということでレビューを。

修正はパラッと見た感じなさそうです。
内容ももちろん旧版と同じですが、一応ざっくり書こうと思います。ネタバレ含んでいますので、苦手な方はご注意ください。





主人公は帽子店・DANTEの店長をしている沓名。
沓名の作る帽子は人気で常に繁盛しているが、店員は沓名を入れて3人だけ。職人気質で妥協が許せない沓名はスタッフに対しても厳しく、それ故にスタッフがすぐに辞めてしまうのだ。

今日も今日とてイベントを行う予定だが、いかんせん手が足りない。
どうしようかと悩む沓名だが、帰宅途中、道端で倒れている青年を見かける。その青年を放っておけず家に連れてくる沓名だが、その青年・リョウに店の手伝いを頼むことになり―。

というお話。

序盤は非常にコミカルに進みます。
DANTEで働くスタッフの一人・英子ちゃんの存在がとにかく良いのです。
(ちなみに、もう一人男の子のスタッフがいるが、彼の名前はB男。名前の付け方のセンスが非常によろしいのです)

そこになんとも謎めいたリョウという青年が加わることで一気にストーリーが色づく。

今作品は帽子店が舞台で、そこでは働くスタッフがメインに描かれているわけですが、序盤、そして物語の合間合間に沓名の過去のエピソードが描かれています。このエピソードが実に秀逸です。

沓名が帽子を作るようになったきっかけ。
そこを描いたエピソードなのですが、それだけじゃないんですね。

ワンコちゃんの存在です。

沓名が拾ってきた小太郎(犬)。
可愛がり、家族同然に過ごしてきた小太郎を亡くすという痛みも描かれていますが、この「犬」の使い方が素晴らしい。なぜなら、「犬」を、リョウの存在にも重ねているからです。

家族に恵まれず、自分を必要としてくれる人をずっと求めてきたリョウ。自分を必要としてくれる人に、リョウはワンコさながらに尽くす。「リョウ」という青年像を描くツールとして、「犬」が使われているのです。

小太郎を愛した沓名。
人に愛して欲しい、ワンコのような存在のリョウ。

過酷な過去を持ち、今も何かを抱えるリョウを、放っておけなった沓名の想いが、こういったツールを介してするんと読者に流れ込んでくるためにストーリーに無理がない。

で。

今巻だけ読むとリョウの行動が謎に包まれています。
すべてが次巻以降の伏線になってるからでして。

この後、今作品は『CANIS-Dear Hatter-(#1・#2の2冊)→『CANIS THE SPEAKER (#1・#2の2冊でまだ未完)』と続きますが、繋がりがすんごいです。今巻のこの雰囲気から、そう続くのか―!という感じ。

いやね、あたしゃ正直に言うとZAKKさんの新刊が出ると知った時、『CANIS THE SPEAKER #2』の続編だと思ったんですよ。やっと続きが読める―!ひゃっほい!って。

それが新装版の発売かー、とちょっとしょんぼりしてしまったことは否めない。が、今巻が出版されたことで、再読し、続編に対する期待がより高まりました。

あ、そうそう、描き下ろしですが。
タイトルは『Dear Mr.Rain』。
何しろ沓名は雨男なわけで。雨に降られたがリョウに傘を持ってきてもらわなかった沓名ですが…。

今までの2人、そしてこれからの2人。

そんな二人の関係を端的に描いた内容でした。たった4Pでこれだけ読者に魅せる。さすがZAKKさんだぜ…。

2月には『CANIS-Dear Hatter-(全2巻)』の新装版も刊行されますが、そちらも買ってしまうだろうな。

ZAKKさんの絵柄ってちょっと青年誌ぽいっていうのかな。
キラキラな絵柄ではないですし、流血描写もちょびっとあったりするので好みが分かれるかも。

でも、めっちゃ良い。
仕事も恋も。
モダモダ悩みもがく男たち。

何度読んでも圧倒的な萌えに襲われる。

文句なく、神評価です。


7

すべてはここから

念のためネタバレ有りに設定をしていますが、大きなネタバレは無しのぼかしたレビューとなります。

旧版既読。CANISシリーズ新装版第1作目。
旧版との違いはほとんどなく、カバーイラスト・カバー下の手のイラスト・今回新たに描き下ろされた4Pほどの漫画くらい。
書店での旧版の入手がなかなか難しい状態だったので、これを機に壮大なCANISシリーズの世界へ飛び込んでみるのはいかがでしょうか?

旧版をお持ちの方は、描き下ろし部分との絵柄の違いを見比べるのも楽しいと思います。
ZAKK先生、本当に絵がお上手なので。
本編は線がしっかりめの、目で追っていてわくわくするポップな感じ。
描き下ろし部分は、動きのある描き方はそのままに、より洗練された流れるような線の強弱が美しい。
うーん、目が楽しい。どちらもすごく好きです。

出逢いは雨の日。
とある帽子店の帽子職人兼店長と、空腹で道端に倒れていた美しい黒髪の青年の組み合わせ。
店の人材不足に悩んでいた沓名は、ある日、仕事帰りにリョウと名乗るハーフの青年を拾う。
人懐っこく見目の良いリョウを見て、アルバイトとして働いてくれないかと持ちかけることに…と続きます。

この、リョウという青年が謎だらけなんですよね。
19歳とは思えない色気もあれば、迷い犬のような雰囲気もあり、人懐っこい大型犬のような雰囲気もある。
そして、決して気軽には立ち入れない部分も。
なんて魅力的な青年なのだろうか。

帽子店・DANTEと沓名の家でのやり取りをメインに、全体的にコミカルにお話は進んでいきます。
その合間合間に、2人の距離の縮まり・沓名とリョウの掘り下げ・意味深なカットの数々が差し込まれていく。
コミカルさとシリアスさ、謎めいた部分と過去の描き方が上手く、読み手の興味を惹きつける力が強いです。

こちらの巻はまだまだ序章といったところ。
BL的要素は多いとは言えませんし、受け攻めもこちらだけではわかりません。
ですが、雨で出来た水たまりにたまった水がパシャンとはじけるように、この巻からあちこちにはじけた滴が広がっていきます。
今後の展開が本当に面白いので、まだ未読の方がいらっしゃったら、まずはこちらからぜひ。
CANISシリーズ、おすすめです。

6

とにかく最高

シリアスあり、ギャグあり、甘いのありでストーリーメインなところが面白い。シリーズでどんどん複雑になるのが見どころです。

1

作品としては素晴らしい!

旧版のシリーズは全て既読なのですが、評価もレビューもしていなかったのでこの機会に。
こちらは、描き下ろし『Dear Mr.Rain』を加えた新装版です。

表紙とこの描き下ろしに惹かれて購入したのですが、
『Dear Mr.Rain』はたった4P!!
リョウが拗ねてるレアな感じのショートストーリーで、その姿が可愛くてキュンとします。
まぁ本編には関係ないので、読まなくてもいいかなあ;
旧版描き下ろしの『Shopping?』も収録されていますが、個人的にはこっちの方が好きかな。

とはいえ、再読ですが内容的には文句なし。
まだ序盤のリョウとサトルの出会い編ですが、ガッチリ掴んできます。
丁寧な心理描写が素晴らしいですよねー
リョウの心の闇や過去が断片的に描かれていて、そこに強く心引かれます。

まだまだこれからの2人なので単巻としては物足りないのですが、シリーズ通して読むと納得できる作品です。

旧作をお持ちの方には特にオススメしませんが、未読の方にはこの機会に手に取ってみて頂きたい作品です。
特に、ストーリー重視の方にオススメ!
絵の好みが分かれると思いますので、試し読みされるのもいいかと思います。

4

続きも読まねば

お洒落な表紙に惹かれて購入したのですが、新装版だったのですね!

絵の雰囲気から、海外が舞台のお話だと勝手に思っていたのですが、日本でのお話でびっくり。
読んでいて、脳内がときどき混乱してしまいました。

扱われている題材からか、しっとりと静かに物語が進んでいきます。
この先どうなるんだろう、という展開ばかりでわくわくが止まりませんでした。

とくにリョウの妙に大人っぽく達観しているような雰囲気と、サトルと一緒にいるときの寂しがりやで年相応の子どもな雰囲気のギャップが堪りません。
どことなくワンコ味を感じます。

2人が出会ってから、一緒にいるようになるまでが描かれていて、これで終わりでもまあいいのですが...
個人的にこれ一冊だと消化不良だなあ、と思っていたので、続きがあるとしって嬉しくなりました。

回収されていない伏線や、気になる要素が続きで明かされるのかなと。
今後がどんな展開になるのか楽しみです。

2

絵と構成とリョウがいい

以前、旧版を購入していて読んだのですが、そちらは投稿不可のため、こちらへ上げさせて頂きます。

絵がかっちょいい!!
初単行本でこのクオリティはすばらしいですね。
無駄な線がない。
少〜しアメコミ風なタッチを感じる(別にアメコミ好きでも嫌いでもないですがw)
タバコの煙の描き方がデザインチックで特に好きです。
デフォルメ絵と子どもの顔はあまり好みではないですがw

表紙を見た時、リョウが五ェ門みたいだなと思ったんですが、あんなに若くてイケメンだったとは!

内容もよかったです。
2人の出会い〜2人の回想が交互にきて〜再会につながる構成がかっこいい。

リョウがサトルの手をあたたかいと感じるの、冒頭の絵本の話からのサトルの手の力とつながっているんですね。

サトルがリョウに一目惚れしたと自覚しても、再会後、意識することなく毅然とした態度をとるのがなんだか好感が持てました。
キスされたこともそんなに意識していないみたいなのはちょっと気になったけど。
そこは気にしそうなものなのにw

リョウの過去が少しずつわかってきて、岩城の部下?にボコられて病院でサトルに泣きながら言うセリフがリョウのことをよく表しているなと。
「いらないなんて言わないで そばに置いて」
「命令でいいから 声をかけてくれ…」
て、死にたいと思うほど孤独だとわかる。

そんなリョウを見て、サトルは小太郎(犬)を思い出すのが、それまでのサトルと小太郎のエピソードがきいていて、ここにつながるんだなとすっと入ってくる。

岩城がボコボコにされたリョウに言った
「心と体を同じ状態にしてやったんだ 楽になったろ」
が好き。
よくわかっているし、うまいこと言う。

治療費、こんだけの金が出てったんだ オラ!よく見ろ!!
とサトルに言われて
きゃ〜〜〜と言いながら両手で顔を覆って指の間からしっかり見るリョウがかわいい。

「甘えてもいいと思える人 サトルさんが初めてなんだ」
とハグするシーンもいいですね。
その後、いい雰囲気になるかなぁと思ったらソファが壊れちゃって笑った。
誤って「許す」と言ってもらったリョウの笑顔のかわいいこと!!
ほんとサトルが言う
大人びているようですごく子供っぽくて
たくましいようで脆く笑う
に同感。

安静のため家にいるリョウが、サトルに言われたことを思い出し(セリフがひらがななのもかわいい)
「はやく帰ってこないかな……」
と言うのもかわいい。
まさに犬みたいw

リョウの誕生日になぜかファイティングポーズでお祝いするサトルに
「あーもうっ!うれしい!」
「最高だよ サトルさん」
と素直に言うリョウが好きだし
「ハグしてキスの雨を降らせたいくらいだ」
のセリフに萌え〜なんですけど、それはならず…サトルは拒むのが…焦れますねw
ま、すぐにどうこうならなくてもいいんですけど。
キスの雨と雨男も後々かかってくるといいなぁ。

両片思いの基礎はできているのでここからどうなるか。
まだ紆余曲折あると思うのですが。
リョウの過去のアレコレがやってきそうですね。

後藤が名前だけ出てきて登場しなかったのが気になるんですが、次巻の予告にいる眼鏡イケメンかな。
楽しみに続きを読みます〜。

あ、あとがきのCANIS=ヒト亜科イヌ属の人間はリョウのことなんですね。
Mr.Rainがサトルのことか。

1

旧版、3冊読んでの感想

グイグイ引き込まれました!!

めちゃくちゃ可愛い!リョウも聡もカッコよくて可愛いこと!
この手できることが何かって仕事や生きる意味に向き合う部分に痺れ、ラブがじりじり高まってくのに悶える!!
オシャレな帽子屋さんと元マフィアが絡むことある?ひょんなことから聡さんがリョウを拾うわけだけど、付きつ付かれず、ここぞという時に強くなれる言葉をくれる。聡さんが優しくて、でも抱えるものもあって、いとしいと苦しいの攻めぎあい~お尻の準備のために「2時間待って」腹を括ってからの行動!周りのキャラも個性的でコミカルな雰囲気もあって楽しく温かい気持ちになる。

なぜか、表紙(旧版)でリョウが持ってるシルバーのモチーフがマイクに見えるもんだから、ずっとバンドものと勘違いして、後和ましにしてたんですけど、想像の斜め上いく、展開でBL要素も人間模様も仕事パートも読みごたえありました。

1

出逢い編。

シリーズ最新刊の試し読みを読んだら面白そうだったので、このシリーズ第1作目から購入しました。

内容は、沓名さんとリョウの出逢い編って感じですね。行き倒れていたリョウに沓名さんが一目惚れしてお持ち帰りしてしまいます。そして沓名さんはリョウに自分の帽子屋を手伝わせようとするのですが……。

ストーリーのかなりの割合を沓名さんとリョウのそれぞれの過去が占めています。ごく普通の家庭に育った沓名さんに対して、リョウの過去はなにやらきな臭い感じ。マフィアに通じ、しかも使いっ走りの才能に溢れているらしいリョウの運命やいかに!

絵柄が可愛くて好きです。が、最新刊の絵柄とはだいぶ違っているので、この絵が見られるのは初期だけなんですかね。新装版のために描かれたらしいおまけページは、誰!? っていうほど絵柄が変わっていました。それはそれで好きですけれども。

続編は沓名さんニューヨーク進出、そしてリョウの過去に関わる何かがあるっぽいので、楽しみです。

1

イヌ属・リョウ、雨男と出逢う

本作は2014年頃旧版で読んでたけど、久々読み返してみると「こうだったっけ?」
というのは、勿論当時は続きも無い単独作品として読んでいたし、何なら「爽やか」系なイメージ持ってた。
「THE SPEAKER」が完結したという事で新装版を電子で買い替えて再読したんだけど、確かにリョウのバックグラウンドは不穏でしたね。
でも当時私の目線は沓名とリョウがどうなるの?ばっかりだったからね。
しかもこの作品自体では「これからはじまる」的なところで終わってたし。
アメリカの漫画みたいだった絵柄とあいまって、BLじゃないみたいなBLでそこがオシャレに感じてた。
実際今再読しても随分と個性的だなと思う。
逆に今は絵柄が変わって、すごく綺麗だけどこの頃の味とは違う作者さんみたい。
「THE SPEAKER」みたいな物語とつながっていくようには思ってもみなかったです。

2

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