HEARTY

hearty

HEARTY
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神48
  • 萌×247
  • 萌22
  • 中立9
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
21
得点
503
評価数
129
平均
4 / 5
神率
37.2%
著者
吉田ゆうこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
価格
ISBN
9784813030720

あらすじ

嘘をつく。
人生を円滑に楽しく過ごすために。
これが本間の処世術だ。
ある日、大学時代の
サークルの飲み会に顔を出した本間は
そこで伊飼という学生と知り合う。
真面目で素直な伊飼に興味を持った本間は
彼を次の遊び相手に決め、交際を申し込んだ。
戸惑う伊飼は一ヶ月の期限付きを条件にし、
ふたりは付き合うことになるのだが……

表題作HEARTY

サークルOBの会社員
大学4年生

その他の収録作品

  • HEARTY++(描き下ろし)

レビュー投稿数21

最近流行ってる

お顔大アップ表紙本。
今までの吉田先生のコミックスの表紙って、なんか頼りなさげにぽつんと立っているイメージがあったから、このデザインはちょっと意外。
でも、読んでみて納得。
伊飼の瞳の中に映る本間の後ろ姿って、確かにこのお話の肝だ。
本間が表に見せている顔の、その裏の本心を、しっかり見つめて見極める。
ストーリーの全てがここに集約されている。

ちるちるの作者インタビューに、途中からどんどん目が大きくなって困ったみたいなお言葉があったけど、最初は目眩ましをかける本間と目を眇めてみる伊飼の関係だったのが、お互いに徐々に変化して、しっかり互いに見つめ合う関係に進んでいく展開だから、それだけ目に力がついてくるのは当然。

伊飼の言葉に泣く本間。
きっと本間はそれまで泣けなかったんだろうな。

8

はじめての作家さん。

ずっと気になってはいたのですが
最近いろんなものを買っては失敗ばかりしていたので
試し読みとレビューをしっかり読んで
ちょっと期間を置いて...やっぱり読みたいなあ〜と思ったので
やっと買いました!読んでみて、買ってよかったです。
大切にしたい一冊になりました。
『嫌いな人も 好きになりたいから』と帯のフレーズ
主人公のセリフなのですが、この言葉がとても印象的です。
これによって二人に変化が生じて...
読み終えて、こころにじわ〜っときました。

いつもほのぼのほっこり系の作品が好きで
青井秋さんやハヤカワノジコさんの作品はもう奉るくらいの感じで
こういう系統の作家さんを他に探していたので
吉田ゆうこさんの「HEARTY」に出会えてよかったです!
他の前作も読みたいと思います。

7

よかった…

吉田ゆうこさんは初読みです。今までの作品も気になっていましたが、評価がまちまちだったのでなかなか手が出ませんでした。
ですが、今回はインタビューから気になっており評価も良さそうだったので購入してみました。
いやー買ってよかったです!読み終わったあと、心にじわじわくるような感覚でした。
この物語、人として攻めにも受けにも共感できる部分があって、読んでいてすごく引き込まれる作品でした。
最初は遊び半分で受けに近づいた攻めでしたが、今までとは違ったタイプと言うより、人だったという感じで自分の心の中を常に見透かしてこようとする姿勢に段々と攻めの気持ちが動かされていくんです。
その過程がとっても切なかったです。うまく言えないんですけど、すごく人間くさいんですよ。好かれたい、けど本当の自分を見せるのは怖い、みたいな。そんな攻めの本音が見え隠れしていてなんだか可哀想でした。
そんなふうに変わっていく攻めを見て、少しづつ受けも心を許し始める感じがもうたまらなかった!
あー切ない!なんか切ない!って何度も心の中で叫びました。
書き下ろしの最後のページを読んで、お互いがお互いを心の拠り所にしている感じが伝わってきて思わずうるっときました。
個人的には吉田ゆうこさんの選ぶセリフが好きです。なんか心にじわっときます。
絵も可愛かったし本当に満足です!次回作も絶対買います(*´︶`*)!

3

淡々としつつも暖かい

素敵な表紙と、ちるちるインタビューを拝見して気になった為、購入させて頂きました。


こちらのコミックスは、
世渡り上手な嘘つき社会人×素直で純真な大学生
のお話が丸々一冊ぶん収録されています。

余裕のある悪い大人に純粋な大学生が騙されて食べられちゃう、なんて言う単純なお話ではありません。
受けが振り回されているのかと思いきや攻めもまた悩み振り回され、正反対の二人かと思いきやどこか似ている。
そんな二人の、冷たくも暖かいお話でした。

気になった点をあげるとしたら、攻めの話し方。
固いと言うか演技臭いと言うか、私の少し苦手なタイプの話し方でした。
しかし、後半、受けと付き合い始めてからは固さが和らぎ、それほど気にならなくなったので、あの話し方は攻めの処世術の1つだったのかなぁとも思います。

受けと攻めが徐々に惹かれ合い、良い方向に変わっていくのは、見ていて暖かい気持ちになれました(*^^*)

そして、思っていたよりもエロシーンが多くて嬉しかった…!
全体の割合としては少ないのですが、雰囲気的にほぼ無いぐらいかと思っていたので(笑)
内容も私の好きなエロ展開で、加えて感動できる要素もあり、大満足のエロでした!エロなんて言い方が申し訳なくなるような素敵なエロでした!

また、カバー裏も素敵で、これまた暖かい気持ちになれました。


吉田ゆうこさんの作品は今回初めて拝見したので、是非他の作品も購入してみようと思います!

8

変化の共鳴

吉田ゆうこ先生の本は二冊目です。
実は、前回買ったものが私には合わず。
今回買うかどうしようか、かなり悩みました。
買ってみて。
身構えていた分もあるのかもしれませんが、思ったよりも面白かった~!と思いました。

このお話の好きなところは、本間さんの変化でした。
彼ははじめ、嘘で良い人を演じるいやな奴で。
それを見抜いた伊飼くんに対して、仕返しのつもりで口説いていきます。
皆に良い人と言われていながら、実は結構腹黒い本間さん。
こういう人が、やられた…となる姿を見るのはなかなかに面白い。

中盤、ちょっとしたきっかけで自分の本心を知り、頭を突っ伏す本間さんとか。
後半で、伊飼くんに自分の言葉を信用してもらえず、ぼうぜんと立ち尽くす本間さんとか。
変な言い方かもしれませんが、ぎゃふんと言わせるつもりが自分が逆にやられてしまう、そんな本間さんが可愛かったです。

本間さんは、実は自分が嫌いなんだろうなぁ。
ゲイ隠しからなのか?
嘘つきで傲慢で、そのくせ繊細で脆い。
自分が伊飼くんに好かれていない自覚を持っていながら、自分からやめる事もできないプライドの高さと意気地無しな一面。
そんな、自分の中に矛盾をかかえていて、その上ゲイという家族友人に言えない秘密にも苦しんでいる。
なんとも人間臭くて、嫌いになれない不思議な魅力の人でした。

伊飼くんは、とても警戒心の強い人だと思います。
それでも物事を単純に判断してはいけないと考えている、とても真面目でピュアの男の子。
彼の変化は、本間さんの変化に共鳴して起きます。
誰かの変化にとても敏感で、その変化を理解しようと必死で。
一見冷たいようでいて、とても優しいですね。
だからかな?とても友達が多いなぁと思いました。

最後に、吉田先生について正直な事を書きます。
ファンの方にはごめんなさい、と先に謝っておきます。
実をいうと、こういうちょっと女性的で線の細すぎるというか、頼りなげな男性の絵は苦手だったりします。
特になで肩や細すぎる指が気になって、どうにも男性に見えない。
どうしても、苦手意識が出てしまう。

ですが、吉田先生のお話には何だか不思議な引力がありますね。
個人的に絵も苦手、前回はお話の内容も苦手だったのに、なぜか買ってみようと思わせる何かがある。
そして、今回買った事、とても良かったと思いました。
個人的好みという上では、マイナスとプラスの不思議な共存。
私にとって、とても不思議な魅力の作家さんです。

6

画力には課題を感じるが、魅力的な作品。

少女漫画系美形の目玉のおやじみたいな、
顔いっぱいお目目の表紙に惹かれ
レビューでも良さげだったので読んでみました。
吉田ゆうこさんは初読み。


嘘を処世術として生きる30近い会社員・本間と、
嘘で取り繕えない大学生・伊飼。

伊飼に興味を持った本間が、ゲーム感覚で彼を落とそうとする。
土下座までして(勿論戦略)頼む本間に、
1ヶ月限定で付き合いに応じる伊飼だったのだが……。

実は表現は違えど共に孤独だった彼らが
相手と接する中で、少しずつ変わっていく様が丁寧に描かれている。
とりわけ、最初は上っ面ばかりがカッコよく
ずるくて傲慢な本間の変化がこの物語のテーマか。
実はより重い孤独を抱えていた彼が
自分でも意外な感情を出す様子は、心に響く。

そして結ばれた二人。
伊飼くんの初めては可愛かったけれど、
潮吹きは……、うーん、必然性ありましたかね?


淡々と繊細に暖かなストーリーが綴られた、好感の持てる一冊。
ただ、絵は……
表情は魅力的なところも多いんだけれど、
特に体のバランスなどが、個人的には好きじゃない。
正直画力アップを期待したい。

5

本当の気持ちの先に見えるものは…

吉田ゆうこさん初読み。

処世術として平気で嘘をつく偽善者の本間と、その嘘を初見で見破った大学生の伊飼が、お互いの真実の姿を知り心を通じ合わせるお話です。
その少しずつ心が近づいていく様がすごくいい!

だって偽善者:本間さん、最初はほんとに嫌な奴で(笑)
面と向かって自分のことを嫌いと言った伊飼のことを、遊びで落とそうと土下座までする姿はここまでするかと呆れんばかり(笑)
今までの相手は金に物を言わせる方法で落として来たんだろうけど、警戒心が強くて簡単に人を信じない伊飼には簡単に通じません。

でも何度も会っているうちに、伊飼の本心や純粋すぎる内面に触れ、徐々に本間の気持ちが変わっていきます。
人を好きになるという気持ちがわからない、という伊飼に対して、自分も純な愛情を欲していると気づいた本間。
そこから徐々に本間の伊飼に対する態度が変わっていき、その変化に戸惑いつつも伊飼の気持ちも変化していきます。

誰かを好きになるってどんな感じですか?
と伊飼に問われ、
一般的な話で言えば“幸せ”だね
と答えた本間。
本当の愛を知らなかった本間では答えられない回答だと思いました。
愛する伊飼と過ごすことで幸せを感じていた本間だからこそ出た答えなんだと思います。

伊飼に俺のこと好きなんですか?と聞かれた時に
泣きながら「はい」と答えた本間はすごく可愛かった☆
でも、その答えに照れた伊飼の顔はもっと可愛かったです♪

結局、2人は正反対に見えて似た者同士だったんですね。
幼い頃に両親を亡くした2人だけど、自分を守る術がお互い違っていただけ。
初めて愛する相手を見つけた2人。
これからも純粋な愛情を育てていってほしいと思える2人でした☆

あ、カバー下は是非見てくださいね!
本編の伏線回収が素晴らしい♪

5

未来予想図

甘口ではないですね。むしろ容赦なく辛口です。
心当たりのある人には塩を刷り込まれるより
しんどいかも知れません。
術はたしかに世間を渡るにはある程度要るもの
ですが、術の便利さに溺れると術を使った目的が
見えなくなってそこからどんどん見えなくなる
ものが増えてくる。
そう言う状態に良い具合に好い加減の腹パンチを
喰らわせてくれる世界観の物語です。
役割、立場が固定されていない様に読み取れる
所も良い手応えですね。

きっと彼等は二人で踏みしめて道を拓いて
ゆくのでしょう。

4

心からの愛情を求めて

吉田ゆうこさんについて言えば、
実は絵柄が少し苦手で、作品を読むことをためらっていたのですが
今作の続きの同人誌を手に取る機会があり、
思い切って元であるこちらの単行本を購入しました。

ゲームのように嘘を重ね、本音や腹の底を見せないことで
世の中をうまく渡ってきた男・本間(ゲイ)。
そんな本間はある飲み会で、大学生の伊飼と知り合う。
”あなたみたいな人嫌いです”と言う伊飼に興味を持った本間は
次の遊び相手として伊飼を落とすことを決めるのだが、
純真でいて、人が心の底からは信じきれないという伊飼に
だんだん魅かれはじめていき―

腹黒の本間が伊飼との交流で少しずつ、
柔らかな表情で息をするように嘘を吐く胡散臭い男から
ただの不器用な人間へと変わっていく過程がとても好ましかった。
そしてその変化を目の当たりにした伊飼が、
戸惑いながら本間に心を開いてみせていく様子が
繊細な心理描写と共に描かれていて、
視点が交互に代わって語られていく手法も巧く作用しており
ささやくような、しっとりとした読み応えを感じました。

心に残るのは、”好き”という感情についてふたりが話し合うシーン。
一緒にいて幸福なら、それは好きと同義だと伊飼にやさしく教える本間。
そして終盤、本間を信じることが、自分の弱みであり誇りだと、
好きになってよかったと笑ってみせる伊飼の告白シーンも素晴らしく、
胸に込み上がるものを抑え切れませんでした。

あと、男同士のセックスについて、快楽以外のもの、
『しあわせがある』と相手を信じ切った表情で伝える伊飼も、
それに対し涙を堪えきれない本間も、どちらもすごく素敵だったな...
(その後、本間を受け止め、ちゅっとキスをする伊飼の抱擁受けがまたイイ...!)

気持ちを通い合わせた後のふたりは、ひたすら可愛い♡
お互いを信じ、愛し合い、どこまでも幸せでいてほしい、
そんなやさしい読後に包まれた作品でした。
迷いながらも手に取って読んで、本当に良かったです。

本作でも独特の雰囲気ある力量で読み手を魅了した吉田さんは
現在雑誌Cabで新連載を開始されていて
第一回目がとても面白かったこともあり、
要チェックな作家さん入り決定なのでした!
これから読む同人誌も楽しみで仕方ありません♪

4

じわじわと...

読んだ後にじわじわと心に染みてきます。心理描写も丁寧で、本間の変化が自然と入ってきます。個人的にグッとくるセリフが多かったような気がしました。
絵柄はもっとよくなると読みやすいかもしれませんが、気にはなりませんでしたね。

1

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