すのーふれーくす

snow flakes

すのーふれーくす
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神86
  • 萌×235
  • 萌13
  • 中立5
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
21
得点
614
評価数
143
平均
4.4 / 5
神率
60.1%
著者
京山あつき 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813030713

あらすじ

向井タケルには気になる人がふたりいる。
化学の押間先生と押間先生にどこか似ている弟の友達のシュウ君だ。
先生には試験管での変態行為を見つかってあきれられ、
シュウ君には変態行為を隠そうとしてドン引きされ、
弟にはいつもバカにされる。
こんなタケルの恋は実ることなどなさそう…?
ちょっとHな青春胸きゅんストーリ−☆

表題作すのーふれーくす

押間,高校の化学教師
向井タケル,高校生→大学生

その他の収録作品

  • おあずけの三日後

レビュー投稿数21

押田先生、さすが理科の先生。

京山あつき先生の作品、やっぱり好きだわぁ〜。
全部読んで、押間先生が人格者!
そして、タケルは思春期〜真っ只中の悩める男の子と・・・思ったら〜大学生になってもメソメソは変わらず、ハッピーエンドの相手が押田先生で良かったよwww

冒頭、タケルの行為に、驚きもせず普通に声をかける、押田先生。
そんな所でそんな事するなぁ〜wwwと、突っ込みながら読んでたらwww
その後の、先生のフォローが、素晴らし語録を発揮した。
いや、その後も〜先生の会話センス抜群です
(京山あつき先生のセンスに圧巻)

タケルと、兄弟も含め1番多感な時期が丁寧に書かれていました。

人体の神秘には興味はあるぞ!は、笑った。。

みんなが、ハッピーエンドで良いお話でした。

0

可愛らしくて苦しくて

最後までどうなるか分からなくて面白くってじわじわしました!!

先生の軽妙さ、弟の友人や野球部の同級生の眩しさに悶々と揺れ動く気持ちがむず痒くてほろ苦い

他人と違うことに悩むタケルに違うってスゲーことって返すところがとても好き
それぞれ再会して新たな関係を築くまでも絶妙でした。

こうなりたい こう見られたい 進みたいのに上手くいかないもどかしさがなんともなんとも苦しくて…想いが膨れすぎて行動が突拍子ないのも、え!そんなことしますか!?って読んでる方は笑っちゃうけど本人の気持ち思うと苦い。
それを受け止めたり流してくれる先生や弟の友人…視点が多様なのって大事だなぁと思いました。

「聞こえない声」シリーズともほんのちょーとリンクしてるのも嬉しいところで 先生が野球部の顧問なんだけども性格的にも野球帽も全然合ってないのツボでした。それなのにざっとユニフォーム羽織る仕草は雰囲気あってかっこよく見えちゃう。 指が綺麗とか見せ所も良かったです。

あたたかな気持ちで満たされました。

0

絵は好みじゃないが引き込まれた

アンリミで拝読。こちらの作家さまは、野球少年のお話を読んだことがあるのみ。絵柄は相変わらず可愛いカバみたいで味があるとは思いますが、ちょっと雑過ぎてあまり好みではないです。しかしそんな事気にならなくなるくらい、ストーリーには引き込まれてしまう魅力があります。

もう主人公の思春期の恥ずかしさが、読んでいるこちらも居た堪れなくなるレベルで描かれています。試験管突っ込んだりセフレに脅されたりシャーペン舐めて煮たり… すごいな…
雪の結晶に同じものはないのが、人間と一緒というのにはハッとさせられました。

最終的には綺麗にハピエンで読後感は良かったですが、まさかの総ホモになるとは思いませんでした!

※後日読み返したところ初読の時よりもっとハマり、他の作品も一気に購入しました。この作家さま、読まないのは本当に勿体無い。BL描いてくれてありがとうございますと伝えたい。

0

戸惑いましたが…

最後はわからなかったけど、ユウマが言うようにタケルはちょっと変わった子なんでしょうね。

性への好奇心が強く、あまり物事を深く考えないというか素直というか。コミュニケーションも上手でない。でも悪い子ではない。

そういう性格が、京山先生のゆるい絵で、ぐちゃっと照れたり、べちょっと泣いたり、へにょ〜と落ち込んだり、かわいい顔したり、ぶさかわに描かれているのが、タケルと本作の魅力の一つだと思います。

タケルがシュウのシャーペンをなめちゃったからなんだけど「(シャーペンを)お湯で…煮た…」がツボすぎて大爆笑してしまいましたww めっさおもろいwww

タケルは押間先生が好きだったり、でも年の近いシュウを好きになったり、かと思ったらセフレがいたり…とありますが。

中島くんと親しくなってキスした時は、まさかの伏兵? 中島くん手が早い、それに応えるタケルよ(ここは想定内だったけど)とビックリ。

その後すぐさまタケルが「オレはシュウくんが好き」と言ったのがまたビックリ。
あんなに自然にキスしておいて!?と。

そしたら数年後、シュウはユウマが好きと!?

BL的にタケルは誰とくっつくの?とずっと思って読んできたので、先が読めずビックリが多くて。京山先生の思惑通りのリアクションをしている読者だろうなとおかしくなひましたw
まんまと先生の術中にはまりうれしいです。

で、ここまできたら、押間先生ですね。
押間先生がタケルの口に食べ物を入れるシーン、この見開きはエロティックですごい見せ場。

タケルと押間先生がくっつくとこは、2人らしくておもしろくてよかったです。
京山先生のキスシーン、くっつく絵はピッタリフィット感があって大好きです。

シュウとユウマのメールも笑いましたw

0

同じ材料で作られてるのに

すごく好きです。自分でも驚くほど好きでした。京山先生の作品は元々好きなんですけど、読み始めはタケルのことは好きになる傾向の主役ではないような気がしていたんです。最初の変態っぷりのインパクトが強烈ながらもどうもめそめそしてるな〜と思ったら、実はかなり図太い!っていう笑

小心者のようで年上のセフレがいたり、あの場面で先生に助けを求められたり。あのヘルプを見て、この子は大丈夫な子だと思えました。"男が好き"ということで本当に死を選択するようなタイプではないなと。

シャープペン舐めた上に煮沸消毒しようとするとこも相当だし、中嶋くんへのドライさ、大学進学後の彼氏の切り方、猪突猛進っぷりがすごい。才能を感じる。

主役のタケルをはじめ、シュウくんも、突然の手のひら返しを食らった中嶋くんも、平和そうな向井ファミリーも(しかし男2人産みながら向井の家は存続の危機である)みんな魅力的。特にやっぱ押間先生でしょう!少なくともタケルとシュウくんの2人に学ぶ喜びを知らしめた彼は、教師としても人としてもかなり魅力的。実際この作品の中の先生はとてつもなくカッコいい。京山先生の絵は決してイケメンを描く絵柄ではないのに、ここまでカッコいいと思わせるパワー。

結末には驚いたものの、素直に良かったなぁと思える終わり方でした。大満足。

ひかり 特典ペーパー1枚 「枯れない花」の引田くん=車を貸してくれた引田先生です

0

お湯で煮た、の破壊力

 京山先生の作品って、どうしてこんなに胸に沁みるんだろう、と改めて感じた作品でした。モノローグもけっして多い方ではなく、キャラクターの心情が必ずしも丁寧に言葉で表されているわけではないんです。絵のタッチも表紙の通り、ふわふわしていて軽い。なのに、キャラクターの表情1つで彼らの感情が手に取るように伝わってくるし、自分がどんどん物語の世界の中に引き込まれていく感じがするんです。理屈で説明するのは難しいですが、京山先生独特の描き方が本当に好きだなぁと思いました。

 弟の親友・シュウに恋する主人公、タケル。化学室で自慰しているところを先生に見つかったり、校外で体だけの関係の男がいて脅されることもあったり、いろいろと危なっかしい男子。シュウだけにぞっこんというわけでもなく、相談相手の先生である押間にもときめくし、野球部の生徒にもときめくし、基本的に恋愛脳というか、惚れっぽいところがまた危うくて、だけど可愛らしいんです。発言も弟の言うように脈絡のない時があって。でも、頭の中では変とか変態とか思われることに敏感で、衝動的に行動する反面とても落ち込みやすい。落ち込むなら最初からやらなければいいのに、とも思うけれど、彼のそうやって結局無鉄砲に行動してしまうところにこそ、まさに思春期という感じがして、共感したり慰めたくなったりするんですよね。

 シュウ、押間、中嶋の中の誰かとはくっつくだろうと安直に考えていたら、誰ともくっつかずにあっさり高校は卒業。こういう展開は本当にリアル。案外、そんなもんだと思います。世の中、そんなにドラマティックな展開は転がっていませんから。大学生になってからシュウと再会し、ここでやっと彼は失恋する。きらきらした憧れは、永遠に思い出のまま。これはこれで、タケルの人生の彩りになるんだろうと思います。最後はちょっと苦かったけれど、鮮やかで立派な青春。

 そして、さらにその後再会した押間と、ようやく結ばれるんです。失恋直後で淋しかったからではなく、シュウと弟のことを押間に話した時、きっとタケルの中で過去の押間との思い出や、押間をいいなと感じた瞬間なんかが一気にぶわっと頭の中を駆け巡ったんじゃないかな。押間の中でも、恥ずかしいことも全部知ったタケルとの過去のやりとりが、きっと色濃いものになっていたんだろうなぁと。甘ったるくはないけれど、押間がタケルの存在を愛おしいと感じていることはちゃんと伝わってきて、すごく満たされた気持ちになりました。「結ばれる」に丸を付けられた時のタケルの表情、そして、「キス」にも丸を付けてスマートにキスした押間にやられ、悶絶しました。今までたくさん悩んだ分、弟達に負けない愛に溢れた日々を過ごして欲しいですね。

1

色々切ない

この作家さんのお名前は随分前から知っていたのですが、絵柄がそれ程好みでないので今まで単行本としては読んだことがありませんでした。
繊細な心情描写が良かったです。
主人公は自分は「変態」だと自覚している高校生なのですが、他人とは違うという引け目を感じていて、ヘタレなのですが好きという気持ちはとても真っ直ぐなのに性欲が人以上あるというちょっと困った体質の子です。
「男」としてはなよなよしていてイラッとくる弟君の気持ちとかすごく分かるのですが、それで弟君に結構きつい事を言われたり、好きな子に恋心をずっと隠し通している姿を見てると不憫になってきます。でもそこが可愛くて。
本命の人の前ではどうしようもなく臆病で、でも性欲を抑えるのは難しくて、体の経験は他の人とあって…というのも切ないですね。
最後までこの子の恋はどうなるんだろう?と結末が読めなくてハラハラしました。

0

先生がめっさ好みでした。

ああ、やはり上手いですね、京山さん。
野球部シリーズしか読んだことがなかったのですが、こっちの方が好みでした。もう最初から先生が好みすぎて!
最初、主人公があまりにあんまりなので、これ読み進められるかしら?と不安になるレベルでしたが、そんなことは杞憂でした。
本来なら、性的にどうしようもない子が何人もの間でフラフラしている話は嫌いなのですが、この話は特別でした。
主人公が打算的ではないからですかね。
好きになる人が必ずしも一人ではないですものね。
BLだと、何となく元彼やら他の人を引きずるのは宜しくないとされがちですが。自分もあまり好きではないかも(笑)
いい意味でリアルで素敵な話でした。あまりに包容力がありすぎる先生とラストだけがリアルじゃないですが、そこは「物語」としていいと思います。

しかし、話も良かったですが、先生が何より好みで。ああ、いいですねー。(にやにや)

2

これもまたある一つの青春ストーリー

京山あつきさんの初読み作品。
「ヘブンリーホームシック」の電子化を待ってる間に、こちらが先行して配信され始めたので読んでみました。

「ヘブンリーホームシック」は大人の孤独感とか寂しさがすごくリアルに描かれている作品でしたが、こちらは如何にも思春期の少年らしい未熟ゆえのフワフワ感フラフラ感が感じられるお話でした。

主人公の〔タケル〕が中々の変態なんですよね。おぼこい顔のくせに!(笑)
でもこれっていわゆる性癖的な意味での変態ではなく、成長中でまだコントロールが上手く出来てないだけなんですけと、それがかえって危なっかしくてハラハラ。
先に書かれているレビュアーさん方が母性母性と言われている通り、心を鬼にして我が子のはじめてのおつかいを影からじっと見守る母のような気持ちになります。

そんな危なっかしいタケルを、既に敷かれているレールの上に強引に引っ張り戻すのではなく、自分でレールを敷きながら進んでいけるような大人になれるようにさりげなくさりげなく手助けしているのが〔押間先生〕。
良い先生なんです。
腐女子目線的には「この先生超いい人だよ、ちゃっちゃとくっつきなよ~」ってついつい気持ちがはやるんですが、タケルにとっての押間先生は、“好きな人”から次第に話を聞いてくれたり困った時に頼る存在に変わっていきます。

その代わりに今度は、最初は押間先生にどことなく似ているからという理由で興味を持った弟の友達〔シュウくん〕の存在がタケルの中でどんどん大きくなっていきます。
シュウくんはシュウくんで、タケルより2つ下(中3)とは思えないほどしっかりした子で、仲良くなればなるほど惹かれていくのも解る、カッコいい男の子です。

結末への持って行き方がとても良かったです。
すごく誠実なラブストーリーでした。
これたぶん、京山さん自身が非常に誠実な方なんだろうな~
そうじゃない人が描いたらボロが出るもの。

こんなふうに心があっちこっちに揺れ動くのって誰にだって経験あるでしょうし、むしろこっちの方が10代の恋愛としてはリアルなんですけど、BLだと不実に映ってしまうのか、ただ単に需要がないのか、あまり見掛けませんね。
個人的には「どっちも好きだから選べない」みたいな打算的な三角じゃなくて、こういう話こそをBLで読みたいんだけどな。

また一人、作家さん買いしたいと思える作家様が増えました。
なんかこの手描き感溢れる絵柄もあったか味があって好きです。
表情に表れる感情がすごく豊か!

4

風景描写が素敵です

好きな作家さんなのですが、この作品は雑誌連載中に第一話を読み、主人公の惨めな変態ぶりにちょっと引いてしまいました。単行本になっても購入を躊躇していました…そんな中、電子書籍で48時間限定1チケットになっていたのでチャンスとばかりにレンタル。読んでよかった!名作です!よくもまあ見事に1冊にお話をまとめてあるなと感嘆します。
特に胸をうたれたのは背景描写。この作家さんの過去作品と比べてもラフな絵や書き文字が実に効果的に、雰囲気ある映画のような流れを支えています。タイトルにもなっている雪片が降りしきる様子、雪が降り始めた冬の夜の空気感にジーンとさせられました。ハルジオンとヒメジョオンが咲く河原の景色もしかり。京山あつきさんの絵の表現力に酔わされます。
主人公はBLとしては惨めなほどに恥ずかしい面も余さず描かれているのに、景色が美しくて…その変態さを引き立てているのか中和させているのか?そのギャップにさえ感動してしまいました。
もちろん、電子書籍レンタルは追加料金払って無期限にしました。

3

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う