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hatsukoi no kamisama
全編受け視点です。
海野作品は攻め受け両視点が多くて読みやすいものが多いのですが、エリオ(攻)のミステリアスな雰囲気を保つために全編受け視点にされたのかもしれませんね。
神父×神社の神職です。
環(受)は神社の一人息子で両親と同居しながら神職。昔から女性に興味が薄く、もしかして…というところでエリオと出会うお話です。
環の友人の圭吾が、すごくイイ奴!神父のエリオに同性愛はご法度だろうと悩んでいるところ、圭吾は「俺をホモってことにしていいから、俺をダシにして確認してみろ」と環にアドバイスするのです。
この友人は当て馬にしないところがよかった。
海野作品は、他の作品でも当て馬にせずうまい具合に友人が助けるところが多くて好きです。
途中、ガーンと辛くなるシーンがあります。が、その後のオチがおいおい、とある意味脱力します。エリオ、それっていいのかよというオチです。
エッチは、導き方が上手くそれが伝わってきてオイシイです。
海野先生の本は幼なじみ物がツボで、ちょこちょこ読んでいます。
さて、今作・・・神主と神父の恋・・・だなんて、なんだか禁断そうな香りが漂いますが、実際には結構ほのぼのした、ちょっぴりファンタジックな雰囲気の初々しくてかわいらしいお話でした。
神父の正体(?)というか本当の姿みたいのも、割と最初の方で私も気が付いてしまいましたし、「禁断」「禁忌をおかす」・・・みたいなハラハラ度はありませんでした。
でも、神主でもある受け様はそのことをかなり本気で悩んでぐるぐるしちゃうんです。
恋愛自体に奥手な初々しい30代受け、非常に良かったです。
今作は一目ぼれ・・・から始まる恋・・・でもあるのですが、作者様があとがきで、自分自身、芸能人などに対してでさえも、「一目惚れ」をした経験がなくて・・・と書かれていて、なので、今作もただの「一目惚れ」ではなく描かれているんです。
「昔から夢によくあらわれる謎の人」「運命」「縁結びの神様によって結ばれた」・・・みたいな感じで、そのあたりがファンタジックに描かれている点だったりします。
読みやすくて、読後感も良い作品でした。
攻め様であるエリオがなかなかのくわせものっぽくて、でもそんなエリオがなんだかんだ受け様にこれからも翻弄されていく予感がして、個人的には嬉しかったです(笑)
笑いました。
たくさん笑わされ後半ちょっぴり泣かされました。
神父や牧師や神主も巫女も、受けだったり攻めだったり時には吸血鬼や妖も交えてよく登場する職業ではありますが、神父×神主 は初の出会いです。
ロミジュリと言っていいのでしょうか?
一目惚れは、「瞬間的な性欲の発露」って本当でしょうか。
そんな気もするしそれを言ったらお終いなような気もしますが…
環は禁断の恋に身をやつしぐるぐるジメジメ悩みまくりますが、あんまりおかしくてうっかりBLだということを忘れそうになります。
これだけ面白いならもうその先Loveはなくてもいいかなと思い始めた頃、急接近しました。
とはいえ評価するとなると、自分の求めるBLの萌えは薄くて、萌えるかと問われれば萌えませんね。
なので、BLとしては中立となりましたが、とても面白くて、笑える軽いお話として楽しめる小説としては高評価をつけたいです。
神父さま×神主さんのCPというのと、金さんの可愛らしい表紙につられ購入してみました。
神社の跡取り息子で、神主の環(受け)。
彼は中学生のころから同じ男性が出てくる夢を何度も見ているのですが、彼が誰なのかわからない。その夢を見始めるのと時期を同じくして自分が男性しか恋愛対象として見れない質だと気づくのですが、神社の跡取り息子ということもあってカミングアウトできずにいます。
そんな折、神社のお向かいに出来た教会に神父としてやってきたエリオを見かけ、彼が自分の夢に何度も出てくる男性だということに気付くのですが…。
というお話。
教会が出来てしまったら、神社で結婚式を挙げてくれる人が減ってしまう!と危機感を持ちライバル視する環の父親。
神主と神父という宗派の違い。
そしてなぜエリオが何度も夢に出てくるのか。
等々、惹かれる伏線がたくさん出てくるのですが、これがまったく生かされてない、というか…。
そもそも神社で結婚式を挙げる人が減ってる昨今、神社と教会を同じ土俵で比較するのは無理があると思うし。
エリオが夢に出てきたのはいったいなぜだったのか、そこは最後まで書かれておらず特に理由はなかったのか?と思ったし。
環が30歳にして童貞で、という設定もなぜその設定にしたのかよくわからなかった。見た目は大学生にしか見えない、という若い容姿を持っているということだったけれど、それなら別に大学出たてのまっさらさん、という設定でもよかったような…。
エリオに一目ぼれした環ですが、それなら夢に出てくる云々の件もいらないと思ったし、エリオが環に惹かれていった過程もさっぱりわからなかった。
エリオにしろ、環にしろ、良さがわからないので話に入り込みづらい。エリオが実は…、というのもなんだかなあ、という感じ。むしろ環の幼馴染の圭吾がとてもいいやつで、彼のほうが素敵でした。
あっさりさっくり話が進んでいって、特に悲しい出来事も起きないし、スル~と読めるのですが、不可もないが可もない、という感じでした。
最近、海野さんの本がお気に入りでよく読むのですが…
う〜ん…すみません、あまり萌えられなかったです。
神社を舞台にした話も、いい歳しておぼこい受けも大好きです。しかしながら、夢に出てきた相手と現実で出会ったという非現実的なエピソードと、失恋して寝込んでしまうエピソードはちょっと受け入れられませんでした。もし、同じ職場の三十路の人が失恋で仕事休むとか言いだしたら…とか考えてしまいました。
あと、エリオももう少しストイックな性格だったら魅力的に感じられたんでしょうけど。なんとなく信用できない印象。
日本語が話せる事、本当は神父(牧師?)ではない事、潔白ではないどころかバイセクシャルな事、それらを平然と隠していたという事実がどうも気になったのです。
そんなに隠し事が多いのなら、いっそのこと“実は世界を股にかける窃盗集団のリーダーで、身を隠す為に牧師のふりして日本にいる”とか“マフィアから逃れるため日本に”くらいのインパクトがあれば面白かったのに。ストーリーもちょっと退屈だったので…。
でも、神社でキリスト教式の結婚式を挙げるシーンは、強引ながらも結構好きでした。