執事に愛される主人の条件

shitsuji ni aisareru shujin no jouken

執事に愛される主人の条件
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×26
  • 萌7
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
65
評価数
17
平均
3.8 / 5
神率
23.5%
著者
いおかいつき 

作家さんの新作発表
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イラスト
すずくらはる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784344844322

あらすじ

警備員として働く中垣翔真のもとに、白鳥家の執事・宮路凪が訪ねてきた。凪が仕える白鳥鴻之助は翔真の親戚にあたり、その後継者となってほしいというのだ。 現在入院中の鴻之助を見舞いに訪れる翔真。鴻之助から話を聞くと、白鳥家は旧華族の名家だが、財産は屋敷と土地のみ、使用人も凪だけだという。後継者の話 は断っていいと鴻之助に言われるが、凪にほだされ、屋敷へ向かう翔真。生活費は凪がアルバイトをして稼いでいると知り、なぜそこまでするのか翔真には理解 できない。しかし凪は諦めずに翔真のもとを訪れるように。やがて、屋敷が狙われていることを知った翔真は、凪しかいない屋敷でしばらく暮らすことになるが……!?

表題作執事に愛される主人の条件

中垣翔真、白鳥家縁戚の警備員、27
宮路凪、白鳥家執事

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

きれい……

表紙に一目惚れしてしまい購入させていただきました。こういう大正ロマン風??な感じの男の子がすごく好きなので迷わずに手に取りましたね。はい。

警備員として働き、ごく普通の生活を送っている中垣翔真。ある日、職場に白鳥家という名家の執事の宮路凪が訪ねてきました。凪は、白鳥家の主である白鳥鴻之助の遠い親戚である翔馬に、白鳥家の後継者となってほしいと願いました。
鴻之助は入院中らしく、翔馬は見舞いに訪れました。話を聞くと、白鳥家とは昔に栄えた家族だが、屋敷と土地、使用人である凪だけしか居ないと言います。
後継者になってほしい、という願いは断っていいと許可をもらうも、いつのまにか屋敷へ向かう翔真。凪はアルバイトをて家計を稼いでいると知り、どれだけ白鳥家を大切に思っているのかを知る。しかし、凪は何度も翔真を訪れるようになり……

取り敢えずレビューのタイトルの通り綺麗です。小説の内容もイラストも。表紙から見ると耽美系の絵柄かな…?と思いましたが、挿絵は思ったよりも可愛い系でした。
うれしい( ´◡‿ゝ◡`)

他の小説に比べると少し薄く、読みやすい厚さです。是非たくさんの方に読んでいただきたいです。

0

受けが健気すぎるよーーー!(TдT)

そして、可愛いすぎるよ!!

作者さんも書かれてますが、箱入り執事と真面目な好青年との、心あたたまる可愛い恋愛になるんですね。
王道の萌えが詰まった感じの。

個人的に、いおか先生の作品と言うと刑事ものしか読んだ事が無くて、男らしい受けのイメージが強かったんですよ。
それが今回、控えめで健気でちょい不憫な美人受け。
いや~、いおか先生、こんな可愛い受けも書かれるんですねと。
健気受けが攻めと出会って幸せになるお話が大好きな私は、とても楽しく読めました。


内容ですが、白鳥家縁戚で警備員の翔真×白鳥家執事・凪による、主従もので正統派ラブストーリーになります。

警備員として働く翔真の元に、白鳥家の執事である凪が訪ねてきた所からお話はスタート。
天涯孤独だと思っていた翔真ですが、実は白鳥家の縁戚であり、跡取りが居ないため家督を継いで欲しいと凪から頼まれるんですね。
しかし、当主は入院中で財産も家屋敷しか無くと白鳥家は落ちぶれていて、執事である凪のバイト代で生計を立てていた・・・。
そこに屋敷を狙う悪徳不動産屋が絡んで、凪を守る為に翔真はとりあえず白鳥家で暮らす事になりー・・・と言うものです。

こちら、終始攻めである翔真視点で進みます。
翔真ですが、早くに両親を亡くし、真面目に働く勤労青年です。
超現実的です。
そのため家督を継いで欲しいと言われても、あっさり断っちゃうんですよ。
ただ、常識的で善人でもある為、親戚である当主の見舞いに訪れるんですね。
で、そこで知る白鳥家の内情ー。

う~ん・・・。
こちらですね、キモになるのが受けである凪の、「執事魂」とでも言うんでしょうか。
白鳥家で生まれ育ち、執事としてのみ生きてきた凪。
彼は執事として何とか白鳥家を存続させようと必死なんですよね。
ダンナ様の為に働く事が彼の幸せで、それ以外の道と言うものを想像すらしていない。
そのため、給料を貰うどころか自分の働いたお金で当主の生活費を捻出してたりする。
明らかにおかしいんですよ。
おかしいんですけど、こう、あまりに健気で一生懸命なため、どうにも切なくていじらしくて仕方ないと言うか。

まぁそんなワケで、読者と同じく早々に凪にほだされる攻め。
浮世離れしていて世間知らず二人組(当主と凪)を放っておけず、現在独り暮らしで物騒な凪を守る為に同居する羽目になると言う流れだったりします。

で、この二人の同居生活が萌えるんですよ~。
家財等は売り払ってしまい住める部屋が無い為、凪の部屋で一緒に寝る事になったり。
執事として主人の身の回りの世話をする事が嬉しくて仕方ない凪が、細々と翔真の世話を焼いたり。

凪がですね、しつこいけど健気でいじらしいんですよ。
電気代節約の為にドライヤーを自分は我慢して、翔真だけには使わせようとしたり。
そんな凪に「風邪をひいたら病院代の方が高くつく」とか言い聞かせ、ドライヤーで髪を乾かしてやる翔真。
翔真が普段はキッチリした格好しか見せない凪の、パジャマ姿や濡れ髪にドギマギしてたりするのも楽しくて。
甘い!
甘すぎるなー!!と。

また、凪の感覚と言うのは明らかにおかしいんですよね。
そんな彼に自分をもっと大切にして、「執事じゃない自分」を少しずつでも作っていけるよう、さりげなく誘導する翔真。
執事として生きてきた凪の、その生き方を否定する事は彼を傷つけちゃうんですよ。
だからそれはせずに、徐々に広い世界を見せようとする・・・。
くっ、男前だよ・・・!!
格好いいよ!!と。

で、そんな中起こる、とある事件。
白鳥家の屋敷を狙う悪徳不動産屋に、凪が誘拐されてと続きます。

こちらですね、ちょっとハラハラさせてはくれるんですけど、ここでも翔真が格好いいんですよ。
何てったって、彼の本職は警備員!
ベテラン作家さんだけあり、設定が上手く生かしてあるんですよね。
どちらにせよ、受けの危機に颯爽と助けに現れる攻めは格好いいよ!と。

あとこちら、オチがとても素敵でした。
翔真と出会い、彼に教えてもらった事により、凪の中で変化したものー。
そして、希望に満ちたあたたかいラスト。
大団円です。
やっぱ、こういう幸せなラストって、とても好きなんですよね。
ついでに、エロ少なめながら、初々しい凪が可愛いすぎて最高でした。

8

つくす執事につくしたくなる!

しっかり執事なんですが、
可愛すぎてついこっちがお世話をしたくなる執事さんv
こんなに健気につくされたら、
翔真くんでなくてもほだされちゃいますよ!

その翔真くんは全くご主人様らしくないのですが、
そんな普通の人の翔真くんにも
キチンと執事としてお仕えする凪が可愛いv

ストーリー的には
もう少し事件があっても良かったかなと思うのですが、
あまり凪をいじめちゃかわいそう!
……なのであれくらいがいいのかなと!

BL的には翔真が凪に惹かれていくのは分かるのですが、
もう少しガツンと翔真のかっこいいところを見せて、
凪くんが翔真をぐぐっと意識する過程が見たかったかなと。

いおかさんにしては甘めのお話v
今後、凪のために奮闘して白鳥家を再興する翔真が見たいです!
……という期待を込めて「萌×2」!

2

執事が可愛すぎて

名前はご存知申し上げていたのですが、驚いたことにいおかいつき先生の作品は初めてでした。

ラブコレアニバーサリーは何冊か持っているものの、他の作家さま目当てだったんです。
既刊本をちょっと調べてみたんですが、こちらの本は先生の作品の中でも毛色が変わっているのではないでしょうか?

いおか先生の文章はとても読み易くて、ストーリーの展開も早いし、翔真が凪を放っておけなくなる気持ちにとても萌えました。
意表をつく凪のキャラがとても魅力的で、よくありがちな想像してた執事と違ってとても可愛らしいんです。だからいつ翔真が凪に堕ちるかと楽しみながら読みました。

翔真が完全無欠なスパダリで無いところも魅力なんです。自分が出来ない事、ムリな事はしっかり他者を頼る潔さもありました。
そして手を差し伸べる野島建設社長の野島や彼の秘書の綿貫とか、数は少ないものの脇を固める人物達も魅力的でした。

凪をモデルにして執着する画家もどきとか、白鳥家の土地屋敷を狙う人物達から凪を救い出す翔真の活躍が見事で読み応えもありました。

最終的にあらゆる問題が綺麗に片付いているので読後感もとても良かったです。

0

お坊ちゃまよりも純真培養な執事

あー、まず先に伝えておくけれど、この話は”執事”が登場するからといっても
セレブとか上流階級ものではないし、身分差もない。
煌びやかさを目当てに読むと肩透かしを食らう可能性もあるのでご注意を。
代わりに見処となるのは、現代の生活環境では馴染みが薄い執事職を頑張ってる受けの健気さだろうか。
いおかさん作品で健気受けってのは多分初めてな気がする。

ある日、警部会社勤めの翔真の元に白鳥家執事・凪が訪ねてくる。
そこから、天涯孤独と思っていた翔真に一人だけ遠縁の老人が居ることが解るが、その老人・鴻之助は名家・白鳥家の当主だが跡継ぎを望んでいない。
しかし凪が白鳥家の存続を強く望んでおり、その屋敷を案内されたことろで『かつての名家といえど財産はなく、正に土地と家屋敷しか残っていない』現状を間の当たりに見た…って展開がテンポ良く進んでいく。

既に察しが付く通り、白鳥家の困窮の原因は戦後の華族制度廃止によるものだ。
これまでの蓄えを切り崩したり、残っている調度品を売り出して家計や人手を切り詰めきた結果、今に至るという訳だ。
しばらくの間同居を申し出た翔真は、ただ一人残っている使用人の凪が節約したり臨時アルバイトで得た収入で生活を支えていると知り、初対面で彼の儚い美貌に惹かれていた影響もあってか一気に絆されてしまうのだった。

翔真だけではなく、鴻之助(白鳥家)の窮地に手を差し伸べたいと願っている建設会社社長も現れて、悪徳不動産会社に狙われていて危なかったところも上手く切り抜けている。

しかし、一番引っかかる点は肝心の凪の無垢さだ。
無償の心で白鳥家に仕える姿は立派なものだが、下手すればお坊ちゃまのような純真培養さが逆に周りを心配させるってのは執事としては本末転倒ではと感じる。
当主をサポートするってよりも、鴻之助と翔真の二人に守られている執事ってのもどうなんだろうと思うとちょっと複雑…(´・ω・)

とは言いつつ、いおかさんならではの持ち味である地に足着いた感の読み心地にほっこりした人情味を味わえる、穏やかでほのぼのとした内容の話だった。

2

庇護欲

すずくら先生大好きなので購入。想像していたのとあまりに違っていましたが、ああ、これもありかもと思う庇護欲そそる執事さんでした、可愛いー。安心して読めるお話でしたので萌。本編のみ210Pほど+あとがき。

両親と死に別れ、高校卒業した後から警備会社で働いている翔馬(しょうま)。ある日勤務を終えたところへ、モーニング姿のきゃしゃな美人さんが「お待ちしておりました」と声をかけてきます。なんでも白鳥家の遠戚にあたるので、現在入院中の当主に会ってほしいと告げ・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
白鳥家当主、攻め勤務先の社長、その秘書、変態絵描き、刑事さんぐらいかな。
当主がね。執事を輪にかけたようなぽやぽやちゃんで、もうどうしたものかと。やんごとなき方なんだとは思うのだけどさ。鴨がネギしょってる状態です。危ない危ない。

**私の執事像をひっくり返す受けについて

口絵からしてケシカランです。どこに、主人筋にあたる方に髪の毛を乾かしてもらう執事がいるでしょうか。すずくら先生の手になる受け(執事)があまりにもラブリーなので、絵として萌え萌え、成立しているのですが、所謂スーパー執事を想像している方は、なんじゃこれは!と驚かれるのでは。
私は最初、え、誰が執事?え、誰が受け?とめちゃ戸惑いました。器用な方なんだろうけど、主人を守るべく発動してほしい危機管理能力が著しく欠落していて、大変。

でも読み進めるうちに、彼が執事以外の自分を想像しない理由がわかり、そんな彼のその部分を維持したいと思う攻めの気持ちがわかり、すっかりこちらも庇護したいしたい病に。

真っ白純粋無垢な頑張り屋執事(印象はヤマネ)を庇護することに興味ある方におススメです。
攻めさんが継いで、しっかり二人で切り盛りしている後日談なんかを読んでみたいな。

2

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