好かれたい触ってほしいセックスがしたい! 欲情が甘く痺れる、ダメ恋ボーイズラブ。

起きて最初にすることは

okite saisho ni surukoto wa

起床后的第一件事

起きて最初にすることは
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神128
  • 萌×262
  • 萌47
  • 中立31
  • しゅみじゃない17

--

レビュー数
34
得点
1060
評価数
285
平均
3.9 / 5
神率
44.9%
著者
志村貴子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784799725580

あらすじ

BLコミックス 「不憫BL」で人気を博した義兄弟のシリーズ連載が待望のコミックス化。

4年前、親同士の再婚で突然出来た2才下の弟・夏央(なつお)。
兄となった公崇(きみたか)は夏央に勉強を教えてあげると「兄ちゃん」と頼ってきてくれるようになり、そんな弟が可愛くて仕方ないしあわせな日々。
しかしある日、公崇は、自室に男を連れ込みHしてるところを夏央に見られてしまった!
嫌われた上にゲイだと学校で言いふらされ…不登校→退学→ニートの道の公崇。
それでも夏央が欲しくてたまらない。

好かれたい触ってほしいセックスがしたい! 欲情が甘く痺れる、ダメ恋ボーイズラブ。

表題作起きて最初にすることは

矢野夏央,高校生 (攻受不明)
矢野公崇,ニート引きこもり(攻受不明)

その他の収録作品

  • 番外編:思い出
  • 番外編:晴れ 時々 にわか雨
  • 描き下ろし(後日譚)
  • リレー漫画:単行本「どうにかなる日々(みどり)」からの続き
  • カバー下表紙1【表】~カバー下表紙4【裏】:ゴーストアパートメント(後日譚)

レビュー投稿数34

二人ともかわいそうだけどコミカル

電書で購入して久しぶりに読み返したけど、改めてすごく面白い。

親の同士の再婚で兄弟になった二人。兄の公崇は弟の夏央のことが好きだけど、夏央は兄を邪険にする。

最初は、お兄ちゃん叶わぬ恋をしててかわいそう、弟の情事を聴かされてかわいそう、ゲイだとバラされてかわいそう…と兄の方を不憫に思ってたけど、だんだんそればっかりじゃないことも見えてくる。

女の子との逢瀬は邪魔されるし、兄ちゃんヘンタイだし、好きになった女は兄ちゃんが好きだし、そもそも、かっこよくて好きだったのに裏切られたし、やっぱり兄ちゃんヘンタイだし…夏央もかわいそう。

二人ともかわいそうで、二人とも非があって、ズルズルと性的接触もしちゃう。
笑えない状況だけどずっと読み味はコミカル。そのバランスが絶妙。

この二人はなんだかんだうまくやっていきそうな気がするし、夏央が根負けしそうな気もする。夏央、相手が悪かったな。がんばれ。

0

志村先生ファンになった。

やっと、レビューする。
1回読んだ後と、2、3回読んだ後では感想が変わる作品の1つだったわ。
最初は、神評価が100超えだったので、読むまで楽しみでした。
けど、読み進めて行くにつれて・・・理解不能www
ストーリーとしては、変り種で面白いけど弟の行動に対しての、兄の解釈が〜全くもって理解不能。逆も然り。
けど、可愛かった弟が兄を見る目が変わったのは、兄の濡れ場を見てしまった事は否定できないな。
それでも、弟が好きな兄。
兄にガッカリした、兄好きな弟。

最初からお互い好きだったんだね。
弟の好きが、LIKEなのかLOVEなのか〜いまいち読み切れてないかも。

ストーリーは重いのに、とても軽快な2人のやり取りに読みいってしまった。

0

共感できないが圧倒された

志村貴子先生のBLデビューコミックス。
久々の再読なんだけど、以前「中立」の評価だけ入れてて変更できない…今の評価は萌x2寄りの「萌」でございます。

とはいえ、なぜはじめに「中立」としたのかも納得なのね。だって結構な問題作だと思うの。
義理の弟が好きでたまらない兄。
弟をオカズに、は当然の事、途中から開き直ったように好き好き言って、泣いて懇願して、じわじわと既成事実的に行為を重ねる…

一方弟の方も周囲に兄はホモだと言いふらして、兄の居場所を奪ってる。
なら、2人は敵対してギスギスしてるのかといえば、そうとも言い切れない。

ここは絵柄も関連してると思った。
ショタっぽいような、少年誌系のような、「可愛らしい少年」のような2人。
だから頭の中/腹の中のドロドロして暴発してる性欲のイメージは薄まっている。
扱いようによってはとことんダークで救い難い近親エロで描ける題材だと思うわけだけれど、本作はショタっぽいほんわか絵柄のため、ダイレクトに破滅となるようなストーリーにはなってない。

絵柄からくるイメージからの弟に恋するエロ兄のドタバタ、というコミカルテイストを主に読むか。
兄のエロ攻撃には対抗するしかない、もう仲の良かったあの頃には戻れない、という兄弟の根底のシリアス図式で読むか。

私はシリアス系という気分で読み進めたわけだけど、この兄弟のこじれは簡単には直せない、だけどシリアスで読むとただ重いだけになってしまうストーリーが、軽めなコミカルテイストになることで逆に他には無い物語力を持つ話になる事を発見したような気分を感じた。

兄の欲望は正に「変態」。でも心の焦燥感のリアル度も身に迫ってくる。
共感だけではないが、世界観には圧倒された。

0

ネタばれなし

女子BLを読んで今更ながらに志村貴子さんを知りました。段急あるようでいて不思議な静けさもあって、オフビートで鮮烈な設定ながら親しみも感じられて。とても味わいのある作品を描かれる作者さんです。あり得ない設定のようで妙にリアルだったり、絵柄もちょっと懐かしい80年代のようなタッチにも見えて新鮮でしたし、何より読んでいて胸がキュンと切なくなる!続きって無いのかな…

0

大好きな作品

兄・公崇視点で話が進むので読者は公崇の心情を追う形になります。
正直最初は弟の夏央の態度や言動に辟易するのですが、その度に公崇がそれでも好きだと全面に出してくるので読み手の私も夏央を嫌いになりきれず…という感じでした。
とにかく夏央の口が悪いので言われっぱなしだとちょっと堪えるのですがその分公崇は夏央に「気持ち悪い」と思わせる行動など、性的対象として見ていることを正面からぶつけたりとわりと我を貫いてるので夏央とのバランスはいいのかも?
学校で噂を広めるのはやりすぎですし直接ではないにしろ退学するきっかけにもなったのにあまりにも罪悪感がないのは夏央の幼さ故でしょうか。
それでも夏央は悪くないと言い切る公崇はちょっとかっこいい。


公崇はあまり表情豊かではなく喋り方からしても感情がわかりやすく表に出ない人物というイメージなのですが、読み進めるにつれ夏央への感情が溢れる溢れる…
そんなどでかい愛情を見せられたらますます応援せずにはいられない。
しかし夏央はそんな公崇に対して相変わらず冷たい態度、と思いきや急に甘えてきたり許容範囲を広げてくれたりとこちらも感情振り回されまくりでもうなにがなんやらというところでどんどんさらけ出される夏央の本音。
ずっと公崇の心情を追っていたのでそこで初めて夏央はそんなことを思っていたんだと知り、夏央の公崇への感情が軽蔑だけではないだろうと分かっている気になっていたところにそれ以上の感情をぶつけられたことで夏央のことをなにも分かっていなかったことを思い知らされました。甘える夏央を見て絆されてる?と思ったけどそういうことではないのかも。


夏央のこれまでの言動全ての理由が後半の「オレ好きだったじゃん」という台詞だけで説明がついてしまうという、公崇の告白に涙を流しながら本音を返す姿はなんとも破壊力がありました。公崇にとっては喜ばしいやら情けないやらな結末で今後の公崇に期待というところでしょうか。
続編ずっと待ってます。

0

1つ屋根の下で起きる嵐

 正直すごく萌える!とはならなかったのですが、歳の近い義兄弟としては非常にリアルな線を攻めていたなぁと印象に残った作品でした。弟の夏央が段々絆されていくのではなく、最後まで同性かつ家族である自分に迫ってくる兄に対し、気持ち悪い、とはっきり言ってしまうところとか。他のBLだったらそんな言葉を吐くキャラは悪役扱いされるでしょうけれど、この作品では至極真っ当な台詞なんですよね。だって、義理とはいえ兄弟だし、同性だし、きみは想いを秘め続けるわけでもなく、本人に分かるように性的消費してくるんですから。

 それでも夏央が家出したり、擦れたりまではいかなかったのは、彼のきみに対する感情もまた複雑だから。出会った当初は、勉強のできる兄を尊敬し、憧れていた。自慢の新しい兄だった。恋愛的な意味でなくても、多少の独占欲はあったでしょう。それが、突然誰とも知れない男と兄の性的行為を見せられて、幻滅してしまったのは自然な感情だと思います。相手が性格も良くない男だったために、なぜ大好きな兄がそんなレベルの男と、と余計に彼の癪に障った。夏央の回想を読んで、いろいろ納得しました。一度は拗れた兄弟の間で、もう一度自分達の感情に向き合い、整理して相手に晒け出す。濡れ場が多いので意識をそこに持っていかれますが、この2人は結構すごいことをやってのけたんじゃないかなと思いました。

0

「不憫BL」

≪「不憫BL」で人気を博した義兄弟のシリーズ≫と謳っていた作品なので、興味を持ちました

起きて最初にすることは・・・愛する義弟の寝顔の視姦
連れ子どうしの再婚、義兄弟の中一と中三。垂れ眼と釣り目。
兄は、容姿がよく、成績もよい。隠れゲイ。

兄に勝手に憧れる弟。兄と同じ高校へ進学する。
ある日、自室で男子にフェラしている兄を弟は見てしまう。
弟は、兄はゲイだと言いふらして、兄と相手を割く、そして兄を不登校に追い詰める。大学受験前に退学する兄。
四年後、兄は引きこもり。毎浅、弟の寝顔を覗きに行く。兄は、弟と致したい。弟が、好き。
弟は、長続きしない交際を女の子と続ける。
不登校の兄は、大検受けて弟と同じ大学に合格。弟と同居が条件で、賃貸に入る。

何処までやるんだ、作者。
読んでいくと、もういいようないほど、兄はキモチワルイ。
弟に苛められるのに、あんなに兄が弟に執着する理由が理解できない。こういうのを変態というのかもしれない。
不憫な変態BLでした!

0

雪解けの日は近い?

志村貴子さんのBL作品はこちらが初読みでした。
非BLは読んだことがあって、胸がチクチクするようななんとも言えない感情にさせられるお話がお上手ですよね。

義兄弟のゲイ兄からノンケ弟への不憫愛。
仲良くやってきて、弟から信頼され尊敬もされていたはずなのに、友達にフェラしている所を見られてからの転落劇がまさに不憫。
見せられた弟も被害者っつったら被害者ですよね。
仕返しはちゃんと成し遂げてるけど。

朝弟の部屋に入って寝顔を見たり、弟が彼女とHしている音を聞いて抜いたり、弟のコンドームで抜いたり、劣情を隠さない変態具合が不憫過ぎない雰囲気を醸しています。
だから重くならないんですね。

完全な片想いが中盤から、もしや?な展開に。
これはもう絆されちゃう予感しかないという手前で終わっています。
いい余韻残してますね。私の頭の中で兄×弟でハピエン妄想しておきます!

0

重く描かれていない故の

重い話を重くならないように描いています。とにかく重く重くしようとする作品も多い中、この柔らかさはすごい。
ただ自分は作品の中で辛さが消化されていないともやもやしてしまうので、両親や周囲や今後に思いを寄せて、逆に気分が沈みます。

もともと兄弟もの(こちらは義理)がそこまで好きではないというか、自分の倫理観に合わない作品に拒否反応を抱きがちで。そういったところでこの作品の萌も減ってしまうのですが、兄弟ものがお好きな方で沢山の作品を読み尽くしてる方には、違ったアプローチが面白いのではないでしょうか。

明確には描かれていませんが、私は夏央(弟)は公崇(兄 義理 ゲイ)とは付き合ってほしくないと思っています。公崇は公崇で世間に目を向けて、夏央以外の人と真剣に付き合ってほしいなと。この話はこの話で不満は全くありませんが、そんな未来ならいいなと勝手に思ってしまいます。

0

兄ちゃんの自制心がなさすぎて

志村先生のBL以外の作品が好きで、結構前にBLも描かれてるんだと驚いて手に取った作品。
兄弟ものは義理だろうがガチだろうが大好物なので、ワクワクして読んだのだけど、萌えがなくて残念だった。
読み返しても印象変わらずです。

ゲイの兄ちゃんの片想いに切なさを感じるより、なんというか、痛い人と思ってしまって終始いたたまれない。
本当に不憫なのは報われない想いを抱いている兄じゃなくて、自分の性対象じゃない相手に、一つ屋根の下で四六時中そんな目で見られ続けてる弟の方なのでは。
どストレートの弟には、兄が自分でヌイてるとか、セクハラでしかないし、見たくもない男のオナニーばっか見せられて、もう可哀想としか…。

変態なら変態で、笑える変態を描いてくれたらよかったのかも。
これは笑えないし、結末を読者に委ねる形なのもスッキリしない。
絵は可愛いくて、さすがの安定感。

1

新しい義理の兄弟もの

義理の兄弟はよくある設定ですが新しい展開ですね。

しかし弟は残酷ですね。幼さゆえか。兄のシーンを目撃して言いふらすなんて。勝手にドアを開けたの自分なのに。

でも兄は恨んでません。見せた自分の責任だと思ってます。イジメ→不登校→退学→ニートへと転落人生。

それでも弟が大好きで。
弟も何だかんだ言っても少しずつ譲歩してますね。
兄がホモだとばらした責任を取ってるのか、心底嫌ではないのか。

兄に好きだと言われてなった弟のインポはいつの間にか治ったようですね。兄への気持ちも変化があったのでしょうね。

兄が変態でそこまで悲壮感がありません。大学にも入ったし人生やり直せそうですね。
二人暮らしすることにもなったし、手を繋いで寝てくれるし。
一生弟とセックスできなくてもいいって言ってるのも今までにないような気がします。

しかし!萌えられませんでした。

2

ほどよくドライな義兄弟もの

大好きな作品。久々に読み返したらやっぱり萌えるなあと改めて思いました。

口が悪くてヤリチンな弟と、弟が好きすぎて変態行為に及んでしまうゲイの兄の義兄弟ものなんですが、全体的に乾いた空気で個人的にはラブ度が薄いです。
エロシーンもほぼありません。兄のオナニーシーンばかりです笑
ひたすら兄が弟に好きだと言っては気持ち悪がられてるので、最初の方は公崇(兄)かわいそうだなあと思っていたんですが(初出が不憫BLだし)、話が進むにつれて夏央(弟)の複雑な心境が見えはじめて、もしかして不憫なのは夏央の方なのかも?とも思いました。
夏央は最初純粋に公崇を尊敬していたので、突然ホモエロ見せつけられたショックは相当なものだっただろうし、そんなショックを植え付けられたうえに元凶の兄からストレートに性欲をぶつけられるのは結構つらかったんじゃないかと思います。
好きだからこそ失望して、夏央は夏央で公崇への思いを拗らせてしまったんだろうなあ。そう思うと夏央ほんとにかわいいです。執着する公崇の気持ちもわかる。

最後の方まで夏央はツンツンしてますが、内心かなりほだされてるのでやられるのは時間の問題のような気がします。
公崇が犯したいって言ってるからたぶん兄×弟だと思うんですが、どうなんでしょうか…。
二人がちゃんと結ばれるまで読みたかったなあ。

1

妙にショタくさいのも好みです

なにこれ。スゴクいい((ノェ`*)っ))タシタシ
可愛い!面白い!変態くさっ!
絵柄雰囲気あわせてめちゃくちゃ好みの作品でございました。
何だかんだいうて、遠くない未来にはきっと
最後はちゃんと弟くん食べられちゃうんだろうなと思うのです。
思うのですが、それはそれで可愛いよね。うん。

お話し。
4年前、親の再婚で兄弟になった二人。
兄には秘密がある。
それは弟を性的対象として愛してしまっていること。
懐く姿はそれはかわいかった。
ところが、ある日男のちんぽをしゃぶっているのを弟に目撃された日から
弟の態度は変わってしまう。
その真意とは。

ちゅぅか、弟君さ。
隣で女の子抱くとかさ。声が聞こえちゃうとかさ。
なんだかんだで隣の兄はハァハアしてる気がするんだよな。
むしろ私がハァハァするわ(*´Д`)ハァハァ

テンポも、作画も。
ちょっと変態な兄も楽しい作品でした。
あーこの続きが読みたい。切望

2

やっぱりお見事です

久しぶりにこちらを引っ張りだして読み返してみましたが、やっぱりお見事の一言に尽きます。
義兄弟でゲイの兄とノンケの弟という関係性。兄は弟のことを好きすぎて、変態行為に走ってしまうのが実にカッコ悪すぎる。でも好きってこういう事かと思ってしまう。

弟は兄に対してキモチワルィ、変態、と言いつつも自室に鍵をかけずに兄の侵入を許し、寝たふりをしてキスを許し、覆いかぶさってのオナニーを許し、フェラを許し、勃ってる兄のをしごいてあげて、二人暮らしを許し、そしてオレ ヤられちゃうのかな…なんて、どんどん距離が近くなり、許容ハードルが低くなっているのは何故でしょう。そこには自分のせいで兄を高校中退させてしまったという罪悪感だけでは到底説明しきれないものがあります。
そして過去に対する弟の罪悪感やらそういったものも重くなりすぎずそれに囚われすぎず非常にバランスがいい。

登場人物達に関係性を断定させず、二人の行為とか距離感で読者に推測させる描きかた、読み手に解釈を任されているところが凄いなぁと思います。
そして「女子BL」或いは「さよなら、おとこのこ」に収録されている「玉井さん、恋と友情」は第三者視点で見つめた兄弟関係が描かれているので、是非そっちも読んで欲しいです。

2

最高のノンケ弟×ゲイ兄

いままで読んできた弟×兄のなかでいちばん良かったなあ。
弟×兄って、薄暗くて兄が暗くて弟が執着攻めで……というのが多くて、そういう雰囲気もどちらかといえば好きなほうなんですが、この作品の乾いた感じはものすごくツボでした。兄がゲイで弟が好きすぎて弟は常に兄を気持ち悪がっている。そういうノンケ×ゲイの痛い温度差が湿り気なく描かれている。
いじめとか退学とか引きこもりとか、この設定で重く描こうと思えばいくらでも重く描けるところ、薄暗い雰囲気がいまどきのどこか離人的な若者たちによってものすごくドライなものにされているんですよね……。このバランス感覚はすごい。重いものを重く描かないことで逆に救いがたさを感じる。そうなんですよね~、実際なにがあっても日常生活に重さを背負い続けるのはむりというか。つらいことがあってもお笑い番組でつい笑っちゃう。そしてまたつらい現実に戻る。ものすごくリアルだ。
あ~、でも、弟が攻めるところが見てみたかったな……。こんなキモいやつを抱くのはぜったいにいやだー!ってめちゃくちゃ悔しがりながら攻めるんだろうなとおもうとたいへん萌える。

2

やさしい欲情と純情

大好きなBL漫画の中の一冊。
テンポの良い会話から生まれて見え隠れする人間らしい心情の動き、
志村貴子先さんさすが!としか言いようがありません。

セリフが、この二人はどこかに本当はいるんじゃないかな?と思ってしまうほどリアルでグサグサときます。
不器用で遠回りな言葉だけれど、必ずそこに愛があるんですよねぇ…
精神だけじゃなくて、体もまだまだ子供と大人の中間な訳で。
心と体のアンバランスさにまた、少年っていいなぁと思ってしまいます。

とにかく公崇くんと夏央くんがかわいい。
泣いたり怒ったりの表情も可愛いですが
何かを思う何とも言えない表情なんかが、志村さんのふんわりしたやわらかい絵柄の印象とのギャップになっています。
この方の漫画はBL作品以外でも好きですが、「起きて最初にすることは」は短いながらも何度も読み返して何度もキュンとしてしまうような、そんな一冊です。

2

志村貴子は私の性癖

志村貴子先生の可愛らしい絵柄も相まって、兄弟二人共の可愛さといじらしさ、その内にあるどろどろとした欲求。とてもたまりませんでした。
この作品は人によってはもどかしい!と嘆くこともあれば…この兄弟の葛藤がたまらない!といつまでも見ていたいと思うような作品で、私は前者も叫びつつ後者でした。くっつくか、否かよりも「家族なのに」「お兄ちゃんなのに」と葛藤しながらも弟に欲望することが止められない兄。気持ち悪いと罵りながらも拒絶しない弟。「手を出してはいけないと分かってるのに手が伸びる」その様にたまらない!と悶ました。
一風変わったBLが読みたいなぁ〜と、思ったならとてもおすすめです。

2

話は面白いがBLはカップリング命なので私的に弟×兄がいい

この絵、ストーリー、関係性、展開、心理描写、何もかもがイイ!
ただただ、最大焦点の受け攻め問題………
私はイケメン弟攻め、ネクラ兄受けが良いなあって……
なかなか受け攻めわかない展開だったけれど、最後まで読んでやっと落胆。
私の勘違いでなければ描写は兄攻めか……まじか。
えーーーっ!ここは、生意気で斜めで兄を見下してる弟攻めだろうがと、悶えた。
お話は文句無しで面白い。所謂、どちらででも期待できる感じというのか。
でもやっぱり、BLって、カップリングが命っつーか、受け攻めどっちかっつーのは重要な人が多いと思うのですよ。シチュエーション萌えってそういうとこからやってくると思うし。
うーん、やっぱり私は、弟攻兄受が良いなあ……
チルチルさん紹介では弟攻め×兄受けっぽい表示になってるのでそれに賭けたい。
私の勘違いだったと、思い知りたい。

2

義兄弟って響が良いですよね

ドラマCD化おめでとうございます!
私的には声優さんの配役も合ってるなぁ〜と思いました(*^^*)発売日が楽しみです!!!

発売が決定したのがとても嬉しいのでレビューをさせて頂きます!笑。

読んでみた第1感想は「こんな作品初めて」でした。今まで私が読んできた物語は「お前なんか好きじゃない」とか言っているけれど読んでいる私達からすれば「好きなの丸分かりですよ笑。」みたいな作品ばかりだったのですが、この作品は弟くんの感情がよく分からない。読みながら「うぅ〜。嫌いではないと思うけど本当にすきなのかなぁ…?」と思いながら読み進めていました笑。
でもその弟くんの気持ちが読めないところがいいんです!!!実際にこの作品には受け攻めがまだ決まっておらず、(チルチルでは弟が攻めになっていますが実は定まってないのです。)「どっちがどっちなんだろう」状態です。でもそこが面白い笑。

お兄ちゃんは結構な変態さんで弟が寝ている顔を見ながらオナったり…。うーん変態笑。
弟くんも弟くんで性格が悪すぎて…お兄ちゃんのことを学校でホモと言いふらしてお兄ちゃんを退学まで追い込んだり…
しかしそんな弟くんが最後に近ずくにつれ、お兄ちゃんにデレてくる!!!最高です!!!

カバー下も読んでみてください!いい話だと思ったら最後に落としてきます笑。

是非皆さんにも読んでいただきたいです!

4

好きって気持ち

今更ですが読みました!
志村先生BLも最高でした。
絵柄はとても可愛くてふわっとしているのですが、
好きの重たい気持ちが重たくて…笑
健全な男子高生らしさがとても好感が持てました。
心情の変化であったり、二人の会話が丁寧に描かれていて
私の好みのちょっと切ないそんなお話でした。
素敵なお話だったので、一度読み終えた後もう一度
読んじゃいました。

志村先生が描くあの目がたまらなく好きなんですよねぇ~
可愛く性的でえろいです。

多くの人に読んで頂きたい作品です!
読んで確かめてみてください。

2

子どもの体

どうしようもない。
どうすることもできない。
連れ子同士の再婚で兄弟になった二人の、子どもだからこその残酷さと抑えることのできない欲望。
静かだけど、見つめているだけで暴力。
こんな攻防が家の中で繰り広げられているのに、親たちは何も知らない。
この二人の関係には、いつ、どんな結末が訪れるんだろう。
ぎりぎりの緊張感と、柔らかくかわいい体の線。
このギャップが何とも言えずにエロいです。
ここまででも、ちゃんと一冊の本にまとまって読めて良かったです。

1

とってもラブリーで楽しめる

冒頭(不憫BL掲載)部分で「凄い話だな…」とただならぬ予感。

なんでこんな義弟のことが好きなんだろう。わっかんねーな。
この年頃はこんなものか?

この方は、放浪息子と青い花しか読んだことがないけど、
こういう胸糞悪い系も描くの。素晴らしいですね。

いや?滅茶苦茶よかったぞ??

ともすればどん底に暗く、お兄ちゃんは死んでしまっても仕方ないくらい重い話だが、とってもラブリー。

これが若さ?(若者言葉で言うならノリか?)ならそれも結構!

「うるせえドブス!!犯すぞ」にスカッとした。
自分だって、それ以上に配慮のない残酷なことを言ったのにね。

兄も弟も、潔癖かな。
あの年頃の男の子特有の、いたいけな正義感ですね。
だけど取れる責任を考えていないから、取り返しのつかない結果を招く。

軽さ(若者ノリ)とラブのバランスに気が遠くなるほどのハピエン。
ご両親がおおらかだからかな?w

1

つまり"かわいい"

これはもうどうしても、読んでおきたい作品でした。
実は『よみきりCitron 2014Autumn』までは気がつけば追っていた作品。『不憫BL』で読んだのが最初なので無意識のうちに不憫イメージが植えつけられていたようですが、実はものすごい展開なんじゃないだろうかと感じつつ気になっていたこともあり、ラストまで読めて本当幸せです。

作中「夏央はかわいい」という兄・公崇のモノローグが繰り返されるうち、こちらまで夏央がかわいくてしかたなくなってくるんですよね。その夏央は、視点によっては実はしっかりとした、なかなかいい男で。ずるくてやさしくて憎めない、かわいい。これは私だけかもしれませんが、夏央の複雑なツンデレ行動に終始キュンキュンしっぱなしでした。ずるいんだけど、兄に対してどこまでも素直なんですよね、きっと。その行動が変わっていく過程や変化のしかたも見どころだと思います。いっぽう兄のきみくんは、ずっとずっと、夏央に好かれたくてしかたない。この気持ちの強さといったらもう...呆れるほどのもの、といってよいのではないかしら。

表紙も素敵なのですが。
兄のつり目と弟のたれ目具合、中味は数倍かわいいと思っています。
私はこのふたり、ずっと見ていられる。

お互いカッコつけているわけではない、面白いほどに隙を見せるところも読んでいてワクワクします。あの時俺たちは家族になった、という回想が何度か出てくるのですが、家族である意味が特に大きい作品だと思います。

あーハマってしまった。
何故こんなにも繰り返し読みたくなるのか自分でもわからないぐらいです。何度も読んでいると、歯がゆいほどの"せつなハッピー"に泣けてさえきそう。あっぱれ!志村貴子、としかいえません。

9

無理矢理くっ付けないところが魅力的

ちるちるに上がっていた作品解説の記事で興味を持って買ってみたのですが、読んでみたら期待したより何倍も面白くて、これは買って良かったと思いました。

あらすじだけ読むと、不憫=兄と思ってしまいそうなのですが、その一方で弟もまた同じくらいに不憫ってところがミソです。
兄が弟に対して抱いているのは言うまでもなく性欲の絡む愛情なのですが、弟は弟で自分より頭がよくて勉強を見てくれる「かっこいいお兄ちゃん」に対して子供らしい真っ直ぐな敬愛の念を抱いていた訳で、その「かっこいいお兄ちゃん」がマヌケ面で男のナニを咥えている場面を見てしまったショックはそりゃあ計り知れないものがあっただろうと。
恋心の報われない兄の不憫さよりも、普通に兄弟として兄を好きでいたいのにそう出来ない弟の方がもしかしたらより気の毒なのかも。

で、この作品が提示する結末は「歩み寄り」なんですよね。
そこがいいなと思いました。
和解してラブエンドに持っていくというようなお約束のBL展開を見せないところがすごく良いです。
妥協、と言うとちょっと言葉が悪いんですけど、兄と弟がそれぞれに「妥協」して歩み寄りを見せるのです。
「ほだされる」というのとはまたちょっと違うのですよね。
そこに兄と弟のお互いに対する濁りのない愛情を感じるし、セオリー通りに進む白けを取り除いてくれています。

良かった点で言えば、兄が卑屈になり過ぎないところも良かったです。
弟に対してよこしまな感情を抱いているのを申し訳ないと思いつつも、「だって思春期の男子だし♡」と言わんばかりに遠慮のない変態っぷりを見せているのが可笑しくもあり、強く男らしくもあり、はたまた最低でもあり(笑)
兄のキャラに女々しさがないのが良いなと。
弟は弟でそんなキモい兄に対して遠慮なくズケズケ言うし。
この手の話だと、読者の涙を誘う為にか、兄を必要以上に“可哀想なキャラ”に仕立て上げがちですが、そういうわざとらしさが一切なくてストレスなく読めました。

学校で言い触らしてしまった弟は非情ではあるけど、成長過程の子供という未熟さを考えれば同情の余地はあって、さらに弟が自分のやったことのどの部分がやっちゃいけないことだったのかを後できちんと理解するところまでを省かず描いてあるところに、変な言い方ですけど、この作家さんはちゃんと漫画家さんだなぁと思います。
兄の方も同じかな。
ホモだとバラされて学校でイジメられたのは弟のせいだ、なんていう大人ですらついつい犯しがちな間違った責任転嫁をこの兄はしないので、そういう部分へのもやっと感がありません。
いい漫画です。

兄がな~、ほんとキモいんですよねw
ふざけてて事故的に弟に覆い被さってしまったその状態でオナニーし始めたり、寝顔見ながらオナニーさせてくれと頼んで本当に実行したり、お前本能のままに生き過ぎだろうと。弟の気持ちを考えるとほんと気の毒!
こんな兄ちゃん、私だって軽蔑したくなるわw
最終的には弟に懐の深さを感じる作品でしたね(笑)

あ、ちなみに電子版もカバー下ちゃんと入ってます。
幽霊目線(笑)の後日談です。笑った。
兄ちゃんの変態っぷりは幽霊だってお見通しなんだぜ~

3

二人のキモチが伝わってくる良作でした。(^^)

「これは神でしょ!」…と言えるほどのガツン!と来る程のインパクトはないのですが、やっぱり神だと思います。

直球描写が多い割にふんわりとしています。
「セックスってやってみると意外とこんなもんか。」
…といった感じでエロさをあまり感じない。むしろ自然なもの、生活の一部…みたいな描き方です。

まぁ確かにBLだけど…BLか?
なんというか…BL臭がないのです。
セクシャルマイノリティな人の義兄弟LOVEといった感じ。
「だからそれ、義兄弟BLだから。」って突っ込まれそうですが…やっぱちょっと違う。
やっぱり「BL畑じゃない作家さんが描いたBL」といった空気が流れていて、義兄弟なのに…同性なのに…というその背徳感に「萌え」を感じないのです。その時どう受け入れるか…という感じ。しかも深刻に…ではなく自然に…。
BLがファンタジーだとすれば、この作品はドキュメンタリー…といった感じ。「あぁ…こうゆう人(セクシャルマイノリティ)が身近にいたらこんな感じなのかも…。」と思います。
例えば自分の身内なり、仲の良い友達が実は同性愛者だと知ったとしても、それが理由でその人を嫌いになることはないと思うんです。セックス現場見ればそりゃあビビりますが…。でもそれに対して特に本人に言う事もないです。
でもその気持ちが自分に向けられていたら…LOVEではないけど好きなお兄ちゃんから向けられたら…。
そしたらやっぱりパニックにはなるかも。
夏央は無自覚なノンケアピールで敢えて女の子を引っかけてたのかもしれない。

「一人っ子な自分に急に出来た兄ちゃんはとても優しかった。頭も良くて勉強教えてくれた。兄ちゃん出来て嬉しかった。尊敬していた兄ちゃん。でもその兄ちゃんがつまらんヤツに引っ掛かってた…。」
「一人っ子な自分に急に出来た弟はとてもなついてくれた。キラキラした目で自分を見てくれた。夏央…かわいい…。かわいい夏央…。」
BLぽさは感じなくても、そんな二人のキモチは痛いくらいに伝わってきます。
だからやっぱ「神」です。

百合系は食わず嫌いでしたが、志村先生の「青い花」だったら読んでみたくなりました。(^^)


8

BL中のBLではなく、非BL中のBLでした!

単純に先生の漫画が大好きで、初のbl作品だという理由で買いました。
とにかく、読んでよかったです!
内容をまとめてひとことすれば、
義理のお兄さんは義理の弟さんにどうしようもなく欲情し、毎朝起きて弟さんを寝顔を覗きぐらいで
しかも、弟さんになにも隠せずに、堂々と本人の前にhな発言したり、発情したり、弟さんに手を出ししています。
最後、やっと弟さんに触るという夢が実現できて、これからは、hまでさせられそうなENDという話です。
萌えとはいえ、bl的な萌えがあんまり感じられませんでしたが、漫画的な萌えがとてもありましたよ!
お兄さん:
確かに、ちもいですが、ぜんぜん嫌じゃないです。もしろ、すごい人だなあと思いました。
自分の気持ちを決して嘘を付かないし、
ありのままの自分をうけるし、
一途で好きな人に「好き」といろいろアピールするし、
報われない禁断なダメ恋いをわかるのに、それでも諦めないし
ほかにいろいろ
本当に自分の思考がある人ですね。

人間として好きなタイプです!友たちになりたいです!わたしもそういう人になりたいです!

弟さん:
正直に考えて考えてお兄さんに好かれた理由とかよくわかりません。
弟さんの頭の中で、何を考えているのもぜんぜんわかりません。
ただ、まるで、現実によくいるバカサル男子学生のようです。リアルな人でびっくり!
本当に生卵を投げたいタイプの人間ですね。(失礼、わたしは下半身の自己管理をできない男 が 大嫌いですので、先生のリアルなキャラクター設定のせいか、bl作品のキャラクターの女癖を初めてマジで怒りました!!!えええ、自分でも不思議!)

でもね、お兄さんが大好きな弟さんですので、読者として、この二人を見守って応援したい気持ちもいっぱいいっぱい、、、

恋はいくらダメ恋でも恋です!
好きになった以上に、相手に悪いかいいか簡単に決めつけなれません。
いくら、相手がクズでも、しょうがないです。
だれでも、クズに好きになる可能性があります。単なるやめるかやめないかの問題です。
わたしはクズ男に好きになったとしても、自分からすぐ感情を殺する人です。好きな気持ちをできれば、自分の想い出にしまいます。
相手は絶対悪くないです。愛情だけを追求したいなら、クズ男がこの世にいないでしょうね。
でも、人生は愛情だけではないもの、家族や友達や自分の未来とかいろいろバランスを取らなければなりません。

人は愛情だけでいきていられない
それでも、
人は愛情だけの人生を求めてしまう

3

複雑な純粋

干支一周と少し前に描かれた作品の時も
そうだったのですが、この方は奇妙な加減で
ツボをずらしてくるので油断が出来ません。
そしてまたそのズレている筈のツボ押しが
妙に心地良く途中で止めようとしても踏ん切りが
付かないので誠に始末が悪い。

そういう一冊の物語がここに仕上がった訳です。
評者は深く読み込まずにサラリと流すのが
きっと幸せな読み方なのだろうと愚考します。
あくまで壁一枚向こうの物語だと割り切って
更に遠目で眺めておけばおそらくは余計なものを
分かち合わずに済むでしょう。
そっちの方が好きな方はそれなりに適量で
お愉しみください。

1

どっちが攻めなんだろう?と思ったら

不憫BLの公式ページ(http://www.b-boy.jp/magazine/fubin_bl/)に『リア充高校生義弟×引きこもりのバリゲイ義兄』とありました。
レビューでは兄×弟で書かれてる方が多いようですが、逆のようです。
私はそこを含めても、この作品の独特の空気、抜群のネーム力、全てにひたすら感服するばかりでした。
志村さんは、本当に漫画家さんなんだ、と改めて当たり前のことを当たり前でなく思いました。
大好きな作品のひとつです。

6

とっても可愛い関係

一途な兄×ノンケ弟のお話です。
1冊にギュッと上手くストーリーがまとめられていて読み応えがありました。ラブラブhomoエッチ♡、とゆうわけではありませんが(笑)生意気な中にもしっかりとお兄ちゃんへの愛が弟くんからも感じられ、そこに毎度キュンとさせられました。お兄ちゃんの弱気だけど変態的なブラコン具合も面白可愛くてとても良かったです♡
もう少し続きが読みたい感のあるハッピーエンドではありましたが、
買って良かったなと思える1冊でした。

2

起きて最初にすることは

あらすじ
親同士の再婚によって兄弟になった、ゲイの兄とノンケの弟のはなし。
二人は仲の良い兄弟だったが、自分にとって勉強のできるカッコイイはずの兄が男にフェラする姿を見て、兄をゲイだと知り、弟はショックを受ける。
兄と同じ高校に通っていた弟は兄のクラスメイトに「兄はゲイ」だと公表。兄は当時付き合ってた彼と別れ、引きこもりがちに。

兄は、初めて出会った時から弟が好きと告白。「気持ち悪い」と拒絶する弟ではあるが、足コキしたり、風邪をひいた際甘えたりと、兄からの好意を満更でもないように、見えた。

一見、兄の執着攻めだけど、結局、弟も兄を独り占めしたくて堪らなかったんだと思う。だから兄が男のをしゃぶっていると腹が立ったし、弟が兄を「ゲイだ」と、言いふらしただけで兄と別れてしまう単純な男と付き合ってた兄が許せなかった。
そんな風に思えた。

行為について
足コキや兄の自慰行為、は あるものの挿入はなし。前半は兄が攻めか?と思いきや、兄は可愛い弟に「挿れたい」という発言を何度もしているため、最終的には、兄が攻め?のように感じた。
攻め受けやエロは置いといて、ストーリー重視が好きな方にオススメ。

最大のネタバレになるが、最終的に兄と弟は「付き合う」には至らず、曖昧な関係に終わる。だけどハッピーエンドなので◎

今までになかった、新しい形のBL本です!恐らく読む人によって、感じることは多様だと思います。だけど、それがまたきっと、この作品のおもしろいポイントだと思うので、是非読んでみてください!

7

結局…

ハッピーエンドだけど…ん?ってなるw弟がもっとニートでホモな兄を軽蔑して終わりかなとか思ったけど、微妙に兄の事受け入れてるし。萌票に入れたけど、まぁそこは兄の変態っぷりでって感じで…あかんわ…何かこうモヤっとする感じは絵なのかストーリーの歯切れの悪さなのか。BLだけどそこまでの波はなく、切ないとかもなく…

6

萌える神作品!!

義兄弟もの。
つり目の兄とたれ目の弟、最高でした!!!
兄の弟への想いが凄くて、憎たらしいけど可愛くてしょうがないって想いが溢れてて、キュンキュンしました。
好きゆえの変態発言がたまりません。
さらにそれを本気で嫌がってるゲンナリ顔の弟も可愛くて萌えたー!!
弟を好きすぎる兄、昔は兄をカッコいいと思ってた弟、お互いの想いを考えるとそれぞれに切なくなります。
すぐくっついてデレデレ甘いだけの作品が好きではないので、とってもツボでした。
悪ガキ同士のような会話とか表情のセンスがとにかく抜群!!
2人はこの先どうなるのかなー??
その辺りが明確には書かれていないので続きが気になります。。!!

4

※ネタバレ注意

ネタバレしたくない方は読まないでくださいねっ

1話を読んだ時はまさに不憫だと思いましたが、後半の夏央の思いを知ってから印象は変わりました。

公崇の夏央に対する愛は絶対的なものです。夏央の公崇に対する態度や言動は突き放したものですが、性格がクソ悪い思いながらも公崇は夏央のことをかわいいかわいいと思っています。○○だけど好きでたまらないっていうのが私のツボでした(笑)*。٩(ˊᗜˋ*)و*。

夏央はすごく小悪魔みたいなやつですね。公崇の気持ちを知ってて突然後ろから抱きしめたり、風邪の時甘えたり、完全に受け入れはしないけど性の対象にされることに飄々としていたり(笑) うまく言えないんですが、暴言を吐きながらも行動や表情が完全には公崇を否定していない描写がいいなあと思いました。
公崇はとにかく可愛いです。全力で夏央を好きって言ってるようなものです(笑)
今夏央が一人でアレをしてるのではないかと察知すると走って夏央の部屋に見に行き、自分で見に来たくせにいざそれを目の前にすると顔を真っ赤にして手で口元をおおう(笑)見れたことに感動して涙ぐんでるし(笑) 性的なことに関しては、夏央に「嫌」と言われればしない理性は持ち合わせているけど、拒否されなければどこまでも推し進めていく強引さは萌えますね!
攻め→→→→→→→ ←受タイプが好きな人にはたまらないと思います。挿入まではしないで漫画が終わるのもBLではある意味斬新でいいと思いました。安易にやってるよりずっとエロい(笑)かと言って性描写がないはけではなくところどころあるのでご安心を(^^)←

夏央も読み進めていくうちに可愛いやつだなぁと印象が変わりました。
大学合格掲示板を二人で見に行った帰り、公崇が 家に帰る前にデートがしたい と言うと、いいよ と言い、手つなぐんだろデートは と手を差し出します( ^o^)
夏央も公崇もほんと私の萌えでした。志村貴子さん描いてくれてありがとうの一択です!たくさんBL読んできてるけど超お気に入りの一冊になりました。ぜひ読んでみてください(^○^)

14

もかもか

詩雪さんはじめまして!こちらこそコメントありがとうごさいます(^^)

そう言っていただけて嬉しいです。私も不憫BLだけ読んで迷いつつコミック買ったので最初、どんな悲惨なストーリーになるのかと(笑)
表紙裏の漫画もクスッとくるので本編読後読んでみてくださいね( ﹡ˆoˆ﹡ )

ただ、BLは両想いラブラブ甘々じゃないとハッピーエンドとは言えない!と言う方はどう感じるかわかりませんが。
わたしは究極のツンデレだと思ってます(笑)

不憫とは

志村さんBLでは初コミックス。
この作品、不憫BLから始まったんですね。
秀才である兄公崇(きみたか)は夏央(なつお)から慕われており、義理ではありますが兄弟としての蜜月を過ごしていました。
しかしある日、公崇は部屋で男にフェラをしている所を夏央に目撃されてしまいます。
そこから兄弟の関係に亀裂が走り、公崇の不憫人生がスタートします。

公崇は、義理の弟でノンケの夏央に片想いしてるのですが、よりによって夏央によってゲイであることがバラされて学校でいじめにあい、退学→ニートと不憫どころじゃない経験をしました。
でも公崇は自分の不幸よりも、夏央を慕う気持ちのほうが強いんですよね。
夏央の性格を曲げてしまったのは自分の責任で、嫌な場面を見せてゴメンと思ってしまうんです。
でも、夏央が自分を陥れたことには変わりないし生意気だし可愛くない……けど好き。という気持ちがダダ漏れな公崇。
引きまくりな夏央(嫌ではない様子)。
公崇は夏央と一緒に過ごせるだけでも幸せなのです。
「不憫だね」と言ったら「俺って不憫なの?」とかえってきそうな人物でした。

公崇の不憫さやそこはかとない変態性を楽しむ作品だと思うのですが、終盤にかけて明かされる夏央の心情も見物だと思います。
夏央に関してはネタばれしていないほうが面白いかもしれません。(知りたくない方は以下読み飛ばしてください)
夏央、性格悪いなと思いつつ読んでいましたが、夏央は夏央で公崇に想いがあったからこその嫉妬と反抗でありなるほどと思いました。
素っ気ない夏央がチラッと見せる嫉妬や、今までの想いが溢れて涙してしまう姿にとてもグッときました。

公崇の粘り勝ちというか夏央にも思う所はあるわけで(インポになってしまうほど)、次第に兄弟の歩み寄りが始まります。
2人で勉強しなおして同じ大学に同級生として入学します。ついでに2人暮らしもスタート。
兄弟をやりなおすようでもあり、新たな関係をスタートさせる2人でした。

しっかり家族で兄弟物だけど、出会って4年そこそこなので他人らしさも残っていると思います。
志村さんの持ち味なのかもしれませんが、そこのバランスが軽妙で爽やかな後味が残りました。

エッチシーンは公崇が夏央にアレをかけるくらいで、がっつりなものありません。
なのではっきりどっちが攻めなのか描かれていませんでしたが、公崇が攻めっぽいような描写でした。犯したいって言ってたし。
あと夏央がヤリチンなので、女の子といたしているシーンがあります。
苦手な方は注意かも。

9

この作品が収納されている本棚

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