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hana wa sakua ka
不知道花开否
爽やかさと心地よさを感じながら本を閉じて、
一番の強く思ったことは、
こういうBL本がこれからもっと増えるといいな…。
5巻めの完結本にして、ずっしりな厚さ、
そして、エロさも展開も派手さはないけれど、
すごくすごく丁寧に描き綴られていました。
メインのふたりだけでなく、
脇役たちそれぞれの考え方や感情がちゃんと描かれていて、
本の中でそれぞれ皆が、しっかりと生きていました。
人気作家さんだからこそできることかなとも思うけれど、
こういう「人」をゆっくり丁寧に描き出して、
エロに重きを置かない本には、また別の堪らなさがありますね。
(エロに重きを置いた本も、それはそれですごく好きですが!)
BLというジャンルの中で、
色んな方向性で極められ本格的な本が、今後も沢山出てきますように。
こう言うと、
この本のエロは大したことないと言っているみたいかな?
そんなことは全然なく!
この厚さの本にしては少なめになるかと思いますが、
4巻で桜井さんが隠していたグッズがちゃんと活用されて、
エッチシーンは1回のみでしたが結構ページ数が割かれ、
しっかり挿入まで描かれていましたよ♪
ほぐすために後ろを触れらて、
ぞわぁっとして変な顔になったり、
グッと指を入れられてびくっとなったりの、蓉一の顔は可愛いし、
それでいて熱を持った視線はすごく色っぽくて、臨場感がありました。
でも一番は、しながらのキスのシーンかな、
優しさと特別感で溢れたその雰囲気はとても素敵でした。
桜井さんの転勤が決まって、
胸がギリギリとするような切ない展開になるのかと思っていましたが、
そういう切なさはなく、距離如きで揺らがないふたりの絆と、
今後もずっと続くであろう日常がとても幸せそうで、じんわりです。
結局最後まで、庭の花は咲きませんでした。
(その庭の花が咲いて、ラストを飾ると思っていた…w)
でも、
両親が残した蓉一という花は、
これまでもそうであったように、
きっとこれからも周りに愛されつつ支えられつつ、
色んなものを吸収して大きく成長し、
何度も大輪の花を咲かせるんでしょう。
なにも特別なことじゃない、
あたたかな幸せで満ちた明るい未来が、とても眩しかったです。
日高先生との出会いは遠野春日先生の「茅島氏の優雅な生活」の挿絵。
美しく繊細なタッチ、品がありながらも色気、体温まで感じられる表情。
もしもストーリーが物足りなくても、そんなうっとりするような素晴らしい絵が見られるならオッケー!とかなり贔屓目で読んでいた日高作品。
もちろん落胆させられるようなことは一度もなかったけれど…
どうしようもなく心を鷲掴みにされる物語もなかった。
それが…それがこうして……今ここに………!!!!
と膝から崩れ落ちる想いで読み終えました。
「花は咲くか」は蓉一の成長の物語だろうと思いながら当初は読んでいました。
みんなに愛された父親をトレースするように生き、人と関わらず、心揺さぶられることもなく、父親の遺した家でひっそりと暮らす。
そんな蓉一が、桜井と出会い変わっていく。自分と家族と過去と向き合い、自分の力で自分の居場所を作っていく…そんな物語。
もちろんそれだけでも充分面白いのですが、何より素晴らしいと思ったのは、蓉一だけでなく彼を取り巻く全ての人が再生していく姿をきちんと描いていること。
桜井はもちろん、友人の藤本、従兄弟の菖太に竹生。
伯父の菖一。柏木に吉富。
それぞれの出会いにより、影響し合い、皆が少しずつ自分の過去と今を受け入れていく。
その様子が本当に丁寧に描かれていて、途中で漫画を読んでいるということを忘れていました。
映像を見ているように、彼らが本当に存在して生きているような。
読んだ後にふと、自分の家族と大切な人達のことを思い浮かべていました。
ただ消費するように読んでしまう漫画が多い中、間違いなくこの作品は殿堂入りする名作だと思います。
そして忘れてならないのがしっかりとBLであること!
日高先生の描くキスはエロい!!
本当にエロい!!!
キスと前戯だけでも悶絶ものなんですが…
欲をを言えば桜井が蓉一の中で果てる顔が見たかった!!!
もちろんそんな私の爛れた願望も自分で脳内補完できる位に、しっかりと素晴らしい初夜(挿入あり)が描かれています!
まだ読んでいない方は全巻一気読みをおすすめします!!
本当に本当に待ち遠しかったです、本の厚さに驚きながらもドキドキでいっぱいでした!1から4巻までをずっとずっと読み返していたので容一の過去とか人間関係とか本音とか最後どうなってしまうんだろうって多分ページ捲るのがいつもの1,5倍はやかった気がする… 期待以上でした!容介の苦悩 驚きの真実 まさかこんな展開とは思わなかったです… まだドキドキが止まらないです…
1巻の頃からどんどん容一の表情が柔らかく明るくなっているなーって5巻では本当に1巻と見比べたらもう別人ってくらい!こういう変化もちゃんと描かれていることに多分心持っていかれるんだなって思いました、容一が笑ったり怒ったり悩んだり もうそういうのひとつひとつが見ていて楽しかったです。それに容一が喋る喋る…!!(感動 すごく変わった!これも桜井さんのおかげなんですねー 本当に本当にいい作品です。もう表紙の二人の笑顔に歓喜ですね。
BL漫画ではあるんですが、これは一つのドラマというか物語というかとても深い作品だと読み終わった後に思いました。こんなにも人の心情や悩み、苦悩 衝動とか行動とか 色々共感できるような感情移入できるような この作品に出会えてよかった!感動でした涙腺がもう…
できるだけたくさんの人に読んでほしいのであんまり… あんまり!ネタバレはしないように… でもこの感動をたくさんの人に伝えたい!叫びたい!評価は神よりもう一個か二個くらい上の評価があればいいのに…神しかないようで…
最期を迎えて嬉しいような悲しいような… でも本当に幸せになれる作品でした、こんな素晴らしい作品に出会えたこと日高先生に感謝です。
いやー 想像もしていなかったような展開&面白い展開 &衝撃の事実と容一の決断…!? ぶっこんできた感じですがもう気が付いたら読み終わってた… 泣 みたいな感じでした。
どの辺からネタバレになってしまうのだろうか… ネタバレあんまししたくないこれは読んで感動してほしい!! もうこの二人に癒されてほしいです…
この作品に出会えて本当によかった!もうこれに尽きる!!
萌えしかありませんでした...
お互いの気持ちを認識しあってから恋が始まると同時に桜井さんの転勤、蓉一の下宿の取り壊し
問題は山積です
その中で人と距離を取りながら踏み込まず、踏み込ませず生きてきた桜井さんが蓉一の過去や背負っている現実に自分から支えて行きたいと変わって行く様に大人の愛を感じました
19歳の蓉一の限り無い未来に自分が寄り添うことで芽を摘んでしまうのでは無いかと躊躇し戸惑い、逡巡し続けた桜井さん
蓉一を愛してしまい先の見えている自分との差も怖かったのでしょう
蓉一の真っ直ぐな視線、想いが「おまえは本当にわかってきるのか?」と疑念に思ってしまいます
そりゃそうですよ
自分の事に置き換えで19歳で何を考えていたか
まっ何も考えてませんでした(笑)
それでも、止まらないくらい想いが募ります
避けて通ってきた人生で始めて自ら能動的な行動を起こします
家から家財道具一式下宿へ持って来ます
大阪から帰ってくるのは蓉一の待つ下宿先ってね
あぁもうここで萌えが爆発です!!
そして下宿先での初挿入ありきのエッチシーン
万全の準備を怠らない桜井さんに拍手ですよ
愛が溢れてます
桜井さんの手練手管に翻弄されて喘ぎ声が大きくなる蓉一
「声を抑えて」とささやく桜井さん
抑えきれなき蓉一がエロ過ぎてまずいです
若さからの強がりなのか、桜井さんに対して自らが主導権を握ろうとごねる蓉一がまた可愛い
くぅぅとなります
でも、そこは大人桜井さんには敵いません
桜井さんの前立腺を弄ろうとし、「今度は僕がやります!」とリバ宣言!!
大人桜井余裕の返しで「いつかな」
はい、もう脳内桃色です
リバ愛好家の私は是非とも蓉一に努力して頂きいつか桜井さんを組み敷いてひぃひぃ言わせて欲しいと心から願いました
そうこうして繋がった二人
「蓉一 好きだ」と吐息の桜井さんの告白
涙がほろりとこぼれ胸が熱くなりました
長くじっくり描いたエッチシーンに大満足でした
やや親父臭い桜井さんの攻めがまたいいんですよw
やっとここまで辿り着いた二人
あけすけに本能の赴くままに恋が出来ない年齢の桜井さんが世間体もかなぐり捨てて恋に落ちる過程に共感し過ぎて死にそうでした
大人って面倒なんですよ
大人の作り出す何かを隠している空気を敏感に察知しながら心を閉ざし生きてきた蓉一
その嘘は蓉一の為であったがそれに気づくには桜井さんが必要だった
桜井さんとの交流で人の現れない本音が少しづつ感じられる様になった蓉一
話の伏線をきちんと回収して纏めた日高さんの構成力には脱帽です
最終話で桜井さんの転勤先の大阪に蓉一が泊まっている話がありあぁ良かった。と心からホッとしました
小冊子も心暖まるエピでした
最後をエロシーンで締めくくらない所が大人の恋愛だと思いました
現実に向き合いながら一緒にいる覚悟を決めた同性カップルの在るべき姿と心からの愛に萌え萌えでした
日高さんワールド全開の心を打たれる作品でした
桜井さん蓉一が永遠でありますように
穏やかに、でも中身は濃く、読んで幸せになれる、
そんな最終巻だった。
前巻で、思いが通じあって最後まではいかなくても
肌を触れ合わせた桜井と蓉一。
しかし、蓉一の中には両親の死に関する
今まで誰にも告げたことのない疑惑があり……
時は満開の桜の中、物語の中の二人も満開の笑顔の表紙、
その表紙が全てを語る。
蓉一の目覚ましい変化だけではなく
十分に大人で、大人の分別……だった桜井も、
蓉一だけじゃなく、水川邸の人々に出会って
やはり変わっていった先に開けた新たな世界。
いろいろな要素をきちんと回収したストーリーも流石だが
逆に破綻がない分、あっと驚くような展開もなかった。
そういう大きな事件や珍しいネタで引っ張る面白さではなくて
大枠では予想される線の上に、予想以上に細やかな機微や情緒が
言葉だけじゃなく惹きつける表情や背景や絵で表現されているところが、
この作品の魅力だろう。
もちろん、心にしみるセリフの数々も……。
脱皮して大人になりつつある蓉一の瑞々しさ可愛らしさ、は最後まで健在。
表情豊かにちゃんとたくさん喋るようになった蓉ちゃんも、
最後少し大人っぽく青年っぽくなりつつある蓉ちゃんも、また魅力的!
「萌え」ということだけで言うならば、前巻の方がキュンキュンしたが
ちゃんと結ばれた二人には胸がいっぱいになったし
(前巻で、桜井がゴソゴソとベットの下に隠したグッズもちゃんと登場!
やりとりの細部がいい!初々しくてちょっと天然な蓉ちゃんに萌え!)
彼らだけじゃなく、脇役を含めたそれぞれが
触らないようにしていた過去の傷を見つめて弔って、新たに生きて行く
そんな光溢れる、読みでのある最終巻だった。
結ばれたシーンもだけれど、美しくシリアスな話なのに
どこかクスッとするようなちょっとリアルで微笑ましいコマが挟み込まれ
登場人物たちへの愛おしさが増す。
恋愛だったり、友情だったり、家族愛だったり、仲間への思いだったり
一人じゃあ生きられない、一人に戻れない、一人じゃない!
そんな心の動きが綴られた群像劇としても幸せな完結編。
そして、料理上手なみんなのお父さん吉富桔平さんにも
なんと春が!(笑)
※
特装版と通常版の違いがよくわからないのだけれど、
私は特装版を購入、以下が特装版の仕様です。
第26話〜34話が収められ(34話はそれから1年半後の二人)
最後に見開きであとがきがある。(右ページは表紙カラーボツ案のラフ、
左は文と芙蓉の花。ここまでは通常版と変わらないか?)
口絵カラーは、花見をする人々、その裏はピンク地に桜の花。
加えて24Pの特装版特典小冊子つき。
書き下ろしが二編、ドラマCDの付録「in the rain」、
サイン会配布冊子「Xmas present」、
ルチル文庫8周年記念小冊子より「while sleeping」
(どなたか通常版をご購入の方、
表紙と小冊子の有無以外に違いがあるかないか、教えてくださいませ!)
snowblackさん、コメントありがとうございました(*^^*)
庭の花が咲いて終わると思っていたのは、
わたしだけではなかったんですねw
そういうところも日高ショーコさん、巧いですよね、
花がまだ咲かないってことは…って、読者に考えさせるところが、
また心地よい長い余韻に続くのだと思います。
そうそう、吉富桔平さんの春もすごくよかったですよね~
その陰にあの子の涙があるのがまたw
わたしはあそこが一番笑いましたよ~
本当に、何度も読みたい名作でしたね(*´ω`*)
読み終えた時のなんとも言えない気持ち。
なかなかうまい表現ができませんが、優しいふんわりした気持ちになれる
そんなストーリーでした。
お話は両親の死についての疑問や、家の問題など
なかなかダークな内容もあるはずなのに、なぜかそこまで暗くならず
爽やかな感じにさえ思える作品。
ストーリーがとてもしっかりと充実している内容。
蓉一と桜井が、少しづつ愛を育んでいく様子が
手に取るように伝わって来ます。
若い美大生蓉一を大切にそして包むように守る大人の桜井。
そこまで行き着くにはいろいろな苦悩もあったけど
今となってはあの桜井さんが蓉一しか見えていないのが可愛い過ぎる。
そして蓉一もまた、桜井によって誰かを愛することや人を信じること
人を頼ることを知り、桜井に体まで許すことになろうとは・・・
やっとのことでたどりついた二人だけの夜。
桜井さんがそっとベッドの下に忍ばせていたモノが
やっと陽の目を見ましたね。(笑)おめでとう♪
初H、蓉一の熱を帯びて感じている顔がなんとも言えなく色っぽくて
あの普段のエプロン姿の蓉一からは想像がつかないほど
すごく艶っぽくて、すごいフェロモンが出てるように見えるくらいで・・
あの、感じまくってる表情にきゅんときました。
そして桜井さんの必死で頑張ってる感のあるちょっと恥ずかしそうな顔が
無性に可愛く見えてしまいました。
桜井さんがゴム付けながら「見るなよ」と言うシーンは笑えましたね。
そこで「なんで」と言っちゃう空気の読めなさが蓉一らしいといえば
そうなのですが・・・桜井さん気の毒・・
どの場面も二人の愛がそこらじゅうにあふれていて
増々二人を応援したい気持ちになりました。
自分の父親と母親について長年疑問に思っていたことを
そのまま気づかないふりをするのではなく
はっきりさせようと思わせてくれたのが桜井で
大切な家も大切な人も、自分の手で守っていこうという
前向きな気持ちにさせてくれたのも桜井で
この5巻までで一番変わって一番成長したのは蓉一なのかもしれないですね。
大人として人として、そして蓉一を愛する男として
どうすることが蓉一にとって一番幸せなことなのか
いつも蓉一の幸せを考えている桜井さん、男前でした。
全巻通して、本当に良いお話でした。
そして絵がとても繊細で素敵でした。
5巻の表紙の桜、ちょうど今の季節なんですね。
「ゆるやかに紡がれるラブストーリー」
まったくその通りでした。
完結はとても残念ですが、日高先生本当にお疲れ様でした。
また、素敵な作品を楽しみにしています。
高津さん、コメントありがとうございました(#^^#)
レビュー読んで頂いただけでなく、勿体ないほどのお褒めの言葉まで…本当にありがとうございます、恐縮ですm(__)m
わたしも、そうそう!と頷きながら高津さんのレビュー読ませていただきました~
1巻の最初の頃の蓉一も、周りから気遣われ愛されてはいましたが、あのままでは花は咲かないままだったのかもしれませんよね…
それが桜井さんとの出逢いを通して、周りの見え方や蓉一自身が変わっていく…その様子は本当に胸を打つものがありましたね。
蓉一の幸せを願い、尊重しつつも控めになりすぎない桜井さんの絶妙さが素敵で男前で、よかったところを挙げたら本当にキリがない素晴らしい作品でした~
…って、また止まらなくなるw
わたしも次の日高さんの作品が、楽しみでなりません~
そして高津さんの素敵レビューも、今後ともたくさん読ませていただけたら嬉しいです♪
本当に好きな作品ほど中々感想が書けないものですね。
色んな感情が込み上げてきて、まとめるのがとても難しいです。
両親の死の謎、桜井さんの転勤、下宿人達の今後...etc
解決すべき課題は山積みで、最終巻ではそこへさらに 水川邸の取り壊し という問題まで加わります。
正直、この最終巻だけでこれらすべてを円満に解決することが出来るのか心配でした。
しかし、そこはさすが日高先生。全て綺麗にまとめてくださいました。
あっと驚く展開こそ無かったものの、伏線が矛盾なく丁寧に回収されていって、すっと心に入ってきました。
この物語の大きなテーマはやはり「成長」だと思います。
出会いはマイナスでしたが、次第に惹かれあい、お互いを成長させてきた2人。
特に蓉一の成長は目覚しかったです。
最初は、自分の感情にも他人の感情にも無頓着で、また、自分の考えを言葉にしないため、好きだから絵を描いていても周囲から父親をトレースしていると誤解されていました。
それが、相手の気持ちが知りたくてヤキモキしたり、自分の言葉か相手にどんな影響を与えるか考えられるようになり、そして、最終巻では、父親のトレースではなく、あの家が好きだから水川邸を取り壊さず任せてほしいと訴えるまでになります。
桜井さんの手を握りながら、一生懸命言葉を紡ぐ蓉一には胸が熱くなりました。
一巻の蓉一からは想像もつかつかない成長ぶりです。
・・・しかし、そこへまた父親の遺言という壁が立ち塞がってしまうのですが・・・
蓉一は、言葉に出来ない気持ちを伝えようと必死に自分と向き合い もがきます。
そこへ、桜井さんはそっと手を差し伸べてくれました。
多分、遺言という問題は蓉一1人では解決できなかったと思います。
庭に種を蒔きながら桜井さんが言った言葉は、蓉一を次へと進ませてくれますが、これは似た境遇にいた桜井さんの言葉だからこそ、蓉一のこころにちゃんと届いたのだと思います。
そして、目を背けなかったからこそ知ることが出来た両親の本当の気持ち。やっぱりふたりともちゃんと蓉一のことを想っていたのですね。よかった〜とほっとしました。
物語は完結してしまいましたが、最後は「二人で蒔いた種は 何度も枯れて 未だ咲かない」と締めくくられています。
蓉一と桜井さんはこれからも2人で花を育てていく。2人の物語はまだまだ続いていくのですね。
単に 「花は咲いた」で終わらずこれからも続く2人の未来を想像させて締めくくるなんて、粋だなと思いました。
とても綺麗なラストに ふぅ と一息吐いてベージを閉じました。
追記
最終巻 読後、友人から本誌をお借りしたので少し読み比べてみました。(作者さんにとっては、あまりして欲しくないことだと思いますが 汗)
背景の書き込みは勿論、アングルはそのままに表情だけ微妙に書き換えられていたり、台詞がニュアンス程度に書き換えられていたり...etc 間違え探しレベルの繊細で細かな加筆修正の数々に、そりゃぁ発売日も延期になりますよねと思いました笑。
それに加え大幅に遅れ書き換えられたページや 新たに付け加えられたページも沢山あります。
妥協を全くせず、納得のいく作品を世に出そうという日高先生のこだわりが感じられました。
具体的に何処が変わったのかあげていくとキリがないですが、一例を挙げると、水川本家へ向かう時のみんなの服装が変わっていました。(ちなみに数コマ出てくるら水川本家も 微妙に書き換えられていました)
吉冨さんや柏木さんの服装が、本誌では普段着ですがコミックスでは正装になっていました。蓉一の服も、Tシャツから胸元にスリットのある服に変わっていて、確かにTシャツよりはこっちの方がいいかもと思いました。
こういう細かなこだわりが 花は咲くかという作品に深みを与えているんですね。
改めて日高先生のこだわりには脱帽です。
発売日に閉店間際に滑り込みました。コミック派なのでずっとずっと待ってました……!平積みがだいぶ低くなっていた特装版を購入。すごく厚みあります。まず表紙が素敵で書店で涙ぐみました(笑)
とりあえず、みんな笑顔で終われてよかった。蓉一が随分明るくなりましたし。むすっとした蓉一が好きでしたが、人間味溢れる蓉一も可愛いです。成長したんですね。たくさん笑って怒って悩んで、以前の蓉一からは想像つかないくらい喜怒哀楽がはっきりして、ほっこりしました。桜井さんのおかげ、も勿論あるんだけど、やっぱり蓉一はあの家で一人じゃなかったからっていうのもあると思います。従兄弟や父親の友人、親戚達、みんな自分の事ではなく誰かしらのことを考えていて、でもそれが上手く噛み合って来なくて、どこか穴があいた様な感じがあったんでしょう。それが整っていくために桜井さんは必要不可欠だったから、やっぱり桜井さんは凄いんですね。
読んでない方には読んでもらいたいし、もう読まれた方はこの満足感を知っていると思うのであまり詳細は書きませんが、ほんとに素敵な作品でした。日高先生の練られたストーリーにはいつもため息しか出ません。長期の連載お疲れ様でした。
本当に大好きな作品で、何度読み返しても私の中で神評価キープの作品です。
普段はコミックス派の私ですが、続きが早く読みたくて、この作品だけは途中雑誌を購入したほどです。
そんな大好きな作品の最終巻がこの巻です。
色々と気になる問題もあっただけに、それらが解決していったのは本当にほっとできて嬉しいのですが、それでもお話が終わってしまうのは本当に寂しかったです。
あらためて1巻目から読み返すと、この5巻は本当に感慨深いものがあります。
桜井さんは相変わらず意外と中身は子供っぽいままで何とも言えない面白さと可愛さとがあるままなのですが、蓉ちゃんの成長っぷりが凄いです。(勿論、桜井さんがもう完全に蓉ちゃんに夢中で、そして2人の関係についてきちんと向き合うという姿勢を固めている点は大きく変化した点です。)
いよいよ桜井さんが関西転勤になったり、ずっと気になっていた早逝してしまった蓉一の両親の真実も描かれ、家の取り壊しの危機があり、そして遂に桜井さんと蓉ちゃんは体を繋ぐことができ・・・と、色々と盛り沢山でもあった5巻。
1巻での運命とも言える2人の出会いからこの日までの日々を思い、こみあげてくるものありました。
魅力的なサブキャラ達の存在もとても大きかったこの作品。
私の中でいつまでも心に残る本当にとてつもなく大好きな作品です。
ゆるやかなストーリー。
読んじゃうと終わってしまうのが勿体無くて、買ったのに読むのに躊躇してしまいました(笑)
手に取った時の本の厚さにびっくりしました!
4巻を見終えた後の5巻の待ち遠しいこと待ち遠しいこと・・・。
でも、待った分だけの最高の完結の五巻だったと思います。
蓉一と桜井さんの2人の「お互いがお互いじゃないと駄目なんだ」な空気感がすごく好きです。
初めて最後まで出来て本当に良かったね、桜井さん・・・
特装版の方の小冊子の方も見ていてとてもほっこりしました~。
特装版の表紙も通常版の表紙もとてもキレイで見ていてため息ものです。
日高先生の書かれるお話もですが、
1つ1つのエピソードのはじめに描かれてる表紙絵が本当に綺麗で
蓉一と桜井さんの優しくて好きな気持ちが溢れてるな~っと見ています。
5巻読み終えた後、「あ~、終わっちゃったな~」っていう気持ちよりも
「2人はこれからも続いていくんだな~」っという気持ちになりました。
日高先生、本当にありがとうございました!
大好きです!!!
あと、桜井さんにしてあげようとする蓉一のなれない手付きがかわいくて・・・。
何度も何度も読み返してしまいます~!
高律
江名さま
私も庭の花は咲くものだと思っていました。
『花は咲くか』このタイトルの意味ずっと考えていました。
ラストまで来て、たったこれだけの言葉の奥深さに納得です。
江名さんの『両親が残した蓉一という花』という表現に
感動してうるっときてしまいました。
いつも的確な言葉を選んで書かれているレビュー
毎回読ませていただいていますが、
今回はまた一段と素敵な言葉で綴られていて感心してしまいました。
江名
Emi223さん、はじめまして!
コメントありがとうございました~(#^^#)
両親が残した蓉一という花は~は、
本編に「名前と同じ花を咲かせる」ってあったので、
そういうことかなぁと思いました。
さりげなく語られていたことが実は繋がっていたと気付くと、
そのハッとさせられる瞬間にまた、
この本と日高さんへの好きの気持ちがグンと増えますよね(*´▽`*)
わたしもまだまだ繋がっていないことがありそうなので、
何度も繰り返し味わいながら読みたいと思います~
Emi223
両親が残した蓉一という花は~ とっても素敵なことを言いますね!まさに日高ショーコさんはこれが描きたかったのだと目から鱗でした!自分だけでは気づけませんでしたので(((^^;)
snowblack
江名さま
本当に心満ちる後感の最終巻でした。
実は私も庭の花が咲いて終わると思っていたのですが、
咲かなかったところが意味深く、そして
花は咲いた、ではなくて未来志向なところが何とも美しい終わりでした。
BLとしても充実した、そして人々のドラマとしても一流の
名作の完結だと思います。