午後11時、きみとふたり

gozen11ji kimi to futari

午後11時、きみとふたり
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×26
  • 萌9
  • 中立6
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
62
評価数
22
平均
3.1 / 5
神率
4.5%
著者
加東セツコ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784041021040

あらすじ

三十路を超えた上司と若手社員、その恋に至る過程を描く表題作2編他、働くリーマンの人生と恋の物語!

表題作午後11時、きみとふたり

酒井(部下)
堀尾寿人(係長)

同時収録作品君待つ夕べ

小野弘文,生花店店員
与木幸長,華道家

同時収録作品伝わる熱

江里口,会社の同期
志田,会社の同期

同時収録作品ふたり窓辺で

福原,窓際でシャボン玉を吹いている会社員
三枝,本社に異動くしてきた社員

その他の収録作品

  • 金曜日の夜、きみと (表題作描き下ろし)

レビュー投稿数7

裏表紙のあらすじが素敵

出版社には余りこだわりがないのですが、裏表紙のあらすじが素敵で、思わずどこのコミックなのかと確かめた記憶があります。「残業時間の魔法」という表現をそれくらい気に入りました。

短編集4作品です。
そのうち同じ職場でのサラリーマンCPが3作品、しかも部下×上司、同僚同士、先輩×後輩とバラエティに富んでいるので、そういう設定が好きな方にはオススメです。私は働く男が大好きなんで、格好良く働いているだけで+1になりがちです。

問われて、表情があって、台詞で答える、という風に、表情に1コマを使って表情で語るようなイメージが私にはある作者様なので、短編だと走り気味な印象になってしまうのが惜しいです。

ですが、どのカップルも「大人の可愛らしさ」を感じて楽しかったです。
1作目は意外と逞しい部下に対して、甘えてしまう上司が可愛かったですし、2作目のはとむぎ粒と、3作目の職場でシャボン玉吹く先輩とかちょっと予想外でビックリしました。4作目は花屋のビジュアルがとにかく好みでした。

6

優れた短編集

加東セツコさんは短編本当に上手だといつも思います。当然好みがありますので好き好き分かれますが、短い中での起承転結具合が素晴らしいです。中身が濃いというかしっかりしてるというか。
この本は全部満足しました。中でも一番気に入ったのは[伝わる熱]。
そして[君待つ夕べ]ストーリーが凄いと思いました。これ程の設定をブチ込んでくるか!って驚きました。ですので唯一ハピエンとは言えないかなりの余韻を残した終わり方です。でも短編小説なんかを思い起こしてみてもアリです。

長編馴れすると短編ってどうしても物足りなくなりますが、短編の良さを思い起こしてくれる良本です。

0

美形過ぎる!んだけど…

帯から煽られましたですよ!
「残業中なのに、部下なのに、若造なのに…
お前に抱かれたい。」
うぉーい!係長ぉおおおおお!!ww
加東さんのリーマンで部下×上司って!!!
飛びつきますわな…。

『午後11時、きみとふたり』
係長の堀尾寿人は、一年付き合った男に別れを告げられました。
原因は、堀尾があまりにも優等生っぽい言動の為。
恋人を思っての事も、仕事がうまくいっていない相手を
イラつかせてしまっただけらしく
メール1通で終わらせられたようです。(ひどい)
職場でも頼れる上司という立ち位置ですが
自分の性格を変えられるわけもない。
同僚のデートの代わりに残業を引き受けた部下の酒井を見つけ
手伝ったことがきっかけで
酒井との交流が増えていったのですが…。

酒井が、ひたむきな優しさを見せてくれるんです。
年下だけどどこか堂々としていて
懐が深いっていうのかなぁ…。
いい男でした。
自信を無くしている堀尾が助けられていく様子が、
年下攻めスキーには嬉しいです!!

『午後9時、きみとふたり』
以前仕事を代わってあげた女性に酒井がアプローチされ
お礼として一緒に食事へ行くこととなります。
その間、実は堀尾は不安でしたが酒井の前では表面に出さず
その夜部屋にいると元カレが復縁をせまり、
修羅場に酒井が出くわし
また落ち着いた態度で切り抜けてくれます。
年上なのに、酒井に素直な気持ちを吐露するシーンが素敵でした。
…意外にも、寝室じゃなくて立ちバックで愛し合ってた!w

『伝わる熱』
営業先で談笑中、話題についていけず困っていると、
同期だけど苦手意識があった江里口に偶然助けられる志田。
あまり話す機会もなかったけれど
話してみると世話好きな江里口に好感を持ち始めてしまうのです。
残業が終わった後、仮眠室で眠っている江里口に
ついキスしてしまうと…。

『ふたり窓辺で』
本社に異動してきた三枝は
初日から窓際でシャボン玉を一人で吹いている福原が気になります。
周りからは変わり者と言われているようですが
三枝が次の日一緒にシャボン玉を吹くと懐いてくれた様子で
それから言葉を交わすようになりますが…。

『君待つ夕べ』
病弱で外に出られない長男がいるという噂の名家へ
花を届けに行く小野文弘は
ある日着物姿の美しい男をみかけ、
その男こそ幸長(ゆきなが)だったのですが
会う度、浮世離れした不思議な雰囲気にのまれそうに…。


短編集なので、全体的にどうしても急ぎ足な感じがしてしまって
時々「もう??」みたいな気持ちになってしまいました。
すみません。
ですのでストーリー重視の方には
多少物足りなさもあるかもしれませんが
とにかく麗しい男達が読みたい!!という
面食いな方にはたまらないかとw
あと、全編カプが黒髪揃いなので黒髪スキーの皆さんも是非ww
本当、美しかったです…。

4

色気立つサラリーマン!

表題作が好きです。
失恋した係長から匂い立つ色気。加東先生の真骨頂です。
就業態度を見てくれていたことが嬉しいのだと酒井は言ってきて。どんどん近づいて来て…
元カレとのことで傷付いた堀尾さんの心を癒して包み込んで行く酒井。
いわゆる修羅場にも静かに対峙する酒井がカッコいいんです。(緊張してたかとは思うけど。)

サラリーマンのシャツの皺すら色っぽい、モダモダ短編と。
もう一つ、加東先生と言えば、の和服美人もの。和服で乱れるのヤラシイです。

描き下ろしは表題作のその後。ほのぼのします。

0

この曖昧な空気感が好きなんです

5作品収録の短編集。

「午後11時、きみとふたり」
「午後9時、きみとふたり」
同棲していた恋人と喧嘩別れした係長の堀尾。
部下の酒井が自分をよく見てくれている事を知り…
2人がどんどん距離を縮めていくんだけど、この係長さんはちょっと神経質っぽいというか性格暗そう。
だから新しい恋が始まってもウキウキハッピーな雰囲気ではなく、どうも判然としない不安が漂う。そしてそれが作者様らしい味のように思える。

「伝わる熱」
ひょんなことから話をするようになった同僚の江里口。
仲良くなってくるとやたらと世話焼きのような行動で、志田は戸惑うが…
2人ともリーマンなんだけど、ちょっと子供っぽい。可愛らしくなっていきます。

「ふたり窓辺で」
異動の挨拶をしているのに窓辺でシャボン玉を吹いている福原。でも誰も何も言わない。これってどんな人?と思うんだけど。
種明かしされると、こちらも意外と可愛らしいお話です。(でもやることはやってる。しかも社内で。)

「君待つ夕べ」
名家の中で家に閉じ籠る和服男性と、屋敷に出入りする生花店の店員。
だが2人の出会いは偶然ではなくて…
美しく無気力で寂しい。この空気感。
また、これからどうなるのかわからないで終わる宙ぶらりんさ。これらがいかにも「加東セツコ」っぽく感じて好きですね。


「君待つ夕べ」と表題作が好きでした。
そこにはぼんやりとした曖昧な薄暗さがあるから。そこがこの作者様の魅力だと私は思っています。

0

急ぎ足なストーリー

加東さんの絵柄って大好きなんですよ。この方の描かれるリーマンは色気ダダ漏れだし、黒髪の描き方もきれい。それとどのお話も設定は凄く好きなんです。でもストーリーがなぁ…。内容は書いてくださっているので感想を。

表題作「午後11時、きみとふたり」
設定はとても好みです。真面目すぎるという理由で恋人に振られるリーマン・堀尾。彼の部下である酒井の仕事を手伝うことで急速に距離が縮まる二人なのだけれど…。
元々ゲイである堀尾さんはともかく、ノンケさんの酒井くんが堀尾さんに恋愛的な意味で惹かれていく過程が急展開すぎる。普通は「良い上司」で終わるであろうところを、なぜ「惚れてしまったのか」というところをもう少し掘り下げてほしかった。あと体を繋げるまでが早すぎる気もするし。

「伝わる熱」
加東さんってこういうCPがお好きなのかな。ゲイで相手に好意を持っている受けに対して、ノンケさんなのにその受けが妙に気になってうっかり手を出してしまう攻め。
見た目に反して結構肉食な受けにどんどん押されて何となく付き合っちゃう?的な攻め。嫌ではないけれど、展開が早すぎて何となく感情移入できませんでした。

「ふたり窓辺で」
可愛い二人なのですが、攻めの福原くんの言葉が少なすぎて、え?と思ってしまうことが多かった。
部屋に遊びに来たのに、理由も告げずに急に帰るってちょっとなくない?とか。初めてなのに会社のトイレで、ましてや他に人がいるのに行為に及んでしまう、とか。

「君待つ夕べ」
うん、私の理解力が低いのでしょう。よく分からんかった…。
特に受けさん。人を呼びつけておいて急に眠ってしまうとか、結局なぜ彼は引きこもってるの?とか、そのあたりが全く分かりませんでした。
復讐のために受けに近づく攻めと、何ともミステリアスな雰囲気を持った受け。非常に美味しい設定なのに、それを全然活かせられてないなと辛口な感想を持ちました。

相変わらずきれいな絵柄で丁寧に描きこまれてはいるのですが、いかんせんストーリーに入り込めない。短編ではなくて、長編でもう少し心理描写を書き込んでくれたらなあ、と思いました。

3

いろいろ惜しい

加東セツコ先生初読み。
タイトル買い。(リーマンもの読みたかったので)
もうね、絵はほんとに好み!めちゃくちゃ顔が良い!すごく色気があるし、美しい絵の先生だなぁと思いました。
が、ストーリーは短編集なせいか、展開が急すぎたり、イマイチ何が言いたいのかよくわかんなかったりで残念。

「午後11時、きみとふたり」
「午後9時、きみとふたり」
リーマンもの。部下×上司。
失恋したばかりの上司(ゲイ)と残業きっかけで距離を縮める部下との話。
上司の元カレがちょっと当て馬的に登場したりで、よくある話ではあるけど、やっぱり絵がすばらしいので萌えが増します。

「伝わる熱」
リーマン同僚同士。
う~ん、展開が早い。
ノンケですよね?会社でいきなりする?

「ふたり窓辺で」
こちらもリーマンもの。
新任の挨拶してるのに、シャボン玉吹いてるとか意味わからん。
ちょっと出だしから無理でした。ごめんなさい。
たばこの匂いがした、というだけでいきなり帰っちゃうのも意味わかんない。
こちらの話も、会社のトイレでいきなりする?

「君待つ夕べ」
これだけリーマンものじゃない。
花屋×和服美人。攻めのビジュアルがすごい好きだった。
でもごめんなさい、これも意味不明だった。
受けが突然眠ったのなんで?病気で気絶でもしたのかと思ったら、ほんとに突然ただ眠っただけだった。謎すぎる。
で、攻めの突然の恨み節。展開が急すぎてついて行けず。

絵がきれいなだけに、ストーリーの残念さが惜しい。
短編集のせいなのか・・・今度長編を読んでみたいです。

2

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