薄雲
ai no wana karawa nukerarenai
※辛口注意※
妊娠した受とのすったもんだの末、入籍してからの後日談。
お家を建てたものの、受は何でもかんでもマヤマヤに相談する。
口を開けば「真耶さんが」「真耶さんは」「真耶さんに」……そんな受に我慢ならなくなり、真耶に直談判しにいくアホな攻の話でした。
本編の方では結構甘めの評価しましたが、これは駄目。
攻視点になった途端、読んでてイライラMAXです。
受とマヤマヤが唯一の癒しという感じで読みましたが、この攻ってなんでこんなに思考が子供っぽいんでしょう。
受じゃなくて、ママのおっぱいでも吸っとけってくらいガキです。
結局は受の気持ちを無視していて、突っ走ってる状態が続いてますし、真耶が間を取り持たなければ早々に崩壊しそうな夫婦関係。
本編で改心し、少しは父親になる自覚とかいろいろ出てくるのかと思いきや、思考がゲスのままで驚きました。
なんと言っても攻の愛情が押しつけがましくて、イラっとさせられます。
本気で苦手なタイプの典型。自己中心的で子供っぽくて、自分が正しいと疑わない上に他人の好意や善意を疎ましく思ってる。
自分じゃ何もできないのにね……。
割れ鍋に綴じ蓋カップルなので、これはこれでいいのかもしれませんが、やっぱりこの攻は好きになれない。マヤマヤへの好感度が上がって、攻への好感度がさらに下がっただけの話でした。
なんだかんだ憎めない攻と思ったのは錯覚だったようです。
思考回路が宇宙人過ぎて理解の範疇を超えてました。
表紙・裏表紙まで数えて12頁(本文7頁)の小冊子。
本編は涙なくして読めなかった私(でも大好き!)ですが、こちらは終始ニヤニヤ読めました。満足!
時間軸は本編後、臨月間近の篤郎と兜の新婚生活が兜目線で書かれてます。
つまり末永く爆発しろ的な内容なのですが、自業自得が尾を引いて不憫な事態に。
笑ったのが、真耶の冴え渡る毒舌。
「きみって本当、思った以上に気持ち悪かったんだね」
「悪いのはきみなのに×3」
そうは言いながらも結局は面倒見のいいマヤマヤなのです。
ところで子どもが生まれたら、きっとあっちゃんの愛は子どもに注がれまくって、拗ねた兜がまた暴走しそうだなぁナンテ♪