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どうしたい オレとキスしてみる?
hatsukoi wa gunjo ni tokeru
既読だったw
高校球児ケンゴが留年した1つ年上の吉岡に恋をする。
吉岡には辛い過去(私苦手なやつ)があるけど表情に出さないので悲壮感漂わせないのが偉いなと。
ケンゴが何とか吉岡の力になりたいと健気で。そんなケンゴに少しずつ癒されてハピエンでよかった。
吉岡の髪がふわふわで触れたくなるのわかる。髪にちゅう?されて照れた吉岡の顔がかわいい。
図書室での吉岡からのちゅうがよく見えなかったのが残念。おでこにしたのかな。
描き下ろしの後日談でケンゴが尻に敷かれてるの笑った。ケンゴやさしいもんね。
初めて読んだ ゆき林檎先生の作品です。
私は地雷が多いので、途中で何回も読むのを止めてしまいました。
でも、最後は良かったと思えます。
描き下ろしでは、幸せな2人が読めて嬉しかったです。
高校2年生で野球部の熊田 ケンゴくんと留年したためケンゴくんと同級生の吉岡 亨くんのお話。
野球部に所属しているケンゴくんは肩を痛めて部活をしばらく休んでいます。
ある日、同じ高校に勤務している親戚で音楽教師(おじさん)に会いに音楽室に向かうと、ピアノを弾いている吉岡くんに会います。
吉岡くんは「あること」で留年をしているのでケンゴくんのクラスメイトなのですが、一度も教室に登校していないのです。
おじさんに仲良くしてやってよと頼まれたケンゴくんは部活も休んでいることもあり、放課後に音楽室に行くようになります。
なぜか一年留年していて
いつも音楽室にいる
ピアノうまい
口悪い
性格キツそう
おじさんと仲良い
いつもチョコを食っている
ケンゴくんが少しずつ吉岡くんを気になり始めたころ、クラスメイトから吉岡くんの留年した「あること」を聞かされ…。
ゆき林檎先生の見事な表現力で儚くて脆い青春の中にいる2人の距離感が伝わります。
きっと、吉岡くんはトラウマという言葉で片付けらえない体験をしたと思います。
普通ならば、トラウマを抱えきれずに落ちていく人もたくさんいるでしょう。
ケンゴくんはもちろん、熊田先生やケンゴくんの友達がみんないい人で良かった。
どう頑張っても1人では前に進めないこともあります。
まわりに支えられて吉岡くんが少しずつ心を開いてくれて、こちらも救われました。
ケンゴくんの「一年早く生まれてくればよかった」と泣くシーンは一緒に泣きました。
吉岡くんの辛く悲しい過去は決して消えることはありません。
でも、ケンゴくんの純粋な優しさと愛で薄れていけばいいなと思います。
卒業式の日、吉岡くんの「オレ…留年してよかった」って言葉でまた号泣しました。
『初恋は群青に溶ける』というタイトルはすごく素敵でストーリーにも合っていると感じました。
いろいろな気持ちがすべて群青に溶けてしまえばいいのに。
描き下ろしの『初恋の行く末』は、高校卒業してから5年後の同棲している2人が描かれています。
母校の教員になったケンゴくんが焼き鳥(タレ)を買ってお家に帰ると、焼き鳥(塩)が食べたかった吉岡くんはご立腹。
普通だけど幸せな日常を送っている2人に思わずウルウル(涙)
でも、吉岡くんはキャラ変わった?自己主張が出来る子になっていました!
アイスのパ〇ムは美味しいよね(笑)
「性的暴行」も辛かったし、その後の「レイプ」にも耐えられなかったヘタレの私。
でも、未来の2人が幸せで良かった。
それだけでもう充分と思えます。
ゆき林檎先生の繊細で個性的な感性が感じられる作品です。
もやもやする、苦しくなる。
読むと、そんな感情が沸き上がるエピソードが有ります。なので、ハッピーだけの話ではありません。
まあ、タイトルにある群青色って、そもそもそんな感情を含んでいるように思えます。
吉岡が経験した、性的暴行は許せない。これは、ずっと身体だけじゃなくて心にも消えない痕を残すからです。
高校生でクラスメートから受けた暴行は、吉岡がどんなに辛い気持ちを味わったのかと想像すると陰鬱な気持ちにすらなります。
ただ、ケンゴと出会ったのは吉岡の幸運じゃなかったかと。
ケンゴ自身も、どうにもし難い挫折が有り。
互いが、引き寄せられるように近づいていく過程が良かったと思います。
ケンゴが吉岡と恋愛をすることは、乗り越える問題から逃げない事を意味しています。
その上で、ケンゴも吉岡も頑張ったなぁ~!
辛い過去ごと引き受けて、過去ごと生きていく。ものすごく愛だなぁと思いました。
描き下ろしで、未来の2人が分かるのですが、吉岡がケンゴに甘えたりして微笑ましいのです。
群青色は、未来の2人にとっては何色に変化したのかなぁなどと考えました。
ゆき林檎先生の高校生たちは、切なくも有り、眩しくも感じました。
受けの吉岡が性的ないじめを受けたトラウマを抱えているのですが、あまりの辛さに感情を表に出すことができなくなったのか、最後まで淡々とした態度で一貫していました。個人的には表情で魅せるシーンがもう少しあっても良かったかなと思います。きっと元々落ち着いた性格で、さらにトラウマのせいで感情を殺すことを覚えてしまったのだと思うんですが、物語自体も淡々と進んでいくので、やはりどこかで吉岡のいつもとはまったく違う表情などが見たかったなぁと。
メイン2人の関係性は、攻めのケンゴがひたすら優しいので、安心して見守れました。吉岡の過去以外は、本当に透明感溢れる雰囲気。付き合いたてのカップルの初々しさ、何をどこまでしていいか戸惑う感じ。そういう甘酸っぱい空気を十分楽しめると思います。ただ、トラウマの原因である安藤が結局改心もしてないし、反省もしてないし、何の制裁も受けていないのには少しもやもやしてしまいました。クズはクズなままでもいいけれど、少なくとも自分の吉岡に対する複雑な気持ちを整理して認めるくらいはして欲しかったなぁと思いました。
ケンゴと吉岡が最初から同じ学年で同じクラスだったら良かったのに。
男子高校生恋愛物ですが、吉岡のいじめが強烈で。
主犯格の男がまるで反省してないどころか本当にクズで最悪で。しかも吉岡のせいで人生狂ったとか言ってるし。
つい目先のいじめの嫌悪感が強すぎて物語をしっかり味わうことができなかったような。
吉岡は唯一心を許している?先生の甥のケンゴと出会って、少しずつ交流して学校に来るようになって、ケンゴに告白されて。トラウマを刺激しないようにプラトニックでって。いじめの奴らと正反対にケンゴは部活で活躍し友達に恵まれ真っ直ぐで。
少しずつキスもしてみたり。ケンゴがいじめの主犯格に会いにいって、でも最低な奴でしかも最悪な出来事まであったことを聞いて。
守ってあげたかっただろうなあ。
進路で東京と地元に別れますが卒業式の日にとうとう吉岡から好きだよって言われて。
先生になったケンゴと吉岡が続いて仲良くやってるようで本当に良かったです。
再生の物語でした。
爽やかな甘酸っぱい青春系、
エロ度も少ないとのことなので、
できればHシーンはなく、キス止まりの描写があればいいなと期待を寄せ、某通販サイトでポチッ。
確かに描写は少なかったです。
事後だったり、直接的に描かれることはなかったです。
ですが、、、!!
吉岡(受)の過去すごい壮絶!!!
あまりも淡々としているので「ふぅん」と、
思わず受け流しそうになりましたが、
壮絶すぎます。
性的暴行って、青春には重くないですか。
なのに周りはあまりにも淡々としやすぎませんか。
淡々と過ぎる日々に、
読後モヤッとしました。
一番モヤッとしたのは、
皆さん書いていますが、安藤のことです。
どういう立ち回りかイマイチ掴めませんでした。
ただの好奇心で吉岡に暴行を加えたのか、
それとも惹かれていたからのか、、、
もしや同族嫌悪?
登場回数も少なく、わかりませんでした。
どうにかこのモヤモヤした気持ちが晴らしたい!!
ゆき林檎先生、どうか続編を!!!
(安藤に焦点を当ててほしい、、)
お待ちしております。
読んだのは結構昔だったのに、妙に印象に残っている作品。
高校時代というあの頃独特の世界感。
閉塞的でその中でだけ生きていて、
それでも一生懸命感じて、考えて、恋して傷ついて、もがいている。
やぁ、もう青春だね!って感じで。
それでも好感が持てるのは、ひとえにケンゴの誠実さと真っ直ぐな恋情。
傷ついて達観してしまった吉岡さんも、ついほだされる。
高評価と比例してモヤモヤ感が残る評価が多いのは、
最後まで吉岡さんがデレなかったからかな……?
私的にもあの書き下ろしがなければモヤっていたかも。
吉岡さんの感じからして、卒業後の二人に明るい未来が開けているようには
あまり読み取れなかったから。
でも、そのモヤっと感は書き下ろしで払拭されました!
あの吉岡があんなにあけっぴろげに文句が言える相手になっているケンゴ、すごい!
多分、本編からあの書き下ろしまでの間に、
もう一本長編が描けるくらいにドラマがあったと思う。
贅沢を言うなら、そのへんも読んでみたかった。
本編とは全く違う、もう少し大人の恋愛になっているはず。
高校時代の限られた空間の中での、二人だけの恋愛と、
大学、社会人と周りの関わりが絡んでくる世界の中での恋愛は全く違う。
それでも一緒にいた二人のもう一歩進んだお話。
………読んでみたい。
本当なら神評価でもいいのだけれど、
続きを切望しすぎて飢餓感が……なので、「萌×2」!
描き下ろし後日談「初恋の行く末」で二人のその後がちょこっと垣間見られるのですが、もっと幸せな描写が欲しかったです!同居してるの?帰省しているだけなの?家族や友達は知ってるの?今幸せなのーっ?!と胸倉つかんで問い質したいくらい、私の中では吉岡の過去が辛くて重かったです。安藤もムカつくし!熊田先生のように冷静になれなかったです。
2話で吉岡が受けた性的被害。描写は酷いものでないですし、吉岡も淡々としていたのですが、その分なんだか読んでいるとしんどくて…ピッコロスくらいじゃ相殺できなかったです(笑)
丁寧で繊細な描写が、逆に辛さを払拭できなかったようで、どうにも読後が重く感じてしまった作品でした。終盤、せめて安藤が出なかったらなぁ…。
冷静に考えて多くの方におすすめできる本だと思います。
なので萌評価にしたいところだったのですが、カバーの青空とは裏腹に、もやもや感がすごいのです。それがちょっと・・・という人もきっといるだろうと思い中立に。
表紙のふたりで、まるごと一冊。
攻めも受けも、いいんです。
なんですが、読み終えても悪役キーパーソン・安藤が生ぬるく残ったまま。この残り方が、なんとも気になる残り方をする。キャラは濃くないし正直顔も忘れそうなのに。
吉岡のトラウマを、心やさしい年下ケンゴが拭い去ろうとするうち、ケンゴの気持ちに吉岡が少しずつ溶けるようにして恋になっていきます。傷ついた吉岡を見せるのに重要な存在、安藤ですが、絶妙に悪いタイミングで登場してくるため集中力が途切れがちになりました。
どこまで進んでも、とにかくトラウマに最も重点がおかれている印象です。なのに、安藤の「悪」をだれも証明してくれないので痛々しい感じもない。思いっきり不良ぶっているとか、たとえば実は好きの裏返し行為だったと読み手に伝わるとか、または強烈な悪インパクトがあればまだ切替えもできたのですが。もしくは何名かのレビュアーさまが書かれていたとおり、安藤がケンゴに一発殴られればよかった。細かく考えたらきりがないし、どれも勝手な希望ですけどね。カバー下を読むと、作者も安藤のキャラ設定に迷ったとありました。やっぱり、という感じです。
終盤の大事な場面でまたしても回想に安藤が登場したことで、個人的にはクライマックスシーンでの萌は消えていました。もはやツッコミを入れたいレベルで笑いながらがっくしです。シリアスめな作品なのにごめんなさいと思いながら。
私としては、どことなくケンゴが薄れてかわいそうで、せっかくのHシーンにさえ身が入らないという...。卒業式での吉岡の「好きだよ」が瞬間的なMAXだったな、あのシーンがあって救われた。カバーのようなさわやかな読後感、ほしかったです。
そして気が付くと安藤のことしか書いていないレビューとなり
ほとんどの方には?なもので、まことに申し訳ありません。
作者の作るストーリーはすばらしいと思います。
独特な色気のある目元、うつむき表情も素敵。
短編集やアンソロに登場した作品は自分の中で萌2評価をしているので、個人的にはいまのところ短編のほうが好きな作家のようです。
風が吹いてさらっと歩み寄るような、高校生のYシャツ姿が眩しい作品でした。ゆき林檎さんは初読みだったのですが、こういう、吉岡(受)系男子がお得意そう…!好みなのかな、という印象が。
酷い事や辛い気持ちに号泣したりすることはなく、じんわりと傷を癒して、ゆっくり愛せるように。そんな雰囲気で。
健気なケンゴ(攻)は愛おしく。
後書きで予定としてあったらしいおじさんの学生時代話はあったらあったで何かしら影響していただろうなぁと思いつつ。
安藤は青く、良いも悪いもわからない、知らない感じがして。余程落ちたいとお見受けしたので落ちるべき。良いも悪いもないので救う救わないもない。
殴られるべきではあったと思う。あれをあのままにするのはちょっと…笑 吉岡が報われきれない。
ただふたりの幸せそうな後日が覗けて、それだけで全てよかったと思えました。
周りの友だちもいいこ;;
最後に。後書きのラストには笑いました。