バニラ・レイン(表題作 「バニララテの人」)

vanilla rain

バニラ・レイン(表題作 「バニララテの人」)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×27
  • 萌7
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
7
得点
52
評価数
19
平均
3 / 5
神率
0%
著者
にかわ柚生 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
価格
¥647(税抜)  
ISBN
9784758073394

あらすじ

作家の中村は取材のために訪れた田舎町で異国の血が混ざった少年・睦月と出会う。
焼き物の絵付けが見たいと言う中村のために睦月が絵筆をすべらせると、筆を焦点として不思議な幻想が現れて――
祖父にしか見えないはずの幻想が中村には見えていると気づき、焦る睦月だったが…

ココロ揺れ動く甘く優しい、4つの恋を一冊に。

表題作バニラ・レイン(表題作 「バニララテの人」)

同時収録作品シアンに沈む

同時収録作品フィルター・ドロップ

同時収録作品黎明ファンファーレ

その他の収録作品

  • きみとバニララテ

レビュー投稿数7

清らかに流れる水のような

 短編が4本収録されたオムニバス作品。どれも非常に優しい雰囲気で、棘のある人は1人も出てきません。疲れた時、他人の悪意をシャットダウンしたい時にオススメ。メインキャラも皆穏やか。逆にいえばさらさらと流れていってしまうような展開が続くので、印象には残りづらいかも。心情描写も少ないわけではないけれど、同性を好きになることへの抵抗や葛藤はほぼ描かれていないし、皆好きになるのが早い。でも、こういう作品をたまに摂取するのも心の栄養になるんじゃないかな。私はやはり表題作が好きです。ラテをきっかけに繋がるなんて、ちょっとお洒落ですよね。

0

可愛らしさが吉と出るか

中立にしようか萌にしようか迷ったのですが、個人的に萌えはなかったかな?と思いましたので中立で。
絵は非常に可愛くて画面も綺麗です。
ごちゃごちゃしていなくて読みやすい。
あえていうなら、可愛すぎて受けが女の子に見えたり見えなかったり…。
ここが悪い!という箇所は見たらないと思います。
けど、何も起こらない…と言えなくもないかも。
ドキドキしたり、ハラハラしたり、ということのないまま全体的にふんわり終わってしまって頭に残らない印象でした。

BLとしては非常にソフトなので、初心者さんに大変読みやすいかと思います。しかし、そこからもう一歩を求める方には物足りないかも。
(短編が多いと言うこともありますが…)

「バニララテの人」
カフェの店員とお客さんという組み合わせ。
こういう組み合わせは好きで、バニララテというテーマも可愛いと思いました。
でもやはり短編だからか、カフェの店員に恋してしまう流れがかなり早い印象…
男同士だから、と言うことは全く触れないでいつのまに恋に落ちたのかしら、と思ってしまったというか。
最初、客が気になる店員というていだったのが途中で店員が気になる客、になっていたため、どちらに視点をおいているのかわかりづらかった。そのためスルッと入っていけない印象でした。

「黎明フアンファーレ」
こちらも非常に可愛いお話。
学校を舞台にしていますが、社会人のお話です。
全体的に可愛くまとまったストーリーばかりなので、印象はぶれないのですが、これは特にもう受けが女の子に見えてしまいました…^^;キュン顔とか。
男の人のキュン顔は難しいと思います。乙女顔になってしまうと、可愛い絵だと男に見えない!てなってしまう。それがちょっと苦手でした。

1

シアンに沈む

お話の内容はみなさん書かれているので割愛します。
1つ1つのお話が短いので、お話に深く入り込むのは少し難しいかなと思いました
その点、二つ目のお話の「シアンに沈む」は前編・後編の構成で、他のお話のように言葉や説明が足りなくてわかりづらい、ということがなくて読みやすかったです。

どのお話もキラキラふわふわとした作風で、素直で穏やか。
線がきれいで、ガラスのような美しい瞳が印象に残りました。
ただ、その素直さやキラキラ感が少女マンガチックで、そういった表現に耐性のない人はつらいかなと思いました。

個人的には、やはり「シアンに沈む」が好きです
題名の「シアン」って何を指しているんだろうなと考えました
睦月くんの描く海のシアン、涙のシアン、裏表紙に描かれた中村氏の万年筆も青かったのでそういう解釈もありかなと思いました

1

こんなにも、幸せな恋の想い。

■感想
本作は「バニララテの人」の他に「シアンに沈む 前・後編」「フィルター・ドロップ」「黎明ファンファーレ」「キミとバニララテ」の5作品を収録しています。
全体を通して「両想いの恋の行方」を日常の感情変化を巧みに切り取って描いたような作品に仕上がっています。
また、温もりが伝わってくるほどの柔らかい絵のタッチは、他の絵師さんとは一線を画しています。
ふとした場面の小物・動物・植物の描写は特に注目したいポイントです。まさに「圧巻」の一言!
読んでいてグイグイ引き込まれる場面展開と、ほんわかゆるふわストーリーにやられてしまいました。評価は「萌x2」とさせて頂きます。

0

きらきらと

ひそやかに 
つのる思いはキラキラと
水滴となり
大気にあふれ

淡淡とした恋の始まりをそっとすくい上げたような繊細なタッチの短編集。
登場キャラはおしなべて皆ヘタレなので、ようやく恋愛への第一歩を踏み出したものの、たぶんこれ以上の進展は望めそうもない。
が、この、恋が始まりそうな瞬間の、キラキラした甘酸っぱい時間が好きならどの作品も十分楽しめる。
逆に、とにかく挿入エチは必須とか、男同士で交際を続けていく障害をいかにして乗り越えるのかというシリアス展開とかを求めるなら全くおすすめしない。
私としては、即ハメ万年発情系よりはこの淡雪テイストの方が好きなので、甘めに評価して萌×2

2

どっちかというとカフェラテ?

「バニララテの人」
バニララテをいつも頼むお客さんと恋に落ちる話です。
バニララテほど甘い恋愛ではなく、カフェラテくらいの
ほろ苦い恋愛だったように思えます。
途中のすれ違いがあるんですが、
残念ながらそこまで萌えられませんでした。
受けのバイト先の圭多さんが格好良くて好きです。

「シアンに沈む」
四つの作品の中で比較的に一番萌えた作品です。
受けは描くことによって、情景を周りに影響させることができます。
物凄く幻想的な能力なんですが、ふわふわとしていて
あまり説明がないのが不思議な雰囲気を醸し出していて良かったです。
受けが描いている最中に、ひたすら綺麗で美しい空間が生み出されており、
それが漫画の中で描かれている場面に目を奪われました。
丁寧で透明感がある世界観が伝わってきました。
ふたりのまったりとした恋愛も可愛くて素敵だと感じました。
最後の攻めのセリフがおとぎ話をもじっていて良いですね。

「フィルター・ドロップ」
いまいちよくわからなかったなーという印象が強いです。
写真をとることが好きな攻めと、良い子ちゃんな受けの話です。
言葉選びが秀逸だっただけに、あまり話が入ってこなかったのが残念です。

「黎明ファンファーレ」
トランペットを吹く人と、聞く人の話です。
社会人の恋愛です。
両片思いのまま終わったので、
きちんと気持ちを通じ合わせてほしかったです。
童顔な受けの設定は萌えました。

絵柄が丁寧でかわいかったので、表紙買いしましたが
あと一歩という印象が大きいですね。
もう少し話に入り込めると、もっと良くなると思います。

1

あなたのラテさん、見つけませんか。

タイトルのラテさんが出てくるのは、
一番最初の作品、「バニララテのひと」
いつも同じもの、バニララテをマイカップで注文するお客さん。
彼の事がだんだんと気になって来て…。 
カフェ店員のこの子の気持ち、これは恋なのでしょうか。
名前が分からないので、愛称はラテさん。

「シアンに沈む」
絵を描いていると、想像している景色や物が具現化してしまう睦月。
それは今まで、おじいちゃんにしか見えていなかったのに…
絵付けの取材と称して訪れてきた中村さんは、見えていた。
気味悪がられた事しかないが故、心を許しかけていた中村さんが離れて行ったら
どうしよう。
でも、中村さんは…

「フィルター・ドロップ」
伊織を慕う瀬戸。
いろいろなものを撮りたいからと、伊織にお願いして校舎を回っている。
しかし瀬戸がシャッターを切って収めていた被写体は、部活の風景ではなく、
学校の日常でもなく…。

「黎明ファンファーレ」
所用でいつもより早く学校へ出勤。
すると、屋上から聞こえたトランペット。
一体誰が吹いているのかと尋ねる。
この学校に日が浅く学生を覚えられていないため学年と名前を聞いてみると…


どれも心があったかくなる作品ばかりです。
4つの作品のなかのどこかに、ラテさんのように是非とも
お会いしたいと思える人が、いるかもですね。

遠くから見守って、かつ嫉妬も、ちら見せしちゃうラテさん推しです。
ラテさん、いいな~ この出会いは素敵です。

0

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