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ookami wa koi ni naku
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ぱっと見、男子っぽくない子+狼+花というイラストのため、あまりBLらしくない、どちらかというと、はなとゆめ系の少女コミックス風のイラストですが、表紙で見落とすなかれ、素晴らしく萌えました!!
「マウリと竜」などが好きな方なら絶対好きだと思います。ファンタジー系ほのぼのBLです。
民族もののどこが良いかというと、絵が繊細で非常に綺麗です。著者のあとがきでも、民族衣装の描き込みの大変さは語られていましたが、本っ当に細かい!!民族衣装だけでなく、背景や人物の細かな表情、そして何より狼の絵も美しいです。動物や衣装をここまで繊細に描いたBL作品はそうないのでは。いやはや民族BLは盲点ジャンルでした。
良いのは絵だけではなく、ストーリー・キャラも面白いです。ストーリーを簡単に言ってしまうと、すれ違い・勘違い・誤解による片想い・嫉妬などなど、ありがちネタではありますが、オリジナ設定のファンタジー要素・民族的習慣などの要素など、BLの設定として目新しい要素が上手く生かされており、「ありがちだな」とはまったく思えず、話に引き込まれ一気に読めてしまいました。
特に、表紙で、前・後・その後編が入っている「狼と身代わりの恋」は読みながら“切ない!!”、“アラクシ(色々勘違いして受けを傷つけてしまう攻めキャラ)のバカやろう!!”と脳内で叫びながらゴロゴロする程度に引き込まれました。
絵といい、内容といい、デビュー作とは思えません。素晴らしい。
自分内の今年度上半期BL作品でTOP3に入りそうな勢いです!流行れ〜!
狼信仰が色濃く息づく民族をモチーフにしたBL作品を読めるだなんて思ってもいなかったのでこちらの作品に出会えた喜びはとても大きかったです。
狼を始め、女の子のような容姿と可憐さを持つ登場人物、ひたむきで健気な受ちゃん、民族衣装、自分の好きがギュッと詰まっていて贅沢で満足感ある一冊でした。
表紙で釘付けになり、口絵や冒頭から溢れ出る世界観、あっという間に物語に引き込まれてしまいました。
切ないシーンでは胸を締め付けられそうになり、それぞれのカップル達の想いが重なったシーンでは幸福感を感じてキュンキュン癒されました。
絵柄もストーリーに見合った繊細さがあり、丁寧な景観描写から生まれる視覚効果も素敵です。
民族衣装もつま先まできちんと書き込まれていてじっくりと見入ってしまいますね。
狼の生態を準えた部分もあって、狼を信仰の対象として崇拝するトーテミズムのようなものも感じられる極上ファンタジー作品でした。
同設定の既刊作が完結したので、こちらも含め一気に読了。
泣いた!!!
とにかくストーリーが切なくてほっこりにっこりでした。
伝統によって番にならざる得ない運命に翻弄される2CPと同時代、同地域の1CPのお話。
それぞれの気持ちを捨て置き、伝統によって結ばれる事による葛藤や拗れがせつなくて…胸にギュンギュン来ました。
自己犠牲とか弱いんだよ…涙隠して笑顔とかもう無理…大好きよ
随所に出てくる狼が、何をするでもないのですが最高にかわいい…!
また、服飾品や背景が素晴らしく凝っていて、魅力に溢れています。刺繍良い!
さすが、評価の高い作品です。
衣装細部にまでこだわりが深く、その美しさ、そして内容の深さに感動してしまいました。
1冊同じ世界ですが時代が僅かに違うのか、3つの物語から成っています。
どの作品もとてもステキですが、やはり3章からなるラストのお話は切なくてとても愛おしい。
この世界観でずっと本を出しておられるのですね。
最新刊はまだ物語が続いている。
追っ掛けします♡
エロ好きな私が、そうそうエロのないこのストーリー、このりゆま先生の、すっかりファンになりました+.(≧∀≦)゚+.゚。
ファンタジーは気になるけど表紙のキャラは女の子っぽいし、内容もゆるそうだなぁと思い読むのが後回しになっていたこの本。想いの強さにガツンと殴られました。受けはやっぱり女の子っぽいのですが、性別は関係なく展開される世界に惹き込まれ、切なく優しく力強い純愛ストーリーに泣かされました。
◆『狼は恋に溺れる』
惹かれ合う宿命にある「狼」のツァスと、「白鹿」のウル。
「白鹿」だからではなく、自分自身を愛してもらえるようにと願って一生懸命勉強するウル。
勉強など必要ないのに、何故自分の傍にいてくれないのかと不安になるツァス。
誤解が解けて気持ちが通じ合うまでの流れはありがちな展開でしたが、運命に任せて愛し合うのではなく、努力して自分の魂が選んだと思える生き方を追求する姿に究極の愛を感じました。
◆『狼は幸せな夢をみる』
貧しい村で兄弟のように育ったアリオンとイェケ。
イェケを幸せにしたい一心で働くうちに余裕をなくしていくアリオン。
幸せはすでに2人の間にあったのだと、イェケが気づかせてくれます。
◆『狼と身代わりの恋』前後編+その後(描き下ろしH編)
アラクシ×サラ。身代わりでもいいから傍にいたいと思う気持ち、それ以上を求めて苦しくなる気持ち、逃れられない想いが苦しく切なかったです。
頑張った末に「もう頑張れない」と言うサラ。涙を流さずに吐きだされた弱音がとても痛々しく…。
けれど2人が真剣にお互いの事を考える感情は身代わりなどではなく、傷ついた心が優しく癒されるラストでした。
表紙とあらすじを見た時は攻めが狼なのかと思ってしまったのですが、そんな事はありませんでしたね、普通に人間同士のカップルでした。(私は人間同士の方が好きなので特に問題ありませんでしたが。)
ストーリーにも読む前に思っていたほどには狼は深くかかわっていませんでした。けれど世界観を表現するには充分な役割をしていますし、その点では重要な存在だとも思います。何より登場人物達の側に寄りそう狼たちの姿は愛らしく、もっと姿を見たいと思ってしまいました。
「民族衣装を着た人たちがBLしてる漫画が読みたい」と作者のりうま先生が思っただけあって、民族衣装はとても丁寧に描きこまれていて、衣装を見ているだけでも楽しいです。風景や風習や世界観もしっかり描かれていたので、ただ民族衣装を着ているだけで終わっていなかったのも素晴らしいところ。
狼にしても民族衣装にしてもファンタジーにしても、りうま先生が好きなもの・読みたいものを描いてこれだけ反響があったと言う点でも素晴らしい事だと思います。
収録された三種類のお話が全て同じ世界を舞台にしてるのも面白かったです。これだけ丁寧に作られた世界を一作で終わらせてしまうのは勿体無いですし、複数の作品を楽しめて良かったと思います。
どの作品も、自分に劣等感を感じながらも健気に相手を思う受けの姿にきゅんとしましたし、相手の気持ちや自分の気持ちに気付かず、すれ違いや誤解などを経ながらも相手と打ち解けていく姿を応援するような気持ちで読んでいました。
少し残念だったのは、アラクシがサラに告白するシーン。あれでは「一目惚れした相手だったから好きだ」と言っているようにも感じてしまいました。
アラクシはナラと会話して、本当はサラが好きな事と、一目惚れした相手を勘違いしていた事に気付きます。ですが、本当はサラが好きだった事と、一目惚れした相手が本当はサラだった事は別の話だと思います。アラクシ自身も自分で自分の気持ちに気付いていたので、一目惚れだけが好きの理由ではないときちんと分かりはするのですが、好きな理由とははっきり分けて描かれていたらよかったかなぁとも思いました。
その辺りが少し気になった以外は本当に満足です。
民族モノでファンタジーなBL作品をもっと読んでみたくなる、そんな作品でした。
狼!?鹿!?とくれば、もふもふ!?と期待して購入しました。でも、狼は出てくるけどもふもふはなく、そこがちょっと残念でした。
どのお話も、相手を大切に想っているのに言葉が足りなかったり、すれ違ったりで切なくなりました。特に「狼と身代わりの恋」では、最初からお互いに身代わりだと思って一緒にいるので、切なさマックスでした。アカシアのうじうじして八つ当たりする態度にはイライラしたけど、サラが身代わりでもいいと長い間頑張っていたのに疲れ果てて「無理だよ。もう頑張れない」と話す場面では泣いてしまいました。
世界観もしっかりしていたし、絵も綺麗で楽しめました。民族ものもいいなと思えた作品でした。
あらすじを見て、よし買おう!と決めた作品です。
身代わり、けなげ受け、可愛い受けが大好物なわたしにとって、とてつもなくツボを抑えられました。
世界観が独特で、ところどころに狼が出てくるんですが、それがまた可愛らしくて仕方ありません。もふもふ好きなのでたまりませんでした。
すべて同じ世界観の話が収められており、みっつ(厳密にはよっつ)のカップルが出てきます。
先祖がシカとオオカミというファンタジー溢れる設定で、番という言葉が使われる関係にあるところに、ロマンを感じます。ひとつだけオオカミ通しのカップリングがあるんですが、そのふたりの話だけが庶民らしかったです。他の話は、攻めが王族で、受けが一族にとって重要なシカの子というポジションにあり、きらびやかな生活をしている上、あまり金銭的な苦労はしていないので、薄幸ではありません。
どの攻めも堅物で言葉ではあまり語らずに、行動で示す不器用なタイプの人ばっかりで、やきもきさせられます。受けも受けで、健気でいじましいんですが、空回りしたり、一人ぐるぐる悩んだりと、ある意味お似合いカップルばかりでした。
一番安定しているのは、表題作の双子のもうひとつのカップルです。出来るならば、彼らの話も読んで見たかったです。言葉や最後の話でちょろっとだけ、そういう描写があるだけで、直接的な場面ではなかったのが残念です。
世界観自体が独特なので、同性間の恋愛も異常ではなく、周りから認められているというのも新鮮でした。
デビュー作ということで、ところどころ爪の甘さが目立つ一冊ではありましたが、特殊な設定や独特の世界観に貰えました。
好き!泣ける!
動物の狼はいっぱい出てくるけど
貴重だから?動物の白鹿は出てこない。
狼と身代わりの恋 その後
気持ちが通じてより甘くなるアラクシがよき。
お付きの人たちの区別がつかないんだけど
仕事中に、自分の疑問を解決するのにやってくるサラに付き合わされたり
仕事中にイチャイチャする2人と同じ部屋で仕事だったり
振り回されてる周囲を応援したくなる。
どのペアも狼は思い込みが激しい。
白鹿が強いペアがいてもいいと思うんだけどな。
漆黒の狼と白鹿が始祖である民族は、狼の言葉を解し、狼と共に生きる。
ほとんどは「狼」と呼ばれる漆黒の髪を持って生まれてくるが、ごく稀に白い髪の「白鹿」が生まれ、白鹿は身分性別を問わず、王族と番(つがい)になる。
「狼は恋に溺れる」
王子のツァスと白鹿のウル、番になることがほぼ決まってそうな二人だけど、ウルは国のことは何もわからない役立たずで「白鹿」であることしかツァスに相応しくないと思い、ツァスはツァスでウルは王族だから自分と番になるのだと、相手が自分の「属性」に惹かれていると勘違いしてすれ違ってしまう…
その人自身を求めている、「属性」なんか関係無い純愛にキュンとさせられます。
「狼は幸せな夢をみる」
こちらは黒髪の狼同士、孤児の貧しい暮らしから文官学校に入ったアリオンとイェケ。アリオンはイェケに貧しい暮らしはさせたくないと、王宮仕官を目指しながら、学校内の雑用をこなして疲れている。イェケはそんなアリオンを心配し、一緒に笑っていられるなら貧しくても良いと。
お互いを思っているからこそのすれ違いから、番として手を取り合う話です。
「狼と身代わりの恋」
弟王子・アラクシと、双子の白鹿・弟のサラ。
兄王子・ハリムと双子の兄・ナラはすでに番として仲睦まじく過ごしている。
アラクシはナラに叶わない想いを抱き、サラも兄王子を想っているなら、余り者同士でちょうど良いので、サラと番うことにする。
兄王子の仕事も手伝うナラと違って、サラは天真爛漫でワガママに見える。でも小さい頃から本当はアラクシのことが好きで、ナラの身代わりだってわかっていることが切なくて、アラクシを思って起こす行動の一つ一つがかわいすぎて泣けました!
頑なで思い違いをしていたアラクシが気付いた真実、過去の出来事は物語的なオチに感じるけど、泣いてるサラに差し出し続けた手は、アラクシの本当の気持ちなんだと思う。
「その後」は番として認めあった後、カラダでも繋がって本物の番になるまでの話。慌てたり、不安になるサラがやっぱりかわいい!アラクシのものになるサラもすごくかわいい!
妊娠ファンタジーはないので、男同士で番って王家の跡継ぎはどうなるのかな?と心配になりますが、まっすぐで健気な想いにキュンキュンさせられっぱなしで心が洗われるような本でした。
狼たちのモフモフぶりは雄々しくかわいく、大陸の騎馬民族っぽい背景や衣装は丁寧に描かれていて、デビューコミックスとは思えない仕上がりです。