底なしの不幸こそ、君がもっとも美しく咲ける場所だ――。

紅い椿と悪い虫

akai tsubaki to warui mushi

紅い椿と悪い虫
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神40
  • 萌×29
  • 萌17
  • 中立23
  • しゅみじゃない27

--

レビュー数
16
得点
310
評価数
116
平均
3.1 / 5
神率
34.5%
著者
博士 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784829685518

あらすじ

同性愛者の転校生・白椿は、
転校早々にクラスメイトの変人・貝柄に目をつけられてしまう。
美しいものに固執する貝柄の歪んだ愛情表現でイジメられ、
大人も同級生も信用できず、一人で堪え忍ぶ日々。
そんな中、いつでも真っ直ぐ向き合ってくれる
日向先生の存在が次第に大きくなっていき……。

表題作紅い椿と悪い虫

貝柄,高校生
白椿,高校生,転校生

同時収録作品紅い椿と悪い虫

日向,教師
白椿,高校生,転校生

その他の収録作品

  • カップリング座姿【カラー頁】
  • 先生とお昼を
  • 日向先生の昔の話
  • カバー下表紙1【表】:4コマ漫画『貝柄くんと白椿くん』I・II
  • カバー下表紙4【裏】:4コマ漫画『日向先生と白椿くん』、『貝柄くんと白椿くん』III

レビュー投稿数16

博士先生のデビュー作!

博士先生の商業デビュー作だそうです。
2014年の作品。
主要人物3人がサイコすぎて
今の画風とは違う荒々しいペンタッチが
ピッタリの作品です。
いやいや、主人公凄く可哀想なんやけど
キミも大概やで。さんざんクラスメートの
貝柄くんに貶められるけど主人公強い。
さらに上をいくサイコパスは実は日向先生
あなたですよね。
笑顔で正論振りかざして白椿くんを見捨てることもしないが救いもしない。
そして先生の嫁との出会いエピソードが
一番怖いねんけど。

熱量の高い舞台観劇をしたような作品でした。
こんな攻めた内容、令和の時代は出版してくれるのかな。

0

よう分からん、が率直な感想

博士先生のデビュー作。
バドエン作品の代表作であると度々紹介されていて、あえて購入はしないだろうなと思っていました。
アンリミにあるのを発見し、興味本位で読みました。

後味の悪い作品は苦手なんですが、貝柄が気持ち悪くてあの結末がバドエンに感じなかったんですよね。
一生消えないトラウマを植え付けられたであろう、白椿と先生ですが案外普通(?)に日常を送っているような…。
貝柄死ぬ意味あった?と思ってしまったんですけど、他の姐様がたの解釈が知りたいのでレビュー読もうと思います。

1

商業デビューにこの作品をもってきた博士先生の胆力には脱帽

「犬も歩けば恋がはじまる」の発売にあわせて博士先生の既刊が特集されていたので、「生贄のお勤めは、(18禁版)」を読んでみたところ、どっぷりハマってしまいました。

それから転げ落ちるように「ごめんしたって許さない」「ライオン如きの国から 限定版」「犬も歩けば恋がはじまる」「エロ漫画家とアシくん」の順に読み進め、とうとう本書「紅い椿と悪い虫」まで到達。

レビューが不穏だったので身構えていましたが、博士先生のファンでメリバにまぁまぁ耐性があるなら絶対オススメです!

たしかに精神的にエグい展開が続きますが、絵の描写としてはそこまで直接的ではなく、控えめな部類だと思います。それより、不穏な雰囲気が漂っていて怖いんだけど、つい引き込まれて読んでしまう、そんな貴重なストーリーを紡げる博士先生の才能を見逃すのはあまりにもったいない。

しかし、商業デビューにこの作品をもってきた博士先生の胆力には脱帽です。出版社&編集者の寛容さにも感謝!

0

あらすじが過激であることは確か。

しかし、読んでみるとそんなに凄みを感じないです。読後感が思ったよりも苦くない。

うーん、例えていうならば、芥川龍之介の『地獄変』を読んじゃったあとに宇治拾遺物語の『絵仏師良秀』を読んだような感じです。ふーん、みたいな。感心はするけど、感動はしません。

この手の作品はBLには多くないのかもしれませんが、世には質のいい残酷非道物語は溢れ過ぎるほど溢れています。それらを読んでからこれを読んでも、あまり衝撃を受けないです。

そもそも、情念系のストーリーが漫画向きじゃないのかも……。小説や戯曲だったら面白い? いや、それは文体や演出や役者に支えられてこそか。

結局は、ネタに作風が合っていないのかもしれません。

1

良作

暗くて後味も悪い作品でしたがそこがいい!!
特にラストの「先生って呼んでいいですか」のセリフに思わずゾクゾクしました

1

変質者が主人公

☡ ストーカー被害の経験者は、読まないほうがいいです。フラッシュバックします。

「同性愛者の転校生・白椿は、転校早々に」
・・・自己紹介で「最初に言っておきますが、僕は同性愛者です」と告れば、目立たないほうが不自然。凄いキャラを持つ美少年、白椿君。白椿君は、美輪明宏系の風貌。性格のモデルは摩耶先生の「パ★リロ」の殿下らしいです。

「クラスメイトの変人・貝柄君」
「美しいものに固執する貝柄の歪んだ愛情」
カイガラムシ君が気に入った白椿君は、カイガラムシ君が求めた握手を無視。
粘着性気質の狂人カイガラムシ君は、クラスメイトを買収。呼び出して、複数名に暴行、凌辱される様子を録画する。

担任教師から初っ端のカミングアウトは良くなかったと、助言を受けたら、白椿君は「あんたみたいなやつは一番嫌いだ」と拒絶。
最後に教師が貝殻君の狂喜に満ちた行動に気づいたけれど、楽観的で鈍感な教師の存在はとても非力。

貝殻は陰湿な変質者! 陰湿ないじめはエスカレートしていって、暴行場面の動画は教室で公開、教師も標的に含める。
ついに、暴行は最悪な形に及びます。最期、カイガラムシは最悪な方法で白椿君の心を握り潰して消えることに。

カイガラムシの存在は物理的に消えたけど。白椿君の心は呪縛されたままになってしまう。・・多分白椿君の呪縛を解くことが出来るのは、担任の日向先生だけじゃないの?
バッドエンドです。白椿君と日向先生は、会わないまま。


最初のタイトル案は「コチニール」だったそう。
白い椿を染める染料。コチニールは、カイガラムシからとる赤紫の染料です。

なんとなく見つけて読んでしまった。初秋のホラー。
後味悪い。
趣味じゃないけど、インパクト強。作品構成は成功してるんじゃないかと思うので、神に変更。

実際に、こんな変質者は意外と多いのでは?変質者が妄想を実行に移せる力を持ってしまうと、どうにもなりません。美しい魅力的な人はどうぞ気を付けて。



4

傷つく白椿くんは確かに美しい

後味悪くて救いようのない結末は決して萌えられなかったんだけど、
その対比として白椿くんの先生への恋心や二人きりの和やかな時間がとても儚く幸せで素敵でした。

美しいものが傷つき不幸になると更に輝きを放つという貝殻の思考は同意できますが、
ここまでやり切ってくれるキャラクターをBLで見たのは初めてです。

しかしこういう思考は妄想に留めておくに限りますね。
現実に描写されると心が苦しいです。(フィクションですけど)

最後に白椿くんの心が病んで先生との縁も切れてしまったのが悲しかったので評価は悩みましたが、
先生への恋心の描写やレイプ動画大公開の流れは最高だったので神評価です。

こういう振り切った作品を面白く描ける人は貴重なので今後の作品も期待しています。

あとがきで主人公可愛く書けなかったと言ってますが短髪まつ毛くんめちゃくちゃ好みなのでこの路線続けて欲しいです。

4

妄念の恐ろしさ

 これって『ごめんしたって許さない』と同じ作者さんでしょうか?名前が同じですがまったく別人かと思うほど異なるタッチだったので…。もし同じであればびっくりです。いい意味で荒々しく、だからこそ主人公白椿の繊細な美しさが際立っていました。

 ストーリーは皆さんが仰るように救いのないダークなものです。もう1人の主人公である貝柄は孤独な場所や退廃した場所で咲き誇る花に美しさを感じる人間。転校してきた美しい白椿を不幸に貶めることで、更に増すであろうその美しさを愛でたいという歪んだ欲望を抱いています。彼の白椿への仕打ちは、耐性がない人には受け入れがたいものかもしれません。個人的にはぶっ飛んでいるとは思ったものの、そこまで嫌悪感を覚えることなく読めました。ただ、貝柄の恐ろしいまでの執着と衝動を理解するためには、もう少し彼のバックグラウンドや白椿に対する気持ちの中身を詳しく描いても良かった気がします。結構展開が速いので、貝柄の行動に着いていくのが大変でした。

 白椿と彼が片想いしてしまう日向先生の関係はとても素敵でした。家庭を築き生徒にも慕われ、幸せの真っ只中にいる平和ボケした先生と評されていますが、実際に生徒に何かあった際には汚いものに蓋をせずきちんと向き合おうとしてくれますし、私は人間性のできた人だなぁと感じました。そして何より、先生に恋をしている白椿が可愛いんです。白椿の末路は哀れでしたが、先生に片想いしていた時期だけでも彼は幸せだったのかなと思います。

2

後味!

バッドエンド求めて手を出しました。
清々しいほど救いのない展開。
貝柄は白椿にありとあらゆるひどい手を使って傷付け刷り込ませ、最後は手をかけさせる…
その原動力が「美しい」だけってどうなのかな。物足りないような気もしますが、結局突き詰めるとそんなものなのかなとも思えたり…
人によってもたらされる不幸にちゃんとした理由なんてないのかもしれない…
後日の先生と白椿それぞれの描写、元気なようでも病んでいても切ない…
結局モブが一番罪深いし醜い…
あとがきとかカバー裏のノンキさが受け入れられない…
と、読了後は絶賛答えのない負の思考に囚われます!!!

3

ラストが最高でした。

他の方も書かれている通り、かなり後味悪いです。
内容も暗いですし、なかなか衝撃的でした……。

なぜ神評価にしたのかというと、ラストシーンにものすごく萌えたからです。(萌えとは少し違うのかも?)
逆にラストシーン以外に萌えた箇所があったかといわれるとあまり思いつきませんが……しかしそれでも神評価にしたくなるくらい最高のラストだったのです。
あくまで私の好みストライクの終わり方だった、というだけですので他の方も同じようにラストで萌えるとは限りませんが……。
私はとても好きな作品でした。
良くも悪くも人の心に衝撃を与えられる作品は素敵だと思います。

9

狂気

すごく歪んでる。本当にどす黒い内容だと思う。

レイプ映像を全校生徒にまで見られたら、普通なら自殺物だと思います。

BLでこの話を描き上げた博士先生に拍手を送りたいです。

貝柄がどんな人生を送ってきたのか知りたいです。
美しい物を汚すことが美と思っているだけで性癖ではないんですよね。

5年後の白椿はハッテン場で人を待ってます。その唇は紅い。

白椿にはお互いに愛せる存在を見つけて幸せになってもらいたいが、5年後のその後がどう頑張っても妄想出来ません……。

校舎の窓から、プールに飛び込んでキスするシーンはめちゃくちゃ好きです。

博士先生、後書きで絵が下手と仰ってますが……この内容にこの絵はすごく魅力的です。
この筆圧感がすごく好きです。

神かしゅみじゃないか迷うところですが……神にするかな。
萌えは一切ないと言って良いかも。衝撃だけがまだ残ってる。

描き下ろしの先生とお昼とかカバー裏の4コマはなんか可愛くて好きかな。
4コマだと貝柄も可愛く見えるからね。

こんな、狂気染みた作品は好きなんでね。
博士先生の次回作も気になります。
けど、主人公を救って愛を注いでくれるキャラもいたら良いななんて思う。

一言にこれはBLですとは言えないです。とは思うんですが、表現力足らないので何とも言えません……。

17

何だこれは…

救いのないような後味が悪いBLが読みたくて、手を伸ばした作品。
後味の悪さは過去最高………悪い意味で。
本を投げつけたくなるほど嫌な気持ちになったのは初めてでした。

美しいものに固執する貝殻の歪んだ愛情によって、転校生の白椿は不幸のどん底へ落とされていく。

「世界で一番不幸にしてあげる」という貝殻のサイコ的思想はとても好きですが、不幸の花を咲かせる手段があまりにも下品で美を追求する者の所業ではないと思った。

下品過ぎる行動故に、貝殻の美への思考がブレて訳が分からん状態になってしまったのが残念でした。
そこにあったのは単なる稚拙で陰惨なイジメの連続で、ゾクゾクするような危うさや萌える要素は皆無でした。

たまたま貝殻がロックオンした子が同性愛者だっただけで、BL要素もそんなに強くは無かったです。

意味不明で狂ったのが読みたいという人にしかお勧めできない。
出来るなら、買うのを迷っている方々を全力で阻止したいくらいの作品です。

16

ザクッとくるデビュー作

既に各レビュアーさんが書かれている内容と本作の印象に差異はございません。当方、既レビューを(ネタバレない程度に薄目でなんとな~く拝見し)参考にしたうえで購入いたしましたので、満足しております。
満足していながらも萌評価であるのは、とても好きな内容ではあるけれども萌えはしなかった、という理由です。究極のどちらとも言えないパターン。
※私は、創作での暗い話や救いようのない話が好きです。これは<萌え>とは連動しておりません。(体に傷をつけるという意味での)著しく痛い話は得意ではありません。ほの暗さ、どうしようもなさ、またそれらを高めるために必要であろう諸々の暴力描写が個人的趣味にマッチしています。
著者近影のコメントにて、先生ご自身が「初コミックスにふさわしい黒歴史漫画が~…」と書いておられました。差し出がましくも激しく納得しております。

タイトルの紅い椿と悪い虫というのは、白椿くんと貝柄くんが混ざり合った結果のものなのだろうなと読後気が付きました。
正直な話、貝柄くんのことは一ミリも理解できません。白椿くんが作中言っている通り、サイコ(ホモ)野郎です。歪んでいる。というか、多分ですが貝柄くんはゲイではないのでは? 美しいものが好きで、そしてそれが今回たまたま白椿くんであっただけ、なのでしょうね。
冒頭で貝柄くんが椿の花を潰したように、彼は破壊衝動が強くて、壊れ果てたそこに美学を感じているのかなぁ。だからこそ理解できないし、されない。マイノリティな趣味ですから。退廃的な美しさは分かる、けれどもそれと貝殻くんの衝動とはまた別です。
あと白椿くんが現れたことに因って貝柄くんの日常はとたんに色づいたのですよね、彼自身自覚していたであろうマイノリティな感情を、同じように持っている美しい存在の発見で。あの時『同性愛者だ』と白椿くんが明言しなければ[美しいもの]として捉えることはなかったかもしれない。
そして貝柄くんにはストーカー的要素も感じました。やっぱり白椿くんが言う<サイコ>です。とにかく不気味だしおそろしい。

このサイコな貝柄くんに因って見事メンタルが捻じれてしまった白椿くんに対し、可哀想だと思わないのはあのラストがあるからです。本来はそうなるはずではなかったろうに…こうして一筋口紅を引く彼の心理が、いったいどうなっているのかは誰も分かりません。
いわゆる懺悔なのだろうか。忘れないでくれと言った貝柄くんの願いを聞いているのはどういうわけなのだろうか。確実にトラウマであろうに、紅い唇を見て、貝柄と先生のことを思い出して、そうして誰かと体を繋げる理由にしているのだろうか…。
あと思うに白椿くんは最終話の時点で悪い虫(貝柄くん)によって、抗っていながらもいつの間にか心を紅く染められていたのでしょうね。
でなければ悪い結果しか予想できないだろう[先生との対面]にて、貝柄くんの「目を瞑って」という提案を素直に聞き入れるはずがないですから。
無理やり先生と体を繋げるシーンは直視しきれていません。先生と白椿くん、そしてこの騒動に加担させられていたサイトーらのことを考えると頭が爆ぜそうになるからです。誰にも感情移入できない事態が発生しています! でもお話として、好きな一冊でした。

真っ黒な髪の毛と真っ黒な学生服に身を包む主人公ふたりと、それに対するきらきらした日向先生の白くすっきりとした清潔感のある風貌が対比的で印象深いです。
椿についたカイガラムシが悪かったのか、それとも椿がカイガラムシを寄せてしまったのか。
あたたかな太陽が椿を照らしても、蝕まれた体は取り戻せなかったのかな。

内容とはかけ離れたなんだか楽しそうなカバー下や、ノーマルな描き下ろし漫画たちが救いでした。貝柄と白椿でとても楽しそう…この程度ならただの変態くんだったYO! 貝殻!
まさかのパタ●ロ殿下ネタや、椿のめしべがおじさんだったりとあとがきではクスッとしました。今作は暗い方へ針が振り切っていましたが、次作がどんな風になるのかをとても期待しています。

6

狂人キャラが喋りすぎて恥ずかしいキャラに

転校初日に「僕は同性愛者です」とカミングアウトした主人公。
美しいものは不幸にまみれてこそ美しい、と主人公を突き落としていく貝柄。
妻子持ちで模範解答のような台詞が爽やかな、一般人代表のような先生。

 普通に考え普通に生きられない貝柄が少しも顧みられることなく進むストーリー展開自体が貝柄とこの作品を否定しているような印象を受け、違和感を覚えました。バイオレンス&ホラーな作品だとするとこの違和感は大成功なのかもしれませんが、やっぱり愛はあって欲しい、ハッピーエンドじゃなくていいし幸せにならなくてもいいけどほんのちょっとの救いを、誰か! という気持ちで読みました。

 悪人が悪人としてしか描かれない、狂人が狂人としてしか描かれない作品は好みじゃないです。そしてその狂人ぶりすら中途半端だったのが残念でした。貝柄が喋りすぎだったように思います。
 常人には理解できないミステリアスさや背中に漂う哀愁などあれば魅力が感じられたかもしれませんが、何もかも話してしまうので、ネタを明かしながらマジックを見せられているような興ざめ感、自分で吹き出してしまいながらギャグを披露されているような恥ずかしさがあって別の意味で可哀相になりました。

 主人公を支え癒してくれた先生には感謝していますが、教師としての範疇を越えない愛情に「ありがとうございました」と思うだけで、萌えは感じませんでした。
 主人公が貝柄と心を通わせるシーンが一瞬でもあったら惹き込まれていたと思います。深紅の口紅にその要素が含まれているのかただの呪いなのか、その辺は分かりませんでしたが。

 ここまで強烈な作品を描ける才能は貴重だと思うので、今後の作品には辛さをひきたてる砂糖がひとつまみ加わっていたらなぁと思います。あくまでも私の趣味で。媚びる必要は全くないと思います! 趣味じゃないですけど他では読めないカラーは必読。今日をやり直せるとしたら迷わず再度購入します。
 おまけ漫画とカバー下は甘かったですし、表紙の赤椿と学ランの組み合わせは素敵でした!

20

スズキ27

 何だかすみません、むぼちさんの優しい解釈にいたたまれないような恥ずかしいような気持ちになっております。

「愛と救いと砂糖をひとつまみ」要求したのは
=「そのほうが登場人物達がもっと苦しむだろうから」
という悪趣味な理由によるものでして、私の心は優しさや愛情とはかけ離れたところにございます。もっとドロドロのぐちょぐちょだったら萌×2だったと思うのです~。

無難な「萌」作品より「趣味じゃない」作品のほうが好きかもしれない、っていうのはありますね! むぼちさんのレビュー、楽しみにしております!

むぼち

「今日をやり直せるとしたら迷わず再度購入します。」

「しゅみじゃない」作品のレビューに、こんなにも優しい言葉を見つけるなんて。

ただ面白いだけで、心をひかれたのではありませんでした。
スズキ27さんのレビューの魅力は、作り手への尊敬と、創作物への深い愛情から発せられたものだったのですね。

私もこの漫画を、買うことに決めました。

理解できず駄目だわ

設定なので、仕方ないんですが、読めば読むほど、貝柄に対して、
嫌悪感を感じるこのコミック。たぶん作者さんの思惑通りでしょう。
一人称を私にしているあたりも、たぶん彼の狂った芸術性をより演出するためでしょう。
大まかな流れは、白椿が、ひどいことをされながら、誘導尋問的な貝柄の発言に、
まんまと引っかかり、結果、先生を巻き込んでいくという感じ。
個人的に気になるのは、貝柄の過去。最初から危険思想なのかなぁ。
その辺がわからなくて、なんかねぇ~
カバー裏の展開も、本編で語ってほしい。
最後も、(何、この無責任)と思うような貝柄の行動。
白椿の方の、少し歪んだ心は、過去の描写等あるので、想像がなんとなく。
この系統の物語は、
普通に見てはいけないことは、分かっていますが、私の好みではひとまずない。
金に釣られるモブは、ホントにモブっぽいですがww
ストーリー重視の作品だと思うんですが、
個人的には、それで?って感じの作品になってしまいました。
中立で。

15

風潮?否…

非常に残念な点が二点。
一点目は表紙(カバー)と帯とでほぼネタバレの
様な誘導が既にされている事。
もう一点は表紙で耽美さに逃げてしまった様な
印象を受ける事。
カバー下の存在がそれらをある意味で少し補って
いるのが救いです。
なお、カップリングデータは最終的に関係が
成立した組み合わせで入力しました。

分類上はカップリング+1の話になるのでしょうが、
なんなんでしょう、妄念を痛烈に感じるのに
物足りない感じも同時にあると言う。
率直に言えば、この展開を一冊にまとめたのは
一寸急ぎ過ぎかなと。
ここまでの妄念を引き出せる方ですから、次作は
もう少し紙幅と時間の余裕を費やして戴いて流行の
枠に囚われない、濾過したくても出来無い何かを
生み出して戴きたいと思います。

お好みによってはこの一冊でも充分堪能したと
言う方もお出ででしょうね。

9

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