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ai to itsuwari no kiss
爱与谎言之吻
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
表題作【愛と偽りのキス】
表題作はベルドヌイ王国の第68王子と付き人が身分を隠して日本のとある企業で働き始めるのだけど、彼らの上司となった業平が味方と見せかけてなんだか怪しい…といった、王位継承に絡む陰謀、騙し、騙し合いが絡んだお話で、この尺の中によくここまで詰め込んでそれを終わりまでお話を持っていくことが出来たなぁと思うような、深井さんらしいどんでん返し&ドラマチック展開の見本のような作品です。
それゆえに、どうしてもテンポが早く、シーンの切り替えも早いので心して読まないとちょっと、え?なんだったの?となりそうになります。
そしてベルドヌイ王国に聞き覚えがあるなぁと思ったら、このお話の主人公たちは「男の上手な泣かせ方」で出てきた趣味人たちの隠れ家・SMサロンのオーナー業平&「T」と呼ばれていた彼らのなれそめ話だったとは…。なれそめ話もいいけど、10数年の間でどう何があってああなったのかそこが知りたい。こんなにウブだった殿下が、「男の上手な泣かせ方」では、別カプと3Pしたがったり、別の男の犬だったかのような匂わせ方をしていたり…とそりゃもうビッチで爛れきっているんです。まぁ攻めのSっ気、受けのMっ気の片鱗が見え隠れしてますけど、それにしても成長しすぎでしょう…。
【キスより、もっと】
土砂崩れのため山荘で二人きりで過ごすことになった同級生同士の攻めと受け。
攻めは事情があって院へ進学せず就職することが決まっているが、院進学が当然という周りの雰囲気もあってなかなかそれを受けに打ち明けられずにいた。
二人きりで過ごす夜更け、ようやくそれを受けに打ち明けたところ、「そんな大事なことを何も相談せずずっと黙っているなんて親友じゃない。そもそもお前を親友だと思ったことは一度もない。」と言って襲ってしまった受け。
「今すぐイかせてやるよ。」と手慣れた風だったのに、実際挿れたら「痛っ…痛い」とめちゃ痛がってるとこが萌。
【舌先で、煌めき溶ける】
上司×部下のお話。
出会いの時も雨で傘を持っていない部下(当時は入社志望の学生)に相合傘を提案した上司。
傘というアイテムが節目節目で使われていて、最後、互いの誤解が解け思いが通じあったあとに相合傘をしながらキスをするんだけど、「透明ビニール傘じゃなくて良かっただろう。」というセリフが効いてて好きです。上司が受けなら更に良いのになぁ。
短篇集でした。
3作品、全部が全部分野が違って、頭が追いつくのが
ちょっと大変でした。
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●愛と偽りのキス
「ごちゃごちゃしすぎて、訳わからん…」
というのが読後の一番最初の感想でした。
なんせ、主人公の名前が「タリーク」(受け)だということが
第2話になって初めて分かるどころか、
その名前も数度しか呼ばれず、
「いったい主人公をどう呼べばいいんだ。
王子……のままでいいのか?」
みたいな感じで次々に出てくる人物名に
かなり混乱した感じでした。
王位を巡っての色々な策略、業平(攻め)の
どっちともつかない策略……どちらを信じたらいいのか…
というのが軸になっているような話でした。
サラリーマンものと、王位継承問題が、
ごちゃごちゃに入り乱れ、正直、
訳がわからないまま、終わってしまった感じです。
うーん、残念。
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●キスよりもっと
切なく、そしてエロ多めの話でした(笑)
蒼(受け)と橙司(攻め)は、親友同士であり、
大学で同じゼミを受けています。
そのまま大学院に二人で行くと思っていたのに、
橙司(攻め)が行かないということを告白され、
蒼(受け)は閉じこもった山荘で、橙司の寝込みを襲います。
「ずっとひどく酔っ払っていたみたいだ……お前って男にね」
蒼のなされるがまま流され、橙司は蒼を
抱いてしまいます。
橙司、ノンケなのに簡単に流されすぎ!><
橙司は蒼を抱いた後、ひどく混乱します。
が、最後は橙司が蒼にキスしたり、エッチしたことを
嫌じゃなかったと告白し、大団円。
うーん、でも橙司がめっちゃ流されている気がするなぁ…
なんか、すぐ別れてしまいそうで怖いカップル誕生です。
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●舌先で、煌めき溶ける
リーマンの上司と部下の話でした。
就職活動中の上元(受け)は、
ある日瀬宮(攻め)という年上の紳士から相合傘の同行を
してもらうはめになります。
しかし、瀬宮は会社の面接官でした…というのが最初のオチ(笑)
見事採用となるが、瀬宮の下で働いてみると
まるでスパルタ教育かイジメのよう。
しかし、頼りがいのある瀬宮に
上元はどんどん惹かれていきます。
カワイイ顔をして照れる上元の笑顔にキュンときます。
その後、上元が北米支社に異動になる話がでて、
それが瀬宮の策略であることを知った上元は
自ら志願し、北米支社に行き好きだった瀬宮の元を
離れていきます。
ここは見てて悲しかった。
上元は瀬宮と握手をしながら
「ずっと触れたかった こんな形じゃなくて」
と、思い、北米に旅立ちます。
それから数年後、戻ってきた上元は実は
策略などは嘘であったことを知ります。
そして、二人は長年の思いを馳せ、上元は瀬宮に抱かれます。
長年憧れていた人に……。
嬉しかったでしょうね…良かったね、上元。
それから瀬宮は実は上元に一目惚れしていたことを
告白します。
それを知った上元に瀬宮はキスをします。
それを優しく傘は隠してくれました…。
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以上、深井結己さんの作品は表現しづらいということに
ものすごく気付かされた一冊になりました。
「ああ、この雰囲気を伝えたいのに、伝えられない、
雰囲気だけなんて、ずるい」
みたいな。
レビューしづらい話ではありました。
萌えたかどうかと訊かれると、
うーん……
ちょっと難しいので「中立」でお願いします。
枯れた中年&メガネの色っぽさを描かせたら天下一品の深井さんの今作は私の好きな生々しさには欠けてたかなぁ。
…しかし、ホントにすね毛を描かなくなってしまったな(泣)
【愛と偽りのキス】
ベドルヌイという国名に聞き覚えがあるなぁ…と思ってたら【男の上手な泣かせ方】に出てくるSMクラブのオーナー:業平と、その恋人「T」のなれ初めでした。
若かりし頃は公僕【犬】だった業平さんが
後にご主人様と可愛いワンちゃんたちのために『こじれた男色憩いの場』を作ることになるとは(笑)
王位継承権を巡り自国から亡命してきた第68王子タリークと従者:アフィーフ。
つてを頼って入った商社で知り合った秘書課の業平との運命の出逢い…業平の正体を含め展開はサラッと先がよめるものでした。
業平に心まで射抜くような鋭い視線をじっと投げかけられたら王子様も一目惚れしますよね。
感情の見えにくい表情は彼の仕事ゆえに身についた鎧のようなものかもしれませんが次第に感情がホロっと出るのがまた良い~。
王子を護る騎士の主従関係がベッドの上で下克上!って好みだ~ww
義母からの折檻を受けていたタリークに被虐趣味があるのは、ちょっと首を傾げてしまいますが性癖はファンタジーですから(笑)
そして少々、エロ不足で残念だったためか『いっそアフィーフ含めて3Pどうですかッ!?』と絶賛絶叫中の私がいます…誰か同意してくれませんか…(泣)
脇役スキーとしては、もうすこしアフィーフが活躍してくれるのを期待していたんですよ~。
盲目的従属→嫉妬な図式を夢見てしまいました。
【キスより、もっと】
大学の同級生:橙司×蒼。
ゼミ旅行で先攻してロッジについたものの、悪天候の影響で仲間は全員、途中で立ち往生。
ふたりだけで酒盛りをしているなか、橙司は言えずにいた自分の進路を蒼に話し始めます。
院には進まず、学部卒業後は地元企業で働くので離ればなれになる、と。
蒼はずっと橙司の事を好きだったけれど言えずに心に秘めたまま親友として付き合っていました。
それなのに、そんな大切なことも相談してもらえなかった辛さと別れのやりきれなさから、つい寝ている橙司にキスをしてしまい…と、いう展開。
別れの近づいた片想いの相手と嵐に閉じ込められた密室で、ふたりきり。
そりゃぁ、襲いますよ、乗っかりますよ!
なりふりかまわない必死な『襲い受け』が、すごく可愛いかったです!
ほだされ気味に自分の想いを認識した橙司の最後のモノローグが誠実なものだったのも好感が持てました。
【舌先で、煌めき溶ける】
上司:瀬宮×部下:上元の年の差CP。
雨の中、傘を差しかけてくれた男からもたらされる忠告は気にさわるものばかりで親切を受けながらも生意気な返事ををしてしまった上元。(※お礼は言ってます)
しかし、その男:瀬宮は入社した会社で上司となり上元は仕事で鍛えられる一方で瀬宮の優しさを知り惹かれます。
そんなある日、上元に海外出向の話が持ち上がり、報われない想いを抱えたまま上元は海外へ。
真面目で一途な上元の想いがいじらしくてキュンときます。
3年ぶりに再会して、思いがけず労いの言葉をかけられた途端にギリギリまで隠していた片想いが堰をきったように溢れでて切なかった〜。
そんな上元に告白された瀬宮がそれまで保っていたポーカーフェイスを崩すのも『抱くよ』って台詞もグッときます。
最後の傘の影でのラブシーンはベタだけど幸せな気分になりました。
でも、このふたり攻受が逆だと思ってたんですよね~(笑)
たぶん、どうしても、好き過ぎて先をいってしまうせいか、テンポの速さと突発的な解決劇に置いてきぼりを感じてしまいます。
業平が少し信用ならない部分があるのでどうしても胡散臭さが残ってしまい、会話だけで終始してしまったのが残念です。
せめて業平の独白的な部分があれば、もう少し心を開いて読み進める事ができたのかもしれません。
仕事優先な男の良し悪しは、納得出来るか。もしくは相手の寛容さに共感出来るかなので、どちらも当てはまらないせいか萌え度も低くなってしまいました。
他「キスより、もっと」「舌先で、煌き溶ける」
どちらも先生らしい一途さと仄暗さがあり、ちょっと気持ちが落ち着く作品となりました。
ベドルヌイ王国に聞いたことがあるような気がしていたのですが、書き下ろしを読むまで全く気づけず。
10数年の間に繰り広げられた調教の成果と心境の変化に妄想が尽きません。
深井さんの絵が好きで、新刊は必ずお布施する作家さんのお一人なんですが、
今回も、安定のクオリティ。
表題作は、アラブの王子様で、政治争いで、拉致監禁で、SM、再会、etc.etc.
スリルとロマンとサスペンス&エロ、
いろいろたっぷりぶち込んでも、このサラッと端正な絵がすべてを上手く収めちゃう。
同録は、親友が実は、、、な、大学生物と、サラリーマンで上司と部下のお話。
通常だと上司受けの方が好みなんだけど、思いの強い方が攻めるって事で、上司攻めでもいいかな。
それにしても、深井さんの描くスーツ姿って、布の質感がリアルで惚れ惚れするなぁ。
今回出たこの花音コミックスのラインナップで
深井結己とモンデンアキコの表紙のデザインが非常に似ている点に思わず注目してしまった。(デザイン会社は違うようだが)
両者ともレディコミ出身。
かくして感想はどうであったか?
安定の、というべきだろうか。
結構ドラマティック展開、しかもドンデンを含むともすれば陳腐を感じてしまうような(自分的に)展開なのに、
深井さんらしい、そつのないドラマがあっさりした絵柄と相まって濃く絡むようなくどさを感じない、方向としてはアラブ受けのような要素を持つ表題。
先月BLから離れていたこともあり、かなり客観的に新鮮に読むことができたその印象は
この表題に関して感じたものは、レディコミっぽい?いやハーレクインっぽい?
そんな印象を受けたのでした。
帯にあります通り「商社マン×異国の王子」
お家騒動が絡んで日本の某企業にやってきた身分を隠した王子が巻き込まれたある事件。
彼の上司となった男は実は・・・
という、展開なのであるが、そこに要素として取り込まれた日本人の男・業平がSM嗜好の人ーーー!!??
番外『愛と慈しみのキス』と後書きにおいて、『男の上手な泣かせ方』のSMクラブのオーナー達の出会い編になるのだと書かれており、ビックリ!!
いやぁ~過去本引っ張り出さないと(汗)
こうした妙な作品関連が結構あったりするから、油断できない(笑)
同時収録『キスより、もっと』
これは岐路を迎えた大学の親友同士ががゼミ合宿の夜、互いの本当の思いを知ることになる、割とよくあるモノ展開かもしれない。
同時収録『舌先で、煌めき溶ける』
これはノン眼鏡のリーマン・上司部下モノです。
実はこれが一番自分的萌え作品かな~?
出会いは就職試験の直前。
入社してから上司・部下として紆余曲折ありながら、その信頼関係は愛だったという感じのものですが
この上司がちょっといいんだ♪
主人公(部下)がツンデレさんとか評していたけど、部下を大事に大事にしているその姿が、時に誤解も生んだけど、見守り愛的な部分もあり、
何より自分が好きな「成長」という要素を含んでいるのが好ましかったのです。
全体を通して、ほんとうにそつのない、作家さんゆえのうまさでまとまっている1冊だな~と改めて感じた次第です。
ネタバレ有です。
表題作
1998年 一昔前の時代設定でした。
ストーリーには、古い型の携帯電話が出てきたりして、少し懐かしい感じ。
偽名を使い、芳花商事に勤めることになった王子とアフィーフ。
商事に勤める課長の業平が、嫌いなアフィーフ。
その一方で、王子は業平に好意をもちます。
そんなある日、アフィーフが何者かに狙撃され…
読めば読むほど業平が、危ない感覚を持っている感じ。
Sな目。その上、そういう視点で乳首をwww。
割とシリアスなお話だったのに、濡れ場で溜まっていた笑いが放出。
そんな感じのお話でした。
キスより、もっと
山奥のロッジで、イチャイチャしている橙司と蒼。
受けの蒼が、誘い襲いであるのが特徴。
土砂崩れによる、密閉感。
この演出が、物語を引き立てている感じがしました。
舌先で、煌めき溶ける
瀬宮に対する、上元の心理描写。
男という表現が、印象的でした。
なんか瀬宮の行動が、Sっぽい気が…。
最後の表現も”吸った”ってなんかエロイ。
個人的に、色々と笑えるツボがいくつか。
萌×2で。
深井先生の作品の中で初めて読んだのが「男の上手な泣かせ方」でした。
何度も繰り返し読むほど好きになり、その後、深井先生の作品全てを集めるほど大ファンになったのですが、まさか今回の作品があの「男の上手な泣かせ方」につながってたなんて!
最後のあとがきを読んで初めて気づきましたー!
そうか、この二人はあの時の・・・
それを知ってから、もう一度今回の表題作を読むと、なんだか感慨深い。
で、あとがきで先生が仰ってるとおり、あっちとこっちを見比べると確かに年月を感じる・・・てか、年月だけか?どんな苦労があったの?!
特に業平!!(笑)
表題以外は、大学生同士の話、上司×部下の話の2本と、表題の描き下ろし。
すれ違いや誤解があったりして、でも最後はちゃんと思いが通じ合い・・・
やっぱり私はこういうパターンが大好きなようです(^^)