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hakoniwa
箱庭
秘められた花は雑誌で読んでいて不思議な世界観の作品だなと思っていたのですが、
こうして1冊で毛色の違う5篇を読むと何とも言えず圧巻な気がします。
表紙イラストなんかシリアスなノスタルジーを感じますがその内容はシリアスだけに
留まらずコミカルにはたまたシュールに奥深くに染み入る切なさまでもが混在してる。
心にグッとくるかと思えばこれはどう見てもイロモノでしょうと思える作品もあり、
なんて引き出しの数が多い作家さんなのだろうとびっくりします。
普通の恋愛ものBLにちょっと飽きたかもなんて方には新たな扉を開ける引掛けになる、
そんなびっくり玉手箱のような1冊だと思うのです。
ラストに収録されている「君よ知るや南の国」なんて不細工とはこうでなきゃ!と
今までに不細工ネタでの作品が普通に可愛く見えるくらいのイラスト。
儚げに美しいイラストからイロモノ不細工まで見ているだけで面白いのに
作品の内容自体も最高に面白い。
短編集なのに満足できる1冊でした。
美しい表紙だなぁ~
赤いべべ着た、発酵の…あ、違…薄幸だ…の美青年か…♪
こんな感じでページをめくった最新刊は、あながち「発酵」でも間違いじゃない、酸っぱい感じが良いよー♪と思わせてくれる作品ばかりでした!
短編集で、5作品入り。
『箱庭』
主人公は、大雨の山奥で、無垢で儚く美しい「人ではない」ものに出逢う。
先に逝った男を想い泣き続けるだけの吸血鬼に、主人公は…
はは^^(切ないから笑う所じゃないのだけど)
吸血鬼があまりにも美しくて可愛くて可哀想なので、主人公が血をあげちゃうの分るー!
モチロン自分も上げます♪(きっぱり!)
およよ…と忍び泣きながらも、国枝先生のキャラだからいつもの天然さがあって、主人公の飄々とした性格もあって、暗ーくならないのねv
『Doll』4ページ作品
ほう~こう来たか~にんまり、な極短編でした(ハート)
フェラ画が美しい~♪
『5月の奇跡』
最初から最後まで頭上のピョコンとしたものが気になってましたが、マッチョから美少女まで、どれでも良い自分を知らされた作品です^^;
『HUNTER×HUNTER』のキルアの父ちゃんのファンなら何杯でもイケます!
『秘められた花』
今度は、シボシボからピチピチですかー!?
主人公は中高年。
人だけが愛すべき対象ではないのね。
だけど、人だから、愛し方が人のやり方なだけ。
美しくエロい!エクセレ―ンッ!(興奮っ)
『君よ知るや南の国』
BL業界では許されない、超絶不細工のオンパレード!!
そして、そいつらが皆、善良で可愛いのさー!!
あの『めぐりあいコスモ』がお好きな方のお宝になることでしょう(爆)))
↑未読の方には、何?訳分らん!って怒られそうですね?
最新刊で興奮した橘はそれでも抑えて入力しましたー!
国枝先生、やっぱりあなたは素晴らしい~~♪
自分の描くキャラ達で遊ぶ(?)国枝先生の最新刊は、BL初心者から上級者、はたまたBLに少し疲れた方にまで、お薦めできる傑作集でした!!(←ゴリ押し!)
銀髪に赤い着物の見返り美人が実に耽美な表紙で、
「箱庭」なんていう、これまた耽美臭芬々なタイトルで、
帯の惹句も耽美なキーワード満載で、、、
これが、裏を返すと、帯に並ぶのが「この本を読もうかどうか迷っているあなたへ」のチェックリスト。
確かに「息を飲む」珠玉の作品集でした。
超絶耽美から、超不細工まで。
国枝先生の画力あってこその破壊力。
どの作品も、冒頭ページの絵からは全く想像のつかない展開と結末へ飛翔する(ブッ飛ぶ)
ちょっとひねりのきいたストーリーで驚きたい方、
白ロン毛が好物の方には特におすすめ。
表紙は、「箱庭」の鬼=吸血鬼さんの絵。
箱とは、吸血鬼が眠る棺桶のこと。この作品はは鬼なりのハッピーエンドでした。
面白い短編がいくつかあって、特に「君よ知るや南の国」が、物凄く気持ち悪くて面白かったー!
この南の島では、美醜の評価価値が逆転している。一般で言う美人が不細工。
綺麗な絵で、こんなコメディを書かれたら、?きっと誰だって笑っちゃうでしょう?
丸秘マークで隠すのも奇妙、毛むくじゃらの不細工ちゃんが面白い。
アハハの大爆笑。
■【君よ知るや南の国】←一番オススメな話♪
モブキャラから動物までもれなくブサイクという地獄のような島に
突如として現れた北欧系美青年(ヤリ●ンクソ野郎)と
ツンデレブサイク処女の恋(?)を描きます!!
ブサイクのバリエーションもすごいし、なにより画面のインパクトが強すぎるww
美青年の外道っぷりや、ブサイクの遺伝子の強さなどw、
ブラックユーモア満載で面白かったです☆
そのほかは、表紙のイメージと違いほんわか系?
『春に孵る』などガチで怖い国枝さんを期待すると物足りないかもしれません。
あと国枝さんの趣味なのか、女性的な容姿・体型の受が多いです。
個人的に男らしい体格の受の方が好きなので、その点も物足りなかったかな;
■【箱庭】
人の血を吸って生きる鬼(長髪美人)と、ワケあり青年。
孤独な鬼の子が、青年と出会い人の温もりを知るという切なくもハッピーなお話。
表紙のイメージ(耽美系ホラー)とはだいぶ違いましたが、
ロマンティックなだけでは終わらない捻ったオチは良かったです☆
■【Doll】
長髪美人が、メガネ男に口淫&後ろから激しく貫かれ…。
4ページという短編形式が存分に生かされたお話。
最後のページで明かされるオチにビックリするとともに、
受の可愛さと(ちょっと天然な)健気さに激しく萌えました♪
■【五月の奇跡】
ドラ○もんよろしく押入れから出てきた、長髪ガチムチ男。
聞けば、主人公が幼いころ作ったロボットだとか…。
アルキン(ロボ)のキャラと設定が面白いですw
エネルギー不足だと筋肉がしぼんじゃって細身美人へ(性格もしおらしく変貌w)
エネルギー補給(主人公とH)したら元のガチムチに戻るという…w
笑えるだけでなく、
子供の頃大事にしていたぬいぐるみやオモチャを思い出し
温かい気持ちにもなれるお話でした☆
■【秘められた花】
遭難した主人公が目覚めると、傍らには謎の全裸の少年がいて…。
この話にラブはあるのか?最後の彼とフラグが立っているのか?
色んな読み方ができそうですが、
主人公の学問愛や生命愛がああいう形で現れたのかなと思うと
なかなか哲学的なファンタジーで面白いです。
既成概念にとらわれるって、つまらなく悲しい事。常識の幅をグイグイ広げて幸せに導いてくれる短編集でした。シリアスだけど明るくポジティブで、読んでいてとても癒されます。この先何度も読み返すうちに、神的存在になりそうな予感で一杯です。
◆箱庭
「考えようか。一緒に消えちゃう方法」
山荘で出会った、不老不死の鬼の子「きぬ」と、人間の「豪太」。きぬを化けもの扱いせず、ありきたりな慰めの言葉もかけない豪太に救われます。人を喰ってきた「きぬ」が豪太に喰われるシーンは何だか幸せで、その後の展開がまた笑ってしまうぐらい幸せでした。終わらない悲しみも苦しみも、2人ならきっと。
◆Doll
4pでこんなに萌え笑わされたのは初めてです。ラストを読んでから読み返すと「その顔でこのモノローグやってたんかい!」と笑いが止まらず。マッドサイエンティスト×変態の今後を思うとさらに笑える嵐の4pでした。あっ、4ぴーじゃなくて4ページです。念のため。
◆5月の奇跡
ある日突然セイジの目の前に現れた「アルキン」。シリアス耽美な顔にカッチカチの筋肉(全裸)、頭上のアンテナがチャーミングな「アルキン」。エネルギーが不足すると体の線が細くなり、「お願い…早く…ちょうだい…」とおねだり。ギャグ要素でしかないと思われたアンテナが妙にエロくなります。美しくて可愛くて男前なアルキンですが、ずっと一緒にはいられず。きゅんと切ない、春の思い出。
…と思ったらまだ1ページありました。
◆秘められた花
山で遭難したオッサン(というよりおじいちゃ…)と、瑞々しい純真無垢で天然な青年の命の物語。頑固な人ほど実はロマンチストという。
◆君よ知るや南の国
美しい青年が辿り着いた、不細工の国。変態美人×ツンデレ不細工という、その時の気分で泣いたり笑ったりしながら読めるファンタジー。
◆あとがき
各作品について言い訳したいけど1ページしかなかったというあとがき。ここまできたら10ページかけて言い訳しても同じ気がしますがどうでしょうかと突っ込んでおきます。
今回の短編は、色物三昧という印象ですね(*´∀`)ノシ
まさに「やっちまったなー」な感想ではありますが、ここまで飛びぬけてくださる作家さんって最近あんまりないので、基調だと思うのです。
さて、表紙のお話は、
眠れる吸血鬼!!ですな。
ヒトの血を吸わなければ活きられない美貌の麗人。
よもや、いとしい主人も亡くし眠りについていたものがついに蘇る~からの
お話。マリのキャッチボールがなんだかかわいかった。
はるかなる時を生きているはずなのに無垢って萌え。
血を吸えば吸血鬼に~がセオリーですが、~すると~なんですなww
■ドール
これだけの短編なのに濃いっ!
とりあえず受が変態なのはわかったww
報われる日は近いのかどーなのか
■5月の奇跡
ヤってるのはあくまでも美少年となのだが
本当はwwwというのがなんともツボです。
途中で戻ってしまえばいいのに(酷
■秘められた花
よもや苔BL!?ですが
おもわずキュンとする作品。
自然の中で伸びっとする少年がすごくかわいい。
ガッツリBLではないのですが、これはこれで好きです。
■君よ知るや~
よもやまさかのイチモツでしたね (o_ _)ノ彡☆
数々の「不細工受BL!」とうたった作品はありますが、これを超えてくる作品って
たぶん、よっぽどのことが無いかぎり・・だと思いました。
色物好きなワタクシですが正直衝撃だったw
美麗な青年でも少年でもオッサンでも描く国枝さんがあえての・・・
や、うん。すさまじかったwwいい意味で。
ある意味、BL=美少年(青年)なイメージありますが、ありだと思います。
プシュプッシュ!
表紙や口絵のイメージを、裏切る作品。
その裏切りは、ガッカリというより両方味わえた楽しさか。
シリアスと笑いが、思いがけない振り幅で現れる妙。
色々なテイストの5つの短編が入っているが
どれもほのぼの暖かく、でもなにげにブラックで、
そして小気味よくぶっ飛んでいる。
勿論エロもあり。
個人的には表題作の「箱庭」が、吸血鬼きぬの可愛さや
耽美な表紙、最後のニヤッとするオチを含めてトータル一番好きだけれど、
たった4ページに描かれた「doll」にも激萌えでした。
萌は×1ですがお薦め度と楽しめたので萌×2で。
表紙の感じからおどろおどろしくて悲しいお話なのかなと避けてました。
「箱庭」
棺の中に眠る美しい青年。吸血鬼のようで。
悲しい過去ひとりぼっちで眠っていた絹。
主を亡くしもう起きることはないと。
そんなところに現れた豪太。明るくてびっくり!
毬で遊んだり血をあげたり髪をといてあげたり。
弱ってそしてとうとう結ばれてこれで豪太の
命が尽きるのかと思ったらば!
街で二人で人間を物色してて!絹はめっちゃしっかりしててキャラが変わってるし(髪色も)
豪太も吸血鬼になっちゃった!でも二人で帰る場所があるのはいいですね。
「5月の奇跡」
タイトル通りですね。5月に奇跡が起こりました。
まさかの子供の頃の工作が実体化して地球の危機を救いに来た。しかも外人マッチョ裸で。
弱ったときの栄養補給がまさかの!しかもそっちがわ?
地球の危機に呼ぶがいいと押し入れに入って行きましたがすぐ呼んじゃう主人公でした。
確かに彼女はできないかも。
「秘められた花」
こちらも不思議なお話ですね。全裸の青年は苔の精だったのでしょうか?
安易にエッチしないところが良かったです。
会話も成り立たない関係だったけど寄り添って。
しかし助手に似てるのは何故?
また彼に会えるといいですね。
「君よ知るや南の国」
こちらも不思議なお話です!北欧系美青年が不細工村に旅人としてやってきてすっかりアイドルに。
しかも一人だけ釣れない相手をロックオンして。
なのに娘が現れ(結婚して子供いたの?)嫁が離婚したい本気で好きな人ができたからって会いに戻る(嫁の浮気はダメなんかい?)
いっそ清々しいですね。
そしてあの時の!新たな娘の存在と相変わらずやっぱり不細工としっぽりやってるエルリクでした。
まさかこんなキテレツなお話の短編集だとは!
心に爪痕を残されました。もっと早く読んでいれば
この表紙!
「番人」系?怖い耽美?怨念?因習?
…といういかにもな絵柄なのですが、読んでみると国枝先生の高い画力や構成力に裏打ちされた技巧を凝らした作品が詰まっています。
必ずしも万人受けするかはわかりませんが。
「箱庭」
表紙の、美しく妖しくて儚げな「何か」。
「彼」は人の血によって生きる「人ならざるもの」。
前の優しい主人は亡くなり眠りについていたのに、嵐の夜に空き家だと思って家に入ってきた青年の血の匂いで目を覚ましてしまう…
…と耽美的な始まり。
ですが、この青年が屈託なくて、「彼」が吸血鬼と知っても友達のように接してくるので物語のトーンがやけに明るい。
結局…青年も吸血鬼になり、2人で「食糧ハント」に勤しむ話へ…
耽美イコール哀しみ、を打破するのは良い。
でもさ、耽美の良さは良さでいーんじゃないのぉ〜?
「Doll」
ネタバレになるけど、こちらも裏切り系。
国枝式妖艶セックスドール…かと思いきや⁉︎です。美形が可哀想なお話。
「5月の奇跡」
これはまた…思いっきり斜め上というか。こういう切り口があったか…という感嘆。
冴えない大学生・セイジ。彼が子供の頃自分で創作したロボット「アルキンZ」が今押入れから現れる!というお話。
ロボットと言っても金属製のカクカクではなくて、筋肉モリモリの美丈夫が出てきます。しかもエネルギー切れになってくると、どんどん儚げ美形に変形するという…
まあBLですから?
そんな儚げアルキンZを辛抱堪らん!と抱くセイジ。するとまたムキムキに戻るアルキンZ。
しかし、このアルキンZ。夢じゃなくてしっかり現実です。というオチ。面白いです。
「秘められた花」
山中で遭難した壮年のおじさん。目覚めると自分が誰だかわからず、隣に裸の少年の死体がある。
だが、雨が降った翌日、死体ではなく生きた少年がいた…
これは少々分かりづらいながら、多分擬人化的な物語なのだと思う。
このおじさんは苔の研究者。苔を愛してやまない。だから遭難して死の危険に晒された時、その苔が助けてくれたのかも。
「君よ知るや南の国」
キタ〜!
「番人」内収録の「めぐり逢い…COSMO」の流れを汲むブサイク満載のギャグ系作品。
好き嫌いは分かれます。ここまでやらなくても…という気はするけど、ここまでやるからいいんだよね…私は好きですよこういうの。BLの根本をおちょくってる感もあって非常に面白い。
全体に。
面白いんだけど、面白いがゆえに私個人としては国枝先生の初読み作品としては薦めない。ヘンな話描く人なんて思われたくないもーん。