ノット

knot

ノット
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神116
  • 萌×253
  • 萌18
  • 中立5
  • しゅみじゃない7

278

レビュー数
22
得点
851
評価数
199
平均
4.3 / 5
神率
58.3%
著者
秋平しろ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784813033141

あらすじ

森本静と大和田十が最初に再会したのは中学3年の春だった。
小学生の時の苦い思い出を抱えて再び出会った2人。
思い出さないようにしていた。大事なことまで全部。
そんな関係を修復できないまま、
中学卒業後、2人はまた離れ離れに。
そして、2度目の再会は高校2年の夏。
今度は気まずいながらも少しずつ距離が縮まっていく。
けれど、近づいた果てに訪れたのは3度目の別れで……

表題作ノット

森本静,小学生〜大学生
大和田十,小学生〜大学生,モデル

その他の収録作品

  • アフターノット
  • カバー下漫画

レビュー投稿数22

罪意識と許しと恋心

うわ~~~~~~~~(;/////;)
絡まり合う感情がとてもセンシティブなお話でした。

小・中・高・大と繊細な心を抱えやすい成長期に
何度も再会し、何度も傷つけ合って、その度に恋をして。
誤解や見られたくない気持ちが重なり微妙にすれ違って。

痛々しさが広がって鳩尾にくる重さもある展開の中で、
彼等が少しずつ答えを見つけていくのがグッときました。
多感な10代が刺さります(;////;)


さてさて。

攻め:静
イケメンでチャラめ。彼女絡みには脱力系男子。
十とすれ違ったままでいることに後悔をしています。

受け:十
クールで寡黙な優等生。中学ではイジメの標的に。
昔は明るく笑う子供だったのに面影が消えてます。
十の心に影を落とす正体はーーー。


小学生時代は仲が良い友人でした。
些細なきっかけで互いに傷つけ合って疎遠になって
中学生で再会したけど、何を知っても傍観者でした。
互いに見えていないフリをし空気のようにすれ違い…。
たった1度、卒業式の日に一瞬だけ見せた"昔の顔"が後を引きます。

高校に入りもう会わないかと思いきや、また再会。

静は"今度こそ仲良く!"と意気込みましたが
誤解の糸を解こうとするほど拗れて十は逃げしまい、
後悔が押し寄せても追いかけらないまま終わります。

そして十が静の前から姿を消して3年。
大学生になった彼等がまた再会する日が訪れてーーーと展開します。


いや~~~…、もう関係がシンドイの一言です(;///;)

十とって辛い子供時代。
静への淡い恋心でさえも現在の十にとっては
自分の醜さを彷彿させるものなんですよね…。

だから静には出来れば会いたくない。
けれど静は何度も会いに来るんです。
もう後悔したくないから、許されたいから、と。

第三者の読み手的には
静の手に罪と救いが同時に握られている錯覚がありました。
嬉しい・ツラい・苦しいがごちゃ混ぜでシンドくてね…;;
(十が苦しむ理由が理由で重いのでズーンと鳩尾にくる)

何も話そうとしない・見せようとしない十に対し、
再会する度に静の中で変化が出てくるのが好きです。

傍観者から始まり、誤解をときたいと願い、恋が芽生え。

ちょいちょい静の彼女が複数登場するんですが
どの子に対してもちょっと塩で面倒そうなんですね。
なのに十に対する熱意と執着だけは別物で特別でね。
(読者的に「恋じゃん?それ恋じゃん!?」とツッコまずにいられないw)

自分を許せない十だけど、
十の呪縛を解く鍵は静の存在なんでしょうね(;///;)
辛かった10代を上塗りするように幸せになってくれ!!
(小学生の純粋な笑顔がすごく可愛い分、)
(その後の過程が切なくて崩れ落ちたのよ)
(まじで十が幸せになることを祈る!!!)

繊細なお話ですごく良かったです。
罪の意識と許しと恋の感情が絡み合う様に鷲掴みされました。

※大きめネタバレで迷ったのですが一応…。
性的含め虐待が苦手な方は注意です。胸糞です。

20

続編希望です

二人はこの先も長い時間をかけて理解し合っていくんだろうなと、将来のことに思いを馳せることができた終わり方でした。
それぞれが自らを赦せないことを抱えて生きているんだけど、それをお互いにすっぽりと包んであっためて溶かしてあげる感じがしました(上手く表現できなくてごめんなさい)
続編を希望します。

11

これは、凄い

離れては再会し、離れては再会しを繰り返すふたりの話。

これ、本当に凄い。なにが凄いって、初めて読んだ時と2回目に読んだ時で全く違うストーリーに感じる。
あぁ、そうだったんだねと全てに納得して読む2回目はあまりに幸福でした。素晴らしい。

7

今度こそずっと一緒に

ちるちるでの評価がとても高く表紙の絵が素敵で好みだったので手に取りました。
初めて読む作家さんでしたが絵もストーリーも好きになりました。

出会いと別れを繰り返してやっと結ばれるエンディングにほっとしました。
と言ってしまうと簡単すぎるのですが、不憫な境遇も知らずに…とか、せっかく再会できたのにまた…とかじれじれの連続でした。

再会して別れての中でそれぞれに成長していってこの次こそはと思わせる展開に、明るい期待を持って読み進められたので、個人的には痛めな障害を乗り越えての結末が後味の良い満足感でした。

5

なんてほっこり、可愛い二人

再会ものBLというのはよくありますが、この作品は一変違って、めっちゃ再会します笑
昔の関係のような友達に戻りたい静と、ツンとしている十ですが、ふと静に守られる瞬間に見せる十の照れ顔がとってもかわいいです。

そして秋平先生の描く、主人公の優しさや芯の強さがとてもほっこりします。
十も性虐待を受けていたという暗い過去を持っているのですが、そういった痛々しい描写がいい意味で重すぎないので、とても読みやすいなと感じました。
絵柄の、優しくて可愛いタッチも物語を柔らかく表現できているのではないかなと思います。

成人式の宅飲み会で、十を助ける静がとってもかっこよくて、頼もしくて好きです。
ベットで安心する静の表情が、十を本当に好きなんだろうなっていうのが伝わって涙が出そうになりました。
直接的な描写は少ないですが、互いが想いあっているのが伝わって読み終わった後に、すごく癒された気分になりました。
BLっていい、だと久しぶりに浸りたい方、人生に疲れている方、是非読んで癒されて下さい、、、

4

十の頑なさにグッとくる

秋平先生の作品は、トワイライト〜を読んだことがあっただけなのですが、実はその作品の受けの子がすきになれず少しだけ苦手意識がありました。

けれども、こちらの作品の表紙が美しくて、本編1P目の十がなぜだかものすごく目について、気がついたらあっという間に読み終えていました。

この作品は、割とシリアス目なんですが、静の良い意味でふんわりとした現代っ子な部分がお話を辛くさせすぎず、さらに十の頑なさにも少しずつ染みていって、とってもいい役割をしていたと思います。

静はよく居る現代っ子なんですよね。
なんていうか、淡々と、怖いものや辛いものからすっと身を引いてみたり、何かにものすごく執着したりしない。高校で別れたあと、次を負えずにそのままにした彼が、チャラいと表現されてましたが、そのチャラさこそが、十を追い続ける上ではポイントだったのではないかな、と思います。
その軽さがあったから、十の色々を知った上でも、ある意味純粋に軽さを含んで十を受け入れられたんじゃないでしょうか。

また、十が思い出や記憶を思い返してやっていける、みたいなニュアンスの言葉。
あれって本当に痛いです。
ずっと痛みを抱えてたのに、唯一過去のそれを頼りに生きてきた訳ですよね。
手洗いや消毒が少しだけ人より多い十。
自分を汚いと思う十。
母を思って諦めて受け入れている十。
でも、静にいちいち心を揺さぶられてしまう十。

それが人間らしくて、強さと脆さが共存して頑なで、より魅力的に感じました。

不安定さが滲んでいる、(モデルとしてですが)他人に求められている部分がそういう部分だというのにも、なんだかちょっと切なさを感じてしまいました。

最後は無事にくっつくことが出来て本当に良かったと思う反面、もっともっとその後の2人の幸せなやりとりで糖分を補給したいな〜と思いました!

3

再会と救い

小学校の時の友達の静と十。
転校して中学で再会、卒業してバイト先で再会。その時に距離は近づくけれどまた別れ。
大学生でまた再会するのですが、その時は今までのような偶然ではなく、静から会いに行きます。

再会ごとに、静は十の事が気になりだんだんと好きになっていきます。
その気持ちの変化や行動が、時間をかけて形成されているので、すごくわかりやすかったし静はまっすぐで一途だと思いました。
だから心にないことを言ってしまった過去や、その事を悔やんでいるのだろうと思いました。

ですが静は過去だけを見ているのではなく、これからを見ていて、ワンコでおバカ系の静の存在が十にとって罪悪感だけでなく救いになってくれたのかな、と思いました。

十は色んな事を一人で抱えて耐えてきて、強い人でした。一人でも生きてこれたのでしょうが、そんなのは辛すぎます・・・。
静と何度も再会してよかった。

救済のお話で、辛い描写は少しあります。
ですが、静の一途ワンコな可愛いさと、十のツンデレ感が良くて、シリアスだけど穏やかな雰囲気のあるお話でした。

2

ときめき

既にかなり繰り返し読んでいます。
最初から最後までときめきっぱなしです。
きゅんだったりきゅんきゅんだったりだけでなく、きゅーうんだったり、きゅぅーんだったり。

2

何回も読み返したくなる作品

秋平しろ先生の新刊が発売されると知り、とても楽しみにしてました。
先生のTwitterのアカウントも見れないので心配していたのですが、あとがきを読んでこれが理由だったのかなと納得するような事が書いてありました。先生の新作が読めて感無量です。


先生の作品はフワッとした印象で透明感がある絵なのに、ちょっと鋭くて痛い内容を含んでいたりするところが好みなんです。
何回も読み返したくなるんですよね。

こちらの作品は小学生の頃から2人の間には確かに好意が有った筈なのに、幼さ故の残酷さや大人の欲望によってすれ違ってしまう関係が、とてももどかしくて悲しくなりました。

頑なに静と距離を取る十が焦ったくて、それでも真っ直ぐ好意をぶつける静がとても眩しかったです。自分の中の気持ちが恋愛の好きだと確信してからの静が一途で、チャラさが何処かにふっ飛んでました。

1番十がキツかった時期に、島岡さんていうキチンとした大人に出会えた事は良かったのではないでしょうか?

十が静に過去をやっと告白して2人が思いを通じ合わせて、初めてセックスするシーンが凄く良かったです。

何度離れても再会する2人に、タイトルの「knot」になるほどと思いました。

2

十の究極なツンデレ。そして特典が面白い。

十と静の幼馴染みからのストーリー。
十の過去のことから、静をずっと避けてきた。
でも、3回も偶然に再会するって、もう運命的に離れたらダメってことだと思うwww
途中からは十の究極なツンデレをいかに静が崩していくかが見物でした笑。
そして、特典ですが、どれも静の暴走が面白いんですが、一番のおすすめはホーリンラブさん!
笑ってしまいましたꉂꉂ(>ᗜ<*)もう漫才みたいwww
単行本買うなら、特典付きを!

十にはまたいつか『静』って呼んでほしい。そして静もそれに悶えてほしい笑。

2

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