条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
o.b.
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
メインの草壁と佐条については、草壁滞在の後半の日々を含みながら、
歳の差カプの響と有坂の後編、そして空乃の片想い相手だったフジノとの再会の話から原とのやりとりの話がメインになって入ってきているこの「2」です。
響と有坂の決着の付き方にしろ、空と原の在り方にしろ、そして最終に迎えた草壁と佐条にしろ、行きつく先は「互いだからこそ」
それぞれが選んだそれぞれがいるからこその二人同士。
実はあとがきで明日美子さんがうまくまとめられていて、もうそれにつきると思います(何と言っても作者さんですもんね☆)
それぞれ3カプに立ちふさがった”マイノリティ”となる恋人が男であるということも、相手であるからこそ、なのだと。
それぞれの必要性が、見事に描かれてそれをまとめとしているような気がしました。
有坂は、娘にカミングアウトします。
今まで彼は隠すことしかできなくて、臆病だった。
まっすぐぶつかって闘ってくれた響と向き合うことで
響がいたからこそ、自分に素直になることに決めたのです。
このエピソードのラスト、二人の抱擁がとても印象深く、ジーンと響きます。
空乃と原のエピソード編は空乃が20歳ということから、時系列的にメインカプの話より崎の時間になると思われます。
空乃が社会人になったフジノと再会します。
フジノは相変わらずの同窓会的ノリでいるのですが、空乃が随分大人びた感じがします。
もちろん、背が伸びモデルとして活躍しているという違いもあるでしょうが、初恋の痛みをしっているからかもしれません。
中学の修学旅行のキスの事から、接点がないのにどうして友達だったんだろう?とふと疑問に思ったフジノ。
もう空乃は、いつまでも過去にとどまっていません。
大好きで夢中な人がいるのですから。
その原との話では、原が亡くなった母親の墓参りに行くという話からカミングアウトをしようと思うということを空乃に語ります。
原のヘタレな部分、ずっとずっと今の今まで抱えてきた家族への性癖の隠し事。
空乃はそんな大人のしがらみを一切持たず、真っ直ぐに純粋な答えを原に言います。
有坂のペアと同じように、大人だからこそもっている色々なこだわりを、若い力がぐいぐいと引っ張っていく。
そんな姿を見せました。
彼等は一体受け攻めどっちなのか?謎でしたが・・・もう笑うしかない!
彼等はこれでいいんだ、いつかきっとという遠くない未来が見えるような気がするのです。
そしてラストはメインカプ。
元同級生だった谷がデキ婚をする話から佐条が漏らした、この道へ引っ張り込んだ少しの後悔。
でも草壁の態度と言葉はそんなことは何でもないという佐条の懸念を吹き飛ばすもの。
草壁だからこそ、佐条は許され安心できる。
そんな彼が2年後の結婚を申し込むシーンは圧巻の感動です。
にっこり笑って「僕からも言いたくなっちゃったから言っちゃった」
ああー何て素敵なんでしょう。
それぞれがマイノリティを抱えながらも、互いの存在があるから自分の存在があり互いにより赦される。
互いが互いのヒカリとなっているのです。
草壁が光、佐条がドイツ語で光を表わす利人(リヒト)
まさかこの名前が全ての指針をしめしていたとは、何とうまいまとめ方でしょう。
あの高校の入学式の場面から合唱の場面、炭酸のようなシュワシュワした恋の始まり
きっと彼等にはまだまだ色々な事が待ち受けているのかもしれないのですが、着実に恋人として実に【ゆっくり真面目に恋をしよう】
その言葉の如く、彼等は共の道を歩んで行くのでしょう。
番外的短編とあなどれない、恋も大人の階段を登るのだと魅せてくれたこの『O.B』でした。
ありがとう!
幸せな二人は、いつまでも幸せに。
幸せになる二人は、もっと幸せに。
そんなまるで良質のおとぎ話を読み終わった後のような、
幸せに溢れた読後感。
結婚するという娘に会いに行った有坂の話の続編、
#4 後編<有坂と響> から話は始まる。
娘に響を紹介して、自分の性癖を明かす有坂。
暖かな余韻を残す中、有坂と響の関係は一歩進む……
年齢も立場も違う二人が、改めて一緒の未来を選ぶ様にジーンとくる。
#4.5 草壁と佐条
共に寝ていた布団から、夜中に起き出した草壁。
それに気がついて佐条も起きるが、耳元に草壁が囁いたのは
「あしたかえる」……
分かっていても心のさざ波が収まらない佐条は……
こういう話が、さりげなくドラマチック過ぎずに描かれ、心揺さぶる。
#5 空乃とフジノ、#6 原と空乃
ハラセン達のカップルは、時間が大分経っている。
空乃は高校を卒業して、モデルとして雑誌にも登場するようになっているが、
二人の関係はまだプラトニック。
空乃が中学の時に密に思いを寄せていた野球少年との再会、
原センの親への思いなどを絡めながら、二人の今が描かれている。
攻め受けの攻防の、決着がつくのも間近?
そして最後は、再びあの二人。
#7 光と利人
共に過ごした数日の後、草壁が帰っていく朝の情景。
雑誌掲載時に読んだ時にも涙が溢れたが、
本当に本当に、感無量としか言えない姿が描かれている。
そこまで名字で記されていた章のタイトルが、
ここにきてファーストネームになっている意味は、読んで味わって欲しい。
ピュアな高校生の恋が、ちゃんと自分たちで選んだ大人の恋に向かって行く、
諦める事は諦めるけれど、試練もあるかもしれないけれど、
でも、足りないところを補い合って、共にいることで満たされ合って
共に生きていいく。
「大好き」「ぼくも」……。
大好き!!
同級生での佐条は弱くて脆くて自信もなくって、触れればもろもろと崩れてしまいそうな子でした。登場当初は線の細さもあってそういう印象が強い子でした。
彼は草壁光という「光」によって逞しく強く光ることができるようになりましたね。
最後、京町家の台所でプロポーズをするシーン。あの頃の佐条からはとても考えられないほどの力強さと逞しさを感じました。私、草壁でもないのに嬉しくって嬉しくってつい涙がこぼれました。彼らの恋愛のはじまりを、山を、谷を見ているからでしょうか、親のような気持になってしまっています(笑)
年を重ねれば彼らの置かれる環境は様々な変化にさらされるでしょう。
たとえばそれこそ、また草壁が長期で海外に行くかもしれません。佐条がこのままどこまで学問の道を進むのかは分かりませんが、彼だって彼の世界を創ると思います。
ほんとうに幼い子供のような約束。すぐそこの20歳が待ち遠しくなるような約束。その約束を遂げられるかどうかなんて、むしろいつになるかも、誰にも分らないことですがでも、彼らなら間違いないだろうと信じられます。なにがあるか、どうなるか、彼らそれぞれの未来もあるけれど、それでも信じていられます。
結びつきの強さを感じました。
草壁なんて、ほんとうにちゃらんぽらんなのにね。そういう子だったのに、佐条に出会ってからというもの彼もまた逞しくなりました。お互いがお互いの光であることを、今一度強く感じる一冊です。
これで終わりなのか、と寂しさを覚えるのはほんの少しでした。
もっと垣間見れたらいいのにと思う反面、かつて『同級生シリーズ』に登場したどのキャラクターたちの未来にも、不安を感じないから終わりを納得できます。終わり、というよりも彼らそれぞれが歩むだろう道を、いち読者である自分がきちんと見届けた感でしょうか。
ひととこにいた彼らの前に伸びる、未来への道が見えました。すごくホッとしています。別になにか大きな不安を抱えていたわけでも、そんなおこがましいことを考えたわけでもないのですが、安堵感がとても大きいです。
ああもう歩いているんだな、みんなそれぞれが幸せになるんだな。それを強く感じました。
(ことその安心感が大きかったのは、空原で登場した佐野君と有坂先生です。年の差って、なんてことないのが創作の世界ですがでもやっぱり、どうにもならないことだってたくさんあるのが現実です。彼らの存在が、空原では強烈だっただけに、その後を見ることができて嬉しいです。)
ああそれとなによりは! 004谷!! おめでとう谷!!
一生涯心に残り続けるシリーズです。明日美子先生、素敵な世界を見せてくださってありがとうございます。そして彼らの未来を見せてくださって、ありがとうございました。
カバー下で開けている手が、さようならではなく、またねに見える。終わりでも、終わりじゃないなと思える。
今は胸にじんわりと幸せが広がります。彼らみんなから、おすそ分けしてもらったみたいです。
〈有坂と響〉(←1巻収録)と〈響と有坂〉は
二人の出会いと、有坂が娘にカミングアウトする話。
響の有坂大好きオーラが回想からダダ漏れで、
娘もすごいショックな筈なのにお父さん大好きで、
何だかんだ色んな若い子に愛されてる有坂は幸せだなぁと。
『空と原』では狡くてヘタレな大人という印象だったけど、
本書の有坂は、若い恋人にも娘にも愛情を見せ、
どちらに対しても誠実であろうとしていて、
響と出会ったことで有坂も変わったのかなと思えました。
〈有坂と響〉で、響の母(『空と原』にも登場)が出てくる。
こんな良いお母さん風な彼女が、『空と原』では
ああもヒステリックに有坂を詰るのかと思うと、とても悲しい。
彼女なりにめいっぱい息子を愛していて、
それでも息子が同性と付き合うことは彼女の理解を越えていたのか。
せめて現在は(あるいは未来では)心穏やかであってほしいと思うが
現実はそう甘くはないだろうか。
〈原と空乃〉は、二人の未だに続く攻防戦wと、
死が近いハラセンの親にカミングアウトすべきかという問題。
誠実でありたい、知っておいて欲しいと考えるハラセンと、
傷つけるくらいなら隠し通すべきと考えるソラノ。
二人の考えの違いは、『空と原』や〈空乃とフジノ〉でも
示唆されてきた。
どちらにも一理あるし、それぞれの年齢で見えるものも違う。
ただ、「…お前がいてよかったよ お前が いてくれて」
このハラセンの言葉が全てだと思います。
親は老い、自分もそう若くない。
人生に何も残せない漠然とした不安があったのかもしれない。
そんな中で、自分より若いソラノが自分のことを知っていてくれて
ずっと一緒にいてくれる。
その事実はきっとソラノが思っている以上にハラセンにとって救いだと思う。
最後の抱擁シーンには、そんなハラセンの物言わぬ想いが
こもっているようで、ただただ泣けました。
短髪ハラセンが渋すぎて、大人ソラノが格好よすぎて
正直もっと二人の話が読みたかったけど、
このもう一口足りない感がこの二人の魅力なんだろうなと思います。
最後に、再び〈光と利人〉
草壁が京都へ帰る日。
将来、一緒に暮らしたときの朝食の食べ方とか、
佐条の不意打ちプロポーズとか、何もかも素敵すぎて悶える!!
草壁の「なにもかもは無理でしょ」という台詞に、
この二人なら何があっても大丈夫と心から思えました。
有坂と響、ハラセンとソラノのように、
ときに何かを諦めたり、大切な誰かに打ち明けなければならないときがきても、マイノリティとして生きることに後悔はない、そう思えるほど強く想える相手と出会えたことは、この上ない幸福であり奇跡だと思います。
二人が思い描く幸福な「二年後」が浮かんでくるような
遥かに続いていく人生を思わせ余韻を残す作品でした。
明日美子さん天才だな。
ホントすごい。
ステキなお話の連続でした。
まずは響と有坂の後編。
響の高校時代の回想もあって。
響は本当に有坂のことが好きなんだなぁってつくづく思いました。
それで、だから、自分の存在が枷になってないか有坂が子供のことを大切にしているのがとてもよくわかったから特に心配になってしまったり。
きっと、それでも、響は有坂を手離せないんじゃないだろうかと思ったりもしたけれど。
ちゃんと有坂が受け止めて、それ以上にちゃんと自分も気持ちを伝えてくれてよかったなと思いました。
願わくば、この後の初エッチ?も見たかった。
それから、原センと空乃。
空乃はすっかり大人ですね。
っていうか、大人びましたねっていう感じでしょうか。
まだマウントの取り合いの段階なんですね。
それでも、ずっと離れず関係を結んでこれたのはお互いに気持ちがちゃんとあるからでしょうけど。
原センは以前より短髪にして男前になったような気がします。
そして、光と利人。
この2人はほかのCPと違って事件(?)がない分、穏やかというかバカップルのようなイチャイチャで流れていきますよね。
2人とも可愛い。
少しずつ成長して、少しずつ育んで、大切に大切にこれからも2人で過ごしていくんでしょうね。
幸せな未来がきっと待っていることでしょう。
『同級生』を読み終えた時、感動とかせつなさとか愛しさとかぐっちゃぐちゃになって泣いた。
数日間ボーっとしてたまに泣いたりしていた。
二人ともかっこよすぎて可愛すぎて、でも本編が終わっちゃったら、大好きな人が転校しちゃって2度と会えないような気になっちゃって、お話の世界の人なのに自分にとってはリアルで、だから本気で寂しかった。
そこへ刊行されたこの続編たち。
決して、今までのお話の「補足」や、「おまけ」ではなく、少しずつ、かわりばんこに、結末へと導かれていきます。
どの人物も、「あいかわらず」な部分と、「少しの変化」の発見が確認できて、すべてが心地よく胸にストンと落ちていきます。
そしてラストの『光と利人』は、言わずもがな、最高の、さいこうの最終話。
もう、『同級生』の読後のような、せつなさを含んだ感動ではなく、地に足のついた、満ち足りた幸せ感に包まれ、あたたかい気持ちで本を閉じることができました。
それにともなって、『同級生』を読み返しても、以前より安心して読めている自分がいました。
なので、この『O.B. 』は、私にとってすごく意味のある作品になりました。
明日美子さんに、心からの尊敬と感謝をあらわしたいです。
余談ですが、草壁が佐条に、暗闇でどこまで見えてるか試したとき、ヨーダの真似をしたのが超ツボりました!入学式のときのやつだー!って、嬉しかったです(^o^)
これからもこの先もずっと好き。ずっと恋しい人で、そして愛していくんだろうなあって思いました。
心の支えの先にあなたがいて、心強くもあり愛しさを感じる存在で、その存在がやっぱり貴方で良かったと感じさせてくれました^^
何が正しくて何が間違っているか、お互い考えが違う二人でも一緒に考えながらこれからを歩んでいくんだろうね*
もっとこの物語を読んでいたかったので、終わってしまうことがとても寂しいです。
この物語に出てきた人みんなが一生幸せであるように!そう願わずにはいられないです。
中村先生、素敵な作品をありがとうございました!!
O.B.2です(^^)
表紙からみんなの高校時代が‼︎
1枚の絵なのに、キャラの個性が出てます(^^)
有坂×響カップルの後編からスタート。
ただのその後の幸せを綴ってる
だけではなく、ハッピーエンドからの
スタートが見られます。
同級生から卒業生、空原で終わっても
その後の幸せだけではなく、
悩みもちゃんと出していて、
終わってからも彼らのその後は
続いてるのが伝わってきました(^^)
特にこの2巻での見せ場は、
やっぱり原センの上下問題
ではないでしょうか‼︎笑
空原コンビも幸せそうで
とっても良かったです。
最終話、「佐条と草壁」
ではなく、「光と利人」
になっていて、また一歩
先へ進んだ2人が感じられました。
この2巻で本当の最後なのですが
もっと読みたいという感情が
ありながらも、物足りなさを感じない
満足いく1冊でした。
自分以外の誰かを、大切にしたくなる作品です。
プラスやマイナスの感情をお互いにぶつけ合い、触れ合い、言葉を紡ぎながら、ゆっくり、ゆっくり、共に歩んでいく。
『きっと、何かはおこるだろうけど、何がおきても二人一緒なら、大丈夫。』
そんな恋人達に出会えるので、手にとって頂きたい作品です。
1.2巻とも発売日に買っといて、勿体無くて読めずに今日までずるずるしてしまうくらい好きな同級生シリーズ。とうとう完結。おめでたい、けど悲しい。
今回はあまりネタバレせず、全体のぼんやりとした感想を書きたいと思います。
卒業した彼ら、成長した彼ら、確実に広くなっていく世界。
今まで、自分達の世界の中で恋愛してた彼らが自分たちの道を切り開きつつ、新しい世界に足を踏み入れていく。
成長しているけど、真面目にゆっくり恋しているのは変わらない。
突然自分達の世界に入ってきた、新しい登場人物に焦るわけじゃない。
自分が相手にどう思われるかよりも相手の幸せを願う彼ら。
性別とか本当に関係無い。
一人の人間として、愛し合う彼ら。
お互いがお互いを大切に思っている気持ちがひしひしと伝わってきて、悲しいわけでも無いのに涙が出てきます。
彼らの恋は愛に変わっていました。
パズルのピースのように、ぴったりと重なる。宇宙でたった1人だけ。
今までも、これからも彼らは唯一無二の存在であるお互いを大切にし続けるのでしょう。
彼らはずっと幸せです。
こんな素敵な作品を描いてくださった中村明日美子先生に心からの感謝を。