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boku to kimi no midori to drill
イシノ先生らしい、既に出来上がっているカップルの日常が淡々と描かれていく作品でした。とても日本人らしいというか、片方が甘えたでもう片方は割と塩対応みたいな関係性が、異性カップル同性カップルに関係なく一番多いんじゃないかなという気がします。いつでも樟一大好きオーラを纏う海と、鬱陶しそうな表情をすることが多い樟一。そんな樟一がたまにデレてくれると萌えますよね。攻め受けは会話で匂わせる程度でしたが、私は樟一が受けの方が嬉しいかも。個人的にはちょっと糖度不足でしたが、リアルさを感じられる2人でした。
やっぱり絵がいいですね。
デジタルっぽくはあるけれども。
扉絵はどれも最高だし、全コマいい。
お話は、お付き合いしている2人のまったり日常と痴話喧嘩を見せられた感じw
地方の日常が私にはそれほど楽しそうには見えず(椿シリーズはそれはそれは楽しそうだった)これこそ日常よね、と。
カイはショウちゃん大好きで、欠乏症になっちゃうくらいなのに、ショウちゃんは辛気臭いというかどうも煮え切らない。
黒髪短髪長身でガタイもよくて、いいわぁと思ったんですが、寡黙タイプにしてもイマイチ何を考えているかよくわからない。
そりゃカイはやきもきするわ、と思いました。
そんなこんなが続き、ショウちゃんは言葉や態度に出さないだけで、ちゃんとカイが好きだとわかりめでたしめでたし。
周囲にもお祝いされ、しあわせを実感できてよかったね。
とお話的にはハピエンですが、私はどうも萌えるとこがあまりなかった(汗)
いい!と思ったのは、車の中にいたカイが、洗車するショウちゃんの手に触れられていると感じる4ページ。
エロいんだけれども、それよりとてもきれいでうっとりしました。
先生のこういう表現をもっと見てみたいです。
他の作品も読んでみます。
イシノアヤ先生の「椿びより」よりはイチャイチャしてる日常系が読みたくなったらこっちを。車の中のカイちゃんの妄想シーン、妄想なんだけど大変セクシーです。
◾︎ショウちゃん カイちゃん (リバなのかな?)
日常系はこうであってほしいという理想が詰まってます。
断れないルートのお見合いは快く送り出したフリをして、全然そんなことなく心配して、友達にバラされて、お前が一番可愛いよと、そんな王道の展開でいいんです。何度だって見たい。
寝てるカイちゃんにキスするショウちゃん…実は愛が深いのに照れ屋な攻めも何度だって見たい。でも車からお別れのチューはしてくれないのよね笑
ショウちゃんが甘いもの食べないことは知らないけれど、2人のことはよーく分かってる友達がいることにも嬉しくなります。
萌2〜神
ふたりの日常をこっそり見てる感覚で、ただただほんわか幸せな気持ちになりました。
いわゆるBL的な萌えとかはあまり感じませんが、幸せな気持ちで満たされるのは間違いないです。
幸せベストほも過ぎて大の字。
いい距離感!!!とっても大好きなカップルです。
田舎とほもの組み合わせはなんかそれだけでブルーになる未来しか見えなくて最初買うかどうか迷ったんですけど、帯の「スローライフ」の文字を信じてよかった。
なんというしあわせ。なんとういういやし。
カイ用にベッドの隣に敷いてた布団を、カイが歯磨きしに部屋出ている間にショウイチが仕舞っちゃうシーンとか、昔々に書いて破いた婚姻届を繋ぎ合わせて大事にとっておいてるショウイチの姿とか、もうなんかこみ上げてくる。
うわああああああってなりました。
周囲に理解者がいっぱいいて、ぬっくぬくに幸せな感じがとても癒しです。
田舎でほも=村八分で心中っていうイメージしかなかったわたしには目からウロコのカップルでした。
そうだよね、こういうカップルもいたっていいよね。
世の中こういうあったかさもあっていいよね。
そんな風に思える、世の中に対して少しだけ優しくなれる一冊でした。
田舎町で文房具屋を営む海と学習塾を運営している樟一。
おおらかな自然に囲まれた穏やかな時間の中でゆっくりと確実に育まれた関係が話の軸になっています。
気心の知れた友人たちの中ではオープンリーゲイですが、家族や周囲にはクローゼットなので樟一は身内から見合いを持ち込まれたり、女子高生に告白されたりということもある。感情を表にほとんど出さない樟一に海はやきもきしたり、友人を巻き込んで盛大にいじけたり。
大きな出来事は特にないけれど、既に長く付き合っているカップルの日々を横で見ているような気分になれます。ふたりがどうやって付き合い始めたのかも謎、友人関係も会話から読み取る感じ、樟一の母親のパートナーは樟一と年が変わらなく見えるけれど、そこも説明はされません。
だけどこの作品に関してはこの「みなさん、ご存知」という空気感が大事なのだと思えます。
ふつうなら「いつから付き合い始めてー」「こんな告白をしてー」「付き合い始めの頃は樟一も今とは違ってー」という回想が入りますよね。母親のパートナーなんてツッコミどころ満載なので、面白そうな過去のエピソードはいくらでも描けそうだし、友人たちもどういう知り合いなのか、いつみんなにカムアウトしたのか、いろいろ詰め込もうとすればいくらでもネタがある。
でもしない。いらないのです。
読んでいるわたしたちもシゲとサトコ夫婦の店に入り浸っている仲間のような感覚。「昔から知ってるあいつら」のことなので今さら説明なんていらないという気持ちになれるのが、この作品の魅力かなと思いました。
恋しくて泣きそうになるような激しさはないけれど、毎日の中にお互いがいるのが当たり前のようなふたり。
子供のように感情豊かな海、思っていることをいちいち口には出さないけれど、海を大切に想う気持ちだけはブレない樟一、大事な幼馴染たち。
小さい街で見守ってきたカップルの新たな門出を一緒に祝って、そして人生は続いていくのです。
「椿びより」「椿だより」に次いでこの作品が好きです。こういうほのぼの~とした系統のイシノさんの作品がとても好き。(こちらで人気のある「トリガー」と「room share」は苦手要素が多分にありそうなので未読)
田舎に暮らす、長く付き合っているカプ、ちょっとつれない樟一と、もっとイチャイチャしたい甘えん坊な海。
そんな二人の日常、特に大きな事件はないのだけどたまにデートして、仕事して、時々すれ違ったり小さな諍いをしたり、そして仲直りする様子などが彼らのお付き合いを知っている友人夫婦なども絡めながら描かれています。
樟一に「好色無責任男」と言われたらしい海。そして「薄情」「なんで好きって言えねえの」「甲斐性なし」「意気地なしのヘボチンポ」と言われたらしい樟一。(ちなみにそういった直接の罵り合いのシーンはなく「今まで薄情とかなんで好きって言えねえのとか~とか~とか言ってごめんな」という過去そう言った事があるんだなという描写のみです)
さすが幼馴染でお付き合いの長いカプらしいなぁというキーワードが並んでます。
お付き合いを始めたきっかけとか過去が描かれていないのだけど樟一は初恋が近所のお姉さんとの事で恐らく元はノンケ、そして海に関しては何も描かれていないので恐らく想像の範囲なんだけど、海が樟一のことを最初に意識して、幼馴染から恋人同士へと昇格したのかなぁ…とか想像も楽しい。
一番の大事件は樟一がどうしても断れない見合いに出かけたことかな。カラっと何でもない顔して送り出した後、じとーーっとしたり、お見合い途中で相手の女性が帰っちゃた事を知って、そのアマぶっ殺す!ショウちゃんに恥かかせやがって!!と激昂する海の様子が複雑な心境を表してて好き。
そして。せっかく一緒に寝ても樟一ときたらおやすみのキスすらなく、海はちぇーっ…って感じなんだけど、先に寝入ってしまった海の顔を見つめて「おやすみ」と優しくキスするシーンに激萌えするし、昔、おふざけで書いた婚姻届を破り捨てたはずの樟一がこっそり後でゴミ箱から拾い出して貼り合わせたものを長年本にしまっておいた…とか、好き好き全開の海に対して、愛情表現は直接的ではないけどしっかりと海の事を愛している樟一という対比も好きなんです。
それからおそらく海が基本は攻めだと思うんだけど、たまにリバになるんだろうなぁと感じさせるセリフがあってなんか嬉しい。
特に大きな事件が起こるわけでもなく、日常が穏やかに過ぎていく。
もちろん、小さな喧嘩やすれ違いもあったり。
それでも、可愛い生徒達や穏やかな肉親、理解して見守ってくれる友人達に囲まれて、
幸せな日々が続いていく。
ほのぼのしているけれども、しっかり二人の関係は描かれていて、
クセになる一作。
ほのぼのなんだけど、直接的な表現もそんなにないのだけれど、
でも……エロい……v
そこらへんが、充分BL読んだって気にさせてくれる。
連載で読んでたら、読み流してたかも。
一気に一冊読めて、満足。
……なので、神に近い「萌×2」!
作家買いをしているのに、何となく読んでいない気がして買いました。ということ、多くないですか! 私だけですか!
大抵二度買ってしまったものは好みだったりするので、後悔はしないのですが。
久しぶりに読んで、いい話だなって思いました。BLの醍醐味はくっつくまでの緊張感とか、誤解しあう切なさだとかいろいろあると思うのですが、くっついてからのお話って難しいと思うのです。実際自分も結婚してるけど、日常にときめきはないしな!
だからこの二人は、現実的でありつつも理想だなーと思います。周りの友達も、ゲイカップルの二人を温かく見守ってるし。直接的なエロ表現はなくとも、付き合いの長さ故のエッチな感じもするし。付き合う前の情熱はないけど、お互いを思いやる感じがいいですね〜〜。
長く付き合っている田舎に住むゲイCP。
友達以上の関係だって、親にはナイショだけど、
ちゃんと分かってくれる、口は悪いけど理解ある友人もいる。
肝心の恋人は、
結構つれなくて、ムカっともするんだけど、
でも、
一番大事に想ってくれてる…んだよね?
そこんとこ、ときどき不安になって喧嘩したり、仲直りしたり。
そんなふたりが、
人生を共に歩んでいこうと愛を誓うまでの、愛しい日々。
そんな日常が綴られている本です。
片方が見合いをすることになって、
ちゃんと事前に言ってくれたし、断るつもりだって分かってるし、
笑顔で送り出したけど、
でもやっぱり当日はもやもやもやもや~~
で、
見合い相手に積極的になられたらなられたで困るくせに、
途中で帰られた、なんて聞かされたら激怒!とか、
なんて可愛いんだろう。
相手が仕事でいっぱいいっぱいの時は我慢、
だけど、それが終ったら、
「 好きだよ!セックスしてえよ! 」って、直球。
おまけに「俺どっちでもさァ…」って、リバ!?
リバるシーンはないんだけど、
その言葉だけでもかなり胸が高鳴りました~
日常の日々がず~っと綴られている感じが、
男同士だって、男女CPと同じだよね、という気持ちにさせられる。
「しあわせんなれよ!」
男同士でも近しい大事な人達からそう言われて祝福されるCPが、
今日もどこかで誕生しているといいな。