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カサイウカの真骨頂・破天荒オヤジ受け――!!
tensai wa soujite doushiyoumonai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
おじさん受けにも襲い受けにもまったく抵抗はありませんし、萌えた作品も多々あったのですが、この作品はどうも私には合いませんでした。感覚的に合わないという印象だったので原因を明記しにくいのですが、強いて挙げるなら、百鬼に最初から最後までほとんど可愛げを感じなかったこと、四ツ森の盲目的な崇拝・執着が常人離れしていて共感しにくかったこと、肝となる百鬼の過去の描写が薄かったことが原因かなぁと。キャラの魅力を理解しきれない内に濡れ場が登場するので、余計に萌えから遠ざかってしまいました。
めちゃくちゃ好き!!これ
さて、大好きな大好きな大好きな百鬼監督の下で働きたい!
心躍らせてドアをたたいた先にいたのは、自分が知っている姿とは
まるで変わり果てた姿の監督が。
それでも過去の自分を救ってくれた監督への愛は変わらない。
たとえ「ちんこ」扱いだとしても・・・(涙
純粋でいい子な攻をいいように扱ってるつもりで
少しずつ封印していたものが剥がれ落ちていく様がいい。
あ~そういうところ拾うんだって思う部分が多い。
言葉の解釈って面白い。
可愛い系の受が好きな方には、ちょっと色物かなという
一作なのですが、こういうBLももっと増えればいいのになと思うのが私の実情。
くたびれたこういうオッサンが下ってのがいいのよ。
もう少し進んだ二人の関係も見てみたいと思うのは私だけじゃないはず。
攻のケツの開発完了の日を楽しみに待ちますw←ぇ
さすがカサイウカ先生!という作品です。
切り口が絶妙で、唯一無二です^^
天才映画監督・百鬼を中心とするストーリーなのですが、
百鬼を取り巻く人々が頑張ったね〜という印象です。
百鬼は叔父に対する臆病な恋心を昇華できず、
映画を撮ることができなくなってしまいます。
そこにやってきた百鬼を崇拝する四ツ森が百鬼の棒役として活躍しつつ(笑)、百鬼の心に踏み込んでいきます。
百鬼の事務所のヒフミとロクの支えもあり、
四ツ森が百鬼のためだけを考えて行動する姿にはグッときます。
タイトル通りの内容が素晴らしいと思いました。
変人・百鬼と優しい仲間たち……というお話です。
百鬼は、とてもいい仲間に恵まれましたね!
これも天才故なのかなー
カサイウカさんは他の作品で知りこちらも読んでみました。オヤジ好きが伝わりますね。でもまだ35歳かあ。
オヤジ襲い受けに衝撃を受けました。
百木の映画に惚れ込み映画作りに関わりたくて着の身着のまま上京した四ツ森にいきなり!
スティック扱いって!
でも四ツ森はめげずにスティックの努め?を果たして雑用をこなしたりしながら大好きな百木の過去や内面に食い込んで行きます。
愛する叔父の嫉妬からの言葉に映画が撮れなくなった百木。叔父が意外なキャラでした。うーん、血が繋がってる!
四ツ森の愛の力で百木は叔父とけじめをつけ新しい短編映画を撮ります。
最後のエッチは四ツ森を上に。
両思いかどうかはっきりしない最後でしたが間違いなく四ツ森は百木にとってかけがえのない人になったのでしょう。
オヤジものは特に小説だと好きなんですがコミックだと視覚に訴えるからか髭があったり襲い受けなど絵柄によっては衝撃的ですね。
カサイウカ先生だからなんか引き込まれるのかな。
百鬼はどっからどうみたってどうしようもない駄目男なのに。
しかも、きっと、ビッチだ。
けど、根は腐ってなさそう。
百鬼に惚れてる四ツ森もすごいよな。
表紙見てどっちが攻めか受けかわからなかった。
百鬼はタバコにメガネの人。
見てよ。踏まれてる四ツ森の笑顔。
BLに女はいらないなーって思うけどロクちゃんみたいなキャラはめっちゃ良い。
でも、やっぱ、実は男の子だったって感じでも良かった。
受けが百鬼で、その受けである百鬼が攻めである四ツ森を愛人でちんこで棒でスティックとしか思ってないのが、笑ったわ。
駅のホームでのキスシーン。
言葉はなく、イラストだけで語る感じが良かったです。
カサイウカ先生のおっさん受け良い。
積み本の底からようやく発掘。
こんなにおもしろいんだったら、もっと早く読んでおけばよかった。
初恋をこじらせて体だけ男に乗っかるだけのセックスしかできない百鬼。
天才といわれながらも、もう5年映画が撮れずにいる。
そんな百鬼の所に押しかけてきた四ツ森は、憧れでふくれあがった真っ直ぐすぎる重たい愛で、体勢逆転に持ち込めるのか?
百鬼も千神も、よく言えば破天荒、才能がなければただの人間のくず。
四ツ森だって、愛に目が眩んでいる不憫で残念な子だ。
でも、登場キャラクターたちはみんな、創造する事に真摯で、卑しいところがない。
どんなにハチャメチャなキャラクターでも、心の芯のところに卑しい物がないから気持ちよく読めるんだろうな。
絵は硬いし、オッサンはマジで目つき悪いし、体も時々デッサンが微妙だったりもするけど、そんなことはお話の力で凌駕して「神」です。
新刊チェックの時は特典が無かったので、
古本で購入しようと思っていましたが、
いつもの書店で特典つきフェアがあり、
その機会に新本で購入しました。
読み始めて間もなく、駄目だ、無理だと感じてしまい、
読み終わるまで苦痛を感じてしまいました…。
オヤジ受けなど好きな設定、萌えられる要素は
幾らでもあったはずなのですが、
何故か全く萌えられませんでした。
抵抗を感じつつも、好き嫌いや感情を抜きにして
何度か読み直してみましたが、それでも やはり駄目でした。
絵は好みではないのですが、他にも好みでない絵の作家さんの
作品を読んでも、好きな設定であれば物語の内容に対して
苦痛に感じることは稀なので、絵が合わないというよりは、
波長が合わないのだと思いました。
今回の評価は「中立」と「萌」で少し迷いました。
せっかく新本で買ったので「萌」にしたいところですが、
感覚的な部分でどうしても受け付けられなかったので、
今回は残念ですが「中立」評価にしました。
いっそすがすがしいほどのろくでなしっぷりがすばらしい!
強がりは裏返しってことですね。わかります。
そしてお話もコメディタッチで勢いよく進んでいくのは、子どものころからの純愛の裏返し。「好きな人となんかやったことがない」という監督が、くっそかわいいのです。
四つ森は全力で監督を愛しているし、監督はチラチラとかわいいところを見せてくれるし、でずんずん読み進めてしまいました。
ステキ展開を期待する四つ森に対して、これでもかというおっさんの返しにも笑えます。
最たるものが「お前はスティック!」
ツボでした。
そんなこといいながら、きっと最中の監督は壮絶にエロいに違いない・・・。
切ない設定を活かしながら、コメディで味をつけてハッピーエンドにつながっています。
読後はなんとなくテンションがあがる作品でした。
四ツ森くんは百鬼カントクにゾッコン!!
これが揺るぎなく、気持ちのいい展開でテンポのいいギャグが挟まれておりさらさらと読むことのできるBLコミックでした。
表紙でカントクが四ツ森くんを足蹴にしておりますが、まさにそれがそのままこの一冊を埋め尽くしています。各話それぞれの表紙でも四ツ森くんはとにかく下、下、下で全開のMッ気ですが、別に虐げられることに快感を覚えるとかそういうのではありません。イイ子です。
イイ子なのだけれども、百鬼カントクに関してもう真っ直ぐ!ですから、ついついイジられる。イジられたとしても百鬼カントクのことに繋がると、ちっとも怒りません。むしろ照れるくらい。そういったタイプのMです。
この四ツ森くんが嫌みのないキャラクターなだけに、頑張れ~!と応援したくなるんです。一生懸命で、それが他の登場人物に引かれてしまうくらい。タイトルの天才はカントク、凡人はつまり四ツ森くんなわけですが、その凡人の頑張りたるや…そして凡人の献身ぶりたるや…。
途中、カントクの思い人の存在が明らかになるわけですが、そこで四ツ森はジェラシーを覚えるよりもカントクがその人との記憶や思い出や感情を乗り越えてまた「映画を作ってほしい」と考えるのです。これもほんと、イイ子で…。百鬼カントクに叔父である千神さんとのことを昇華してほしいって願えてしまう。
悔しいとか、会ってほしくないとか、そんなことでなく「百鬼さんには映画を撮っていてほしいし、自分は映画監督としての百鬼さんも好き」という感じが伝わるというか。とにかく四ツ森くんは良い子!! ヒフミさんが雇って間違いはありませんでした。
なにより四ツ森くんの卒論に間違いはなかったのだな~と。
愛にしろ、寂しさにしろ。百鬼カントクのことを理解し、なにもかもを包んでくれる四ツ森くんの存在は貴重です。なにしろ“どうしようもない”天才ですから(笑)
棒扱いされながらも、最後は主導権を握らせてもらえたし(果たしてどんなエッチだったのでしょうね、百鬼さん好き好き好き好き…って照れてしまうくらいの愛攻撃だったやもしれません)、書き下ろしでの愛の深さや百鬼カントク新作お披露目もあり、一冊まるまるでふたりを感じられました。
カサイ先生があとがきで YEEEEES!!! されていらっしゃる要素、自分ももちろん イエエエエエス!!! です。またヒゲでオッサンな作品、描いていただけるといいなぁと思います。
いやいや、素晴らしいあいさつで始まりました!!
本当にエロで仕事しなくて、だらしなくて…
こんな人があの映画を撮ったなんて?!
最初から食べられてしまった四ツ森
仕事仲間というより、とりあえず愛人からスタートです?!(オイオイ)
大好きな監督と仕事をしたくて、
着の身着のままその事務所を訪ねていた。
(とにかくスレてない、真面目ないい子ですよ四ツ森は!)
だけどこの5年間何も撮れないでいる事実…。
体だけは繋げてるけど、やはり気持ちも欲しい。
そうして、ある1言葉が百鬼を怒らせてしまうことに!!
過去に叔父さんと何やらみたいな感じで…
そのせいで映画も撮れなくなっているのか?
そしてその叔父さんと会うことになりいろいろと話をしてみて
百鬼が5年前から動けないでいること(理由)を知る。
ちょっとおせっかいな部分もありだけど四ツ森が間に入ってくれたことで
また動き始めることができたかな。
相変わらず「棒」の立場だけどいい感じです。
で、結局叔父さんとはどこまでしたのーっ!!(笑)
前作「いつか友達じゃなくなるとしても」が、ステレオタイプな直球BLじゃなく
青年誌に載っていてもよいような、ハートウォーミングな話で好きだったカサイさん。
前回の10代と代わって、今回はおじさんが主役。
映画カントク百鬼の熱烈なファンである四ッ森。
大学を卒業してアポもなく上京し、
押しかけ従業員になるところから話は始まる。
いきなり乗っかられて襲われて、与えられた役割は、ズバリ愛人。
キャラがいいなぁ。
傍若無人だけれど実は繊細な典型的なゲージュツカのカントクも、
カントクにスティック扱いされ足蹴にされてもめげない前向きな四ッ森も、
百鬼の事務所の一二三浩介も、事務所の家主である中華屋の娘のロクちゃんも魅了的。
小説家のおじさんもいい味だわ。
(一二三に四に六に百に千!)
いわゆる萌えというよりも、人間ドラマとしての面白さや心が温まる感じが上回る。
友情とか家族愛とか同志愛とか、
そういう恋愛ズバリじゃない世界を描くのが上手い作家さんなんでしょうね。
ギャグっぽく笑いながら読んで、途中柔らかでシリアスな要素に傾いて
最後はやっぱり笑って終わる、バランスもいい。
まぁBLとしては、もう一山越えた後の二人の甘さが
もうちょっと垣間見られてもよかったかも。
個人的には読後感もよくて、好き。
受けさんが天才肌の映画監督で、攻めさんがその監督の才に惚れ込んで事務所に押しかけてきた大学を卒業したての青年という設定でした。
あらすじを読んで、読むのを楽しみにしていた作品なんですが、
期待通りの監督のどーしょーもなさ、そして攻めさんのワンコぶり!
なかなか面白い組み合わせでした。
監督のあの悪人ズラ最高です!
「チンコでかい」?と聞いたり、舌なめずりしながら攻めさんに乗っかったり、
攻めさんのことを「ただの棒」「スティック」と言ったり、
とにかく自由すぎるおっさん監督に笑いました。
そして悪人ズラなのに攻めじゃなくて受けってところがいい!!
しかも百鬼監督、こんなにアレな人なのに、
実は過去の恋愛を引きずっているセンシティブさんだったのが、
ギャップがあって良かったです。
人に歴史あり…という感じで、監督の現在と過去が見れて良かったです。
そして監督の叔父さんも面白い人でしたね~。
親戚同士で似ている性格w
そういうところが惹かれあった理由でもあったのかもしれません。
甘甘というと語弊があるかなと思いますが、
監督はワンコ青年のこと、結構気に入ってると思いました。
いつも監督が主導権を握っている感じだったので、
欲を言えばワンコ青年が主導権を握って監督の余裕がなくなっているような展開も見たかったです!
でもキャラが立ってて面白かったです。
大学を卒業した四ツ森は、寡作な映画監督の事務所に押しかけ就活しに突撃するが、なぜか憧れの百鬼監督自身に押し倒され、突っ込まされるハメになってしまう。
なんやかんやで監督の愛人兼雑用係として居場所を得て、四ツ森は大感激。
そんなバカで残念な四ツ森は、甲斐甲斐しく百鬼に尽くす毎日を送るものの、百鬼からは「ただのスティック」扱い(笑)
一方の百鬼は、四ツ森が寄せてくる新作への期待も、一直線なアプローチも、ウザくて仕方ない。
その上、叶わぬ片思いの苦しさで映画作りから逃げてることを知られてしまい、「好きだって想いを伝えてください」「俺は貴方に前に進んで欲しい」と懇願され…
といった内容の、弱小映画事務所が舞台のお話です。
まず、目つきが悪くて俺様な百鬼が受けというのがちょっと新鮮でした。
襲われ攻めの四ツ森の一途さも良。
彼らを取り巻くキャラクターたちも味があって、楽しい作品でした。
ただ、受けがアレ(笑)なので、読む人を選ぶかもしれませんケド。
一話目と後半でペンタッチが違うのは、描き慣れてきたということでしょうか。
個人的には後の描線の方が好みかな。
押しかけスティックの一途な思い込み!
ふてぶてしい面構えで男を踏みつけているオッサン百鬼(職業:映画監督)が襲い受け、満面の笑顔で足蹴にされているポジティブバカ攻め:四ツ森(百鬼の熱狂的信者)という表紙に惹かれて初買いしました。
四ツ森が上京して百鬼の事務所におしかけるところから始まった話ですが、青年誌で見かけるような絵柄でギャグごとテンポよく進む話に早めの段階で『萌え』を離脱したことを察知しました(笑)
…が!
百鬼が映画を撮れなくなった理由に触れるあたりからシリアス色が入りバランスが良くなって面白かったです。
ガサツな百鬼が実は彼の撮る映画同様に繊細な部分を持っているんですが、良い意味で傍若無人に踏み込んでくる四ツ森によって隠していた痛みを癒され、凍結していた映画への熱を取り戻していく姿に嬉しくなりました。
寂しい生い立ちを支えてくれた映画を撮った百鬼にウザいほどのファンぶりを示す四ツ森の背中を昔から静かに百鬼を支えてきた中華料理屋の娘ロクちゃん、学生時代からの仲間:一二三の魅力的な人柄が後押しします。
届かぬ想いにとらわれた百鬼を見守るしかなかった昔なじみが四ツ森に託した願い。
良い仲間のおかげで『人間愛』として話が締まった気がしますが、その分、萌えから離れていっちゃった(笑)
怖いもの知らずだな、若者って。
でも、四ツ森の無遠慮ぶりには見ていてワクワクさせられました。
百鬼の叔父:千神の思いは何かを極めようとする人たちには案外、よくあることかもしれません。
恋と才能と嫉妬がゴッチャに絡まってしまう。
でも天才だって恋の前には凡人なんですよね。
想いを寄せていた叔父と久々にふたりきりになった途端、怖じ気づく百鬼が微笑ましい。
個人的に好きな方向なので楽しめましたが甘~くラブぃ☆感じをお求めの方には向かないかもしれません。
でも!
出て行った四ツ森を連れ戻す時も百鬼は社長的発言を使ったりしてあからさまにデレないんだけど照れ隠しな部分が透けて見えてニヤニヤしてしまいました。
わかりづらいけど仄かにラブはあるのです!
ホーリンさんでサイン本を購入したんですがサインだけでなくガッツリと絵が描いてあってビックリしました~!
大学を卒業したての四ツ森が、尊敬する映画監督:百鬼を訪ねたら、
いきなり「お前ち○こでかい?」と聞かれ、オッサンの襲い受けの犠牲者に。
でも四ツ森はポジティブバカな青年で、
お前は棒だのスティックだの言われつつもめげずに…というお話。
ヒゲで傍若無人のオッサン受けってめずらしいのでは。
キワモノか、とおもったら案外そうでもなくて。
キャラが立っていて面白かった。
コミカルでテンポがいいのです。
実は監督には長く想う相手がいて----という
くだりにはしんみりさせられました。
萌えというより、お話を楽しんだ1冊でした。
絵はクセのある絵で最初気になりましが、読むうち慣れました。
面白かったので作者の前のコミックスも読んだのですが
比較すると前作からは格段に進歩してるように思うものの、
まだパースがおかしいかな?と感じる場面がありました。
背景を手を抜くことなく丁寧に描かれているので、
ちょっともったいないなと思いました。
(すみません;わたしはパースを気にする癖があるんです…)
前作「いつか友達じゃなくなるとしても」からのファンですが、前作のようなゆっくりもどかしく進む切ないシリアス感は全く無く、性に奔放でどうしようもないおっさん百鬼と、スティック扱いされてもめげないある種変態な四ツ森の、エロラブコメディ。
・・・だと思いました。読み始めた時は。
しかし読み進むにつれあれあれ?実はけっこう切ないんです。
百鬼が映画を撮れなくなった理由。
フラれると分かっていて告白出来ずにずっと前に進めないままでいる百鬼。
四ツ森が言った「寂しいから誰とでも寝る」というのはきっと当たっていたんでしょう。
見た目もおっさん、やることも全然かわいくない。
けれどその心の裏側を考えて百鬼を見てみると、たまらなくかわいくなってきます。
設定としてはとても切ないんですが、テンポのいいセリフのやりとりや、ヒフミやロクといった周りの良い味出しているキャラのおかげで、とてもスーっと読めます。
神評価にしようかとても迷ったのですが、もう少し素直になった百鬼のその後が読んでみたかった、というのがあるので。
とても一般的なBLの受けには見えない映画監督と熱狂的な監督のファンの
押し掛け社員と言う名の愛人?になった四ツ森くんとのコミカルでシュール、
かと思えば切ない思いが深く染み入る内容でもある作品でした。
でもこの奇人監督、初対面の四ツ森くんにいきなり圧し掛かる奇人ブリ、
でもホントにバイブ代わりの扱いなのに四ツ森くん好き過ぎて残念な青年で笑えます。
それでも伊達にファン歴が長い訳でも無い感じ、どこかで監督の本質を肌で感じる。
まさに好き過ぎての愛の力、こんな監督に欲情できるなんてマニアは違うと言うか
いつもお前はスティックだ!なんてセリフと共に乗られて腰振られる。
エロと言うよりスポーツかストレス発散だけの愛の無い行為がしばらく続く。
傍若無人で下半身も生活態度もだらしなくて、更に隠れヘタレ、なのに一途過ぎる
思いを胸に抱えてるような繊細さ、この作品のタイトルに思わず納得したくなる。
ある出来事で5年前から止まってしまった心と気力、それが四ツ森青年との出会いで
歯車がゆっくり動き始める。
後味もすっきり楽しめた作品なのですが、やっぱり監督に受けエロは一切感じない、
リアル同性だともしかしたらこうなんだろうかと別な想像までしちゃいました。
デビュー単行本『いつか友達じゃなくなるとしても』とはまた違った雰囲気の作品でした。
あちらよりコマが大きいのと、線がすっきりして、男っぽい雰囲気がましてより絵柄に青年漫画っぽい雰囲気が増しています。
題名は『天才は総じてどうしようもない』ですが本当!どうしようもない男(笑)
とうてい凡人には理解できない、、、というわけじゃなくて、
良い言い方をすればセンシティブ?悪く言えばガキ。
そんな男に振り回される人々は凡人ということかw
親を亡くし祖母の元で育った四ツ森がそれを見たことで救われた映画の監督・百鬼に惚れぬいて、大学卒業とともに飛び込んだ百鬼の事務所。
5年前1本の短編を取って以来映画の仕事をしていないという百鬼は、いきなり四ツ森を押し倒し、棒を貸せと!?
この事務所、百鬼の親友でプロデューサーの一二三と大家の食堂の娘ロクの3人で切盛りしている弱小事務所。
四ツ森の百鬼愛に、面白いやつだと、百鬼の愛人採用が決定する(?)
仕事に文句は言う、働かない、金がないくせにパチンコをして酒を飲む、四ツ森に即物的なモノしか求めないその姿に、四ツ森の想いが彼の心を動かす・・・なわけがなく(爆)
本当に些細な事なんです。
当の本人にはとても大事なことなのかもしれないが。
臆病ともちょっと違う。
ヘタレ、ビビリ、百鬼が大好きで愛していた(?)叔父に一言言われただけで映画がとれなくなっちゃうなんて。
一人の身内への想いと、自分に寄せられる多くの想い。
一体どっちが大事なの?っていうもんで、彼は叔父の為に映画を撮っていた、褒められたくて、認められたくて。
我儘なんですよ!
その展開に一瞬シリアスと切なさを感じるか?と言われると、
実はこの叔父が百鬼よりもっともっとどうしようもない男だったから、コメディになっちゃう。
でも、それはそれでいいと思う。
こんな男に振り回されて、百鬼は時間を損したよ。
でも、だからこそ四ツ森は百鬼と出あえたわけで、彼にとっては幸せなんじゃ。
さて、二人は恋愛関係かといえば・・・やっぱりスティック=棒なんだろう(笑)
でも、ちょっと高機能スティックになるんだろうと・・・
おっさんといっても35歳、それが馬のりになって腹黒くむさぼろうとする姿には色気というより即ブツ的な鬼を感じるのでした。
一度でいいよ、百鬼の恥ずかしい顔が見たかった・・・カモ?
物語のテンポは案外と爽快で展開も痛快な筈なのですが
正直評者の読後感はすっきりしませんでした。
それもその筈、展開の影には常にラスボスの残像が
ちらついてるんですから集中力も削がれようってものです。
で、破天荒な様なこの物語ですがラスボスの影響を可能な限り
じっくり取り除いて読んでみると案外とオーソドックスです。
あとは登場人物の人柄が肌に合うか合わないかで頁の進み加減が
変わるかと。
カバー下も併せて読むと登場人物の人柄についてもう一歩
踏み込む事が多分出来るでしょう。
受けの人は初恋だった叔父に憧れ映画を作るようになり、
次第に肉体的にも恋慕するようになったけど、
その才能を嫉妬してしまう事を恐れた叔父に「恋人にはなれない」と言われてしまい、
それを引きずって映画を撮れないでいる
・・・と書くと「どんだけ嫋やかで儚い受けさんなのだろうか?」と思われるでしょうが、それがこの表紙の前側の三白眼で目つきの悪いおっさん、百鬼嘉一です。
彼はその恋慕の思いを意識的に捻じまげたあげく酔っぱらって仕事はしないわ、ぶっきらぼうに仕事相手に言って怒らせるわ、次から次から男を貪り食うわというどうしようもない男に成ってしまいます。
それに対して四ツ森。百鬼の映画に惹かれたのに開口一番に「お前チンコでかい?」からスタートして思い切りマウントポジション取られてしまいます。
周りの事務所の人々もちゃんと気づいていながら具体的に解決しきれずにいた百鬼の問題をなんとかすべく四ツ森は雇われることになり、四ツ森も百鬼が俺様でありながらどこかさびしい人である事を感じ、
「お前はスティック!」
(←このセリフはもしかしたら2013年ベストワードかもしんない・・・)
とミモフタモナイことを言われながら犯されながら(攻めに使う言葉ではないが正しかろう・・・)キチンと思いを告げること、そしてけりをつけることへ導いていきます。
そして、やっと普通のエッチをできることに・・・まぁそれでもスティックですが、さすがにこれはただのツンデレでしょう。
エッチの後に一気に賢者モードに突撃して余韻も減ったくれもないところといい、ぼっさぼさの頭に無精ひげといい、口を開けば出るミモフタモナイ台詞といいどこにも可愛さがないのですが、だからこそこのダメおやじは可愛い・・・。
エッチの意味でもいいカラダの俺様受けが物凄い不敵な笑みを浮かべ
若い子をガンガン犯す様子はエロくて、
そういう意味でもかなり好きな作品になりそうです。
神にならなかったしいて言うならもう一枚ツンの皮がはがれてアンアンしてしまう
「普通の受け」になった百鬼もちょっと見てみたかったかな・・・とも。
そこは攻めの四ツ森、もっと頑張れってことで。