諸行無常のドメスティック・ラブ・ミステリ、欲望と煩悩編。

ミクとネオ 上

miku to neo

失忆男与怪坊守

ミクとネオ 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×221
  • 萌14
  • 中立7
  • しゅみじゃない10

--

レビュー数
14
得点
168
評価数
59
平均
3.1 / 5
神率
11.9%
著者
阿仁谷ユイジ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
シリーズ
ミクとネオ
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784863493650

あらすじ

自殺未遂で記憶をなくした青年・ミク(仮名)は、第一発見者でお寺の坊守・
涅生(ネオ)に保護される。その時、ミクが持っていた幼稚園バッグの中には
大量の札束があって…? 記憶が戻るまでの間、ミクはお寺の居候になって
お気楽な毎日を過ごす一方、ネオはミクの過去の暗部を知ることになる…。
阿仁谷ユイジの新境地! 御仏&ミステリBLで登場!!

表題作ミクとネオ 上

記憶を失った死にそこない ミク
安楽寺の坊守 ネオ(涅生)

レビュー投稿数14

4コマかな?

っていうくらい1話が短い。連載とのことですが定型のページ数じゃないあたり同人のように自由に描かれている感じで良いです。
随所にギャグというかぷっと吹き出すようなシーンや書き込みがたくさんあって、作者さんの作品への愛が感じられます。

さて、表紙から、キュンとするような壮大なラブストーリーが上下巻にわたって描かれるのかな?と想像したりするわけですが、実際は短いページ数の小話がつまったわちゃっとしたお話です。

自殺したかもしれないミクちゃんが、お寺のネオに拾われるところから始まります。
記憶をなくしたミク。なぜこの場所で自殺しようとしていたのか?
重いテーマのようですがかなり軽いギャグテイストなので全然シリアスにはなりません。

ネオも救世主のようでいて屈折した変人。その弟だけがまともで、お話の中の良心となっています。
(下巻レビューへつづく)

0

コメディの合間に先生節が

絵がスッキリ見やすくなり、デフォルメのかわいらしさとかコメディなタッチに合っていますね。

ふんわりとした知識しかありませんが、私はお寺や仏教が好きでして、仏教がらみの小ネタもおもしろかったです。

と、コメディなノリで進みながら、絶妙な流れでどろどろ、重さ、怖さを挟んでくるのが阿仁谷先生節という感じがします。
おもしろいし好きです。

ミクとネオもいいけど、バンビがいいですね。
倫理観しっかりしていて、生臭坊主じゃないのがうれしい。

「OPERA編」と書いて「おてんとさま」と読んだり、しっかりした倫理観はレビュー対策、ラブありき、一棒一穴なの笑いました。
その通り!さすがわかってる!思ってw

下巻も楽しみです。

0

ギャグに引っ張られ過ぎる

 題材はとても面白いと思うのですが、如何せんデフォルメされたコマが多過ぎるのと、メタ要素も含むギャグシーンが8割くらいを占めているので、せっかくのシリアスな題材の存在感が薄れているように感じました。

 記憶を失ったミクが、過去の辛かった出来事を忘れているからこそ、ネオ達と明るい何でもない日常を送れる。彼が記憶を完全に取り戻すまでのそういう束の間の楽園を強調したかったのかもしれませんが、だとしても、メタ要素を省き、もっとすっきりした笑いでも良かった気がします。上巻時点では、肝心のミクとネオの関係性に萌えるところまではまったく追いつけませんでした。

0

コミカルな中にあるサスペンス

わわっ!
あっという間に読み終わってました。
まず、表紙の儚げな雰囲気とは全く違う、
コミカル・シュールな展開に驚きます。

舞台は小さな寺です。
自殺をしようとして失敗したミク(仮名)を助けたのは、
寺守のネオと、インコのピヨシ。
ミクは記憶をなくしており、
持ち物は「みく」と書いたネームタグと、
ファンシーなバッグと大金……

ラブストーリーだと思っていたら、
意外にもサスペンス要素ありの展開にビックリ!

もう一人の主要人物は、ミクの弟で僧侶のバンビ。
ハーレーを乗り回すファンキーで男らしい坊さんかと思いきや、
見た目は男だけど心は乙女でした^^;
ここは男らしい人物像であって欲しかった……

さてさて、内容はといいますと、
ネオとバンビに助けられながら生活するミクは、
悪夢にうなされています。
それが記憶をなくした原因なのか??

寝言で発した言葉は、〝リカコ〟
リカコとミクをキーワードに調べるネオは、
あることを突き止めます。

時折見せるミクの表情が恐ろしくシリアスで、
物語の先行きを不安にさせます。

恋愛要素もまだ薄く、下巻への期待と不安は高まります。
萌えるかどうかで言えば微妙ですが、
ストーリー自体に惹きつけられる面白さがあります、

少しでもエロを入れようという阿仁谷先生の気概と、
サービス精神も感じられる上巻でした。

0

謎ばかりです。

表紙が素敵ですね。シリアスものだと思ってました。

が、ほとんどギャグのオンパレード。
いや面白いんですけどね、早くお話の先を読ませて~と思っちゃいます。

自殺未遂で生き残り記憶を無くしたミク。ミクを見つけ寺に連れていくネオ。ネオの弟バンビ。

ミクは子供用の鞄に札束をたくさん入れて持ってたようで。そして鞄についてたと思われるネームプレートにみくと書いてあって。

何かある度に断片的に思い出していくミク。
ミクのことを調べるネオ。
どうもヤバい感じです。

しかし攻めにミクとなってますがそうだっけ?下巻でそうなるのかな?

そして3人ともゲイのようで。楽しいお寺生活ですがネオも不毛な腐れ縁不倫をしていたり、ミクのことを調べながらも隠してでも手を出そうとしたり、それをバンビが心配したり。

真相は一体?ミクは殺して無さそうな気が勝手にしますが。何かの事情でそう思い込んでるだけのような。

見えない運命の赤い糸を結んだミクはネオのことを好きなの?下巻で結ばれるのかな?謎ばかりです。

0

ニルヴァーナへようこそ

最初にご忠告。
この本、上下巻両方読んで下さい。
上巻を読み始めた時は、「あぁ↑」だったのが、下巻を読んで「あ→」になって、改めて上巻に戻ると「あぁ↓」と納得がいくはずですから。
記憶を失った自殺未遂者ミクの謎というシリアスパートに混在するチビキャラによるほのぼのパート、
なんでこんなに振幅の大きな表現?
いったいどうしたい、どうとればいいの?
と不安な気分で読み進めた上巻だけど、下巻を読み進めると、作者さんの中ではしっかり構成も落としどころも決まっていた上で書き始められていたんだなと、改めて納得。
上下巻続けて読んだら納得して、感心したけど、上巻のこの本だけの評価としては、このギャグっぽい表現がちょっと好みじゃないので、萌一つで。

3

脱力の蓑の下

まず大前提。
この本の表紙で内容と進行を断じる事は禁じ手です。
禁忌と言ってしまっても良いでしょう。
ある意味真理を突いた表現ではあるのですが、それに
したってなんだかなと。
ここで挫折して本に別れを告げる人が居るとしても
評者は頷かざるを得ません。

ではそう言う本に何故「神」評価なぞつけるのか。
それは描かれている内容が色欲解体と恋愛再生の
過程であろうと何となく感じて納得せざるを得ない
からです。
悔しいですがこの『経文』、般若心経の様に纏められるかと
問われれば恐らく無理でしょうね。適切に纏めるのに
骨が折れてしまって。

2

ユイジさんのワールド好きなら読める

初よみから数年、コミック発売としり、買おうか迷いました

雑誌はすでに処分しており、内容も曖昧。。。
阿仁谷さん好きですが
ぐねぐねしている表現は読む側にも、体力が必要

結局買いました

この作品はbl読みたい!という方にはオススメ難しいですが

阿仁谷さんが好きな方なら
オススメです

お寺というそもそも、色んなジャンルにはまれる、神秘的なワールドです。

それらをふんだんに利用され
創作された点は面白いです

ユイジさんの作品は、もうblではないのかなとは感じてますが
女性中心に描かれているわけではないので、まだ読めるかなとも
思ってます

6

題材自体は面白いと思いました…が。

阿仁谷さんと言えば個性的な作風のかたというイメージがあるのですが、題材自体は私的に毎回イイとこ突いてこられる作家さんです。
表紙ですが、黒い背景に麗しい青年と曼珠沙華の絵が映えていて雰囲気があり、とても惹かれました。
始まりも首吊り男の話から始まり、「何何?」と惹きつけられました。

しかし読み始めてからすぐに、表紙の雰囲気を裏切るデフォルメ絵の多さにガッカリしました。
デフォ絵を多くすると作品の雰囲気が壊れることが多いですが、例に漏れずこの作品もそんな印象を受けました。
可愛いとは思いますが、あれ、ハマると描くのが楽だからそっちに走りやすくなるんですよね。
あまり分量を多くして欲しくなかったです。

それからコメディ部分とシリアス部分の両方がありますが、どちらもが双方の引き立てにもなっておらず、全体的に統一感が感じられず、作品に散漫な印象がありました。

ミクの謎に焦点を当てた展開でシリアスにいったほうが作品としての濃度が高くなったような気がしてならなかったです。例えば『刺青の男』のような作品のように、一切の余計なテイストを入れず、シリアスにまとめたものは読み手の好き嫌いは分かれるけれど、誰もが作品としての濃度の高さは感じられると思います。

コメディタッチも好きなので決してそれが悪いとは思っていないのですが、…OPERAさんだと許されるギャグ配分だなとは思いますが(笑)それでも阿仁谷さんならもっと濃い内容いけるんじゃないかと期待してしまうのです。

キャラ弁勝負なんて本編には要らない内容がちょくちょく挟んであるのがまた何とも。自分もキャラ弁作れる人憧れるけど(笑)でも本編に関係ないでしょっていうw
後書きや描き下ろしで描くノリの、そういうタイプの内容をあえて本編に入れるのもどうなんだろうな~という感じでした。

しかし、ミクの謎めいた部分が続きが気になるように仕掛けてあって、そこの部分は面白く感じました。ミクって一体何者なんだろう?どんな過去があったんだろう?など、気になりました。

ネオとミクの関係、瑛唱先生とネオの関係など、BL的に気になる部分もありました。
でもできればそっちにもう少し比重を置いて欲しかったなと思いました。

6

ぞわっ

なんか、ネオさんの顔が若干変わるような・・と思ってたんですが
なるほどなるほど、だいぶ長いスパンで描かれていたわけですね(´∀`)ふむ
上下まとめて一気に読むことをおすすめします。

よもやまさかの首吊りから始まる本作であります
夢か現実か。この世か常世かというところですね
「何か忘れ物でも?」の行がなんだかんだんだで好きで
思わず繰り返しページをめくりました。
いっそフィクションであればいいww

首を釣ろうとしていた理由も、自分の名前すら忘れてしまった男。
持ち物だったカバンに付けられた「ミク」という名前で呼ぶことにしてから
お寺での共同生活がスタート
関わりのなかでのキーワードで少しずつ呼び起こされる記憶。
夢現に見る、過去の記憶
少しずつそれが合致していくというお話
展開はシリアスなのですが、茶目っ気は忘れないテイストが嫌いじゃない。
ガッツリ合体はないものの、エロシーンのあのトロっと感は圧巻でしたw

「運命の赤い糸」
思わずキュンとした。
僕がなにものでも・・・

2

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う