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キャンバスに込める、君への想い――
in portrait
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
去年3月に読破。
2010~12年なので作画は今よりさらにラフで、パースとか気になるところもあるけれど、キレイ系イケメンが美麗なのは今と変わらずだし、話はどれも可愛くて良かった!
画面の白さや作画のラフさは気になる人いるかもしれないんですが、私個人的にはそういう作風と思えば無問題でした。
①表題作
DK同士「写真部員、後輩x黒髪・三白眼・メガネの美術部員、想い人が忘れられない先輩」
年下ワンコ攻めが、先輩の想い人を忘れさせてあげられるよう奮闘する話。
ラスト、相変わらず言葉遊びが秀逸!
②DK同士「美形で短気な同級生x黒髪・小柄で気弱ないじめられっ子」
お互いの弱点を克服する話。
受けが可愛い。
③幼馴染同士「泣き虫だった夏希xいつも助けてくれた爽太」
ほぼブロマンスかな?みたいなのが良い。
④「恋人持ちでスーツイケメン、花屋の客x黒髪、花屋の店員」
片思いがせつない。果たしてその恋の行方は?
⑤DK同士「ケーキを作りたい、ガサツな長髪美人x短髪クマ系、弱気な料理部部員」
かなり良かった!
東条さんがオネエなのは口調だけで、中身も外身もめちゃくちゃ男らしくてカッコいいんです!
ナヨっとしてなくて本当にホッとしました。
しかもあとがきに、東条さんが②の主人公とイトコ同士とか、その他モブキャラも詳しく描かれてて、こういう細かい設定がすごく良い。
①のみ描き下ろしでえrあり。
他は全部えrなしです。
平眞さん作で一番オススメなのは誠くんシリーズ「僕にも~」&「兄貴が~」と「夏が~」で揺るぎなく、3作ともしょっちゅう読んじゃうぐらい大好きなんですが、こういうの読むのもたまにはいいなと思いました。
満足です。
今更ながら平眞さんの初コミックスを読んでおります。
ひとに歴史あり。
全体的にほわーっとした話が多かったかな。
【in portrait】
好きな人を見つめる背中に恋をする話。
そうなるだろうなあと思いながら読んでいると、そうなります。
【インディゴブルーコンプレックス】
ヤバイくらいに短気なクラスメイトと、地味ないじめられっこ。
きっかけは他のクラスメイトいやがらせといじめ目的でも、相乗効果で…という話。
全体的に背景が白いし、こんな子が近くにいたら声が頭に響いて死にそうとも思いますが、ラストの1コマはとっても印象的でした。
【涙巡る夏】
泣き虫だった自分に幼馴染みがかけてくれた言葉の恩返し。
短いけど、ドラマチックな作品。
【花に想えば】
アラサー独身の花屋と、役者の恋人に贈る花束を買いに来る常連客。
台詞と進行がちょっとぎこちない部分はあるし、花屋さんの感情の起伏に「えー…」ってなるところもあるけど、まあまあ萌えます。
【セクシーなのとキュートなの!】
キレイなオネエ系DKと、野暮ったい乙女系DK。
最後のオチにほっこりします。
【相対性幸福論】
親友同士の遠回りな思い。
相手のしあわせを願えるのは深い愛、願えないのは強い恋。
そんなこじゃれたことを考えてしまう作品でした。
【in portration】
表題作の数年後。
包容力ある年下くん、たまりませんな!
2010年7月〜12年の6月までの作品を集めたもので、並べて読むとやっぱり描き下ろしの萌え度の高さを感じます。
過去作品(2013年発刊)なのに全く古さを感じない
先生の作品、作画の雰囲気が大好きです
この短編集も今と絵が変わっていない(古臭さ皆無)のは
先生のセンスなんだろうなあ…と思います
そして各短編のそれぞれが、短いページ数でものすごく素敵にまとめていらっしゃる
短くても物語が自立している
そしてそれぞれが幸せな未来を描けるのが尊いです
全部の作品全部好きなんですが…花屋さん店主とそこの常連さんのお話が好き
切ない可愛い尊い…H少なくても全然OK!
むしろなくても全然大丈夫←
色んなカップリングがあります。
表題作から順に
・写真部後輩×美術部先輩
・美人だけどキレやすいヤンキーくんと低身長のキタローヘアのオタクくん(クラスメイト)
・短編で高校生幼馴染モノ
・スーツ会社員×花屋のゲイ
・美人オネエだけどガサツ×大柄だけどほんわかキュートでお菓子作りの出来る
・高校生幼馴染モノ
・表題作のその後(これのみエッチ有り)
普段高校生モノを読まないので私的にはこれだけで
かなりおなかいっぱいなります。
見た目やら属性を記号化されたカップリングが好みなので
スーツ会社員×花屋さんが個人的には好きです!
タイトルは「花に想えば」
青年カプですが表紙で受けの花屋・有坂さんをお姫様抱っこしてるのがもうキュンキュンします……!
少女漫画か!笑
会社員・長谷部さんは恋人に贈る花束を買いに有坂さんの花屋にやってくる常連さんです。
色男キャラというか、髪型とスーツが相俟って、スケコマシ風。優男?
なんとも言えませんが、キザな雰囲気ですが恋人の為に素敵な花束を買ったり、喧嘩をして落ち込んでたりする長谷部さん、可愛いです。
そんな長谷部さんに片思いして、喧嘩の動向に一喜一憂している有坂さん。
長谷部さんが有坂さんへの想いに気付くシーンを回想として語ってくれるのですが、そこがちょっとマヌケというかヘタレというか、なんと無く私的に可愛らしい男性だと私は思います。
私服のヘアセットをしてない長谷部さん、カッコいい!
攻め役なのですがむしろ有坂さんの元恋人より、一体どんな人と付き合ってたんだ……と凄く気になります。
全く関係無いですが、某刀ゲーの長谷部さんと同じく、この長谷部さんもセンター分けです。
なんとなく珍しい髪型なので覚えてただけなのですが。
すっきりした読みやすい絵柄だけど表情豊かでキャラがたってるので薄っぺらくなく、満足感のある短編集。
全編両想いなので安心して読める。
かわいくてキラキラした話はさらっとしすぎて萌えないことがあるけど、割と濃いキャラたちが登場するので一人はお気に入りが見つかるはず。
ツボだったのはキレやすい子×根クラなオタク。お互いに短所克服のため付き合うことに。
オタクの子がほんとモブキャラみたいな容姿の上に、オドオトしてるのに意外と口が悪かったりするのですが(笑)、段々かわいく見えてくる不思議。
キレやすい子も意外と素直で、ぐぅっと我慢してるのがかわいい。
オタクっ子に「すなおか!」とつっこまれてたり(笑)。
赤面しながら近付く初々しさに萌えます。
あとは好きだったのは、「セクシーなのとキュートなの!」。
学校で人気者の美人でかっこいいオカマちゃんが、見た目男らしいスイーツ男子に好意を寄せててお菓子作りを習うのですが。
もちろんオカマちゃんが攻めですよね!そうに決まってる。
容姿と中身が逆転のカップル萌えます。
表題作のみ書き下ろしでHあり。表情がエロくて良いです。
なんだか言葉では言い表せないくらいキラキラしているような表題作品でした。
好きな相手への全ての思いを向けて描く絵、その作品ごと絵を書く人を
ファインダー越しに見る後輩、そしてファインダーを通して見ると絵を書く先輩の
気持ちが溢れて見える、いつしかそんな先輩の姿に惹かれ、自分に振り向かせたいと
思うようになる。
青春の1ページみたいにキラキラしているイメージがある作品だと感じます。
キラキラ美形なのにキレやすく直ぐに手が出てしまう凶暴な男に気弱でイジメられる
タイプのような地味な子が告白して付き合う事になる話は、キレやすい男とウジウジして
思った事も言えない二人が付き合い、両極端で正反対の二人が付き合う事で、
大概の相手には腹も立たないし、怖くも無くなるはずだみたいな流れで付き合う話。
凶暴DV男と地味オタ系の二人はどうなるか?みたいなストーリーもリアルでよかった。
花屋さんとそのお客の話も花屋さんの気持ちが切なくて、でも恋する気持ちは時には
人の不幸も願ってしまう事もあるかと共感しちゃう部分もあって、それでもラストは
幸せになれる、ほのぼのした雰囲気のある作品。
他の作品もそれぞれ味わいがあって素敵な作品でした。
いろいろ言葉を並べても、伝えられそうにない。
なんだろうな~何となく物語を見せる手法としてはちょっと前のBLで見ていたようなそんな見せ方と展開。
だけどそれが現在のデジタルな絵で今風に表現されている。
ノスタルジックも感じながら新しさを感じるのです。
そして、登場人物の関係性がその他をそぎ落としているために実にシンプルに見せどころを的確に捉えていて、「なんかコレいい!」に繋がるのです。
どれもこれもホワ~ンっとあったかくってキュンがあって、こんなにシンプルに伝えられるんだ!と目から鱗。
表題
美術部の絵を書いている先輩を被写体にしている写真部員の後輩。
好きな人を描いているその姿に惹かれ、自分もまた好きな人を写して。
勘がいいという後輩のその言葉は外れていたけど後半は当たり☆
ストーリーを書いてしまうのがもったいない。
この気持ちの連鎖が素敵なのです♪
表情にも注目!
【インディゴブルーコンプレックス】
見た目キラキライケメンなのに気が短くてすぐ手が出て怖がられる存在の藍川に、付き合って!と告白してきたのは話ベタで苛めっ子らしい白瀬。
白瀬を使った嫌がらせと悟った藍川は、「付き合おう!」と答えて、不思議なカップルが誕生するのだが・・・
いいな~藍川も白瀬も、この性格がいい!
正反対の二人が、それぞれを認め合って。ラストの笑顔のかわいいこと☆
【花に想えば】
三十路で独身の花屋の元にいつも花を恋人の為に買いに来る俳優。
花屋はこの俳優が好きになっていたのだが、恋人に送ると聞いて嫉妬を感じて花束を渡した日から俳優は来なくなり。。。
この花屋の気持ちの変遷と涙が見せ場。
【セクシーなのとキュートなの!】
自らオネェの見た目もオネェの登場は、かわいいもの好きだが自分でできない。
見た目男らしい大阪は料理が上手く、でもそれを内緒にしている。
この本当は正反対だったらね~な乙男対比が面白い
他にも幼馴染もの、同級生モノなどがあるが、一編切り取りでその瞬間のキラメキを上手く抜き出していて短編として秀逸。
表題の後日談は、本編の流れとはまた違った表現がなされており、ちょっぴり知りたかったその後の二人を想像通りにみせてくれました。
のっけから失礼な言い様ですが、絵のタッチから物語の
展開もかなり軽やかなのだろうな、と要らん見当をつけて
いたのです。
ところがどうして。予想以上に背筋の伸びた切れ味の良い
作品が詰まった一冊でした。
表題作とその続編、更に番外編に至るまでその人物設定の
使い方がとても丁寧ですね。設定から浮かび上がる人物像を
活き活きと動かして作品世界を構築しています。
表題作関連以外の作品は一作を除きいずれも学園ものですが、
その年頃の男の子の心の揺れ動きをさらりと、時には
あからさまに描き出して登場人物に回答を探させようと
しています。神に在らざる作者の手、それが心地好さの
正体なのかも知れません。