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yagisan yuubin
羊先生邮差
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『マッチ売り』続編の『やぎさん郵便』の続き。
表紙は澤ですが、廣瀬×花城と澤×有原の2つのカップルについてのお話です。
本作の私的見所は、一つ目に廣瀬の祖父宅に花城と一緒に出向いて、過去に2人が出会っていた事が分かる所。2人の再会に運命的なものを感じました。
春画が結んだ縁?とでも言いましょうか笑
廣瀬の事を「清」と呼びはじめ、清にはいい笑顔を見せるようになる花城が可愛かったです。
もう一つは花城と廣瀬の関係を良く思わない澤が、仕組んだ企み。
有原と花城を会わせようとしたのか、廣瀬もそこに含まれていたのかが分かりませんでしたが、そこに自分自身も居合せてやろうという澤の底意地の悪さ!←褒めてる
結局有原追いかけていかなきゃならないことになってるし…。
なんやかんやで優しいんだよね、澤。
澤の生い立ちも前半で触れられているのですが、だから女性に優しいのかぁ。
本編ラストの「何でかは分からないけどお前だって事は分かる」っていう花城の言葉が良かったです。素敵でした。
読み直す度に思うのは、どうして『マッチ売り』は『やぎさん郵便』の1巻じゃなかったんだろう?ということ。
『マッチ売り』自体は前後編の2話だけで、そのあとは『やぎさん郵便』なのになあ。
1巻で偶然出会った花城と廣瀬、それに澤と有原。
花城は廣瀬の名前を「昔、聞いた覚えがある」と言い、澤は「最近知った名前と同じ」と思う。
その一方で、廣瀬も花城とどこかで会ったことがあるように感じている。
その辺りが繋がっていく本作。
祖父を通じて、廣瀬の幼い頃の記憶と花城がつながったことで、廣瀬はあらぬ不安を抱えることになります。
恋というのはきれいなだけじゃなくて、嫉妬や独占欲のような黒い感情も生み出すもので、生真面目を絵に描いたような廣瀬が今で言うと「恋人のケータイを盗み見る」ような行為をするほどに、花城への感情が大きくなっているのが感じられます。
花城の方にも変化が現れていて、廣瀬以外の人間に触れられたくないという強い拒否反応が出るように。
どれだけ体の経験があっても、そこに気持ちが伴っていなければ、それは単なる性欲処理でしかないわけで、廣瀬と関係を持ったことで初めて心と体の両方を抱かれて満たされた花城は、言ってみれば今、やっと初恋の真っ最中なのかなあ、と。
恋する2人も楽しいけれど、どんどん暴かれていく秘密も見逃せません。
手紙を人質に有原を好きなようにして面白がっていたはずの澤が、誰の目にも「新しい男に入れ込んでいる」ように見えること。
廣瀬に突っかかっていった澤が誰に嫉妬したのか。
そんな澤の生い立ちと過去の男たち。
澤の策略で花城と有原が対面したことで、廣瀬の相手が男だと有原に突きつけられた現実。
第三者である花城と澤だけが手紙の完成形の在処を知ったこと。
花城が隠したがっていたマッチ売りの正体を、廣瀬が知っていたこと。
暴かれた事実がどう作用していくのか、2巻も見逃せません。
捨てようにも捨てられない、情深い性格に育った澤の生い立ち編。
心が暖まる話は、物悲しい。
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自分の為のメモ。
各章、戦後の昭和の風景・風俗を背景に、戦後復興の活気にあるれる街の日陰で起きていたちょっと悲しい時代の流れの下敷きになってしまった人の人生が描かれています。
露西亜文学、露翻訳は、戦中ならスパイ嫌疑や赤狩りで沢山死者を出したジャンルですから、陰がある。
9話
澤の生い立ちを、宿屋のおかみが語る。澤は、捨て子。 澤の為に、東京に残ってほしいと頼まれる有原。
10話
有原の訳を見た教授が筆跡に気付く。
11話
有原の肌の感触は、舶来品の絹のようだ、という話題で怒る澤。 澤の有原への片思い。
12話
広瀬の祖父と会う花城。 有原に会社へ届け物を頼む澤。
13話
ごろつきから娼婦を庇う澤 会社に着いた有原
14-15話
行き違いで帰社した澤。 上野駅の階段から突き落とされる有原。 上野駅までの道順を聴いた後、有原は出て行ったと聞き、澤は駅に向かう。 有原を助ける澤。突き落としたのは、澤の前の恋人?。
無人の事務所に広瀬が訪問。
16-17-18話の後は、「燐寸売りゼロ話」
「あめふり」
花城が祖父を訪問した日、広瀬が花城を見かけた話。
2CPのうち私は廣瀬×花城が大好きで。
出会ってひょんなことからお互い惹かれて素直に距離を縮めていくのが…萌え〜かわええ〜と何度唸ったことか。
草間先生とヨネダ先生の対談でも(澤が人気あるみたいだけど)廣瀬かかわいい、と仰っていてまさに!となった。
で!花城さん!普段不遜な感じなのに廣瀬の前では甘えたり弱音吐いたり頼ったり…あの美丈夫にそんなんされたら廣瀬でなくてもメロメロでっせw
でも花城さんからしたら、廣瀬ならいけるかも…廣瀬でないとダメ…てのがまた!!
廣瀬も素直に応えようと健気で、花城も廣瀬がかわゆくていちゃいちゃしてくれるから萌え心をくすぐられまくり。
花城さん色っぽいわ服脱がせるの早いわでもすごいことしていた割に下品じゃない筋を通すとこは通すでかっこいい。
有原もエロかわいい。
澤は最初、廣瀬の邪魔をしていたのでやめて!と思ったけど…根は悪い人じゃないし有原へのプロポーズ的な言葉が澤らしい素直じゃない言い回しで笑ってしまったw
◾︎廣瀬(学生)×花城(出版社社長)
◾︎澤(花城の部下)×有原(学生)
有原のお腹すかせた犬みたいな風情が愛くるしいですね。花城は名実ともに猫。
澤みたいな爬虫類系のキャラクター、草間先生の作品では珍しいです。廣瀬のような年下わんこ攻めが多い。
澤は紛れもなくこの作品の主役ですよね。廣瀬より余程心の内が深く描かれている。澤と花城も寝たことあったんだな〜っていうのが個人的には笑えるポイントでした。そして早々に玉砕してると。
番外編「あめふり」の、廣瀬と花城の若かりし頃が萌える。ショタ萌はない人間なのに、廣瀬が可愛い〜
電子書籍(renta)カバー裏有り
今回は澤×有原はさほど進展せず。個人的に有原の行く末が非常に気になっているので少し残念でしたが、恋敵となる花城と有原が出会ってしまったり、廣瀬が自分の祖父と花城の築いてきた関係を詳しく知ったり、今後に向けていろいろと伏線の張られる展開となっていました。廣瀬と有原は今回も出会えず、その過去も明らかにされませんでしたが、今後もこの2人がどんな友人関係だったかは明かされないのでしょうか。とりあえずは、澤と花城の過去が描かれるのが先のようですね。
澤は依然として廣瀬に苛立ちを隠しきれないままです。ただ、その理由は前巻では花城を安易にとられてしまったからだったと思いますが、今回は有原への情から憤っていた部分も大いにあるように見受けられました。有原の気持ちを知らず、知ったところで恐らく応えられもしない廣瀬が、有原の肌の感触について語ることへの不快感や腹立たしさ。激情を露わにする彼に、花城から有原の方にベクトルがかなり傾いてきたか?と、つい期待を膨らませてしまいました。花城と廣瀬に関しては思ったより安定感が強まっていたので、彼らがこのまま別れずに済むのかも見守りたいと思います。
「やぎさん郵便」としては1巻目ですが、「マッチ売り」収録分の続きで第9話からとなっています。
鬼畜・澤が実は女性たちから可愛がられている気配り男だったり。
花城のトンネルでの客である露語の教授が、色んな状況をすっかり知っていて面白がってる食えない奴だったり。
澤が花城にまだ抱いてる複雑な感情だったり。
廣瀬が、自分のおじいさんと花城が元々知り合いと知って色々邪推したり何かを思い出したり。
花城がすっかり素直で可愛い廣瀬の事を大好きになってたり。
…と人間関係の背景的な描写があって、花城と廣瀬の関係が面白くない澤が、わざと有原を花城のオフィスに出向かせて顔合わせさせる…なんてひねくれてるんだ、澤。
でも、澤も花城への屈折した感情はまだありつつも、有原への想いが本格的になり始めた雰囲気。
いろーんな過去、というかつかみどころのない花城。
そんな花城が廣瀬をただ一人の相手と定めて。
複雑な思考回路の男・澤が、可哀想な男・有原にのめり込んでいく。
花城と廣瀬の2人は順当に行くとして、澤はこれからどんな行動をするんだろう?
引き込まれる作品です。
少しずつお話と四人の関係が進んで来ましたね。
花城が廣瀬に一途になって可愛くなりましたね。でも番外編を読むとかなり年上なのかな?廣瀬の祖父との関係は本当に絵の売買だけだったのかな?
そしてトンネルの下の事が廣瀬に知られていて取り乱す花城。廣瀬はなんでも受け止めるようですね。
有原に対抗心を持っているようですが押しとタイミングとチャンスが味方についたのかな。
澤は傲慢に有原を犯し、しかも今の恋人の花城に会うように差し向けます。酷い!せめて手紙返して解放してやって!しかも上野駅で澤絡みの男から突き落とされて、なのに有原の昔の男と誤解して。
でも上野駅へ駆けつけたり助けたり有原に情がわいてるんですね。花城のことも忘れてたし。
有原が薄幸でなんとかしてあげて!でも本人はそう悲観的でないのが救いです。
澤に変化の兆しが!薄皮一枚ずつ剥ぐ程度だけど有原に少し執着したり他の男に嫉妬する様子が出てきました。よしよし。
手を差し伸べて「そうか 帰るぞ」と言ったあたり、なんか澤の優しさが見えた気がしたんだけど気のせいかな?
この二人の先はまだまだ見えません。
廣瀬は安定のワンコぶりなんだけど、自分に自信がなくて花城に好かれる理由が欲しいと思ってる。
理由なんていらないから!
あなたの花城はあなた以外には触られたくないと思うまでに変化しちゃったから!
もともとは欲望を満足させるために男娼をやっていたようなあのビッチな花城が。
シンデレラには笑いました。
はめないと分からない運命の相手(笑)
まだまだ手紙の中身までははっきりしませんが少しずつ全容が見えてきました。
澤さんの生い立ちも語られてました。
でも有原がまだ謎が多いですね。
でも、何となく二つのカップルの輪郭が見えてきた気がします。澤さんがなかなか厄介な性格で、いったいどうしたいの?!と思ってしまう場面もありますが駅まで有原を追いかけていったのでようやく素直になってくれそうでホッとしています。
最後に収録されていた「あめふり」で小さい頃の廣瀬くんが出てきて、お上品な感じで可愛かったですね。
それと、有原の口許のほくろが色っぽいです。