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ひとの感情のスイッチの入りどころなんてわからない。ひとを好きになるスイッチも人それぞれ。
塚本と清水谷の関係と彼らに恋する若者に惹き付けられました。
塚本は閑職に回されたのは清水谷のせいなんですよね?でも清水谷は塚本に一目置いていて意識しまくりで。塚本を懐柔した桐生にもメラメラして。
しかも言葉使いが女言葉?なかなか屈折した想いを抱えていたんですね。
塚本たちは48才、桐生は入社半年。すごい年の差ですね!桐生がんばれ!
春海と清水谷。春海が新人時代に清水谷の部下だったんですね。その後海外に飛ばされ清水谷に近づく事だけを支えにとうとう部長になって本社に返り咲いて。変態さんで作者さんらしいキャラですね。
そして清水谷があっさり春海に落とされたようで。
それぞれ難ありな登場人物がそれぞれ好いてくれる人がいて良かったです。
でりこ先生だから、大いにエロを期待しちゃったんですが、そういうのでは無くて。大いに笑える方でした。笑えるんだけど、もの哀しいっていうのかしら。哀愁漂うおじさまたちをどうぞ笑い飛ばしてやって下さい、といった感じです。「正直さは時に猛毒だと知りたまえ。」とか。日常会話でおよそ使わないであろうかという言い回しや、もって回った遠回りな言い方で、いじいじとくだくだしく、時にはヒステリックに語るおじさまたち。いずれも哀愁漂うくたびれ感を感じ、そこがまたどういうわけか、若者達には色気と感じられるのか、半ば強引に翻弄されていく様子がとっても可笑しみをそそります。オフィスで、電車内で、大学構内で。少しずつ登場人物がリンクしながら綴られていくオムニバス。そういう意味での小気味良さ、オシャレです。ウィットに富んでいると言っても良い。そして、ちょっとみっともない。恋愛スイッチは誰にでも、老いてなお、急に押されることもあって。その鈍臭さを愛おしいと思う作者の温かな目線でもって語られて行きます。どのエピソードもきっと可愛く思えてくると思います。
面白かったです。声あげて笑ってしまいました。
ギャグはギャグでも絵面で笑わせたり、ぶっとびシュール系ではなく、台詞を読んで理詰めな感じで笑わせる類なので(故に文章も多い)、何も考えずに頭を空っぽにして笑いたいというのには向いていないかな。
でもそこが何度読んでも飽きず、読むたびに笑えるところなんだと思います。そして、エロはないのでエロギャグ系でもありません。
常時目にお星さま入りのキラキラ新人×資料室に追いやられたくたびれ偏屈リーマン
電車内で出会った泣き虫オトメン×無気力かつクソ真面目かつヘタレなリーマン
辺境の地からようやく憧れ上司の元へ戻ってこれた部下×オネエ言葉の上司
それぞれ少しずつキャラ同士で繋がっています。オムニバス形式というのかな。
みんな変人ばかりなので、本人たちはいたって大真面目なのに思考回路も、行動もずれてて笑える。
個人的に好きだったのが、電車内で出会った泣き虫オトメン×無気力かつクソ真面目リーマン。
人に興味を抱けず、無気力に過ごしていたリーマンが電車内で見かけるゲイカップルの片割れが気になっていって…というやつで、無気力リーマンがクソ真面目&ヘタレすぎるが故にぐるぐる考えるんだけど、考えすぎるが故に着地した先がずれてて笑えます。
答姐の「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」で教えていただいたのが、こちらの作品です。
こういうギャグ系BLが好きなのでとっても楽しめました。教えてくださり本当にありがとうございました。
この作品は3つのCPに分かれてます。
社内人気ナンバーワンのエリート新人・桐生×閑職にまわされた陰気偏屈男・塚本
エロいシーンがないので、見ようによっては桐生が受けに見えなくもないですが、普段笑わない塚本が可愛い笑顔を見せたあの描写を見て、「やはり貴方が受けか」と思いました。
桐生が塚本に近づくキッカケは、桐生の上司・そして、塚本を閑職に追いやった張本人、清水谷の存在。
清水谷は恋愛的な意味でずっと、塚本を想っていたので、部下を使ってその気持ちを伝えることに。そしたら桐生がまさかの、塚本を好きになり、塚本も桐生を好きになる。
二人とも他の漫画では見ないキャラで、変人で、可愛いです。
海外異動帰りのデキるリーマン・春海×塚本に失恋直後の素直じゃない部長・清水谷
春海は清水谷の元部下です。春海は清水谷が大好きで大好きで仕方なかったけれど、5年前、異動を告げられ泣く泣く海外へ。帰ってきて、塚本と桐生の関係に嫉妬する清水谷の姿を偶々見られ、脅され?食事へ行ったりと、清水谷の本意じゃなくして展開されていくお話ですが、春海の清水谷厨は度を超えてるので、きっと幸せなカップルとなるでしょう…
超恋愛体質のゲイ・中野×空虚感を恋で埋めようとする恋活男子・井上
中野と井上の出会いは、電車の中。中野は当時、上記に出てきたエリート新人・桐生の弟に恋をしている。それは側から見ても一目瞭然で、井上は二人の関係を観察することがいつの間にか日課になってしまう。
そんな時、中野は桐生に失恋。そんな中野に、恋をしてしまう井上。恋を恋の感情と分からず、どうにかして中野を慰めようと声をかける井上から二人の関係は始まる。
偶然が偶然を呼ぶ感じがとても面白いです。
個人的に、井上が恋愛下手で、ツンデレの逆・つまり、ツンツンしたいくせに、頬を赤らめて中野の誘いに乗ってしまう井上が可愛くて好きです。
簡単な見た目紹介
桐生
社内人気ナンバーワンとだけあって、イケメン。目がキラキラしててイケメン。兎に角イケメン。
塚本
何処にでもいるようなおっさん。偏屈な性格のせいか、眉にシワが多め。滅多に笑わないので、笑った顔が超絶可愛い。
春海
一言で言うと残念なイケメン。顔はイケメンだけど、桐生より年は上なので、目元にシワがあったり…そしてお酒に弱い。そして生活力がない。更にストーカー気質あり。
清水谷
塚本と同期なので同じくらい老けてる。怖い印象も受けるらしいが、面倒見が良く家庭的で割烹着姿がとっても似合う。春海と並ぶからか、背が低い印象。
中野
髪の毛がチリチリパーマ。井上曰く「○毛」井上曰く「陰○がうつるので近づくな」打たれやすい性格だが、切り替わりが早い。井上が恋活で使った・春海が酔っ払った、居酒屋でバイトをしている。
井上
メガネリーマン。塚本・清水谷に比べ、老けてない。だが、大学生の中野に比べたら明らかな年上。恋愛下手な井上の可愛さに注目。
桐生(弟)
兎に角顔が可愛い。口調がきつく、サバサバした性格。中野の同級。
でりこ先生の世界が展開されていて、エロがなくても満足できます。思わず笑っちゃうシーンも多く、だからといってラブラブシーンが少ないわけでもない。濃厚なエロシーンを見飽きてさっぱり系を食したいと思われてる方にとてもオススメです。
エロまんを先に読んでいたので、え?と思っていたところがフラッシュバックし、あー!となった。
皆あの居酒屋行くのねww
そういう繋がりが気付くと面白いです、台詞とか。
それにしても初めて読んだ作品の影響もあってか、でりこさんでえろがない…!という驚き。長い台詞はでりこ節らしい。読むのは少し大変(笑)
でも、登場人物たちは繋がり含め人間らしいというか、だめっぷりが惜しげなく描かれていて愛しく思えそう。
○毛くんには笑いました、色々な意味で。
しかさえろは言わずもがなお上手なでりこさんなので、愛しいだけに見れたらよかったな〜という気も。
そこがちょっと惜しかったでしょうか。
もう少し彼らを追いたいです(*^^*)
最初はまったく気付きませんでしたが……
表紙の右側の人の目がキラキラ、キラ男☆ですね(笑)
そしてっ!
左側の人……!ちょっとだけ、リヴァイ兵長に見えるw
陰毛の人……頭が陰毛みたいだって思いそうでも思っちゃいけない!
しかも、陰毛がうつる……とかあるのか?
なんか、照れ隠しなんだろうけど、めっちゃ面白い発想だよ!
井上さん!陰毛がお好きなんですね(笑)
シュールで面白いんですけどエロもあんまりなくて普通でした。
彩景でりこ先生、初読みです。
機会があれば違う作品も読もうかなぐらいですね。
評価とは関係ないですが……
この本、うちの犬に噛まれました(T-T)
穴はかろうじて開いてないですが、歯形が~(~O~;)
■【第1話 桐生と塚本】
営業でも人気のある若者・桐生としなびたオッサン塚本の組み合わせ。
最近は年下攻めいオッサン受けは珍しくなくなりましたがやっぱこういう組み合わせはよっぽど好きじゃないと描かないですよねぇてか安全パイを狙うなら避ける内容だからこそ描いて下さってありがとぅーす!と思いながら読んでしまいました。
年下攻めの純情と年上の余裕があったりなかったりな具合がいいんじゃないか!!となればがっつりイケるお話なんだと思います。
桐本は上司が送った調査員(?)だったのですが、ミイラ取りがミイラになったというか。
上司の思惑ははずれ、桐本と塚本のひょうたんからコマらぶになってしまったのでした♡
■【第2~4話 中野と井上】
どのお話も好きでしたが、やっぱり重い愛タイプ好きなので、このお話割と好きだったのですよ。
中野は重いタイプの恋愛をする人間で、そして井上は恋愛初心者なウブなタイプ。
中野がリードする形で話しは進みます。
井上のテレ顔は可愛いですな!ツンデレというかテレテレだな!
そういえば井上がデートに着ていく服を考えすぎて汚いスウェットで行ったのは???でした。
すいません、ここのギャグはナゾ過ぎて個人的には笑えんかったです(汗)
井上って綺麗なお顔立ちなのになんて残念な中身なんだろうねw
まぁそこが可愛いんですけどw
中野は誠実なタイプでいい攻めキャラだと思いました。
描き下ろしではネバーランドな二人がHをするぞー!とホテルに行っちゃうお話でした。
やっぱ中野と井上のカップリング好きだなぁ。
■【第5話 春海部長と清水谷部長】
1話の桐生を塚本の元に送り込んだ張本人・清水谷部長登場。
清水谷部長は表では塚本と犬猿の仲と見せかけているが実は塚本に長年横恋慕していたのであった。
しかしそんな清水谷部長に押せ押せアタックの春海部長。
やがてほだされた清水谷部長はなんだか可愛い人になっちゃってました。
激しいおっさんが可愛い人になってしまう素敵なお話しでしたw
そして描きおろしは春海部長んが可愛い人やったったい!
月刊誌等を読む時、読みたい作品から読むため、全てを読まずして次の号が発売になる・・これは
よくあることなのですが
この作品、1回しか読んだ記憶がない・・でもとても読みたかった作品です
前置き長くてすみません
雑誌はかさむので、資源ごみにすぐ出してしまうため読み返しがない感じです
タイトル覚えていなかったのですが、書店でやっと巡り合えました
おじさま同士しのは、苦手なのでスルーですが
中野くんと井上さんの話大好きです。
井上さんのメールの文章みちみちびっちりと、顔文字・・・
打っているところを想像しても
送信ボタンを押すところを想像しても
とても切なくなった・・
もはや、母親の心境です。
うちのダメな子大丈夫かしら?に近い・・・
でも、メガネは一体どうするのかは気になりました
中野くん。井上さんをよろしく。
作家買いです。
この作家さんのねちねちとしたエロスとか方言ものとかが好きなのですが、
また新しい分野を開拓されたようですね!
推理漫画かよ!とツッコミを入れたくなるほどセリフが多くて
若干疲れました…(´∀`;)
エロは少なめ。
好み分かれる作品だと思います。
個性豊かなリーマンたちの恋のお話。
長所もあれば短所もあるのが人間だもの。誰からも好かれるキャラは皆無です。
でも、だれもが1つは持っている歪みというのも、個性ですからね。
なにが誰の恋愛スイッチになるのかはわからない、というテーマをよくあらわしたオムニバスになってます。
ただ、理屈っぽさや理詰めなどの堅苦しいキャラが苦手な人は
読むのが面倒くさいかもしれません…。
恋愛感情を全部言葉で表現しいようとしているかのような
言葉の応酬があります。
それが面白いんですけどねw(*´艸`*)
絶妙なタイミングで飛び込んでくるギャグシーンなどもあって、思わず噴出してしまったりもします。笑
ただ、お馬鹿なラブコメを気軽に読む感覚で手に取るのは危険です!
セリフが多いことを覚悟の上で、読み進めてください。
《個人的 好感度》
★★★★・ :ストーリー
★・・・・ :エロス
★★★★・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★★★・・ :構成
魅力的なサラリーマン、おっさんがたくさん登場。リーマン好きにはうれしい一品。
ただし、ところごころに挟まれたギャグ(っぽい遊びっぽいコマ)により、気持ちよく読みすすめていたストーリーにブレーキをかけられてしまうところが読んでいて私は気になってしまいました。
ストーリーにぐんぐん引き込まれているところで「小休止的コマ」挿入で、感情移入していた思考が、現実に引き戻されるような感じです。
その1点が気になってしまって、作品に入り込んで読むことができなかったのが残念です。