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oujisama to haiiro no hibi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
首を長くして待っていました♪ヒコさんのAria掲載漫画。
1巻で描かれた少女漫画の典型のような主人公である敦子の貧乏・いじめ・存在意義
そして何もかも持っているのに、本当の自分が欲しくて出奔する金持ちの息子至。
至の身代わりとなり、男装した敦子を支える至の親友であり腹違いの兄弟でもある遼と、至を心から大好きなワンコの信也。
彼等の物語は、この2巻では至の話も入ってきたことにより、二つの生きざまが、また心をつかんで痛くするのです!
王道であるだけに、一見平凡になってしまいそうな、ウソ臭いベタコテになってしまいそうな展開が、ヒコさんの素朴な筆遣いとタッチと、時折見せるユーモアと、そして何よりまっすぐな主人公達によって、それはそれは魅力的に見せるのです。
至の身代わりとして、遼が付きっきりで敦子を指導しているのですが、そこで学ぶ上流階級の姿。
今回はパーティーに出ることになり、ダンスのレッスンを根気強く付けてくれる遼に敦子が何らかの気持ちを!?
そして、その会場で登場した安西の息子が!?
どんなに立ち居振る舞いを至に似せても、心は似せられないということか?
彼女の望みは一体何なのだろう?
そして今回は2/3程が至の話になっていました。
1巻の折に、ともすればBLの主人公に?という見方をしていたのですが、そんな単純なものではなかったようです。
彼は性同一障害ではないと思うのですが、女装をすることで、一体何を求めているのだろう?
名家の重圧から逃れるため、自分でない人間になりたくなくてその究極が女装?
それとも、彼が厳しく生きなくてならない宿命に殺さなくてはならない、優しいという思いやりの感情を表わすのに必要なのが女装なんだろうか?
夜の街で彼は女装をして、男性が自分にときめくのが楽しいと思う心。
客に「心は女の子だもん」と言うそれは本音なんだろうか?
彼が女装に至る経緯も振り返られています。
そして、信也との出会いも。
信也は至を大好きで、自ら下僕というほどに彼を好きです。
夜の街で彼を見つけるのですが、この先一体?
きっといつまでもこのままではいられるはずはなく、彼等は自分をもう一度見つめ直して向き合わなくちゃいけません。
しかし、敦子にはピンチが!至には・・・?
読み終わった後に、とてもとても胸がバクバクして痛くなりました!(思わず心筋梗塞か?と疑うほどにww)
身代わり、女装、男装、という他に ”男の子であること” ”女の子であること” そんな性差がつきまとったお話でもあるのではないだろうか?と。。。
この先も見逃せません!!
山中ヒコさんの作品は、単純にBLと括りきれないような作品が多いですが、この作品もやはり、BL寄りになりそうな要素はありつつも、やっぱり非BLなのかな。
この巻では、至の物語が半分ほどを占めています。
家出した至はオカマバーに押しかけで転がり込み、お店のジジイ達じゃなかった、ババァ達と暮らしています。
女装してお店に出て、サラリーマンを手玉にとったりと、それなりに思い通りの楽しい日々を過ごしているつもりですが、、、。
ある日、とうとう至は信也に見つけられてしまいます、信也はどんな至でも好きだと、いつでも至の下僕だと言いつのるのですが、至は、、、。
ここまで来たら、この二人でBL展開にそのままなっちゃいそうな物ですが、果たして至はどんな答えを出すのでしょう。
このまま単純に、「おれも好き!」とかいってBL的エチに雪崩れ込んだりはしなそうです。
この作品のメインの主人公は、なんと言っても女の子の敦子だし、やっぱり非BL作品ではあるのですが、BL目線でのドキドキや萌えどころから、BLサイドからも見逃せない作品でしょう。
BLじゃないので『萌え』の感覚は味わうことはないんですが、やっぱり面白いです。
今回は至のお話です。
表紙、最初に『敦子かな?』って思ったんですが、至ですかね…?
私、ヒコ先生の表紙が好きなのですが(繊細で綺麗…)このシリーズの表紙も大好きです。うっとりする。
一巻が敦子のお話ならば、二巻は至にスポットを当てられてお話が進んでいきます。
一巻で影が薄かった至。至が消えたから話が始まったのに、至がどんな奴なのか、人から語られる至しか分からなくて、『至…このまま出て来ずに終わったりして』とか思っていたら、ちゃんと出てきました。
そらそうだ。
至の子供時代、そして至が失踪してからの生活、う~ん…どうやって終わるのかな。今から気になります。
敦子も優しくされて大切にされてきた過去ではないけど、至も本当の意味で大切にされてきた訳ではないのかな。本当に似てるのかもしれない。
マダムの言葉がギシギシしました。そうだよなぁって思う。
このシリーズは、言葉一つ一つが凄く沁みます。お話も面白いんだけど、言葉が読みたくて読んでる部分もあると思う。
う~ん、本当にどうなっちゃうんだろう。