この恋は 天国でのみ 許される

友人が勇者

yuujin ga yuusha

友人が勇者
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神27
  • 萌×229
  • 萌19
  • 中立9
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
24
得点
317
評価数
89
平均
3.7 / 5
神率
30.3%
著者
チョコドーナツ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784893937438

あらすじ

100万人が泣いた!人気WEBコミックが単行本化!

勇者様が恋をしているのは、天国にいる羊飼いA。勇者様はHPがゼロになると、天国で暮らす友人に会いに行けます。しかし、世界が平和になれば二人は・・・。
復活の呪文が唱えられる瞬間までは、恋する一人の男でも良いですか?

(出版社より)
著者:チョコドーナツ

表題作友人が勇者

RPGの勇者、19歳
天国の羊飼い、20歳

その他の収録作品

  • STAGE1:天国の2人
  • STAGE2:勇者の悩み
  • STAGE3:羊飼いの答え
  • STAGE4:ラスボス-前編-
  • STAGE5:ラスボス-後編-
  • STAGE6:エンディング
  • SPESIAL STAGE:4コマ編
  • EXTRA STAGE:友人が羊飼い
  • EXTRA STAGE:いつか見る夢

レビュー投稿数24

甘々評価と笑わば笑え

薦められてまず原典(WEBマンガ)を読み、
そして首根っこを掴まれて本になったものを
一読して見事に絡めとられてしまいました。

役割や立場はこの浮世でも恋愛の制限に
なるものです。
ただ、浮世の壁の場合は当人達の頑張りで
結構何とかなってしまったりする場合も
あります。
しかして、この作品世界でのしがらみはと
言えば…。
理想として造られた世界が素顔の恋の障壁として
終始横たわり、予定調和の中に生じた
僅かな隙間からでしか互いに想いを
やり取りできない。
一見すればそれは幸福を装った不幸なのかも
知れません。

しかし、敢えて言います。
それほど深い一瞬だからこそ満たされるのだと。
予定調和の中に覗く素顔だから、情は深くなったのだと。

5

ゲーム、クリア

帯に書いてあるキャッチフレーズを見て、思わず手に取ってしまった小説や漫画って多くないですか?
「〇〇人が涙した」とか、「人を好きになるってこういうこと」とか……。思わせぶりな文句だし、どこかで聞いた覚えのあるフレーズだぞ、と感じても、ついつい手が伸びちゃうことって、ありませんか?

私も結構そのタイプなんですけど、当たり外れもそりゃあ、ありますよね。
これがミステリー小説だと、「あなたはこの謎が解けるか!?」「最後の最後でどんでん返し」「予測不可能」……なんて言葉につられて読んでみても、そこまでストーリー凝ってないぞ、とか、いや予測はついたし、とか、読了後の気持ちが味気ないものになったりして、作品の価値が自分の中で急降下、なんてこともあるかも。

とはいえ、その作品を端的に表しているのがキャッチフレーズなわけですから、いざ購入するぞ!というときには参考にもしますよね。
私がこの「友人が勇者」を購入したきっかけも、「この恋は、天国でのみ許される」、このフレーズにうっかりやられてしまったからです。
WEB連載を知らなかったものですから、100万人が泣いた、との文句はスルーでしたね。あまり信用してないので(笑)。

内容としては、RPGと呼ばれる世界で勇者として生きる青年と、その世界の天国で生きる(この表現は少しへんですが)青年とのもどかしい恋のお話です。
漫画のタッチとしては雑かな、とか、わちゃわちゃいる羊が完全に小学生の落書きレベルだとか、かなり失礼なことばかり考えながら読み進めていたんですけど……途中で、おや?となりまして。
これはもしかしたらヤバいかなーと思っていたら、案の定、ほろりときてしまいました。
これまでプレイしてきたRPGで、何度も主人公をコンティニューさせたこととか、憎めない敵キャラをこれでもかと痛めつけたこととか、一気に蘇ってきたりもして、慌ててDSのスイッチを入れて育ててきたpkmnたちの安否(大げさ)を確認しちゃったりとかして……。

ただの死ネタではなかった分、余計に感情移入できちゃったんですね。勇者として魔王を打ち倒すまで何度でも生き返ることのできる主人公が、そのことを自覚しつつも旅を続けるしかない状況にも泣けました。余談ですが、勇者と魔王の絡みは結構好きです。どこにでもいますよね、憎めないボスキャラ。そんなかんじです。なんできみはそんなに人間くさいんだと。さびしがりなとこもツボでした。くっそかわいいな!

個人的には見開きページの「この世界が あなたの天国」のとこでだばーっときました。
なんだこれ。かなしいのか、やさしいのか、よくわからない後味の残る作品だったと思います。もちろん、良い意味で、ですよ。帯のフレーズの意味が、最後まで読んでやっと心にしっかりとはまったというか、そんなかんじです。

相手を想うだけでお互いが幸せになれるのなら、こんなにむずかしいことはないだろう。
そう実感させられるお話でした。
一時期、書店で大量に並んでいるのを見て、購入することを迷った時期もありましたが、やっぱり手に取ってよかったです。ただ、一度読んでしまうと、pkmnの例のあのコと物語の中に登場するヌライムとがかぶること間違いなしです……レベル上げのためとはいえ……ひどいことしちゃったなあ……と……。

5

送り出す方の待っている長さ


先程読了し、書いていますが余韻が…。
新刊当時は表紙があまりにも儚げで切なさ全開で、怖くて手を出せず仕舞いだったのを思い出しましたが、読み途中は「あれ、もしかすると泣かないんじゃないかな…?」と思ったりも。

まぁ帯の煽りもあるしと思っていたのに、最後見開きの一文にはやられました。元々こういう類に弱いのも自覚済みですが…号泣です。
二度読み返し、二度とも一文で。

お風呂上がりに読んでしまって、化粧水等、鼻かみで全て落ちたと思います。ああ…(笑)

ただ「切ない」「優しい」「泣ける」だけではなく、こういった題材を想いやりで包みながら描かれた作者さんと作品を評価させていただきたいです。そこまで繋げてくださった例の編集さんにも感謝を。

RPGをやる度思い出しそう…!

「ありがとう」の積み重なる作品。
「ありがとう」が相手の幸せを願う作品。

大切な一文は、作品の中で彼の想いとして遺され続けてほしいです。

素敵な作品を、ありがとうございました。

4

ほのぼの

友人が勇者っていう題名にひかれ、絵柄もキレイで結構好みだったので友人から
貰いました(笑)

ゲームのRPGの主人公と天国にいる羊飼いのお話でした。
両思いって良いですね^^勇者さんスピード上がるの早すぎっw
私的には羊使いさんの方が好みでした。
え?お前の好みはきいてねぇって?それは、失礼しましたw
魔王が結構かっこ良かったです。ツンデレ500はなんか良いですよね^^//
早く勇者にこっち(天国)に来て欲しいようなもっとゆっくり来てほしいような、
複雑な気分になりますよねw

勇者が天国にいって二人でずっと幸せにくらすハッピーエンドが良いですね

3

読むたびに痛むココロ

…何度も何度も読みました。
何度も、何度も。…
本当に、この作品は買ってよかった。
こんな素晴らしい作品とはなかなか出逢えません。
最近、初コミックス!ドキドキ。という作者さんの作品に
手を出して大やけどを負ったので、
正直あまり期待せず、表紙と評価だけ見て買いました。
そうしたら…うん、これはやばいですね…。
どきどききゅんきゅんきゅんが止まらないうえ、
泣ける泣ける。ぼろぼろぼろぼろです。
言葉に出来ないので、とにかく『買ってみよ!』です。
終わりのない感じが、読者それぞれに今後の彼らを想像させて、
読者それぞれに結末を委ねてくれる。
いつの日か、カイと勇者さんが幸せになれればいいなぁ。
【物語のところどころにある四コマ漫画も可愛いですね♪】
私はこの作品を周りの人に布教して行こうと思います。←

3

優しいのに寂しい

大好きな作品です。
勇者と天国にいる羊飼いとの恋。
彼らの逢瀬は、勇者が死んで復活するまでのひと時だけ。

そしてそれも期限付き。勇者のパーティーが魔王を倒してしまえば、天国にくることはできなくなってしまう。
こんなに切ない恋はないなと思いました。
でも作中はそんな寂しさを忘れるくらいに優しくて、2人が終始幸せそうでした。

物語を彩る細やかな要素も魅力的。
羊飼いの飼っているひつじは、もふもふで可愛い。
勇者が戦うモンスターたちも、個性があってRPGの楽しさが蘇ってきます。

魔王を倒した後の、2人のしばしの別れは本当につらかったです。わかっていても切ない。待つ方も辛いですが、待たせる方も気持ちは同じはず。

死別でも悲恋でもないハッピーエンド。
けれど優しい物語の中に、寂しさと切なさを強く感じた不思議な感覚になります。

1

かわいくて優しくて悲しい話

絵柄も雰囲気もストーリーもだいすきだからいっぱい読みたいのにラストが悲しくてあんまり読めない話です。
ハピエン厨なので…(ノω・、)
最初に読んだときはあまりに泣きすぎて一気に最後まで読めませんでした。

RPGゲームの勇者様と、名前もなかった羊飼いのカイくんのお話。
勇者様のHPが尽きて仲間の復活魔法で生き返るまでの僅かなひとときに天国で逢瀬を重ね、心通わせてお互い大好きになっていくのが最高にかわいくてキュンとします。

ゲームクリアまで何度も復活できる勇者様と反対に村人A的なカイくんは死んでしまったらもうそれっきり。
しかも魔王を倒して平和な世界になったらもう死ぬこともないので天国と地上で離れ離れに…。

カイくんのいろんな感情を飲み込んだ「ありがとう」は、とっても優しくて悲しい愛の言葉でした。

鬱とか闇深いわけではないと思いますが、思い出しても涙が出てくるぐらいわたしの中ではかなり深いところに刺さったような作品でした。

お話の最後にいつか勇者様が命を生ききったそのときには、今度こそ本当にカイくんのもとに行けるんだな…
って思えるような描写があってうれしかったです。

次に会えたときは今度こそ離れ離れになることなく2人一緒に寄り添っていられますように。
ゆっくりゆっくりだけど…
はやくそんな日が来ますようにと願わずにいられません。

1

羊たちが見てる

オリジナルBL漫画サイト「ドーナツタウン」に掲載されたウェブ漫画の単行本化です。
http://dntown.x.fc2.com/
サイトですでに漫画は読んでいたのですが、サイト掲載のものをすべて描きなおし、かつコミックスのみの描き下ろし(約30ページ)もあるとのことで、購入しました!
ちなみに現在(2012年4月末時点)でも、サイトでは本編を全て読むことができます。
気になった方はぜひサイトをチェックしてみてください。
本編の内容自体はサイト掲載のものも単行本化したものも同じですが、描きなおされただけあって、コマ割りとか微妙に違いますので、読み比べてみるのも面白いのではないかと…。
冒頭の3ページは単行本ではカラーになっています。

RPG風な世界観ですが、ゲームタイトルをあげるとドラクエ風味です。(と、サイトにも記載されてました)
なので、『勇者のすばやさが50あがった!』とか「コマンド選択『がんがんいこうぜ』」などちょっとしたドラクエネタが、勇者の心情にあわせてちょこちょこ使われていたのが面白かったです。
天国にいるカイとは勇者は「死ななければ」会う事が出来ません。
魔王を倒し、世界を救う(ゲームクリアする)という使命がある勇者は何度死んでも、何度でも蘇生してしまうため、会えたと思ってもすぐ離れ離れになってしまいます。
このあたり、RPGゲームをプレイしていた時は特に考えていなかった、RPGならではのお約束の設定が、上手に生かされていたと思います。
会いたくてもなかなか会えない、会いたいけど会えない方がいい。
そんなジレンマを抱えつつ、友人同士からちょっとずつ気持ちを縮めて行く展開がよかったです。

単行本描き下ろし部分では、そんな2人の距離が近づいて行くエピソードと、本編後のカイ視点の切ないけどほっこりするエピソードが読めたので、買ってよかったなと思いました。
恋愛的には切ないラストなのですが、読み終わったあとにあったかい気持ちになれるBL漫画です。
ちなみにHシーンはほんのすこーしだけあります。
キスシーンがとっても甘酸っぱかったです。(特に単行本描き下ろし分)
羊になって、そっと見守りたいような初々しいカップルでした。

9

勇敢な勇者も恋には臆病w

何気にゲームしているRPGの中の敵を倒す勇者様も、HPをなくして死んでしまったらその都度天国に行ってたんだな~♪
そんな、ユニークな発想の元、
天国にいる羊飼いと友情を温め、そしてそれが恋になる勇者さまのお話は、とっても楽しいなんだけど、とってもあったかくて、そしてとっても切なくて、
思わずホロっとさせられちゃいます(涙)

勇者がHPを失って天国に行った時であった羊飼いのカイ。
勇者は彼の前では、戦いの事も何も考えず、何も負わず、素のままをさらけ出すことができて、そして癒される。
それはいつしか恋心になっていくのです。
HP失くすたびにカイの元を訪れる勇者だけど、レベルが上がるとだんだんエンディング(ゲームクリア)が待っているわけで、勇者にはカイと会えなくなる日が近づいてくる。

ええー!?そんな設定読んでしまったら、これからRPGでクリアできなくなるじゃないかーーー(涙、、、)
と、思えるほどに、彼等の純粋な姿、そしてカイの知ってしまった寂しさと、勇者のあらがえぬ宿命に、心うたれてしまったのでした。

基本は楽しいコミカルな展開です。
勇者がその勇者であるゆえの設定が実は恥ずかしいとか、本音を漏らしたりしています。
しかし、そのRPG設定のように、勇者は勇者らしく、心やさしく、仲間を想い、敵でさえも仲間があるのだとわかっており、、、
ならどうして戦わねばならないかと言うと、それはゲームの設定だからなのです。。。
このお約束をはずさないからこそ、この切ない恋が誕生するのですよね。
ラストのエンディング、ついにラスボスと対峙する時の勇者の選択。
その手があったか♪でしたw

カイは二次元だったのか、三次元だったのか、天国ではそれすらもきっと同じな天国なんでしょうか?
とっても夢と愛があふれるいいお話。
設定をひんまげてなくてちゃんと周到してるからこその良さが出ていました。
そしてまさか、こんなに切ないなんて(涙)
これからこんな妄想したらゲームできないよーーー!
なほどに、結構好きな作品でした。
帯の100万人が泣いたはおおげさかもしれないけれど、ちょっとウルっときちゃいます!

8

私も同じ言葉を贈ろうと思う

初読み作家さんです。
前評判やあらすじは全く読まずに読みました。
webのHPで発表された作品を描き直して描き下ろしを加えた作品だそうです。
絵柄はとってもほのぼのした感じでフワフワした優しさを感じます。羊が沢山登場するのですが、それだけでも癒されますね。
ファンタジーのお話で、主な舞台は天国。そこにはもちろん死んだ人しかいないわけです。
主人公の攻め様はRPGのキャラの一人、勇者なのですが、ゲームオーバーする度にこの天国にやってきて、そこにいる羊飼いの友人を訪ねています。
色々な使命を背負った勇者がこの羊飼いの青年と会うことによって心を癒され、人としての優しさを温かさを知っていくといういいお話。
なんですが…恋愛モノとしてはとても切ない。
私がこの作品を読んだ時、丁度大切な友人との別れを間近に控えていて、本編のラストシーンの羊飼いの言葉に心震えました。
羊飼いが心の中では思っている通り、伝えたい事は沢山あるんだけど、やっぱりこの一言に尽きるんだろうな…と。
切ないけれど心も温まるいい作品だと思います。

4

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