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実写映画化で話題沸騰! 二人の出会いを圭視点で描いた必見の一冊!
このシリーズの根本、出発点ともいうべき外伝です。圭と悠季の音楽とフジミへの思いが分かります。私は再読時には、まずこちらを読んでから『寒冷前線~』を読むことにしています。
《出版社あらすじ》
自身の才能と進むべき道に憂えていた天才指揮者・桐ノ院圭は、川べりで偶然耳にした理想のバイオリンの音色に恋をする。その音色の持ち主を探し求めて、ちっぽけな市民オケ「富士見市民交響楽団」(通称フジミ)に辿り着いた圭は、そこで生涯のパートナーとなる無名のバイオリニスト・守村悠季と運命的に出会い―。悠季と圭、二人の出会いを圭の視点で描いた表題作の他、圭と出会うまでの悠季の青春時代を描いた書き下ろし「夢見るバイオリン」も収録。
収録作
・天国の門 (初出・単行本『クラシカル・ロンド』)
・夢見るバイオリン
「天国の門」は、圭視点による「寒冷前線コンダクター」で、2人の出会いが書かれています。タンホイザー事件より少し前、圭が帰国の途につくところから話が始まっています。別れ際の恋人に「約束を破らないために約束は残さない」と言う冷めた男である桐ノ院圭が、悠季のバイオリンの音に心惹かれ、初対面で恋に落ち、その想いが揺るぎない愛情へと変化していく過程が詳細に書かれています。しかも面白エピソードが天こ盛りで、本当の恋を知らなかった完全無欠なモテ男の悲哀に満ちた笑い話ともなっていて楽しいです。なお、M響アシスタント指揮者に就任する経緯やそこでの状況なども分かりますし、圭のお祖父様と伊沢さんのことも分かります。
「夢見るバイオリン」は圭に出会う前の悠季サイドの話です。「天国の門」に比べると頁数が凄く少ないですが読む価値は十分にあります。音大を卒業してからの悠季のことがメインで話が進んでいくので、オケのオーディション当日に吐血して病院に搬送された時のことが分かります。また、大学受験前の母親との会話、大学生活の様子、フジミ入団のことや川島さんとの出会いなどにも触れられています。これらの出来事を通して、悠季のバイオリンに対する思いというものがヒシヒシと伝わってきます。そして悠季にとってフジミがどのような存在であるかも分かります。最後の最後で、悠季には圭の呼ぶ声が聞こえていたことが分かって何だか嬉しくなりました。
富士見シリーズが映画化!
というわけで、映画になる原作部分「寒冷前線コンダクター」と対になる、圭と悠季の出会いを圭サイドから描いた「天国の門」が文庫化。
旧版でも多分読んでいるはずだけど、今の本編の二人を知った状態で、こうやって改めて読むと、圭がまだまだ若くて、初めてであった本当の恋に対してオタオタするただの子供だったのだなあって思う。
そして、それより更に若い、圭に出会う前の悠季の話が同時収録。
こんな悠季が、よもやあそこまで成長できるとは!
って感慨しきり。
とりあえず、「萌」ですが、評価できない・・・。
映画化前ということで、外伝であり、
回想ストーリーであったとこは分かってました。
進行がないことも、再収録なので、再発見はないことも分かってました。
それでも、10年以上フジミストである私としては、
買わざるを得ない作品であります(><)
ただ、ただ、
本編では、「どうなるんじゃ~~~~!!」という
佳境であるため、「本編を読ましてください」という
切実な思いでいっぱいです。
ちなみに、内容は、
圭の悠季に会うまでの回想(再収録)と、悠季の回想です。
ああ、何よりも早く、本編が出ることを祈ります。