昭和元禄落語心中(2)

昭和元禄落語心中(2)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
35
評価数
9
平均
4 / 5
神率
44.4%
著者
雲田はるこ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ITANコミックス
シリーズ
昭和元禄落語心中
発売日
価格
¥562(税抜)  
ISBN
9784063805543

あらすじ

惚れ抜く八雲師匠の芸だが、オイラにゃできねぇ、気づき始めたこの与太郎。
小夏の父ちゃん・亡き助六のすげぇ落語に取りつかれ、迎えた師匠の独演会、やっちゃいけねぇヘマをした。破門と言われた与太郎と、与太をかばう小夏の二人に、師匠が語る約束の噺たぁ……!? 
与太郎放浪篇から八雲と助六篇へ。
「長ぇ夜になりそうだ――」

(出版社より)

表題作昭和元禄落語心中(2)

その他の収録作品

  • 創作漫画噺 鹿芝居らくごしんじゅう 貧乏神の巻

レビュー投稿数3

根っこになる大事な巻

菊比古にとっての助六。
菊比古にとっての落語。
菊比古とみよ吉。

この先のお話の根っことなる大事な部分が描かれている巻ですね。

雲田先生が描かれるキャラはみんな人間味があって愛おしく、表情がくるくる変わっていちいちかわいい。

それがよく表れていたのが、助六の長回しの高座でした。
助六がネタの中の人物の演じ分けが上手いのと同時に、雲田先生の表情の描き分けがすばらしい。

正直噺についてはよくわからないのですが、落語をしているキャラ、それを楽しむ人たち皆がいきいき描かれているのを見ているだけでワクワクします。

あとがきで書かれている落語の良さ
"いつもの面々が「あーあ またやってるよ」と呆れながら聞いて笑うのがバカみたいに楽しいです"
"四季折々の情景を目に浮かべたり、食べ物っていいな。としみじみ感じたり、江戸っ子ってなんて可愛いのともえてみたり〜"
これはまさに雲田先生が描かれたいこと、雲田先生の作品世界だなと感じます。

1巻の与太郎が落語の良さを語るセリフでも同じことを思いました。
雲田先生が落語の世界を描かれた理由がよくわかります。
そのすばらしさを噛み締めて読み進めます。

0

続きが気になる。

2巻では師匠と六助の子ども時代の話に入ります。

師匠に付けられたあだ名の通り与太郎がチャラ男で、う~ん…?と思ったのですが、与太郎と六助のキャラが被る。六助も凄いチャラ男だし。

弟子は取らない主義の八雲師匠が与太郎を弟子にしたのは、与太郎が捨て身で弟子入りを希望したからだけではなく、与太郎が憎めないやつだからというだけでもなく、六助と似ていたからじゃないかな。

これは与太郎を介して透けて見える六助と、その六助と八雲師匠との関係が描かれるお話なんじゃないかと思ったわけですが、どうなんでしょうか。やっぱりBLのかほりが。。。

2巻では与太郎はとんでもない失敗をしでかして破門を言い渡されますが、これもどうなるのか。

みよ吉と師匠、六助の関係はどうなるのか。

続きが気になります。




2

八雲・助六編

第1巻で前座として高座に上がれるようになった与太郎、落語を知るにつけ、自分の目指す、自分の落語は何かを考えるようになります。
そして、助六の落語に入れ込むあまり、八雲師匠の大事な独演会でとんでもないへまをやらかし、、
与太郎編は冒頭のこの1編、後は八雲が語る自分と助六の入門時からの話。
子ども時代の八雲・坊と、助六の信さん。
前座になってからの、菊比古、初太郎。
菊比古自身もまだ気付いていない、初太に向ける想い。
作品中には何も語られていないのに、絵の中にかいま見える菊比古の目線、表情から、何かが溢れ出て、、、!

非BL作品だけど、今のところ何一つBL的な物は出ていないはずなのに、この半端ないエロさ。

この時点ではみよ吉は菊比古に迫っていますが、後にみよ吉が助六の子を産む訳で、そのいきさつがますます楽しみ。

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