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yuuutsu na asa
忧郁的早晨 3
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
3巻です。
怒涛の3巻でした。
もう、桂木が!桂木が!!桂木が!!!
1巻からまた読み直してみたのですが、巻数が進むにつれて徐々に桂木の感情が見えてきて。
最初に思い描いていた図と現在の図が違ってきているのもそのせいで。
その思い描いていた復讐のような図さえすっかり忘れてしまうほどに、今現在の日々を送っている桂木がいて。
桂木とあるために、それだけを守りたくて大人になった暁人のやり方も含めてなんだかとても全てが愛しく思えました。
自分の卑屈さゆえに暁人を苦しめ傷付ける結果となってしまったことに心から悔いているような桂木が本当に切なくて。
普段の冷静な雰囲気とは裏腹にちょっとした暁人の言葉に揺れて、自分でも思わぬ行動をとってしまったり。
言ってることとやってることがバラバラな桂木。
その真実の想いが吐き出されることは今はまだ先になるのかと思うと、更に桂木の中に溜まって苦しくなりそうで。
互いが互いのためになんとか役に立とうとしているような姿も好き。
かなり静かな展開で始まった1巻から比べると、この3巻はかなり物語も感情も動き。
起承転結の「転」の部分に当たるのかもしれませんが、怒涛の萌えの連続でした。
切ないキュン死箇所もいっぱい。
暁人が桂木と在るために自分を殺さないとと言ってるところ。
自分の卑屈さが暁人に捨てるつもりだったんだと泣かせてしまったところ。
桂木の血統についてそれだけでもせめて繋がりができると暁人が言ったところ。
どれもせつない。
4巻で物語は終息するのでしょうか?
まだ、もうちょっと続くかな。
早く桂木が幸せになれるといいのにな。
CD化も決まりましたし、そちらも楽しみv
物語がかなり動いてる分、CDも萌えが存分に詰まりそうですね。
余談ですが、事後の暁人の褌姿に萌えましたv
これの連載目当てに、雑誌発売日に本屋に走って、さらに切り抜き保存という、ここ何年かの自分にはないくらいのハマリ度を示している作品です。
1~2巻はわりと桂木!桂木!という感じだったのですが、3巻では、攻の暁人の精神的成長の著しさに惹きこまれました。
安易な萌に走るのではなく、ストーリー、キャラをしっかり描きこんだなかから漂う萌要素という、まさに商業BLで求めているものが揃っていて、本当にお勧めしたい作品です。
BLも1冊完結ものでなく、こうした3巻以上続くしっかりした作品をもっと出していってもらいたいなあ、と思いました。
読み終わった後、大作映画を見終わった様な
余韻がとても切なくて、胸が痛いです
本当にこの作品は、映画のようで秀逸です
クラシカル設定は苦手なので、購読を迷っていた作品だったのですが
手にとってしまったら、一気に引き込まれて読んでしまいました
時代背景など容易に理解しがたいし、難しい言葉も出てきます
でも、日高先生独特の丁寧さと綺麗な描写に、すっかり心をもってかれ
自然とじっくり腰を据えて理解しつつ読みふけった感じです
何度も何度も、桂木と暁人の心情を追って、読み返してしまいました
3巻では全ての鍵が開き、謎が明らかになり、山場にさしかかったのでしょうか
最後の方、桂木が自覚した暁人への言葉にできない想いが、形になったのは
読み手は少し救われましたが、二人が報われて欲しい
桂木の考えおよばない、暁人の自由さと一途さで、二人の想いを添い遂げて欲しい
4巻が本当に待ち通しいです
余談、雨宮がかなり胡散臭い・・・笑
表紙でふたりがどれほど近づき触れ合おうと、その姿さえ甘いものではなくむしろ哀しいくらいに寒々しくてほの暗い。特に3巻本編では雪のシーンが多く描かれているからでしょうか、温もりもあまり感じません。
冷たそうな体、手、指。そして桂木を手放さんとする暁人の思いも現れているようです。
(今更ながらに気が付いたのですが、もしかしてモノクロ表紙のときは暁人と桂木、それぞれが対になるような、もしくはそれを連想させるようなデザインなのですかね…! かっこよすぎて今一度失神)
桂木は先代久世子爵・暁直に対して感じていた絶望感(憎しみとは違うような気がします。憎むまでは…ないと思うのです。いくら久世家へ次代の者として養子に迎えられるはずだったとしても、そのために勉学やマナーのなにもかもを完璧に叩き込んだとしても、桂木自身、己がなにであるかを薄ら悟っていたからこそ…)を、暁人へ植え込もうと画策していたかつての姿を視ているシーンはとても鮮烈です。
なにせその直前、暁人とまたも交わって、しかも独占欲をむき出しにした暁人が付けたであろう傷に唇を触れさせているんです。これ興奮しないでなんていられない。
いやもちろん、ゆくゆくは暁人と桂木がなんらかの形での終着点を見つけて親密になるだろうことは重々わかっているのですが! 今までの桂木が見せていた頑なな拒絶から、見事に反転! 噂のツンデレ!!
あと述べずにはいられないのが、桂木自ら口づけしたところ!! んなもん、暁人だけでなくこっちも目が点です! まぼろしかと! 思った!
桂木家では腫れ物に触るように扱われていた幼い智之は、久世暁直に「秀でていたからこそ、目に留まり、そして惹かれた」と認められたわけですよね。ふつうならばこんなことを言われたら、喜ぶと思うのです。10歳くらいの子、少し照れながら元気いっぱいに頑張ることを誓うでしょう。
けれども智之は照れることも、喜ぶこともせず、自らに課せられた期待に応えようと大人みたいに決心する。子供らしいところはなく、それも暁直が智之を疎まない理由のひとつだったのでしょうが、だからこそ虚しさを覚えました。
完璧になって、居場所を作る。結果的に久世家当主の椅子はいまだ暁人の場所であるけれども、家令としてまた未成年である暁人の名代としての居場所を得ている桂木。
しかし3巻で、ついに暁人は桂木と「並びたい」という思いを実行に移し始めるわけです。
するとどんどん桂木があるべき場所が、失われる。いつかはそうなるはずだったけれども、暁人の手に手に移ってゆく。暁人自身が思わぬところで、桂木の漠然とした喪失感はまたも彼・暁人から与えられるわけです。前はまだいたいけな子供だった彼から、今は大人になって並びたがる彼から。形は違うけど、二度も。
そして“きく”は、直弥と暁直のふたりを知るからこそ桂木智之を貴い存在として受け止めていたのでしょう。
暁人がはじめて久世本邸に来た時、きくが言った「当主としての心得をしる得難い存在」というのも伏線で、すべてがここに繋がるのですよね。と同時に、きくは智之を次期当主として十分に認めていたのだろうな…。
桂木が今まで画策してきたはずのすべてが、いつの間にか暁人を守り暁人の力と地位を確固たるものにする、そのためのすべてになっていました。本来成り代わるつもりだった自分のことではなく、暁人のためになることばかり。
いつから、なんてことはもう分からないのですよね。そして絶望した暁人が語るひとつひとつはどれも真実だから否定もできない。心のことなんて語れない、現実主義な桂木だからこそ夢物語みたいな話はできないし、証拠を提示できないから反論もない。
言えないが積み重なって押しつぶされる。
なんて遠回りをするふたりなのでしょう。
はじめて、桂木自ら進んで暁人自身を口で致したり、頑張る交わりがひどく苦しくて切ない。全然幸せそうじゃない、悲しいのに、そこにある繋がりで保たれているような、不安定なふたり。
「全てがひっくり返るようなうまい手立てはないもんですかねー!」BY.りんざぶろう
表紙は暁人を胸に抱く桂木。めくったカラーイラストでは雪景色の中、暁人が後ろから桂木を抱きしめています。こんなに近くにいるのに、思いはすれ違うばかりです。
桂木に少しでも近づきたくて当主として才覚を振るい始めた暁人。そこはさすが桂木仕込み。外野もりっぱだと認めるほどに成長しています。「ただ一緒にいたい」「そのためなら何でもできる」という言葉は嘘じゃなかった。
先代に心酔する元書生の雨宮に知られた、桂木の出生の秘密。どうしてキクは桂木の承諾もなしに雨宮に託したのでしょう?桂木が久世家を継ぐことを望んでいたから?キクが真に仕えていたのが桂木の本当の父親の先々代だから?桂木の野心を知っていたから?確かに桂木とキクとの間には信頼関係があったし、桂木がキクを大切に扱っていたのも事実だ。現にキクの隠居後の住まいは桂木が買い与えたものらしい。暁人が初めて本家に来た日、なんだかキクがとても冷たく感じたのも、同じ理由からなのだろうか。今となっては余計なことをしてくれたなとしか思えない。暁人と桂木が心の底で望むものは単純なことなのに、彼らに関わる人間や『久世家』がそうさせない。
それぞれの思惑に翻弄される二人には、どんなに近づいても本心は見えない。暁人と触れ合うことで変わってきた桂木の思いは、彼自身も説明の出来ない感情となり、時には先代のように冷静にやるべきことをやる暁人も、桂木の前では「絶対に離さない」「僕の一部が死んでも、残りがお前のそばにあればいい」「本当に好きだから信じられない」と感情を剥き出しにする。
桂木には久世家を乗っ取る野心などとうに無い。暁人が桂木を変えた。「お前は絶対に変わらないんだな」なんて言った日もあったけど、桂木は変わったんだよ。周りがどう言おうと、先代みたいに育てたはずの暁人の心はずっと暁人のままで、変わらない暁人が桂木を変えたんだ。思いをそのまま言葉にして、暁人に伝えられたらいいのに。そして「二人は末永く幸せに暮らしました」っていうおとぎ話でいいから、もう幸せになってほしいよ!別の道を行こうとする二人に胸が痛くて馬鹿なことを考えてしまいます。
この巻での二人の情事が悲しすぎます。「今日だけは」と自ら暁人に抱かれる桂木。「名前を呼んで」「声を聞かせて」と言う暁人に、本音が洩れないように声を抑えて、激しく求めあって体を重ねて、互いの心も見えるのに、運命は重ならない最後のSEX。桂木は本音なんて一度も言わずに生きてきたんだよね。本音なんて言える環境にはなかった。頑なな桂木の心を開くのはやっぱり暁人しかいないんだと思う。苦しいばかりの3巻だけど、日高先生ならきっと光を届けてくれると信じて見届けたいと思います。
もう少し進むと、物語は込み入って参りますが。この3巻は割とシンプルに進んでいるかの様に見えています。物語の冒頭で、暁人さまは嫌々ながらも縁談を受け入れ、佐条伯爵家に粛々とお伺いを立てに出向いている。嫌々と言っても、育ちの良い暁人さまはこの箱入りのお姫様とカルタに興じたりして、親切に優しくお相手している。何しろ俔子さまもたった15歳の少女なのだ。とても美しくておっとりとした、この少女と結ばれることが出来たなら、暁人さまは本当に普通の幸せを手にしたかもしれないのに。それは叶わない。暁人さまが、中盤に俔子さまに遠回しにお別れを告げるシーンがあるのですが、とても美しくて、切なくて。涙が溢れます。俔子さまにとって、見目麗しいこの青年は淡い初恋だと思われ、暁人さまにとっては、ただ桂木のことを想っているという、とても残酷で切ないシーンなのです。「好きな人に優しくできない。」こんな綺麗なお別れの言葉があっただろうか。暁人さまにとって、俔子さまと過ごす時間だけが、自分の素直な気持ちに向き合える、心穏やかなものだったと思うのです。
…家政に本格的に取り組み、ただ桂木と肩を並べ、桂木と同じ様に考えたいと、学業の傍ら仕事に注力する暁人さま。それはこれまで家令として働いてきた桂木の職権を脅かしているかの様に周囲の人々は思います。もう、久世家において、桂木の仕事は終わったのだと。
「お前が僕に教えられたこと全部、今ならー…すごく大切だったってわかるんだ。」素直に気持ちを吐露する暁人さまに多分、初めて自ら口づけをしてしまう桂木。とても愛おしかったに違いないのです。ところが、桂木は手を離してしまう。二人でずっと一緒にいられたら、という暁人さまの言葉を振り切ってしまう。この時の桂木の『すーん』とした表情が切ないです。暁人さまに抱かれた夜、暁人さまの言った言葉に傷付くのです。「お前が…自分を殺して、僕の側にいるように。僕も自分を殺さないとな。僕の一部が死んでも。残りがお前の傍にあればいいんだ。」こんな哀しい愛の告白があっただろうか。涙。暁人さまのその真摯な言葉を受けて、自分はそうされる価値の無い人間だと桂木は苦しむ事になります。
一方で、先代に心酔し、桂木こそが久世家の当主に相応しいと信じて疑わない雨宮は、今は隠居している元女中頭のきくの元へ通い、真実に近いものを突き止めます。桂木は桂木家の三男では無く、久世の先々代の妾の子だった(かもしれない。)という事実。先代の暁直さま(暁人さまの父)は、父、直弥さまが女遊びが激しく、正妻と正妻の子である自分を顧みる事が無かったことを憎み、桂木が父の妾の子であることを知ったその時から、桂木を冷遇していたのでした。自分の実子である暁人さまが生まれたからでは無かったのです。
少年の頃、やはり暁直さま(暁人の父)に心酔し、認められたい、養子になって自分の父となって欲しいと願った桂木にとって、それは裏切りであったと共に、とても辛い事でした。だから、今は暁人さまを愛しいと想っていても。暁人さまが生まれ、暁直さまが慈しまれたことは、少年だった当時、許せないと思って苦しんだ事もまた事実なのです。いつか、自分がそうされた様に、その子供である暁人さまから全てを奪ってやろうと思って生きてきたのに。
恋人達には時差を持ってこの事実が突きつけられます。暁人さまは苦しみ、「お前が本当に好きだから、お前を…信じる事ができない。」と涙を流し、桂木も自分の愚かさを悔やみます。
それでも。桂木は暁人さまをお守りすることを決意し。暁人さまは桂木に久世家の家督を与えようと決意するのです。もう、ここから、恋人たちのすれ違いがスタートします。
まず、桂木は久世家は暁人さまこそが相応しい後継者だと認めるまでになっているのに。
暁人さまは、これまで苦しんできたであろう桂木の為にその地位を捨てようとする。
とてもややこしい事になって行きます。ただひたすらにお互いの為にと想う心。
そして、美しいだけでは無く、気高く聡明に育った暁人さまに惚れ惚れする第三巻でもあり。久々に号泣してしまいました。
まず、この巻の表紙だけで、萌えます。憂鬱な朝シリーズで一番好きな表紙です。物語の中でもそうなのですが、桂木も暁人様も少し髪が伸びて、より麗しくなっています。特に、桂木は前髪が伸びてそれが横に流れているのが何とも色っぽいです...物語だけでも十分楽しませてくれるのに、絵が非常に美しいので、眺めてるだけでも満足できるなんて、最強すぎます。 3巻では、まだ、暁人様と桂木の意思疎通がしっかりできてなくて、お互いに探りを入れている状態です。でも、1,2巻よりは、断然進展してると思います。桂木の過去や策略も段々明らかになり、お互いに傷つけあってしまうシーンもありますが、桂木の表情がとても豊かになり、物語は一段と面白くなっていると思います。あと、個人的には俔子様がお気に入りです。めちゃくちゃ可愛いお嬢様です。彼女も幸せになってほしいです!!
雨宮の登場で桂木の出自が明らかになります。
そのあたりは、やっぱりな~という感じ。
暁人は、ずいぶんと大人になりました。
色々なしがらみで動けない(動かない)桂木を尻目に色々やってくれちゃいそうな予感。
桂木に対する素直で一途な気持ちが暁人を動かしているんだろうなと思います。
桂木の気持ちも変わってきて少しずつ距離が近づいてきているのだけれど、雨宮の登場で暁人は傷つき、桂木は、これまでのツケを払わされるような気が・・・。
すんなりうまくいくとは思えない二人ですが、続きが楽しみ。
四巻まで一気読みしましたが、三巻が一番切なくて好きです。
「僕の一部が死んでも残りがお前の傍にあればいいんだ」
この台詞が、本当にたまらない。
後半、桂木さんが積極的(※桂木内比)なのは、自分の想いをはっきりと自覚したから家を離れようと考えていたからなのですね。
お互いを思っているが故にすれ違って行く様が、切ないです。
この話の結末は全く予想出来ないですけれど、今までの著作を読んだ限りでは屹度相応しい形で二人に幸せがもたらされると信じております。
しかし、「蓄妾届」って酷い名称ですよね(笑)
◾️久世暁人(当主)×桂木智之(家令)
主従モノは従者が主人を食うパターンが好きだと思ってましたけど、この作品に限っては主×従!って気分にさせられる。
起き抜けには桂木は居ない…まさに憂鬱な朝。いよいよ暁人が桂木と並んで生きるために桂木とは違う生き方を模索しようとしています。それでも桂木を見ているようだと言われてしまうことはあれど。桂木への執着こそ、暁人と桂木の決定的違いでもある。
桂木からのキッスが…!!!(前もベッドの上で暁人を引き寄せてたけどね)
読者も暁人も桂木もびっくり。暁人がいい男に育ったので、いい男といい男の共演レベルが増してます。うっとり。
それでもそこからまだまだすれ違うのがこの作品の面白いところであり狂おしいところであります。若い時の視野の狭さ…そのときはソレが最良と思っていたのだから仕方ない。暁人は桂木を抱いたことを後悔したかもしれませんが、あれがなければ桂木との関係も変わらなかったでしょう。