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mayonaka chronicle
よかった!!心があったかくなった!!とっても素敵だった!!
文章にしてしまうと薄っぺらい感じがして、すごく残念な言葉しか出て来ないのがもどかしい!
よく「BLっぽくない」とか「BLらしい」と言う表現を自分たちは使うけれど、もしその月並みな言い方をつかってしまうならこれはBLじゃない。
自分には、BLだろうがなかろうが、そこに人間の魂の触れ合いがあって、それがたまたま同性だっただけ、というものの方が全くアリなのでそういうカテゴライズは無用だ。
何せ、これは最初の出会いが18歳と11歳の何ともはや!な年齢差の一番激しい年頃の次期からはじまるのです。
そして、それが、5年後、8年後、の二人を通して彼等がいかに気持ちを認識していくか、確固たる存在になりうるか、そして人間的に成長するかの物語でもあるからです。
中に表現される数々の言葉たち、そんな一文にいちいち胸を掴まれて、キュンキュンさせられて、感動させられて、この一冊で自分も彼等と同じ歳月を生きてきたかのように錯覚さえさせられるのです。
ニーナ(新名)は光線過敏症という病気を持ち、それが原因で「津田ようかい」というあだ名をつけられ苛められ、小学5年から不登校になり、日中は外へ出ることのない生活を送っている。
そんな彼が夜の公園で出会ったのが、小学5年の真下光陽というまるで輝いているかのような明るい少年だったのです。
ひねくれた態度のニーナを嫌うどころかワンコのようについてくる光陽。
ニーナにトラウマがあるように、また明るい光陽にも児童劇団に入っていることで苛めで友達がいないという悩みがあって、種類は違えど同じトラウマを持ちながも前向きな光陽にニーナのペースは段々ひきこまれていく。
そんな出会いから始まる二人の関係。
もう、色々書くのがもどかしい。
是非読んで感じてほしいとしか言いようがない!
ニーナが相手を拒絶する言葉「しね、ボケ・・・」
光陽の初めてのラブレター「NINA MY ROVE」
この世の果てへの逃避行と、銀河鉄道の話、
もう役者なんて辞めたいと思っても、ニーナを守るため!と踏ん張る光陽の一途さ。
歳の差を想い後ろ向きになるニーナの気持ち、でもそれを知ったからこそもっともっとニーナを好きになる光陽
恥ずかしがるニーナのかわいさ
光陽の為に自分ができることをするニーナ。
それに卑屈にならずに素直に受け止めて頑張りを見せ感謝する光陽。
ニーナが卑屈で臆病な分、光陽の一途なまっすぐな素直さがウソ臭いと思えるどころか、そのニーナへの変わらない揺るぎない愛に読者の自分が嬉しささえ感じる。
彼等の会話が愛おしくて愛おしくて、一見光陽ばかりが一人で空回りしているようで全然そうじゃない。
できることを出来る範囲で、人よりできないニーナは勇気を振り絞って人並みに出来ることを、と、その思いやりこそが愛なんだと、実感させられるのでした。
何て書いたらいいかよくわかりません。
ごめんなさい。
表紙の絵もとっても素敵です!
「あの星は俺の!」って手を伸ばしてる二人ですねww
光陽が胸に抱いてるのは、不細工にゃんこのコニーナww
下には、ニーナを追いかける少年光陽v
散らばっているのは、楽譜とラブレター?
元々小山田さんの描く人物が肉感的なので、鶏ガラみたいなニーナという表現にはちょっと遠い部分はあるのですが、それでも、充分に影のあるニーナが描かれていました。
もう!この表紙がいうことないんです!!
あとがきを見ると、この本が作者さんの今までで一番ボリュームのある本になったそうです。
全然そんな感じはうけません、夢中になってあっという間でしたから。
書きたいものだけを書いたといわれるものがあふれている作品になっていたと思います。
本当によかった・・・主人公達の未来に想いを馳せて・・・
出会ったときは、集団生活から弾かれた者同士。
光線過敏症がきっかけですっかり捻くれ者になってしまったニーナと、子供の頃からずーーっとニーナが大好きな年下の陽光。
7歳の歳の差ながら、社会から目下脱線中のニーナと人よりも早く社会にでた陽光とでは、精神年齢が釣り合ってます。なんせ、小学生相手に手加減無しで文句垂れる高校生だし。大人気ないにもほどがある。笑
そんなニーナと陽光の8年間のお話なのですが、恋愛の酸いや甘いを堪能するというよりも、恋愛もしながら一緒に大人になっていく“ふたりでセット”といった印象の物語でした。
いやあ~、お互いの存在がプラスになっているカップルってなんかいいな。未来に満ちてて。
特に魅力的なのは、病気だけでなくいじめや不登校など重くて暗い題材が満載なのに、この爽快感は一体?っていうくらい読後感が◎なところでしょうか。
深刻になりすぎないよう作品世界を引っ張りあげてくれる、凪良さんの単語の選択のセンスが光ってます。
ニーナの捻くれぶりが「可哀想」に陥りがちな諸々を相殺してくれているのもありがたい。おかげで、感傷的な空気が苦手なわたしも一気読みです。
キャラ造詣も魅力いっぱい。
確かに扱いづらいニーナだけど、実は根はとても素直です。怒りであれ悲しみであれ、口は悪いけど(笑)感情が歪んでない。
病気という体裁と両親に守られるぬるま湯生活の中で、将来を諦めてるような反面、そんな自分自身に焦燥と嫌悪を抱いたりしてるところなんか、なんだかんだで無感動や無関心とは程遠いし。
トータル的にむしろ純粋さを感じる、愛すべきキャラでした。
ツンデレニーナをその持ち前の包容力で懐柔していく陽光も、名前のごとく暖かいけど、年下らしい背伸び感や直情的なところが微笑ましい。
完璧な王子様より、完璧な王子様になろうと頑張る攻めが愛しいじゃないかー。
何より、ニーナも陽光も好きなモノを持っている点に好感が持てます。狭くなりがちな二人の世界で完結せずに、社会と通じている。その大事さが丁寧に描かれています。
とにかく、作品の端々に作者の愛情がたっぷり詰まっていて、それが魅力の基盤になっていたと思います。
作者とキャラの距離が近いんだけど、自己愛というほど近すぎない。例えるなら、痛い思いしながら産んだ子供が転びながらも成長していく姿を一歩下がって見守っている親のような距離感。
あと、監督おもろい。
必要最低限の濡れ場にも、鼻の穴膨らむくらい燃えました。はじめて同士に乾杯。ありがとう、ありがとう(?)
これまでの既刊で一番凪良さんを身近に感じられた素敵なお話でした。
実りある1冊に、神評価です。
凪良先生の新作、待っていましたっ!
やっと手にできたぁ~!嬉しいです!宝物です!
【真夜中クロニクル】
読み始めて数ページ、このまま読み続けて良いのか迷った程でした。
二ーナの重荷があまりにも辛くて、自分に影響してしまうかもと。
事実、二ーナの言葉がいちいち、胸に棘をさしてきました。
皮膚病の野良猫に、
「つくづくブサイクな奴だな。俺と一緒だ。ほら、こっち来い」
楽器が沢山あって羨ましがる陽光に、
「じゃあ、病気になってみろ、可哀想がって買ってくれるかも知れないぞ」
どこへ行くの?「この世の果て」
被虐的な二ーナの言葉が、つくづく悲しかった。
自分は、高校生位までの甘キュンのものは苦手なんだけど、
(二ーナ18才と陽光11才だから、それに当て嵌まる)
二ーナと陽光の出会いは、そんな欠片は一片も無く「苦さ」ばかり。
陽光の無邪気な受け答えが明るくしてくれているけど、とても2人の辛さには追い付かないのです。
でも、【月が綺麗ですね】【LOV ESONG】と、年齢とともに、二ーナの卑屈さが薄れていきます。
自分なりに社会に出る二ーナと、二ーナを応援する陽光との仲が停滞したり、執着心が表に出たりと、子供の頃の狭い世界とは違う展開です。
二ーナの自分を捨てての陽光の為の言動が、2人の仲を進ませて、お互いがどれ程必要か分かってくる。
大人だけど違う二ーナ、子供だけど大人な陽光の2人の、
↓茶木さんの言われているように、どのページにも、じわ~とさせるエピソードが、ものすごいのです。
2人が上手くいきますようにと、柄にも無く祈りました。
二ーナの、陽光が涙した“LOVE SONG”聞きたいですね^^
凪良先生と小山田先生の天上のコラボから貰った、震えるこの気持ち、きっと長く続くんだろうな。
大事な大事な1冊になりました。ありがとうございました。
さいしょ、ニーナってファンシーな名前なのに、イラストが大人っぽくて合わないんじゃないかなぁって思いながら読み始めたんですけど。
とんでもなかったです。
読み終わったいまは、イラストは小山田さんじゃなきゃ考えられないくらいハマってました!
おとぎ話みたいに書かれた文章の中で、でもニーナの世界はつらい部分も多くて、何度も泣きました(ノ_・。)
陽光の気持ちに揺らぎがなくて、そこはすごく安心して読めたんですけど♪
いつニーナがデレてくれるかなって、ある意味ハラハラしながら読んでました。
デレてからのニーナのかわいさったらないじゃないですか!?
なんかね、しばらくレビューも書けないくらい心に響きました。何度も読みました。
どう文章にしていいかわからなくて、上手に書けないのが悔しいです。
これからも読み返すなってお話でした。
うまく言えないけど、絶対読んで欲しいおはなしです。
感動しました。
まず障害を純粋無垢の象徴として描いてないところが気に入りました。あと障害を持ってるニーナに、不自然かつ必要以上に周りが冷たくしていないところも。私、この逆パターンで障害者を描く作品が大嫌いなんですよね。
イジメを受けてたのは小学生のころです。それもあってひねた性格になったニーナだけど、大人になったニーナに周囲は優しいんですよ。優しいというか普通というか。昔はともかく「今はすべてがニーナ自身の内的問題であること」をきちんと描き出している。
ストーリーは、ニーナの苦悩が中心となる。殻を意識して、破ろうともがいて。
たった一人、陽光という少年→青年が、彼が外界へと足を踏み出すための扉となる。
レコーディングに入ったニーナが、自分の姿と中園の姿を重ねて自己嫌悪する場面とか、本当に上手いなァと思いました。エピソードとエピソードがきちんと繋がってるから、登場人物の成長に説得力が増すんですよね。
この陽光の描き方も秀逸でした。
小学生のころは無邪気に自分の可能性を信じてたけど、彼もまた挫折を味わうんですよね。
ニーナを守ろうという気持ちは変わってないのに、現実の壁は高くて、現状では不可能なのだ。役者としてなかなか認められず、金もなく、むしろニーナに助けられるという現実の前で、陽光は自分自身に対する失望を味わうことになる。それでも彼は明るさを失わない。いい男すぎるよ陽光。
お互いに「相手に釣り合うように」「相手のために」ってがんばるお話って大好きです。
私はこの作品は、BLそのものだと思いました。もちろんいい意味で。BLというジャンルは狭いものじゃないと思うから。むしろものすごく広いジャンルだと思うのですよ。
ニーナと陽光の2人の成長が瑞々しく描かれていて、読み終えた後はカタルシスがどっと押し寄せてきてきました。読み進める度に物語の面白さはとは別に読み終える事に対する寂寥感に溢れたくらい素敵な作品でした。絵師も小山田あみさんで凄く素敵で、物語の世界観と融合されてました。これまで読んできた凪良作品は私には「全ての恋は病から」が突出していて他の作品はそんなに心に響くものがありませんでした。表紙買いしたので小山田あみさんでなければおそらくは直ぐに手に取る事もなかったと思います。そういう全てが覆すくらい素晴らしい作品でした。まだ読んでない人は損してますよと伝えたいくらい、大事なものを貰った感じがします。
凪良さんの作品が好きでこれまでも全部読んでますが、今までの作品で一番良かったです!
二人の関係が攻が小さい頃からすごくすごく丁寧にかかれていて、主人公の病気とか読んでいて痛い部分もたくさんあったのですが、それ以上にあたたかい気持ちをたくさんもらえた作品でした。他の方が素晴らしいレビューをかかれていらっしゃるので、細かい事が省きますが、私にとって大事にしてまた読み返したいと思えるような大切な一冊になりました。
凪良さん、ますます好きです!
リリ文庫さん帯コピー付けてくれないかのーとかここで言ってみたり。
さてさて凪良さんがまたまたやってくれました!
ふんとにもう期待を裏切らない作家さんだなー!!
今回は7歳差の年下攻と、太陽の光の下に出られない光線過敏症受との時間を掛けた長いスパンの物語。
凪良さんの年下攻というと過去に「未完成」があるんですが、あの攻にはどうもイラッと来て受け付けなかった自分も今回の年下攻は良かったー!これは良い年下攻来ましたぜー、旦那!
陽光[攻]とニーナ[受]が最初に出会ったのは夜の公園。
その時の彼等は陽光が11歳、ニーナが18歳。
陽光は半ズボンの元気な少年で、ニーナは学校中退をして半ば引きこもり生活を送っていたそんな時に彼等は出会います。
そして時は過ぎ、LOVEの綴りさえ間違ったラブレターを書いた陽光は19歳になり子役上がりのイマイチぱっとしない俳優としてけれど一生懸命に仕事をこなし、ニーナは26歳になり音楽の仕事をしています。
彼等が住んでいる土地は離れているけれど、それでも陽光はニーナの元へと訪れ、変わらずに純粋な愛情をニーナへと示し続けます。
陽光の真っ直ぐさは時にまぶしい程に実直で、かつて少年だった陽光はニーナと対等に向き合える程に成長して伸びていく。
その過程が螺旋状に物語を綴っていて読み手をぐいぐいとその魅力へと引き込んで行く力があります。
少年が青年に、そしてまだ若いながらも男に成長し、ニーナも彼の隣へと足を踏み出して行く。
凪良さんの名作がまた一冊産み出された事、それを読める幸せを噛みしめております。
オススメです。
また、なんちゅーもんを読ましてくれるんですか、凪良さん…。
言葉にできない読後感に、しばらくレビューもできませんでした。
本当に本当に、間違いなく、心に響く名作でした。
2人の子供時代から始まり、成功、挫折、痛み、そういうものすべてに対して、寄り添い合いながら向き合う2人のお話。
「相手に寄り掛かる」ことと「相手の存在を心の支えにする」ことは、似ているようでいて全然別物なのだと、このお話を読んで改めて思いました。
2人とも、成功も手にしていながら、それが安穏としていられるほど盤石な幸せでもないんですよね。
どちらかといえば、痛みの方が大きいのかも。
だけど、ちゃんと向き合う必死さが、とても読んでいて苦しいのです。
2人のささやかな逃避行。
それが美談でもなく、そこに滲む子供の浅はかさや未熟さなんかが、とっても愛おしい。
大人になってからの2人のエピソードを読めば読むほど、この小さくて大きな行動の意味がいよいよ痛みと共に心に響くのです。
そして、このお話の名作たる所以は、何と言ってもニーナの病気についての取り扱い方だったと思います。
確かに特別な出来事なんだけど、それを「トラウマ」の一言で終わらせない容赦のなさが、胸に迫りました。
殻を破れと強要するでも、ぬくぬくとただ守るのでもどちらでもなく、ニーナ自身が自分で考え、少しずつおっかなびっくり手足を伸ばしていくんですよね。
可能な範囲でちょこっとずつ外に目を向けて、自分の周りを見渡して、またちょこっと先まで行ってみて…ってするうちに、気づけば意外と遠くまで出てきていたり、出すぎだと我に返って戻ってみたり。
そうしてそういう姿を見守る人たちが、とっても少ないけど確かに居るのだということに、心が救われました。
それって、ニーナが不器用ながらもちゃんと生きているからこそ得られたあたたかさなんですよね。
「トラウマだから」と殻に閉じこもる主人公を守り、癒し、外に連れ出す王子様なんて、居ないんです。
陽光だって、必死で足掻き、もがいて、自分を支えているんだもの。
仕事でもいろいろと上手くいかないものを抱えて、汚い部分も見て、けども唯一綺麗なままでしっかり大切に抱えているのが、「ニーナを守りたい」っていう強い思いなんですよね。
夢と可能性に満ち溢れていた無邪気な子供時代から、挫折や世知辛さを知る青年になって、守りたいニーナに逆に守られるという切なさとか無力感とかをを味わいながら、それでも卑屈にならずニーナにだけはまっすぐに向き合う姿が素敵でした。
根っからのいい男なんだなぁ。
すごくどっぷり浸りながらあっという間に読んだんだけど、なんだかものすごく長い物語を読んでいたような感覚でした。
この2人の辿った沢山の時間を、「読んだ」というより「見た」という気がします。
この先何度でも読み返すであろう、大切な1冊になりました。
それにしても…凪良さんのお話は、毎回ものすごく大好きです。
何人かいる大好き作家さんの中にももちろん「あたり作品」と「ふつう作品」があるんだけど、「ふつう作品」すらない、全部が「あたり作品」の方は私は今のところ凪良さんだけです。
最近すっかり凪良さんにはまってしまい、既刊を読み漁る日々なのですが、評価も高いだけあってさすがと言いたくなるこの作品!
なんとなく、可愛そうな受けが苦手で、躊躇していたんですがとんでもない。
受けのニーナには、病気という背景があり、いじめの過去もある。確かに同情を誘う設定ですし、かわいそうな型に当てはまると思います。けれどやはり凪良さん。そういった設定をしっかりと生かしつつ、けしてかわいそうな悲劇のヒロインではないニーナがしっかりと作中に生きていました。
卑屈になりながら、人間らしく、不器用ながら攻めの陽光をしっかりと想っていて…すごく良かった。これに尽きます。
また、ニーナだけはなく陽光もしっかり良い男です。少年から大人への成長。けれどまだまだ幼い部分、どうしようもない葛藤や、けれど前向きでいたい気持ち。がんばれと素直に応援したくなるようなそんな攻めです。
ほかにも脇キャラとして、本来なら当て馬。むしろ嫌われるであろうキャラ・唐崎もすごく良い味を出しています!
なんて憎めないおっさん…と軽い感動を覚えつつ、総じて、すべてのキャラが良かった。そう思います。
凪良さんの印象として、設定はどうあれけして派手な作品を書く方ではないと思っています。
むしろどこか良い意味でBLらしくないものを書くとも。
けれど中身のぎゅっと詰まった意味のあるものを書く方だと思うので、今後とも期待しておっかけていきたいと思います。