街の灯ひとつ

街の灯ひとつ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神41
  • 萌×219
  • 萌33
  • 中立8
  • しゅみじゃない9

--

レビュー数
17
得点
388
評価数
110
平均
3.7 / 5
神率
37.3%
著者
一穂ミチ 

作家さんの新作発表
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イラスト
穂波ゆきね 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
街の灯ひとつ
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784344821231

あらすじ

同窓会で「夏目」という記憶にない男と会った初鹿野。翌朝、酔いつぶれて正体のないままその男と一夜を共にしたことを知り愕然とする初鹿野に、彼は「ずっと好きだった。もうしないから友達になってください」と土下座する。あまりの事態に気後れし、「気持ち悪い」と感じる初鹿野だったが、夏目――同級生だった当時の名字は片喰――のことを強く拒み切れずにいて・・・?
(出版社より)

表題作街の灯ひとつ

学生時代の同級生,28歳
バイオ系企業の営業,28歳

その他の収録作品

  • 恋の灯ひとつ(書き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数17

なんで泣きたくなるんだろう

高校時代の母親の行いの影響で、真剣な恋愛ができなくなってしまった初鹿野。
(幼い娘のことを考えると母親の愚行は許せない!)
高校時代の初鹿野の煌めきに恋して、10年も一途に思い続けていた片喰。
その10年の間に片喰の身に起こっていた幸と不幸。
一穂さんにしては情景描写がさらっとしてるような気がしたけど、それでもいちいち景色が目に浮かぶのはさすがです。
同窓会で再会した同級生と恋愛が始まるまでのお話だけど、なんでこんなにじわっと泣きたくなるような素敵な作品になるんだろう。
穂波さんのイラストがぴったりでした。

7

公平なきみが好き

元同級生に酔った弾みでうっかり頂かれてしまうお話。

導入部をこんな風にざっくり言っちゃうと身も蓋もないけどね。

このお話に出てくる片喰、実はかなりきもいストーカーです。
初鹿野にも何度となく「きもっ」って言われちゃうくらい。
片喰の方には、自分の性格的な問題や、お互いの家庭の事情などもあって、ただただ初鹿野を見ていることしかできなかった。
それはよくわかります。
初鹿野の誰に対しても、なんに対しても、公平で素直な心は、そんな片喰の一途な想いをちゃんと受け止めてあげる。
攻めがこんなにヘタレで根暗できもいストーカーなのに、うっかり「いい話やなー」って気持ちよく読んじゃうのって、この、初鹿野の公平なバランス感覚が私の好みに合っているからだと思う。
同級生が片恋を実らすって言う基本設定が好きなのは勿論、オマケ編が結構リバっぽいところもプラス評価です。

7

ほっこり

キュンキュンしましたー!
ヘタレ×器用なリーマンもの。
ずーーーっと受けの子が好きで一途。受けの子はそれを受け入れる。キュンキュンポイントです。
しかも受けの子が積極的な作品でエロシーンがお気に入りです。恋愛上手だな。怖い怖いと思いながら。受けの子、いろいろ上手なんです。
良いものを読んだ。
読んだ後にほっこりする素敵な作品でした。
一穂先生の田舎の描写が好きなのですけど、今回も景色を想像して楽しめました。
電子で買ってしまったので挿し絵がなかったのだけは失敗しました。

2

こんなうっかりは

いやぁ、設定というか、こんなうっかりは無いでしょ。と思いつつ読み始めたら、初鹿野の気持ちの動きが自然で、なかなかそんなすぐに好きになれるわけもなく、でも自分をずっと想ってくれていた相手に嫌悪感ではなく情を感じつつあって。

高校の同級生だった初鹿野と片喰は、同窓会で再会し、関係を持つことになってしまった。

普通なら、そこで無かったことにして終わりなのに、初鹿野は何か思うところがあったんでしょうね。片喰のイジイジしつつ、初鹿野への想いだけはきっぱり主張出来る。
なんだか彼らを見ていると、こっちも「片喰、頑張れ」と思っちゃうし、初鹿野には「早いとこ気持ちを認めて楽になれ」とエールを送りたくなるような、そんなお話でした。

しかし…3億稼げるとは凄いな、単行本5巻で?!コミックスだと増版されてるとそういうのもあり得るか〜。でも、続きがないのはツライね。

末永く何とかずっと一緒にいられることを祈りたい二人でした。

1

“受ざまぁ”な展開でした

受の性格を好きになれるかどうかが、この作品の好みを左右すると思いました。
私はちょっと微妙…(笑)
プライドが高いけどコンプレックスも強い、なんとも脆そうな主人公(受)。
しかも攻に対して思わせぶりな態度をとったり逆ギレしてみたり。
そういうのを含めて共感できたり、かわいいな~と思えたりすると勝ちなんでしょう(笑)

同窓会で見覚えのない美形の同級生と再会した初鹿野(はじかの)。
しかも酔ってその相手に抱かれてしまって…。
10年以上ずっと初鹿野のことが好きだったと告白してきたのは、学生時代全く目立たなかった片喰(かたばみ)で…。

学生時代目立つグループに所属していた初鹿野と、地味な片喰は正反対。
片喰は外見こそ変わったものの、中身は全く変わっておらず、お手本のようなヘタレワンコです。
一方の初鹿野も、学生時代はイケてたのですが、高校3年生のある事件を契機に、人間関係に対してドライになっていました。
あのころはクラスの中心にいた自分は、今ではただのサラリーマン。
以前の自分に対しコンプレックスを抱きつつも、プライドの高さは変わりません。
片喰に想われているという事実に胡坐をかいていました。
しかしそんな初鹿野も、片喰の一途な思いに徐々に徐々に惹かれていきます。
学生時代の初鹿野に、盲目的に恋をしていた片喰。
キラキラしていた以前の自分とは違う今の初鹿野のことも「かっこいい」「光ってる」と言ってくれる片喰。
コンプレックスにまみれている初鹿野が、そんな片喰に惹かれていくのは必然的だったのかもしれません。

中盤~後半にかけては初鹿野の葛藤が主でしたね。
完全なる“受ざまぁ”展開。
初鹿野の中ではいつまでも学生時代の二人の上下関係があるわけで。
また、片喰が初鹿野に惚れているという事実が、初鹿野の中で上下関係を匂わせているのかもしれません。
片喰の正体を知り、プライドを傷つけられ、以前の自分に対するコンプレックスも出てきて
もう初鹿野、ボロボロです。
しかし本当に波乱万丈の人生を送っていたのは片喰のほうで。
続々と明かされる片喰の真実になんだかもう…開いた口が塞がらないと言いますか(笑)
私と同じくらいの年齢の人で、こんなにいろんな経験をしている人っていうのもなかなかいませんよ…(笑)
ボロボロの想いの初鹿野を救ったのはやっぱり片喰でした。
バカみたいに真っすぐで、初鹿野のこんなみじめで汚い部分を見てもなお、
片喰の一番大切なものは初鹿野だったんですよね。
その想いがこれまで初鹿野を支えてきたんだと思います。
二人が結ばれてから、片喰が成長したと初鹿野は言いますが、間違いなく変わったのは初鹿野のほうだと思います。
最初の頃のとげとげしいかんじが抜けましたよね。
優しい雰囲気に変わりました。
初鹿野は初鹿野で、いろいろと気張って頑張ってたんだろうなぁ。
片喰と恋人同士になってからの初鹿野は、学生時代の天真爛漫なイメージが戻って来てて、ちょっと若返ったようにも思いました。

後日談「恋の灯ひとつ」は片喰視点。
一穂先生…。今回のエロはもうガンガン飛ばしちゃってますよ!www
中でもこの後日談でのエロがエロイエロイ!!
ネタバレになっちゃいますが、なんと、オナホプレイなんですよ…!!
初鹿野が手に入れたオナホを、片喰に使っちゃうという…(笑)
まさかのリバ?!という展開でしたが、今回はとりあえずナシで!ww
普段はあんなにヘタレな片喰ですが、エッチのときだけオスくさいところがものすっごい萌えました!!!
また普段クールな初鹿野が気持ちいいと見悶える姿もこれまた絶品…!!!
一穂さんのブログにも後日談ssが掲載されているのですが、こちらも初鹿野の誘い受けですww
ヘタレな片喰は、いつまでもこんなかんじで初鹿野に誘われてはじまって、
いざ本番となるとオス臭さを発揮してしますのでしょうか。
それってめっちゃ萌えるんですが…!!!!!
番外編同人誌、もちろん書いてくださいますよね?!
エッロいの、お願いします!www

そして一穂×穂波。初のタッグ。
実は私がめちゃくちゃ見たかったタッグだったりします。
一穂さんの作風と、穂波さんの優しい絵柄が絶妙にマッチすると思うんですよね…!!!
読んでみたらやっぱり素晴らしい組み合わせでした。
ちょっと片喰が色男すぎるけど(笑)
口絵で萌え死にました。何あれめっちゃ萌える…!!!!!!

11

弥七

お返事が遅くなってごめんなさい! すごくよく分かりました。こういったものがあるんですね~~。やっと、このエロさが分かりましたよ。ありがとうございました~。

ミドリ

弥七さん、お久しぶりですー!
いえいえ、コメント嬉しいですよ!!
実は最近大好きな声優さんがこの「egg」にハマって(?)おられるそうで、私の中でもegg萌えが来てたんですよ!www
この「egg」は実際にあるもので、ネットで使用方法の動画なんかも見られるので、是非一度見てみてくださいww
片喰がされたのと全く同じようなモノです(笑)
そうしたらきっと萌えも2倍!!ww
いいですよーオナホプレイ!!大好きです!!

弥七

そっか!「恋の灯ひとつ」のアレは、オナホでしたか!!! いまいち形状が想像できなくて、これは何だろーと思ってました!!!! 納得しました! ありがとうございます。って、こんなことでお礼を言われてもって感じだと思いますが……。

これまた難しい…。

読んでからレビューを書くまでに、すっごく時間のかかった作品;
レビューを書こうと何度も読み返すんですが、こう、イメージとか色みたいなのは浮かぶものの、言葉にはならないんですよね~。
こういうところが一穂さんを好きな理由だったりもするんですが。

受けは、いかにも20代後半といった感じの人間像。
社会に出て数年、学生時代はもう遠く、社会に出てボチボチ仕事にも社会にも慣れてはきてるんだけど、まだ一人前じゃない、みたいな中途半端な感じ。それでも今の状況をどうしようとかっていう切迫した何かがあるわけでもなく、こうして揉まれていくうちにやがて気付けばいつのまにかちゃんと染まってるんだろうな、みたいな。
う~…、なんとも表現しにくいんだけど。
まあ、私の年代から見ると要は「若者脱却予備軍」の中に居る人です。

学生時代はなにかと輪の中心に居たんだけど、それって単に人付き合いに関して器用だったってだけで、社会に出ればこれといって秀でた部分もなければ逆に欠けた部分も無い「普通の人」だったっていう、わりとどこにでも居そうな人。
そんな中でもキッチリ芯があって、攻めに対してもその「自分ルール」みたいなものがブレなかったのがとっても好きでした。

もう攻めに心が傾いていると自覚している時期に、「好かれているのは嬉しいし心地いい。攻めを好きになりたいって思うけど、好きになってやりたいって自分は偉そうで嫌だ」みたいな台詞があるんですが、そのときに「あ~、この人好きだな」と思いました。
なんか、キュンとか萌えとかドキッとかじゃなくて、私も淡々と「うん、好き」みたいな感じ。変な感じ。

一方攻めはというと、こちらは受けとは真逆で、この年齢の人が経験する以上のトラブルに見舞われているのに、心が少年のままみたいな。
というか、キラッキラしたものをず~っと大切に抱えていて、それだけで頑張れてるという、妙な魅力の人でした。
受けに執着してて、受け曰く「キモイ」んですが、なんか憎めない人。
ストーカー日記27冊とか本気でキモイし!(笑)
けど、攻め自身は自分がキモイってことを自覚しているし、人付き合い苦手なりに、人付き合いをせずとも生きていける術をちゃんと自分の力で手に入れているんですよね。
そのへん自立できてるのに、受けに対しては、好きで居られたらそれで満足っていうアンバランス。

ずっと会えなくても、心の中の受けの記憶が何よりも大切だったって言ってしまうところが、この攻めの強くも弱くもあるところでした。
そんな思いひとつで幸せで居られることを「悲しい」とも思うし、「羨ましい」とも思えてしまうんだ。
ストーカー日記を読み返したってエピソードで、なんか泣きたくなりました。

そんな感じで、確かに心に響く作品ではあったんですが、今作はあちこち作りこみすぎな気がして、あざとさを感じました。
受けと攻めの確執の原因である過去も、雷も、ありそうでなさそうで、けどどこかにあるかもしれない話。
よくBLで見る、ヤクザとか監禁とか拾った人と同居とか、そんなんだったら自分じゃ絶対にありえないから虚構だと思いながら読めるんですが、一穂さんのエピソードはどれも、妙にリアルで、ないけどあってもおかしくないけどやっぱないって感じなんですよね。
それに加えて今回は、光る魚とかカイコとか、カタバミとか団地から見るキラキラとか。
特に魚はあとあと攻めの台詞で拾っていたりして、必要なエピソードだってことは分かるんですが…。
なんか「綺麗に作って綺麗にまとめたな~」って感じがしてしまいました。

私は一穂さんの作品に関しては、このレーベルよりもDear+の方が断然好きです。
担当さんのカラーなのか、長編よりも中編の方が私の好みに合うのか……、どっちだろ?

あとは…みなさん触れていらっしゃる卵型が、形とか伸びるの(?)とかがまったく想像つかなくて、これモノを知ってないと何がなにやら…。

7

一途と執着の境界

27冊目のジャンクション。
口絵が素晴らしい!

一途と執着の境界は街の灯の曖昧さと似ているような気がします。

気乗りしないまま出かけた同窓会で酔いつぶれた初鹿野(受)は見覚えのない元同級生に持ち帰られます。
翌朝、土下座して「ずっと好きだった」と告白してきた相手は逢いたくなかった片喰(攻)だった。

このふたり、過去に親同士の因縁があって、その一件は初鹿野に真剣に恋愛に向き合えない傷を残しました。

一方、片喰は恋愛体質の為か肯定的な受けとめ方をしていて、それを知った初鹿野は片喰の想いだけでなく自分とも向き合うようになります。

片喰と逢うにつれ、気になることも増えていく。他人だから放っておくこともできるのに初鹿野は何となく理由をつけて逢い続けます。

『気持ち悪い』がスタートで『好き』をゴールにするには【絆され】が発動するのかと思いましたが、光、発光、落雷、と様々な灯りのモチーフが伏線となり無理なく進みます。
初鹿野が自ら積極的に片喰に関わっていくのが新鮮でした。
テンプレ【絆され】以外のものを読みたかったので嬉しかった。

過去の出来事を繋がりにふたりの現在が重なるようになるんですが、ドロッと重くなりそうな場面なのにクスっと笑ってしまう。

シリアスな内容をサラッとした文で彩るバランスの良さが一穂さんの本が好かれる理由のひとつなのかな、と一穂さん4冊目の初心者は感じました。

事故の為に漫画が描けなくなった片喰…いつか描けるようになればいいな、と思いますが彼は初鹿野と一緒なら何でもいいわけだから、そのままでもいいんでしょうね(笑)

後半に登場する、たまご型の何かが私にはわからないんですが(笑)初鹿野に攻められてエロく悶える片喰が可愛いので良かったです!

普段とエッチ時の立場が逆転するのはいいですな~。
初鹿野みたいにサバサバしている人が可愛く攻められるのはたまりません。

27冊めとなった【初鹿野観察日記】から、それまでバラバラだったふたり軌跡が交わるんですね~。

ライトストーカー片喰を読み手が受け入れられるかどうかが評価の分かれ道なのかな、と思います。



6

ヘタレ攻めイイ!

つくづく私はヘタレワンコ攻めが好きだ!と思いました。
なにこのヘタレっぷり。なにこの人畜無害なストーカーっぷり。なにこの忠犬っぷり。なのにエッチになるとヘタレながらもしっかり「男」。
スゲー萌えました。

対する主人公の受けは、もともと学生時代には人気グループの中心にいた人気者。いまはごく普通のリーマンだけど。
てゆかこの学生時代のいわゆるスクールカーストみたいなの、そういやあったあったって感じで懐かしいなァ。社会人になってもあるけど、学生時代のアレは特有のものだと思う。

後半の逆転劇みたいなものが面白かったです。攻めのなかでは何も変わってないんだけど、受けだけが感じる劣等感。
このあたり、キレイにまとまりすぎてて食いたりなさがなかったわけではないのですが。もうちょい踏み込んで、主人公をしっかり泥まみれにしてから引き上げてほしかったなと。

オナホプレイはめっちゃ萌えました。
ヘタレワンコ攻め相手にオナホプレイしかけていって嬉しそうにしてる受けの気持ちがよーく分かる。私にもやらせてくれ~!

4

学生の頃を思い出した

 恋愛部分とか、エロとかも好きですが、やはりこの方の小説は、誰もが感じていてもはっきりと意識していなかった心情を、言葉に表しているところが好きです。

 学生の頃は、クラス内ではっきりグループが分かれていて、違うグループの人とはほとんど交流もなく卒業していきますよね。
 大人になれば、全然学生の頃にはしゃべらないような相手と、交流するのが当たり前で、世界も広くなりますが、学生の頃はそうはいかない。

 がゆえに、どこにも属さずに生きていくのって、すごく辛いことだよねと思いました。教室の片隅で縮こまって、あからさまないじめを受けているわけじゃないけど、軽い無視と嘲笑。いまなら社交辞令でも何でも、軽く声をかけられるだろうし、もしかしたら面白い人なんじゃないかと好奇心も湧くけれど。
 辛かっただろうなと、片喰のことを読みながら、元クラスメイトを思い出しました。

 萌えとか、エロも大好物だけど、時々こうしてピリッと心の痛みを思い出させてくれる作家さんですよね。


 ただ……私は登場人物の名前を覚えるのが苦手。カタカナだと読み進められないくらい苦手。だからファンタジーも苦手。難しい漢字の名前も覚えられなくて、歴史小説も読めないという……。
 なので、今回受け攻め名前が読みづらく、それがストーリーと深く関わっているし、ありきたりの名前だと物語が成り立たないのは分かるのですが……。
 覚えるまで、時間かかりました! いや~困った。

 あと、イラストもどうも私の脳内とイメージが違う。雰囲気は合っているのですが、主人公の受はもうちょっと繊細なイメージだし、攻はもうちょっとダサイ感じ。
 だからイラストが入るたびに、えっとこっちが攻で~~名前が「カタバミ」って読んで~と、脳内がストーリー以外でとっ散らかりました。
 それがちょっと残念でした。

3

ずっと君に恋していた・・・

二人とも、珍しい名字。
片喰が、同窓会でネームプレートを隠していた気持ちが分かります。早々ありふれていないものだから、名字を見たらピンときてしまいますもんね。
初鹿野は、男前で、はっきりと自己主張するタイプ。
酔った勢いで片喰と寝てしまった後も、「気持ち悪い」と嫌悪もあらわ。
確かに、ノンケだったらそういう反応よね。
しかし片喰は、外見的にはかなりかっこいい。中身はあまり変わっていないみたいだけど・・・
二人には、少なからず深い因縁があって、本当ならば相容れないのだろうけど、片喰の強い想いが徐々に初鹿野を揺り動かしていく過程が、切なくも、先へ先へと引き込まれる―
現実がすぐそこにあるのに、どこか幻想的は空気を持った作品だと思います。

1

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