真昼の恋

mahiru no koi

真昼の恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神79
  • 萌×235
  • 萌26
  • 中立1
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
29
得点
614
評価数
146
平均
4.2 / 5
神率
54.1%
著者
草間さかえ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784778110512

あらすじ

デキる営業のつもりだった中川正午が任されたのは、若社長岡崎一が営む今にも潰れそうな町工場。自分達が会社に切られそうだということも知らず犬のように懐いてくる無邪気な一を、正午は助けたいと願うようになるが…。
(出版社より)

表題作真昼の恋

町工場を一人で経営
課長に片想いの部下

その他の収録作品

  • 楽しい平日
  • 冬空の軌道
  • 春と嘘
  • 夜明けの虹
  • 3度目の夏(描き下ろし)
  • カバー下:漫画、あとがき

レビュー投稿数29

再読

かなーり久しぶりに再読。レビューしていなかったのであらためての感想にはなりますが、やはり草間先生のすばらしさを実感という他ないですね~。いや~、素晴らしい。ほんとに。

シニアな部長にキュンとしちゃうゲイのまひるさん。本人は出来るサラリーマンという感じでシュッとしてるんですね。年上がタイプだったはずなのに、町工場の若い跡取りに懐かれて、絆される、その絆される課程がよい。

仕事に妥協するではなく、でも一途に求められると許しちゃう。跡取りさんの方も仕事は出来るしプライドも自負もある。そんなお仕事に真剣な二人が恋する最高に素敵なラブストーリーです。

0

年下ワンコ描かせたら天下一

草間先生の作品はとても好きで、新刊が出るたび読むのですが過去作も読んでみました。

年上好きリーマンが年下ワンコに絆される(?)系の作品で好みでした。
恋愛も仕事も上手くいかない(と思っている)サラリーマンの正午が新しく担当になった工場の二代目はじめと恋に落ちるオーソドックスなBLですが、キャラクターもキャラクターが置かれた環境も良かった。

草間先生の描く、年下ワンコは本当に良きです。
一途でまっすぐで可愛いくてちゃんと包容力もあり、ちょっとやきもち焼きなところがまた愛おしいです。
年上好みだったはずの正午が好きになってしまうのも頷ける!

勘当されてる正午の父親に一緒に挨拶に行ってくれるはじめ…2人して水掛けられてるのが可愛すぎました。
何度目かで話を聞いてもらえる事になったのに、まさかの第一声には吹きましたw

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大人CPの仕事あり家族ありの良きお話

年下攻めにほだされる年上受け。
どちらもゲイだけどバックグラウンドが違う。
くっつくの早く、その分くっついてから長いのがよかった(あとがきに"くっついた後の話を長く書いたの初で途方に暮れた"とあり苦労されたんだなと)
まひるがファザコンで課長好きなのかわいい。

それに対してハジメがいちいちヤキモチやくのちょとめんどいw
一途だしやきもちかわいいけど被害妄想(あとがきより)激しいのは笑てまう。

仕事について専門的なのにわかりやすくかつ二人の関係とからませすっと読ませるの…すごい手腕

お互いの家族に認めてもらう過程もいい。
ラストも好き。

総じて課長がかわいい。

毎度のことながら、あとがき&カバー下漫画が最高。

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舞台とキャラと相関図がすべて魅力的

 正午と書いて、まひる。今までBL作品で数々の素敵な名前を目にしてきましたが、トップ5には入る可愛らしいネーミングだなと思いました。町工場という舞台も良かったです。実情には明るくありませんが、素人目にはかなりリアルに描かれているように見えました。ハジメはかつて正午に一目惚れしていたし、正午はゲイということもあり、くっつくのは早め。あまりもだもだするような展開はなく、どちらかというと2人のテンポの良いほのぼのとした掛け合いを、穏やかに見守れるような作品だと思います。年下は嫌いだと時折悪態をつきながらも、なんだかんだハジメの一途さ、邪気のない熱さに救われているような正午が可愛かったです。

 彼が長年片想いしていた課長もまた、普段の緩さと、仕事での多くを語らず成果を上げるクールさとのギャップが憎い、惚れてしまうのも納得のいい男なんです。でも、課長への気持ちは純粋な恋愛感情とは限りなく近いようで違ったのだと、正午はハジメと付き合い始めて気付くんですよね。新しい環境、新しい出会いによって、今まで考えたことのなかったことが見えてくることもある。彼が負の感情に陥ることなく、課長への気持ちを昇華させられたことが嬉しかったです。課長の口からも、実の息子のように正午を可愛がっていたのだと聞けて、この2人は本当に良い関係を築いていたんだなぁと。種類の異なる2つの関係を存分に楽しめました。

0

久々に読んだら更に好き

作家買いしている草間さかえ先生の作品の中でも特に好きな一冊です。
小説ショコラで4年掛けで掲載されていた作品が1冊になっています。付き合っている2人の短編が5話も見られるのとても嬉しい。
草間先生は短編の中の起承転結が鮮やかなんですよね〜

かつてはしっくり分からなかった正午(リーマン受け)の「誕生日って後で知ったら落ち込む」と岡崎(年下攻め)の「言わなくても泊まってくれたから10倍嬉しかった」が妙にハマって、あーこういう事だったのか、となりました。
岡崎目線で読んでいたのが今は正午目線で読んでる気がする笑

描き下ろしもそうですけど、台詞や絵の中に読み手が少し考えると分かるように情報を出す草間先生、趣があってホント好き。

0

恋も仕事も好バランスで描かれている。

初めて読んだ草間さかえ作品がこの『真昼の恋』でした。
草間さんが描く線はラフで艶やかさとは真逆なタッチだと思うのですが、なんともいえない独特の色気がある画をお描きになるなぁ、というのが第一印象でした 。


年下の岡崎一と年上の中川正午の物語。

一言でまとめてしまうと「年下ワンコ攻め最高!」です。
怯まず腐らずまっすぐに好きな気持ちを相手に届け続ける一の姿がかわいくて。
正午のモノローグに「可愛いを武器にしやがって」というのがあるのですが、まさにその通り。
でも、そもそも正午好みの“年上”というスペックを持ち合わせていない一が戦える武器はかわいさとか素直さしかないし(笑)
ことあるごとに一は正午の憧れの人である五十嵐課長と張り合おうとするのですが、その姿が一所懸命というか健気というか、まぁかわいい。
物語としては早々に付き合うことになるので、その後は日々のお仕事や親との関係性がストーリーに組み込まれていきます。

一の家族は非常にオープンでカミングアウトもさらっと受け入れています。
一方、正午の両親は父親が受け入れを許否していて、正午もその事に関しては諦めていました。
けれど一の正午のお父さんにもわかってほしい、という気持ちに応える形で二人揃って正午の実家に挨拶に行きます。
水をかけられて門前払いも何のその、めげない二人が素敵です。
ビーサンはいて、着替えと手土産持参で赴く二人。
最終的には家に入れてもらえましたが、正午のうっかりな一言で修羅場(笑)
でも、きっといつの日か受け入れてもらえるのだろうな、という気配を感じさせてもらえて楽しい気持ちで読了することができました。


二人に幸あれ。
年下ワンコ最高!

1

年下攻めの可愛さを再確認した一冊(笑)

久しぶりに本棚から出して読み返したのですが、やっぱり年下攻めはイイ!めちゃくちゃカワイイ〰️!改めて実感しました(笑)

年上の彼のために一生懸命だったり、焼きもち焼いたり、相手の見せるちょっとした表情や言葉の端々を見逃さないように形振りかまわず必死なワンコだったりすると、もう本当にたまんない〰️!きゅんきゅんする〰️!そのくせいつもはただの従順な可愛いワンコのくせに、ときに若さに任せて強引だったり、可愛いさを武器に甘えてみたりと年下の強みを発揮して相手を翻弄してみたり…まさにこの作品はそんな年下攻めを十二分に満喫できる一冊でした。

そんな可愛い攻めが堪能できる一方で、受けのまひる(正午)の方もすごいイイ〰️(泣)秘かに想いを募らせていた上司に認められるために働いていたにも関わらず、その上司に先細りの町工場の担当を任されリストラされたと勘違いして、公私ともに落胆していたことから話は始まります。

そこで出会ったのが跡を継いだハジメで、彼の前向きで真っ直ぐな姿に、年上にしか興味がなかったはずなのに、どんどん惹き付けられて、嫌いなはずの〈まひる〉という名前を呼ばれることも、予定を狂わされることも、年下も、半ば呆れながらも受け入れてしまう。
とこか投げやりだったまひるの気持ちがどんどん軽くなって、ハジメといる場所が居心地のいい場所となって、そしてかけがえのない場所になっていく。どっか〰️ん、という情熱的な場面はないものの、二人の結び付きがどんどん固くなっていく過程がたまらなくよかったです。

そしていつも感じるのですが(笑)草間さんの作品は激しい絡みではないのになんでかエロい。ものすごく昂ります(笑)ページ数を割いてるわけでもないのに、めちゃくちゃドキドキする。なんなんだろう…舌使いとかがエロいのかな(笑)
いつもはクールなまひるさんも、やっぱりすごい艶っぽくてエロかった…(悶絶)

2

リーマン萌えに目覚めました

スーツに萌えを感じるタイプではなかったのですが。
いいですね、リーマン。この作品で目覚めてしまいました。
一生懸命仕事してる男の人ってカッコいいんだなと今さら気づきました。
仕事の出来る普段デレない男がたまに見せるデレっていいもんですね。

クールな受けにわんこな攻めもツボです。
上司の五十嵐課長も渋くてカッコいい……この人は恋愛には絡んでこないのに、ウッカリおやじ攻めにも目覚めてしまいそうです。

新しい萌えが開発されて、これからますますBLライフが充実しそうな嬉しい予感がします。

2

何気ない日常の積み重ね

昔、「真昼の月」っていうドラマがあって
そんな感じかと勝手に思っていました。
全然違います。
「真昼」って受様の名前(正午・まひる)から取ってるから!!
草間さん作品なので、エチはさらっとしています。

表紙絵を見て分かる通り、受様はバリバリ仕事するリーマンです。
受け受けしい受けが苦手なので、私にはこれポイントです。

誰かを救ったり、危機に陥ったり、当て馬が出てきたり
そんなことはなーんにもありません。
日記に書いたとある一日。
そんな毎日の積み重ね。
でも、二人の関係が深まっているのをほのぼのと感じます。

個人的には、受様のお父様に二人で挨拶に行くシーンが好きです。
まひるさんの天然さに悶えました。

2

町工場に咲く恋

こちらの作品は、草間作品の中でも一、二を争うほど
繰り返し楽しんで読んでいる、お気に入りの一冊です。

父親から町工場を継いだばかりの二代目若社長ハジメくん(攻め)と、
営業担当まひるさん(受け)の、町工場に咲く恋の物語。
描き下ろしを含めると、6つの回で構成されています。

草間作品の魅力的手法のひとつとして、
各回のはじめに、読み手の心にポンとボールが投げられ
物語が進むにつれ、投げられたボールの真意が読み解けていく、
というものがあります。
(ボールは、時に事件や回想、モノローグでもあります)

今作にもこの手法が見られ、最終的に
五十嵐課長(まひるさんが慕う上司)が恰好良くキマり、
彼に惚れ直すまひるさんと、わーんと悔しがるハジメくん...という
とても可愛いオチに繋がっていくのですが、それがまた面白い。

一番印象に残ったシーンは
ハジメくんの回想で、彼がはじめてまひるさんに会った高専時代、
仕事で工場を訪問していたまひるさんの頭に蝶が止まり
それを五十嵐課長に笑われ、頬を染めるまひるさんの姿が目に映り―
これが、ハジメくんがまひるさんに恋をした瞬間であり、
同時に失恋を知った瞬間だった、という一場面。
ハジメくんの切ない恋心が見事に淡く美しく描かれていて、
現在の彼のまひるさんへの想いの深さにも繋がっており、
非常に魅せられました。

私的萌えポイントは、雨の中、近距離で携帯で会話をしている際
『じゃあキスしてよ まひるさん』と言うハジメくんに
まひるさんは携帯越しに『ちゅ』と返すのですが、
わたしの萌え魂はすべて、その『ちゅ』に持っていかれました...
まひるさん、それは反則です...もう、もうっ(ジタバタ)!!

人物設定、物語の動かし方・魅せ方、独自の絵柄を含め、とても魅力的で
草間作品を読む最初の作品としても、おすすめできる一冊です。
今回読み返して、やっぱり面白いなあ、大好きだなあと
しみじみ唸らせていただきました。

3

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