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作家さんの新作発表
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相変わらず進んでいるのか進んでいないのかよく分からない二人の関係。
それでも物足りなさを感じることがないのだから流石は今さん作品、凄いです。
話の濃密さが半端無い。
一読じゃついて行けないこともあったり…それでも大好き。
大好きだからこそ余り無理はして欲しくないと後書きを読んで強く思いました。
…とか書きながらも早く続きが読みたい!!と矛盾したことを願う私です←
『百鬼夜行抄』と似たような雰囲気ですが、此方の方が人間の情が強いかな?
だから出るとしたら妖怪ではなく幽霊。
それでも中には太郎の見合いみたいに笑える部分も有り。
…そりゃね、あんだけ頑張ったら断られるよね、お見合い。
主役を霞ませてどうするよwww
絡みはガッツリ濃い方が好きな私ですが、若旦那と与三郎に関しては、キスシーンや抱擁シーンだけでもあれこれ妄想してしまって、めちゃくちゃ萌えるので、濡れ場シーン(こんなにもこの言葉がぴったりくる作品ってないわ~)を描かれたら鼻血吹いちゃいそう(笑)とにかくツボってます。
なかなか肉体関係に発展しない二人といえば「友達以上恋人未満」の関係が定番ですが、この二人に関してはそんな生ぬるい関係ではなく、生涯を賭けるに値する相手かを見極めるというか、その位の価値のある人間に育てているという最中というか、一時の感情だけでガツガツいかないところが、たまらなく萌えを掻き立てます(笑)
だからといって重苦しいわけではなく、むしろゆるゆるとした時間の流れや、吉原の艶やかでしっとりとした雰囲気に包まれているので、一応ホラーなんだけど、ホラーだけではない(笑)とても素敵な作品です。ただし、相変わらず癖があって一読ではなかなか理解できないんですよね(汗)あはは…。
二巻でやっとちょっと近づいた二人の距離が、三巻では若旦那の従弟・太郎の結婚を機にギクシャクしてしまうのですが、雨降って…となるようにむしろ二人の関係を深めるきっかけに。与三郎のなかなか本音を見せてくれない隠れた愛情がたまらない…。あぁ~、二人が身も心もひとつにとけあうのが待ち遠しい。
3冊目になっても、いいムードなのか、はっきりしない二人ですが、なんとなく進展しているような、していないような?
この話は、こういう微妙な関係を楽しむもんなんでしょうね。
今さんはときどき、それが何を意味しているのか、まるでわからないままに進んでいくセリフやシーンがあって、自分が鈍いだけなのか、ちゃんと説明されてないままなのか、そのへんもよくわからないんですが、それも味なのかな、と最近は気にしなくなりました(笑)