野ばら

nobara

野ばら
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神62
  • 萌×239
  • 萌30
  • 中立9
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
37
得点
565
評価数
146
平均
4 / 5
神率
42.5%
著者
雲田はるこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784904101766

あらすじ

両親を亡くし、若くして洋食カジワラの店主を務める梶原武は、そこに勤める離婚寸前の子持ち・神田惣一郎が気になって仕方がない。
ある日武は神田不在中に離婚届を渡しに店を訪れた妻の冬子により、神田が元々ゲイであることを知る。
今までの自分への態度や反応から、神田が自分のことを好きなのではと思い当たるのだが…
小さくても華やかに、棘が刺されば痛いけど、それでも愛しい野ばらのような二人の人生がそこにあります。

二人のその後をラブエピソード描き下ろしに加え、他2編のシリーズを収録した代ボリュームの一冊です!

表題作野ばら

洋食カジワラの店長
店員,妻に逃げられたゲイ,アラフォー

同時収録作品みみクンのBOYの季節

ゲイバー店員、性同一性障害
バーテンダー,バリネコ

同時収録作品Lullaby of Birdland

25歳,医者
18歳

その他の収録作品

  • 野ばら 番外編
  • みみクンのハートのイアリング
  • アトガキ

レビュー投稿数37

登場人物全員に癒される

お疲れの皆様にイイ癒しがここにありますとご紹介したい。
私は作者さんの作品で常々癒されておるのですが、既刊の中でも癒され度が高い作品です。
普段はちょっと痛みを伴う物が好きなので、デビュー作もめっちゃ好きなのですが、自分を甘やかしたい日は今作を読みます。

やはり表題作ですかね、癒しで言うならば。
武と神田さんはもちろんモネちゃんばあちゃん皆かわいい♡
四十路可愛い受けは厳しいか?(他作者さん作品でハマれなかったキャラが居たので…)と思ったけど全然嫌じゃなかった。むしろ神田さんにも癒されました。
武と神田さんのダブルお父さんがいるモネちゃんが心底羨ましい。

ミミくんも可愛かったです。
好きな人のためなら髪切っちゃうし、女装もやめる。
一途なおかまちゃんが良かった。
ガタイが良いのも好きでした。
そしてリバ…ありがとう!(^人^)

3つ目は異国で出会った外国人とのラブで、少しだけ痛みを伴うおはなしでしたが最終的にはハッピーです。
受け攻めは反対が好みでしたが。

あとがきも可愛い。私もエプロン男子大好きだーーー♡

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武ちゃんがかっこいいやらかわいいやらめちゃいい話

表題作がめちゃいい話。
武ちゃんが超タイプ
ノンケなのに年上の子持ちゲイの神田さんを好きになって振り向かせよう力になりたいとがんばるんですよ。
神田さんも密かに武ちゃんが好きだったけどノンケくんを不幸にしちゃうから…と拒むんですよね。

武ちゃんが悶々としたりドキドキしたり切なくなっているのがかわゆくて(私好みのイケメンが片思いする姿が大好きでして)。
長身でスタイル良くそれもかっこいい。

モネちゃん(神田さんの娘)と遊ぶ武ちゃんもいい。
モネちゃんの両足持って逆さにして「ウキャーもっとやって〜♡」と喜ばせたりw

武ちゃんはもちろん神田さんもモネも表情や仕草、喜怒哀楽も他の顔も全部魅力的。
描き分けがすごい。
絵を見ているだけでも楽しい。
背景、内装、小物、服装とかも全部ステキ。

いちゃいちゃも愛が溢れていて好き。
欲情っぷりが色っぽくて最高 

「みみクンシリーズ」もかわいいお話。

あとがきに先生のフェチが紹介されているのも楽しい。
エプロン、特に裾が描きたいとか、猫っ毛、天パ、あほ毛がお好きとか(ちなみに私は寝ぐせが大好き)。
その嗜好が後の名作「いとしの猫っ毛」を生み出す元なのね!とうれしくなりました。

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雲田先生に惚れる

◾︎野ばら
雲田先生は大好きなのに、子持ちが苦手なこともあり、ノンケを落とす魔性のパパ(失礼)みたいなキャラが苦手なこともあり、そこまで頻繁に読み返さなかったのですが、久々に読んだらホロリときてしまいました。
たけちゃんこと武(攻め/ノンケ)がとにかくカッコいいのです!神田さん(パパ)が入院してしまった時にポツポツとたけちゃんへお願いをするモネちゃんの言葉に対する、武の表情が大変いい。武の心を示す吹き出しはないけれど、何を考えて何に憤っているか伝わってきます。こういう表現こそ漫画の醍醐味で、雲田先生に惚れ惚れ。武にも惚れ惚れ。いい男だよ。

◾︎みみクン〜
こっちも表題同じく、オネェものが苦手なのに心を掴まれた作品です。リバは大好き。
愛のために女の子を諦め、それだけで終わらずまた拾い上げる。みみクンも健気で可愛いし、薫くんもいい子で、優しさと寂しさが混じります。似合うって言ってくれるんですよね…薫くんね…
この"寂しさ"の理由は散りばめられた要素によるもので、繰り返しになりますが雲田先生うまいなぁ。上京、切られた髪、安物のイアリング、あっけらかんと笑いながら工事への夢を語る様子、寂しく愛おしい世界です。

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3つの愛

〖DMM電子書籍〗
修正:ー
カバー折り返し:なし
カバー下:なし
帯:なし
裏表紙:なし
備考:

〖紙媒体〗
未読

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可愛い雰囲気の中に潜む性の問題

◆野ばら(表題作)
 妻にゲイであることを告白して拒絶されてしまった傷心中の神田と、彼が働いている洋食店の店長である年下の梶原。神田の娘のモネも絡み、賑やかな雰囲気の作品となっていました。最初は穏やかな性格に見えた神田ですが、物語が進むにつれ、ゲイであることを今までひた隠しにしてきた弊害か、非常にネガティヴな性格が表れてきます。しかし、梶原がかなりの行動力と度胸を持っているおかげで、神田がうじうじ悩む期間は少なく済むのは気持ち良かったですね。

 ただ、やはり妻の気持ちにも同情してしまったので、最後に神田と妻がもう一度ちゃんと話し合う機会か、妻が神田とモネに別れを言える機会があれば良かったなと思いました。妻だって神田がゲイでさえなければ、この先もずっと愛する夫と娘と幸せな未来を築いていくことを想像していたはずで、それが突然断たれたことへの失望ってすごく大きかったと思うんです。もちろん、神田が周りにどうしても言えなかったのは仕方ないことだったのかもしれない。でも、せめて信頼する妻にだけは結婚する前に伝えておくべきだったんじゃないかな。それで妻にも家族にも見放されたとしても、未来のことを考えれば周りのためにも自分のためにもそっちの方がずっと良かったと思います。私にはそこだけすっきりしないままでした。

◆みみクンのBOYの季節
 ずっと女性になりたくて性転換手術を控えたミミと、彼が恋するバーテンダーの薫。こちらも穏やかな雰囲気ではありますが、久々に性についてよく考えさせられた作品でした。ミミの心は女性。女性の言葉遣いがしたいし、女性の見た目でいたい。でも、彼が好きになった薫はゲイで、男しか愛せません。薫と恋人になりたいのなら、女性になることは諦めなければならない。

 ミミは薫より大事なことなどない!と潔く男性でい続けることを選択し、薫を抱いて十分幸せも感じるのだけど、やはり女性のように薫に抱かれたいという気持ちも出てきます。最終的にはリバになって抱かれる幸せも味わうミミ。好きな人と一緒にいられる幸せは、自分の性の問題をも果たして凌駕できるのかを問われた気がします。薫は女性の格好をしたミミを抱き続けることはきっとできないでしょうし、2人はこのまま毎回何かを妥協しながら交わることになるんでしょうか。人は何のために性を選択するのだろう、と改めて考える機会となりました。

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ほんわか短編集

雲田はるこ先生 初読み

3つのストーリーを軸とした。
ほんわか系の短編集。

「野ばら」
祖母と洋食店を営む武、店の手伝いをする神田。
神田は、娘のモネと2人途方に暮れていた。
自らゲイと告白し、嫁は怒り出て行ってしまったのだ。
ほんわり佇まい、花を愛し、柔らかな物腰の神田に武は次第に惹かれて行く。
武に告白されてモジモジしたり、
武を諦めようと遠ざけて、泣いて後悔してみたり、
かわいく乙女な神田に、萌え。
ほんわりストーリー。

「みみクンシリーズ」
薫ちゃんの魅力が判るのは、アタシだけ♡
どこからみても、女の子。みみクンが惚れたのは、ネコの薫だった。
みみ自身もネコ、そこには高い壁がある。
男の決断!髪を切り、服装を変え、みみクン「タチ」になる。

けれど、かわいいが捨てきれない。
やはり、抱かれたいのです。
みみは、夢に見たお願いを、薫にお願いすることに。
なんだかんだと、愛し合うふたりに意外に壁は低かった。
リバ ストーリー。

「鳥の国のララバイ」
母の産まれた異国の地、
登った山の山頂でトキオは天使に出会う。
彼の名前は「バード」、男に置き去りにされていた。
旅の目的地が、お互い同じ教会と知り、
2人は旅を共にするなか、惹かれ合っていくのだが…

どれもほっこり、ほんわかな気分になる、お話たちです。

1

ほっこり

久々に、ホンワカしたBLを読みました。
野ばらは、ゲイだと奥さんに告白して離婚した惣一郎と、洋食店の武の話。
惣一郎には娘がいて、とっても可愛い!
武が告白して、惣一郎が断るシーンは、すごく良かったです!泣きながら、ホントの気持ちが言えないでいる惣一郎に、涙がでました。
絵柄も、古めかしいくて懐かしい感じが、とても好きです。
初めてが、倉庫って。。。まぁ、しょうかないよね。

2作品目は、女の子になりたいミミちゃんのお話。かと思ったら、男の子になりました。
リバありな、可愛いお話でした。

3作品目は、古い映画のようなお話。
トキオが優しくて、バードを包み込んで幸せにしていく感じが、すごく良かったです。

どれも、ほっこりする、いいお話でした。

1

タイプの違う3つのおはなし

収録されている3つのおはなしが、それぞれタイプが違っていていて飽きずに楽しめる作品集です。

子持ちのヘタレ年上ゲイ(ややこしい)とまっすぐな年下ノンケとのコブ付き(更にばあちゃん付き)ラブとか、女の子になりたい男の子が登場する「性別」ってヤツをグルグル考えてしまうおはなしとか、どこかファンタジックなちょっと不思議なロードムービーテイストのおはなしとか。

どれも時代設定が分かるような分からないような、敢えてのハズシ感があり、おとぎ話めいた空気が漂っています。どの話も「現実だったら…」と考えると、モヤッとする所もあったりはするのですが、独特の空気感のおかげでお話しとして成り立っているような気もします。

1

ノンケ年下×ゲイ年上大好きなので!

雲田さんは何となく古そうな絵柄で敬遠しておりましたが、ラッキーホールが意外に古い感じではなかったので、こちらも購入。
表題作、こういう話好きです。
子持ちネタは正直得意ではないですが、何かいいですね。
おばあちゃんつきの男前の攻めがたまらんです。これはいい!
神田さんが少々女々しすぎるので、もう少し年相応の男の人でどうしようもない感じだったら最高でした。
ノンケ年下×ゲイ年上大好きなので!

みみクンは、こういうトランスジェンダー系も嫌いじゃないですが、女の子になりたかったみみクンが諦めてしまってハッピーエンドなのかしら?
ママの言葉がとても正しいかも。
まあ、本人たちが幸せならいいのかな?
タイトルからして昭和なので、目にハートなんかはわざとですかね。
この話自体が昭和80年代なのかも。聖子ちゃんとか云ってるし。

で、総合的には最後の話が一番キャラがよかったかもしれません。
しかし、トキオが攻めかー(笑)
トキオが受けだったら完璧でした!

3

同性だとそーゆーこともあるのねー。

「野ばら」
年下男前(顔のコトではなく)攻×乙女系ヘタレワンコ受
受様がへなへなしすぎなところが、
私にとってはマイナスポイントでしたが、
神田さんが、武の将来のために自分の気持ちを偽って
身を引こうとするシーンがせつなかったです。

「みみクンのBOYの季節」
「みみクンのハートのイヤリング」
これはダメでした。
女の子になりたいみみクンの片思いの相手は
バーテンの薫ちゃんなんだけど、
薫ちゃんは男の子としてのみみクンが好きで‥。
同性同士だと攻防の問題も出て来るのねー。
ハッピーエンドのはずなのにもやもやしてしまって。

「Lullaby of Birdland」
この話も好きでした。
トキオは亡くなった母親の国を見ようと旅の途中、
バードと名乗る青年に会う。
偶然にも目的地が同じだということで、一緒に旅を続けることに。
バードの魅力に夢中になる反面、目的地に近づくにつれ、
寂しげな表情を見せる彼に不安になるトキオだったが‥。
一転外国のお話で、雲田さんの引き出しの多さに驚かれます。
バードの旅の理由も相まって、
全体的に寂しげなトーンのお話ですが、
洒落た感じのラストになっています。

1

性別

初めて雲田はるこ先生に触れた「窓辺の君」に次いで読んだと思います。

みみクンシリーズが非常によかったです。
BLを読むにあたっては性別について考えているときとそうでないときがありますが、みみクンシリーズでは考えながら読めておもしろかったです。とくに好きなのがみみクンの「あたしの性別は、いつだってあたしの邪魔をする。」というモノローグ。
とびきり可愛くて明るいみみクンが、実は生まれたときから肉体と戦ってきていて、また大人になって気持ちと戦い……という単純なかわいさ・かっこよさではあるのですが、それを一切湿っぽくも・ひけらかしでもなく語るバランス感覚にどきどきしました。基調は恋の話、みみクンのかっこよさと性別の話のスパイス。「海辺のカフカ」の大島さんエピソードを読んだ時の気持ちに近い気がします。
その後非BLで賞を取られましたが納得の技術を感じました。

表題作のモネちゃんも大好きです。

1

やっぱ雲田さん好きだぁ

定期的に読み返す作品です。

神田さんはゲイだけど結婚して子供も出来て、奥さんに自分がゲイだということを理解してほしくなりカミングアウトして、離婚されて、という方なんですが、実際ゲイの方で身内にも誰にも言えず、言われるがままにお見合いして結婚して自分の気持ちを押し殺してる人多いと思います。言われる側は酷だろうとおもいますが、このあたりの問題は難しいですねぇ。そんなこんなで日陰者根性モリモリの神田さんなので、タケちゃんが神田さんの気持ちに気付いて自分の事を好きになってくれたにもかかわらず(しかも猛アタックw)、拒んでしまうのです。なぜならネガティブさんなので・・・。心にも思ってない言葉で突き放して、涙してるとタケちゃんが戻ってきて・・・って、タケちゃんどこまでイケメンなんだ!!!!神田さんのキャラも可愛くて好きでした。

ミミくんの話も好きでした。薫ちゃんいいなー。かっこいい男の子なのにバリネコであまえたさん。ミミくんにどんどん慣れて本当の姿になっても大丈夫な感じになってくれるといいですね!

表題作が一番好きですね。

1

受け入れ難い事が色々あって…

■野ばら(前・中・後編)■
梶原 武(洋食カジワラの店長)×神田 惣一郎(店員。妻に逃げられたゲイ)

両親を亡くし、若くして洋食カジワラの店主を務める梶原武は、そこに勤める離婚寸前の子持ち・神田惣一郎が気になって仕方がない。
ある日武は神田の不在中に離婚届を渡しに店を訪れた妻の冬子により、神田が元々ゲイであることを知る。
今までの自分への態度や反応から、神田が自分のことを好きなのでは?と思う事があるのだが…。

元気なモネちゃん&ほんわかしたおばあちゃん可愛い。
武さん格好良い包容力あるっつーか…男だっ!
神田さんの体調不良でパニくったモネちゃんからの電話に駆け付ける場面、振られたけど泣いてる気がして走って戻ってくる場面とその後の笑顔がたまらんのです(*´艸`)

そして同時に…私はオジさん受けは好きだけどナヨナヨした雰囲気の人は苦手なんだな…と実感しました。
受けの神田があまりにもナヨナヨしすぎて…受け付けませんでした。
あと40代?にしてはちょっと色々考え方というか言動というかが幼く思えてしまって…私が言うのも何なんですけどね。
実際の40代の思考とか知らないですけど、何か「んんー???」ってなってしまって。。。

■みみクンシリーズ(BOYの季節、ハートのイアリング)■
みみくん(ニューハーフ)×薫(ゲイバーのボーイさん)

心は女の子のミミくんが恋をした相手はゲイバーで働くボーイさん。
女の子になって告白するのと頑張っているけれど…何と相手は女の子が苦手。

このみみクンのシリーズが私的にダメでした。
特に1話目が。
最初読み終った時、何か凄くモヤモヤして気持ち悪かったんですよね。
何でこんなに嫌な気持ちになってしまうんだろう?ってもう一度読んでみました。
たぶんこの話は「女の子の心を持つみみクンが好きな人のためにその気持ちを押し殺すというのに健気だー!とか切ないー!とか思ってね」みたいなノリなんだろうな…と。(違っていたらごめんなさい)
私には無理矢理気持ちを押し殺すみみクンが余りにも可哀想と思うと同時に納得できなかったんです。
だってみみクンは薫に出会う前から女の子になりたかったんですよ。
なのにいくら好きな人のためとはいえ…こんなのいつか耐えきれなくなるんじゃないかな?と。
次の話でそのあたりはリバってましたが…やっぱり薫もネコさんなんですよね。
攻めるよりは受けたいんですよね。
リバっていてもどうしてもお互いに無理が生じていくような気がして…。。。

じゅんママの言葉は…厳しいけど第三者視点で冷静に2人の事をみて、そして2人を大事に想っての言葉で良かったです。

■Lullaby of Birdland■
トキオ(若い医師)×バード(訳あり男性)

2人の短い旅?

この話は好きです。
「騙されていたんじゃない?」という宿のおばちゃんに「もうちょっとだけ待たせてみて下さい」と無理矢理に笑顔を浮かべて待つ→再会(刑務所から回収)→故郷あたりが(ノω・、) ウゥ・・・良かったのです。
2人が居る風景の中の空気が緩やかに伝わってくるような…心地よい感じでした。

各話の間に入るcutで主要キャラ+モネちゃん…(ノ・ω・)ノ゙ヵヮィィヽ(・ω・ゞ)ヵヮィィ (o ゝω・)b 超ヵヮィィ♪

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さらっとも読めるし、色々考えさせられる

一作目は 男気あふれるオーナーシェフ×バツイチ子持ちオネエ系
二作目は 受×受 リバあり 性同一性障害で手術前女装子×ヒョロいオネエ系バーテン
三作目は  童貞日系ハーフ医師×金髪巻き毛売り専イケメン



雲田さんはオカマっていうかオネエ系の受けがお好きなのでしょうか。
他の作品にもよく出てくる気がします。
わたしは苦手なんです。けどそういうのを差し引いても
この本はなんかいいなと思わせるなにかがあるんですよね。

主人公である攻め側からの視点・心理が丁寧に描写されてて、
しかもキャラとしてとても魅力的だからでしょうか。
ストーリーも良かったですが、深く考えさせられるテーマが多かったように思います。


まず「野ばら」の神田さん
自分さえ我慢すれば皆幸せになれる…とお見合い結婚し
旧家のお嬢様である奥様にも不満があるわけではなく
子供まで作って、本当に幸せで順風満帆なときに奥様にゲイをカムアウト。
甘えだったり、自分の全部を理解して欲しいという気持ちからだったんですが
とても40代の思考とは思えない・・・(笑)

たとえストレートなカップルであっても
わざわざうまく行ってる相手に、私の全てを知ってほしいのよと
過去の男の話をさらけだします?
しませんよね。
今、女性とうまくやれてるならいらないじゃないですか。
それを言っちゃうってことは、
やっぱりあなたを本心から愛してないよって宣言することと一緒だし
裏切りであり詐欺ですよ。まさに天国から地獄に突き落とされる感じです。

相手の為を思って、優しい嘘をつき自分が我慢する。
でも、いつもその嘘を貫き通せない。
今回の武さんとの時も、そうでしたね。
そういう弱さをもつ男が神田さんなんだと思います。
わかった上でまるごとうけいれる武さんの男前っぷりに全部持ってかれましたね。
連れ子のモナちゃんに接する時の父性にもズキューンです。
かっこいい攻め様で本当に救われました。



次に「みみクン」シリーズのみみくん。
女の子になりたい男の子で、
オカマバーで働きながら性転換費用をためています。
想い人の薫ちゃんは女性が絶対無理な人で、その為に手術を諦めるのですが…。
好きな人が、女性は嫌だ、手術するなら無理だ、って言ったら
女性化は諦められるものなのでしょうか。
それで諦められるのなら、みみクンは男の体がどうこうじゃなく
男というジェンダーを受け入れられなかっただけでは?

みみクンは自分のあるがままの肉体を受け入れ
薫ちゃんにもあるがままの心を受け入れてもらえて、最終的にはハッピーエンドでしたが
一方で性同一性障害とは、といろいろ考えてしまいました。

性同一性障害の方がみんなみみクンのような選択をするかというとそうではないでしょうし、みみクンも厳密に言えば性同一性障害ではないのかもしれないですね。
性同一性障害とはなんぞやと、根源的な意味に思いを馳せる一冊でありました。

2

かわいらしいお話でした。

なんだろう。
前作よりも読みやすかったような気がしたのですが。
絵に慣れた?
絵が進化した?
それともお話が入りやすかったんでしょうか。
とにかく前作よりも引き込まれる感じがしました。

「野ばら」
神田さんがかわいいなぁ。
ちょっと女性的な感じかな。
くっつくまでは焦れ焦れですが。
いざとなったら積極的な神田さんナイス!
ネモちゃんもかわいかったですv

「みみクンシリーズ」
で、結局、どっちが受になるの?(笑)
通常はやはりみみクン受なんでしょうか。
薫くんなんだか大変そうでしたし。
それとも、リバ?
ま、薫くんの方が完全に受々しいと思いましたが…。

「Lullaby of Birdland」
トキオが受かと思ってたら違った!
いや、バードがどっちでもいけるから大人な対応したからか(笑)
トキオに頑張って欲しい気もするけど、バードにトキオを泣かせて欲しい気も…。

そして。
個人的に今回非常にツボったのはカバー下の「おパンツ表」でしたー。
これ、なかなか楽しいよ。
それぞれの特徴が出てて。
この立ち絵だと薫くんとトキオがなんか好きです。

1

一度手離した馬鹿な私です……

結構前に読んで、手元に置いておく作品じゃないなんて
当時の私はBLの上っ面しか楽しんでなかった気がします。

たぶん、そう思った理由は
1.神田さんがナヨナヨっぽい
2.ゲイなのに結婚して子供も出来てるじゃん
3.武ちゃんはノンケなのに、そんな簡単に男に堕ちるか?
だっただろうと…。
でも、1.そういう人だからこそ色気があったのかも
2.ゲイとは言え、バイ寄りの人だっているし、様々なんじゃないか
3.一生懸命な神田さんに、同情からの恋でもなんでも、
好きになったら仕方ないじゃないかと、自己完結しましたw

うまくいきすぎだとしても、
武ちゃんの年下攻めはガッツくのも込みで文句なくカッコイイし
神田さんのおネガな部分も控え目なところも素敵♪
モネは「小学校上がったらごはんの作り方教えてね。
もう父ちゃんが倒れないように」と健気だし、
武ちゃんの婆ちゃんもからかいつつ武ちゃんの意見を尊重していて
可愛がってるのがわかるし。
素直に「いいな、このお話」って読めて
嗜好が変わって良かったな!と感慨深いです☆
(子供の頃苦手だった食べ物は大体克服出来ているし!←関係ねー!)
武ちゃんがヤれない問題点を真面目に書き留めているのが良かった!w

ミミくん×薫くんも、あの頃理解出来なくて…馬鹿野郎!!!!(ゲシ!)
心底好きな相手になら、自分よりも優先させたいと思うのが愛で
だけど改造費用まで貯めたというのにあっさり諦められるなんて
ミミくん、漢だぜ…!
最終的にリバっていただいて、こちらは感無量です。
なんでもいいよ、もう、二人が幸せならサ…♪

『鳥の国のララバイ』は
悪党になりきれなかったバードと真面目一辺倒で優しいトキオ。
共に旅をして情が移り、思いがけず恋に落ちるお話ですが
それぞれ抱えていたものも、旅をする目的も違うのに
心を通わせることで誰も代わりになれない二人になる。
出会いって不思議ですね…。
「キス・ミー モア!」とか言ってみてーし言われてみてーなオイ。(急にガラ悪い)

でもやっぱり雲田さんの作品は
『新宿ラッキーホール』が今のところMY BESTなのです。
あの甘いだけじゃないのがね…。

と言いながら、だいぶ武ちゃんは好みです!!!
好きな人とその娘の為、理想を考えて努力して実現させるなんて
年下攻めの鏡だー!
しかも料理上手なんて最高!!w(お店継いでるコックさんだからね…)
なんたって、コックコート。コックコートだよ!!!w

4

昭和のような今時の話

 雲田先生の描く絵は、どことなく昭和を思い起こさせたり、ノスタルジックな気分になることが多いなと思っていました。だから、このお話も昭和の洋食店のお話なのかなと思っておりました。しかし、この物語には、携帯電話も薄型テレビも登場して、そんな昭和の期待をあっさりと砕かれます。

 40過ぎて、自分が同性しか愛せない性格だと妻に告白した神田さん。神田さんには百音という幼い女の子がいるにも関わらず、妻の方から、一方的な離婚届。悲壮とも言えなくはないのですが、なぜか私にはこの始まりが悲しくないように思えたのです。
 武は、百音の誕生日を一緒に祝ったり、倒れた神田さんを見舞ってみたり、武の家に一緒に住もうとまで言ってみたりと、最初からこちらが予想していた筋なのに、何ででしょう、何回も読んでいて飽きません。一言で言えば、ホームドラマのようなお話で、BLの要素は含んでいるものの、いい意味でBLの枠にとらわれていない作品だと思いました。
 武が洋食店の主として切り盛りする姿や、神田さんや百音を守ろうとする姿を見るたびに、彼の男っぷり、懐の深さに感心して、久しぶりにいいBLに出会えたと思えた1冊です。
 
 他にも、愛する薫のために自分のなりたい姿をきっぱりと捨ててしまう『みみくんシリーズ』の話や、山で日本人医師と現地のbirdと名乗る男が出会う『Lullaby of Birdland』も収録しています。1冊で系統の違う話が入っていて、Hシーンも少なめです。

2

癒しと萌えは隣り合わせ

表紙から漏れてしまう程の優しく儚い雰囲気。
裏表紙を見ても、その気持ちが変わりません。

若くして亡き父の跡を継ぎ、洋食カジワラの店主となった武と、そこに勤める四十路のバツイチ子持ちのゲイ・神田のお話。
とても人当たりが良く、控えめだけれど心優しい神田の離婚理由が、妻に吐き出した本当の自分を受け入れて貰えなかった事。
突然突き付けられた現実は、妻にとっては信じたくなくて、そして、二人の間に出来た愛娘も受け入れられず、愛せないと武に断言します。
私は基本的に、(自身の子供と血のつながりのある)子持ち男性が中心に出てくるBLはあまり好きじゃないのですが、この魅力は何と言っても、おおらかで優しい武であり、儚く優しい神田であり、そして何よりも、ちゃきちゃき明るく太陽のような神田の娘・モネだと思います。

「神田は自分が好きだ」という武の思い込みから神田にどんどん近付き、そしてきゅんと気持ちが高鳴り、自分の気持ちを吐露するけれど、神田は妻の人生を滅茶苦茶にした負い目から、武を受け入れません。
「もう二度と人の人生を台無しにしたくない」という神田の強い思い。
けれどそれは、確かにしっかりと、武を好きだと言う証拠で。
神田を好きだと真っ直ぐに見つめる武と、好きだからこそ武にはきちんと幸せになって欲しいと願う神田の気持ちが交錯して、想いが重なった時は本当に胸にじんと来ました。

表題作は前編・中編・後編+描き下ろし。
この描き下ろしは二人が倉庫で体を重ねるお話なんですが、いやー、神田の柳腰にムラッと来る武さんてば、エッチ覚えたての学生ですかって位サカります(笑)
(エキストラバージンオイルのコマも大好きです、ナイス神田さん)

そして【みみクン】シリーズ2作。
女の子になるのが夢で、手術が終わったら大好きな薫チャンに告白すると決めているみみクン。
けれど、薫チャンは「女の子要素」全てがダメなゲイなので、好きだけれど友達以上になれないとみみクンに突き付ける。
そしてみみクンは「薫チャン以外に大事な物なんてナイ」と、伸ばしていた髪をショートにして男の子として薫チャンに告白。
とってもチャーミングで可愛らしいんだけれど、みみクンの思いが強くて、意外と切ない気持ちにさせられました。
1年後に、バリネコ宣言してた薫チャンがみみクンを抱けたのも、その歳月の賜物だと思う訳で、やっぱりそこはみみクンの強い思いが薫チャンの頑張りを後押ししたのかなーと。
最初から最後までとっても可愛い二人に癒されます。

【鳥の国のララバイ】は甘め度少ないですが、バードがふらふらダメ男だけれどかっこいい!
二人の気持ちが、出会った頃よりずっとずっと強く、そして通い合う最後にキュンとしました。


優しい気持ちになれるこの作品は、ほんわかあったかくなるし、きゅんと切なくなるし、じんわり涙も浮かびました。
いつまでもこの人たちの幸せを願わずにはいられません。

3

昭和…?

「新宿ラッキーホール」で今更ながらに雲田さんにはまり、読みあさっております。

いやね、何だろ、この昭和のかほり。雲田さんておいくつなのかな。まだお若いんじゃないかと思うんですけれど。私が小学生のころに(←歳がバレますが)読んでいたマンガを彷彿とさせますよね~。

表題作「野ばら」
これは文句なしに神評価です。洋食店店長の武さんは漢です。あの包容力ったら無いわぁ。武さんの歳が気になって気になって。どこかに書いてないかとページをめくったけど書いてなかった…。でも20代後半てとこでしょうか。それであの懐の広さは一体。体がごついのも良し。身長が何cmなのか、思わず「おパンツ表」で確認してしまった。
一方受けの神田さんは見るからに「受け!」って感じ。久々にあんなに受け受けしい受けを見た気がする。でもモネちゃんを一生懸命育てて、武さんの負担にならないように気持ちを隠してて、健気で可愛かった。
公園で神田さんに振られて、でも、「泣いてる気がして」って帰ってきた武さんにズッキュンとやられました。

「みみクン」シリーズ
これは普通に好きです。ただ、女の子になりたい男の子ってBLでアリなのか?とちょっと疑問。男のまま男が好き!っていうのがBLだと思ってたんで。
でもあんなに女の子になりたかったみみクンが、女の子が無理っていう薫ちゃんの為に髪を切って、「男のままで良し!」って思いきるところは男だなあと。女の子になって無いし、やっぱり男のままで男が好き、になってるんですけども。
みみクンばかりに我慢させないでハートのイヤリングを贈る薫ちゃんも良いよ。でもさ、イヤリングって…。今の時代ならピアスじゃない?やっぱり昭和だぁ…。と笑った。

「鳥の国のララバイ」
え~っと、バードにやっぱり昭和を感じます。
昭和の時代の少女コミックスのプリンスだよ~~~。ああいう感じだったよね、主人公の女の子が好きになっちゃう、みんなにモテモテの彼って。
トキオは良い人すぎでしょ。あんな怪しさ満点のやつと一緒に旅するなんて。で、話の流れがやっぱり昭和。ホンワカとまとまった感じがします。

あと評価すべきはカバー下の「おパンツ表」。こういうの、大好きです。あ、でもおパンツ表に年齢も書いて欲しかった!武さんの歳が知りたい~~~!!(しつこくてスミマセン)

3

高評価?

全部で3つのストーリー入り。

ものすごく高評価されてますね。
もちろん、面白くなかったわけではありません。
むしろ、せつな~い・・・と思うところも有ったり。
なのに、満足感が得られなかった。。。

最初の作品である表題は、受け様が
相手の人生を思って、攻め様からの告白を受け入れられない!
と、、言うんだけれども・・・そこからの引っ繰り返りが
なんともまぁ早かった。
「うわぁ~ん、せつなーい」と思っていたんだけど
最後の“せつない” の “い” を言い終わるか終わらないかで
スパッと展開が変わっちゃったような
そんな印象を受けてしまいまして。。。(^^;

あとは出てくる人物の多くのキャラを
好きになれなかったというか・・・う~ん絵柄かな???
目がハートとか・・・見ると
入り込めずに気持ちが置いてかれるというか・・・。

ちょっとザンネンな感じになっちゃいました。。。

4

ほっこりあたたかい。

「野ばら」ですが、ゲイ→ノンケ のような最初の方の神田さんの葛藤が非常にキます。(笑)
「自分は好きになってはならない人を好きになった」という気持ちから、2人は大きくすれちがってしまうのですが…。…実を言うと、私はとっても涙もろいので(笑)、ほろりときました。

結ばれてからの展開もよかった。
なんというか、メリハリのない終わり方でも無く、かといって続きの気にならないような終わり方でも無く、「続きが気になる!」と言えるような理想的な終わり方でした。
神田さんの属性は「オヤジ」ですが、可愛らしい腰の細い人です。(笑)

人の好みが非常に分かれそうなのは、やはり「みみクンシリーズ」ですね。
ボーイくんが非常に可愛いのですが…。
リバ表現ですが、どちらも受けたい側の悩み…のような感じで。リバ苦手な人には「うーん」と思わせる内容なのかもしれません。

個人的に推したいのは、カバーをめくるとある、各登場キャラのパンツ姿の立ち絵です。(笑)

0

こんな雰囲気の作品も…

子持ち受けは個人的に大好物。で、包容力ある攻めも大好物。ノンケ×ゲイってのも大好物。
絵柄が好みではなく最初は気後れしちゃいましたが、読むうちに魅力的に思えてきました。特徴的な絵柄もやっぱりBL界には必要で、全部が全部同じ感じは飽きちゃうのでw

表題作「野ばら」は普通に好きです。
梶原はノンケ、でも徐々に神田に惹かれて行き告白しますが神田ははっきり自分の気持ちを言わない。そんなこんなで、2人が結ばれてからのエッチのくだりは萌でした♪

「みみクンシリーズ」は苦手。まずリバが苦手で、ニューハーフ攻めもう~ん…って感じでした。読み手を選びますね。

表現等もちょっと古い感じのものもありましたが、そんなに気にならなかった。こういうのを味わうのも今を生きる私にとっては貴重だなとw

評価が高かったので買いましたが望外ではなかったです。かと言って悪いわけでもないので萌評価で!

1

気に入らない点が山ほどあるのに捨てがたい

「趣味じゃないのに読み返してしまう」
という本になってしまいそうです。

一番趣味じゃないのは松山花子さんのような表紙と露骨に違う絵柄・・・
これがまた一番ダサいと思っている時代の絵柄に超ストライク。
文字のセンスもかなり大時代なものに感じます。
一番近いのは一般紙ですが「ぴっぴらさん」のこうの史代さんでしょうか。

特にミミちゃんシリーズで顕著で、いまどきスキという表現に
「目の中にハート」「舌がハート型」
とか使うかぁ?・・・平成だよ?・・・21世紀だよ?
しいていえばキャンディキャンディあたりの時代の表現に思えます。
あの時代のマーガレットあたりに出てくる女の子が全部おっさんとか男に置き換わったかのような感じで、テーマがおっさん受けだったりオカマ攻めだったりと一歩も二歩もひねった面白いものなのにもかかわらず、それ以上に特殊な表現や絵柄が気になります。
でも70年代の少女コミックを余り読んでない若い人には斬新でいいかもしれません・・・

とまぁ、酷評はするんですが多分また読んじゃうんだろうな。
評価通り「趣味じゃない」のです。でも古本行きにはしないと思いますし、
薄気味悪いのにまた読んでしまうと思います。なんなんだろこの本。

2

子持ち

男やもめに恋をした
や、面白かったです(´Д`*)
子持ちでバツいち。本当はゲイだけど、男しかすきになれないんだけど、それを隠して結婚。うまくやれるとおもったもののやっぱり長くはつづかない。
そんな男やもめな受に恋をしたのは・・・!?
子供がからんでくると、なんか妙にホワンとホノボノな漫画に読めてしまう。
全体的なトーンがゆっくりだったのもあるんだろうけど。
ノンケだったはずの攻が堕ちていく様子。
これもスローモーションみるみたいにゆっくりでジックリよめて良かった。
予想外だったのは、エロなシーン。
予想外に受さん積極的だなwwってところかな。
そんで初物じゃなかったんだなとww
案外ちゃんとやることはやってんだな・・・・
ってのが、ちょびっと意外でした。
なんいせよ年下攻ってのはやっぱりいい。

>>みみクン シリーズ
予想外、ニューハーフ攻。
心は女の子のミミくん。恋をした相手はボーイさん。
女の子になって告白するの。
でも、相手は女の子が苦手?!
妙な矛盾が面白かったです。女の子になりたい自分を抑えてでも好きな人とってのはちょっとキュン。
お互いに頑張って~なシーンがわりといい。
ハート型のイヤリング、そしてリバ。これぞ百合!?

>>島国のララバイ
受の子がどんどん若返っていく罠ww
レンタカーで旅をする中で~なお話
どっちかっていうと逆でも見たかったカナ。エロ薄

2

「絵そらごと」を良いと思うか、そうでないか

賛辞の多いなか、リアル四十路としての意見も書いておくべきじゃ、とヘンな義務感を持って記します。(勧めてくだすった方にも申し訳ないのですが;)。
すみません…感じ方はひとそれぞれなのだ、と、どうぞ怒らないでください…。

表題作の「野ばら」、子持ちの神田がアラフォーである必然性はどこにあるのだろう、とおもいました。
年齢に関して絵での表現も、目の下にシワがある程度のように思えてしまって(わたしには、です)、肉体も、行動や思考も、若く幼く感じてしまって。
アラフォーであることを感じさせる描写はなかったように思いました。
20代でよくない?なんでわざわざアラフォー?って思ったのです。
正直、読後に最初に抱いた感想は「この作者、若いんだろうな…」でした。
(四十路は遠く、観念的な存在なんだろうな、とか)
リアル四十路のわたしにはちょっとキツかった…。絵の昭和な雰囲気も、マジで昭和な世代人には…恥ずかしいっていうか?;おしゃれって風にはカンジさせてはもらえなかったです。センスが悪いとはおもわないけど、良いとも感じなかった。
(むろん、全部の四十路が同じ感想を持つとは思いませんっ、読む側の個人差も大きいはずっ)
作風に浸れる方は、この優しい雰囲気がすごくここち良いのだろうなあ、多分、と思います。
けどわたしは…そもそも、アラフォーのおっさんにしょっぱなから攻めが惹かれている、という時点で、「ありえないよ」と。ゲイだから、とか、老け専だから、とか、理由付けを求めてしまって。
…それではもう、ダメだろ、…作品世界に入れないだろ…。

同時収録されているみみくんのお話のほうが、尽す姿に感動もしたのですが、同時に「ゲイの方(こと、ゲイでもあり、性同一障害の方)が読んだら本気で怒るのでは??」と思ってしまったり。
--要するに、リクツっぽい年増;(…悲しい…;)には向かない作風なのだろうか…と思ったり。
でもなにかしら言いたくなるのだから、それだけ個性も魅力もあるのは確かなんだとは思います。

6

今回は萌えました~

帯『あなたの人生、俺にください。』

前作を読んだ時はふーんへぇーほーーとしか思わなかったんですが、え、同一人物作品だよね?って確認しちゃった位に良かったです。
自分の感性が変わったのか、今作から本領発揮なのかどっちだろ。
いやともかく良作短編集でした。

表題作はとりあえずモネとお祖母ちゃんが可愛い!
子供とお年寄りには勝てませんですねー、特にお祖母ちゃんはキュートでいて可愛くて孫思いのいいお祖母ちゃんでした。

野ばらも良かったんですが、「みみクン~」にきゅんきゅん来ました。
カバー下の「全体にまるっこい(というよりデブ)」の説明文で既におお!これは!と思ってたんですが何という可愛い健気な恋する乙女&青年!!
(※ちなみにカバー下には登場人物のパンイチ姿が載っております、カバー下のこういうオマケはホント嬉しい!!)
みみは、小さい頃からずっと女の子になりたくて女性になる為の手術代を貯めていて、念願の女性になったら大好きな薫に告白しようと頑張ってます。
おそらくみみは性同一傷害の部類に入る人間で色々悩んだりもしてきたっぽいのですがそこは一切描かれません、そこがいいんですよねー。
みみはひたすら恋する乙女。
しかし薫はみみの事は好きなのですが、みみの女性的な部分、どうしても女性や香水、化粧、女を連想させるそれらが駄目なのです。
みみは念願だった女性になるという夢より、薫との恋を取ります。
長くて女の子らしかった髪を自分でばっさり切るみみは健気だわかっこいいわ可愛いわで、髪を切って男の子らしくなったみみは普通の男の子なのに輝いて見えましたよー!!
みみと薫はリバ有りです、そこもいいんですよ、ダンダンッ(机叩いてる音)

「Lullaby of Birdland 」は子鹿たんの様な瞳をした人の良い医師トキオと訳あり男バードとの短いロード作品。
童貞子鹿たんのトキオと、すっと心に入ってくる率直さが好ましかったです。

雲田さん作品は自分的には窓際の君は普通で野ばらは名作!と来たので次の単行本がどうなのかドキドキします~。

あと自分の買った本にはポストカード半分位の薄いフルカラーペーパー(?)が入ってました。野バラの3人と雲田さんのメッセージが描かれてます。
これは特典ペーパーなのかな?ちょっと気になったので一応データ的な意味で書いておきます。

5

あなたのために何ができる?

前作のあとがきにてドエス&ロン毛萌えを
披露した雲田さんですが、
今作ではエプロン&天パの萌えを
これまた控えめに熱ーく語っています。

エプロンのそこに萌えが!と驚きましたが
私的には「野ばら」最初のシーン、
後ろから見たギャルソンエプロンの
細い腰回りと、あの見えるか見えないかの
お尻にムラムラしますね。
あれですよ、一回りしてもエプロンが
余ってしまう細さとか、ほんと憎いですよ・・・

さて、今作は想う相手を受け入れる懐の深さと言うか
愛情深いお話が揃っています。
好きな人と一緒にいる幸福や喜びが、
その素朴な絵と相まって、とても素直に伝わってきます。

お気に入りはみみくんシリーズ。
女の子になりたくてお金を貯めるため、
ニューハーフバーで働くみみですが、
好きな男に「君は好きだけど女の子はダメなんだ」
と告げられ、思い切った行動に出ます。
この男気と乙女心の両方を持ったみみが
どうにも可愛くてしようがありません。

大好きな薫ちゃんの為に
おかま言葉も封印して「男」になると決心したものの、
バーのママにはそれでいいの?と諭されます。
人生経験豊富なママの言葉には、
耳に痛い現実と心からの愛が込められていました。
そんな折、薫ちゃんからもらったプレゼントがきっかけで、
やっとみみは自分からある「お願い」をするのです。
「かわいい」って言われてポワーってなるみみが
本当に幸せそうで、読んでるこちらもほんわかします。

雲田さんの絵にはひと昔前の漫画の雰囲気を感じます。
例えば、人情ものや和風のお話なんかも
よく似合うと思うのです。
頑固一徹職人芸、下町情緒溢れる江戸人情、
歌舞歓楽の遊興ものとか読んでみたいですね。
現在、他社さんの雑誌にて連載している落語のお話(非BL)は、
この程良く力の抜けた絵柄と相まって味があります。
師匠がまた色っぺーんだ。

もちろんカバー下は必見。
この茶目っ気たっぷりな感じが大好きな作家さんです。

4

侮っておりました。

前作「窓辺の君」を読んだ際に、
「絵柄は好きなのにストーリーにイマイチ魅力を感じない…」
と残念に思っていたので、新刊が出てもあまり読む気ではなかったのですが。

もっと早くに手にとっておけば良かった…!と後悔しました。

今回の作品で、急にストーリーに膨らみがUPしたというか。
最後まで飽きさせない。
自然に惹きつけられる魅力的なキャラクター達とその愛に、つい涙がこぼれてしまうほど感動しました。
たった一冊に3つのお話が入っているにも関わらず、しっかり満足させられてしまうのは何故?
ギギュッと詰め込みましたー!感がない。
とくに表題作は
フってたにもかかわらず、走って帰ってきてくれた武にポロッと告白してしまった神田さんに非常に共感しました。
好きな気持ちは止められなかったんだね…!!
娘のモネちゃんもリアルで可愛い。抱き付く姿は近所のガキンチョを思い出させて、微笑ましく思いました。

「ミミくん~」のお話も、設定が斬新で非常に面白かったです。
雲田先生の絵柄って、手塚治虫や昔の少女漫画を彷彿させるような表現があって、そこがキャラクターと上手くマッチしていて個人的にはかなり好きです。
ミミくんのブリっ子顔は古臭すぎるけど可愛いよーw
かなりがっちりした身体だけどねw

こんな素敵な作品に出会えて幸せです(^^)

2

わ~ん><

私にもうちょっと感受性があれば…;
わ~ん;皆さんゴメンナサイ><
ここまでのみなさんとても高評価なんですが……、私は雑な絵といちいちオネエみたいな受けがどうしても駄目でした><

お話も設定も大好きなんですけどね。
子持ちのゲイとノンケのお話好きだし。
このお話も、可愛いお子様やばあちゃんなど、魅力的な脇キャラも居て、お話自体は好きだったんですが、受けを見るにつけ「そこでなよっとするのか!」とか「そこで指を噛むのか!」とか突っ込まずには居られなくて、安心して読めませんでした。
攻めの男気はカッコよかったんだけどな。
これ、受けも男前だったらどれだけ萌えられただろう…と、ホント残念です、自分が。

みみクンシリーズについては……、ゴメンナサイ、無理。壊滅的に無理。
私はBLが好きなのであって、男女の恋愛なら少女マンガで読みたい。
は○な愛が言ってたよ。
心が女の子の手術前の男に「男じゃんとか言っちゃ駄目~~~!」って。

私は「男同士の恋愛」を読みたいんであって、「男の子×心が女の子になった男の子」のお話が読みたいんじゃない。
じゃあ心が男の子の女の子ならBLかと言われると、それも要らないんだけど……。

むずかしいなぁ…。

6

BLに忘れがちだった萌を思いださせてくれて有り難う!

前作『窓辺の君』では、尻すぼみ展開が多く目立っていたので惜しい作家さんだな…と感じてたのですが、本作ではその展開のアラがかなり改善しており、技術的に相当パワーアップしていたので大満足の一冊でした。

もともと作品の雰囲気やキャラクターの魅力を引き出す描写に長けている方なので、今後更に知名度が上がるのは間違いない作家さんだと思います(何やら上から目線になってしまいましたが;)

雲田先生の何が好きって、今時、題名をご自分で手書きで描かれるとこですよ!
このアナログっぽさが作風に凄く合致していますよね。最近はデザイン面に凝ってる漫画が多いですが、この方はほぼご自分で制作されてる感じなのでとても魅力的。(私がデザインの勉強をしているためついついこういう細かいところに熱くなりがちなんですが…)
あの手塚先生も題名を作風にそれぞれ合わせてご自分で描かれていた方なので、現在忘れがちなアナログ描写の大事さを感じさせてくれます。

話が脱線しましたが、内容も勿論とても良いです。
現在純愛系BLの代表格と言っても過言で無いと思います。まったりした時間軸に加え、『なんかこんな知り合いいるよな…』と思わせてくれるくらい身近に感じさせてくれるキャラクター、素朴ながらもグッとくるセリフなど、あげたらキリがありません。


そして今作の極めつけは、『おぱんつ表』!!(笑)
もうこれ大好き過ぎて読むたびにカバー裏をめくってはニヤニヤして変態と化しております。どうしてくれる雲田はるこ!(笑)

BLキャラ=誰もが見惚れる完璧スタイルという式が出来上がってる(+体型の違いを描写出来ない作家さんが多い…)と思うのですが、キャラによるパンツの個性や、体躯の違いまで表現されてるところに完全ノックアウト!!
ミミくんのぽっちゃり系はともかく、バードのような『ぽっこりお腹幼児体型』を備えているイケメンキャラなんてBL界ではお目にかかったことないですよ…。
こんな細かいキャラ設定が、雲田先生のキャラを魅力的にしているんでしょうね。


万人に受ける作家さんなので、沢山の方に読んで頂きたい作品です!
エッチシーンは柔らかめですから、お茶でも飲みながらまったりとどうぞ(^^)

7

読んで損はないコミック

前コミックの「窓辺の君」も大変よかったのですが、さらに上をいく良さが「野ばら」でした。

「野ばら」の神田くんは奥さんに性癖のことで逃げられていますが、ここを境に武への態度が柔らかく(ふにゃ)なっているような気がします。
隠していたことを隠さずによくなったことの現れなのかとおも思いますが、そんな変化も“らしさ”で全く気にならない。逆に優しさがにじみ出ているようでした。

「ミミくんシリーズ」のミミくんがコミックの中で一番男らしいと思ったのは…なんでしょう。髪の毛を切るシーンはちょっと感動しました。今までの自分を捨てるということは、かなり勇気がいることだと思うんです。薫ちゃんはそんなところもきっと分かっていてミミくんのお願いを叶えてあげたのだと思うと、薫ちゃんの沈黙の上の誤摩化しに愛を感じました。

「Lullaby of Birdland」は実写の映画で見たいと思いました。
空や風、吐息など感じてみたいです。何もないところから信じることを貫き通した先の時間。物語としては一番好きです。

「野ばら」は読んで損はないコミックだと思います。

3

おばあちゃんとモネちゃん

 そこッ!!!!

 「野ばら」よかったです~~~。父一人で子育てしてるのって、なんでこんなに惹かれるんでしょう。しかもね、その父をサポートする攻だけじゃなくて……脇役がちゃんと人間として存在してる。モネちゃんはとっても可愛いし、おばあちゃんと息子の武の関係もいい感じ。二人だけの恋愛じゃないところが、ほのぼのしてていいのかも。
 初エッチも、ムラムラした!!! ほんわかした絵柄なのにね~~。

 ミミくんのお話は、雑誌で読んでたので、やっぱりは○な愛だな~~と思いながら読んだり。あまりにかぶりすぎて、もうちょっと口調とかがそっくりじゃない方がよかったかなと思いました。

 もう一本の、くりくり頭のバードは、昔の少女漫画に出てくる男の子みたいで萌えました。うっとり。お話も、BLの入り口って感じで好みでした。BLになる前な感じはいいですね。

1

背中で語る

cab掲載時から、とっても楽しみにしていた雲田さんの作品。
今回も、きれいな表紙の素敵な本に仕上がっています。

中でも、ミミくんのシリーズが一番のお気に入り。
「心は女の子」なミミくんが、愛のために女の子を封じ込める。
なんて、健気で、かわいいんだ!!

薫チャンは、もともと、ミミくんの大柄で(心とは裏腹な)男らしいがっしりとしたガタイと、その上に載る愛嬌のあるかわいいお顔に一目惚れしていたわけで、
ミミくんは愛する薫チャンのために、一生懸命喘ぐのもガマンして、
それでも、愛し合って、抱き合えるのがすごく幸せで、

わたし、この二人のような、ネコ×ネコでリバなカップル、一番好きかも。

そして、ジュンママと話している時の、ミミくんの背中が、
背中の大きくあいたドレスから見える、しっかりした肉付きの、男、オトコした背中が
ミミくんの葛藤を語っていて切ないです。


他の作品も、背中や、肩といった身体が、心情を雄弁に物語っています。

この本、かわいくって、切なくって、適度にエロくって、

本当に好きだ!!


3

褒めてくれたら何でもやるよ♪

本日サイン会に参加してまいりました!!
作品同様とても素敵な方でした!!凄くお優しかった!!

Cab掲載時から何度と読んでおりましたが、単行本になり一層おもしろいかと。
表紙の素敵家族に扉絵、もくじ、描き下ろし、あとがきに、カバー裏!!w
掲載時よりも楽しめます。

エプロン、天パ、猫っ毛、メガネ、ぱんつ、ヘタレ、どうてい、四十路、オカマなどなどなど。今回も萌えポイント満満載です。
わたしはコックコートにきゅんきゅんしましたw武さんカッコカワイイ!!w
顔が小さいのか、首が太いのか?あの首のライン堪らん。
小さめのお尻にデニム!!
それに一途で怒りんぼな性格!!素敵でございます。

雲田先生の描かれるキャラクターはどの人も可愛い!!のに、時たま男が垣間見れる。逆もあり。
ギャップ萌え。

3作品とも素敵ですが、表題作!!
武さんの真っすぐさ、モネちゃんの健気さ、四十路のエロさ!!w
もうみんな大好きだ。

描き下ろしマンガで、いたすのに大活躍しましたエキストラバージンが最後モネちゃんの膝にあり、笑いましたw


ミミくんのモデルは、本編である通り愛ちゃんでしたね。
可愛い乙女なのに、カッコよすぎでした。男だよ!!

絵柄もストーリーも素晴らしいです。
年齢関係なく青春してますので、きゅんきゅん出来ると思います!!是非!!

4

人情なんだよな

cabで既読ですが、こうして一冊にまとまったものを読んで、何か涙出ちゃった><
あったかくて、柔らかくて、健気で、3本のシリーズが入ってますが、何故かどれも「愛情」というよりも、「人情」という言葉がぴったりくるような気がしました。

洋食屋の店主・武と、ゲイが理由で離婚される子持ちのアラフォー神田。
ずっとゲイをひた隠しに隠してきたから、それで後ろ向きな癖がついちゃった神田が愛おしいキャラ。
一生懸命一人で頑張ろうと意地を張るのに、ついついほだされて、またモネちゃんが”子供”らしい子供でいいんだ。
番外編で、ばあちゃんがネック(?)でまだエチできない苦労が笑わせてくれます。

女の子になりたい・みみくんと、男の子が好きな薫ちゃん。
このネコネコカップルが、努力して好きな人の為に女の子を我慢する姿が切ないと思いましたが、ラストの持って行き方に、目から鱗!
薫ちゃんが、意外にも淫乱なのがツボです♪

母親の故郷を訪ねた童貞医者と、投げやりに生きているゲイ男子。
一緒に旅する中ではぐくまれていく愛情が、おざなりでなくあったかかったです。

雲田さんの特徴、ちょっとオネエっぽいネコなキャラというのがどれも生きてますよね。
3本目には、そんなキャラは出てはこないですが、童貞君というのがツボで、しかもみみくんシリーズ同様、リバの可能性を秘めたカプというのは、そのオカマな性格や外見を覆す、ある意味対等な愛情の在り方だな、とも思うのですよ。
それぞれに奥深い味わいが楽しめる一冊は、是非のオススメです!

皆さんも描かれてますが、カバー裏のパンツは必見!!
萌え萌えすること間違いなしでっす♪♪♪

4

カバーをめくってぱんつに萌えよう

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
・妻に出ていかれ、残された愛娘との生活に精一杯の気弱な隠れゲイの父親・神田と、神田の雇い主の店長でノンケの武。
・女の子になりたくて上京してきたみみクンと、生粋のゲイの薫ちゃん。
・もっさりおっとりした真面目な童貞医師・トキオと、刹那的に生きる外国人青年バード。

↑そんな3組の恋模様がみっちりつまった、デビュー作に引き続きこれまた味わいのある良質の短編集でした。

割れ鍋に綴じ蓋なお二人さんというのとは少し違い、3カップルとも、恋の相手にはなんだかチグハグな取り合わせです。そのチグハグさに、戸惑い、じりじりするそれぞれの心。
そんな揺れる彼らの様子に、びっくりするほどきゅんときました。
きゅんとして、少しだけちくっとして、その後胸の中がほわっとしたものに満たされました。

雲田さんの漫画が持つユーモラスで牧歌的な和みの空気感が、そんな幸せなシンパシーをもたらしてくれます。ノスタルジーな作風しかり。肩ひじ張らないキャラクター作りしかり。
でも、あとがきのイメージと漫画のイメージがまったく同じなので、作者さん本人の滲みでた人柄こそが、雲田漫画の一番のエキスなのかもしれません。好きです。
(超感覚レビューになってしまいました…。すみません)

3編とも面白かったんですが、特に気に入ったのがオカマ攻めの「みみクン」シリーズかな。百合っぽいふたりの、一生懸命な歩み寄りと譲り合いがとにかくかわいかった。ほんとかわいい。嗚呼かわいいっ
いやでも、表題作の臆病者な四十路間際のパパと武青年の上手くいきそうでなかなか上手くいかない不器用さがまたたまらなかったし…。
いやいやでも、童貞医師とアウトローなバードのふたりも優しさに溢れてて愛いかった……いやいやいや、でもやっぱりみみクンと薫ちゃんの……(エンドレス)
……………どの話もホントいいんだよぅ~

2

あなたの人生、俺にください。

↑は帯の言葉です。
もう、ゾワゾワゾワ~っと鳥肌が立ってしまいました。
めちゃくちゃキュンとしてホロリとしましたよ!!
台詞とか表情とか、一つ一つがすごく胸に残ります。
主人公二人とも大人なのに、爽やかで切なくて甘酸っぱくて…
なんだかノスタルジーな作品なのですが、そこがまた素晴らしい!

『野ばら』
漢前店長(おそらく20代)×魅惑の子持ちオヤジ(アラフォー)です。
若くして洋食屋の店長である武は、妻に逃げられた店員・神田のことが気になります。
ある日突然現れた神田の妻により、神田が実はゲイであることを聞かされ、
神田は自分のことが好きじゃないのかと思う武は…?!
神田は控えめで穏やかで、なんとも“大和撫子”という言葉が似合う男。
なんというか…佇まいからしてすごく受くさい(笑)
だって横座りとかしちゃうんだもん!ww終始内股だしww
しかしそれが全く嫌なかんじではなく、すごく可愛らしく感じるから不思議なんです。
雲田はるこさんは、同時収録の“みみクン”でもそうですが、女性的な男性(ニューハーフであるとか、MtFであるとか)の表現がすごくお上手なんだと思いました。
俗には“オカマ”と呼ばれるであろう彼らを、とても魅力的に描かれているんですよね~
本当に可愛い。自然なんだと思います、仕草や動作が。
神田もそんな“可愛いオジサン”なんです。
一方の武は男らしく、一本気な男。
ずっと気になっていた神田が実はゲイだと知るや否や、神田への想いが走り出します。
神田の些細な言動にキュンキュン思いを募らせながら、ようやく告白するのですが……
ゲイである自分が妻を騙していたんだと苦悩する神田は、武への思いも簡単には認めません。
どこからどう見ても神田は武のことが好きなんです。
神田は武に迫られるたびに、武を拒絶するのですが、それでも好きな気持ちはミエミエなんですよね。
わざと酷いことを言って彼を突っぱねては密かに傷つく神田。
そんな健気でいじらしい神田が愛しくて仕方ありませんでした。
読者は武視点で物語を追うことになると思うのですが、武視点ではなかなか見えにくかった神田の想いが、ラストで溢れかえって零れるシーン。
もう切なくてキュンとしてたまりませんでした!!
やっと神田の素顔が見ることができたと思います。
この二人と神田の娘・モネはどこからどう見ても仲良し親子ですよね♪
とても見ていて癒される3人でした。
番外編は初H。
この二人のキスはめちゃくちゃ萌えます。すんっごい気持ちがこもってるんですよーキスに!
お互いがお互いを求めてて、視線やら表情やらがエロいエロい!ww
読後感も最高です♪
この作品は“キュン”では済まず、ギュンギュンしっぱなしでしたよ!!

『みみクン シリーズ』
“体は男・心が女”のみみクンは、以前自分に優しくしてくれた薫チャンに恋をしています。
正真正銘女のカラダになってから薫チャンに告白しようと意気込んでいたみみクンですが、
実は薫チャンは女の子が全くダメな男の子で……
すっごくすっごく可愛いみみクンと、淫乱受・薫チャン。
ネコ×ネコのこのカップル、一体どうなってしまうのか?!ww
好きな人のためなら性別なんて…!と一途な思いを貫くみみクンがかっこかわいいです。
「ハートのイアリング」のほうではみみクンの想いは報われましたが、この二人はこういう関係でずっとやっていけばいいと思いますよ!
受も攻もどっちも大好きな人とできるなんて最高だと思うんですが(笑)
とっても可愛い作品でした♪

『Lullaby of Birdland』
旅先で出会ったトキオと鳥(バード)という二人の男。
それぞれの目的のために旅を続けているが、いつしかそこに愛が生まれ…?!
読み終えてから思ったことは、二人とも寂しい男だったんだな、と。
そしてそれを埋めるようにお互いが大切な相手になったんだな、ということでした。
とってもハートフルないいお話だったと思います!
ただ……萌えは少なめでしょうかw


そしてこの作品最大の萌えはココに!!
 カ バ ー 裏 
です!!
この「おパンツ表」なるものは、各キャラがパンツ一丁で並んで立っていて
お好きなパンツや脛毛具合、身長差、肉付き加減まで拝み放題なんです!!www
意外といいカラダの薫チャンや、ちょwwそのパンツwwなみみクン。(らしいっちゃーらしい!w)
まさかのトキオとかww
もうこのカバー裏だけで思う存分楽しめました!
雲田先生ありがとうございます!!^^

6

ミドリ

わぁぁぁぁ弥七さんお久しぶりです!!
またお会いできて嬉しいです!
「野ばら」、めっちゃ良かったですよ!
なんかほのぼのしてるのに、ほのかにエロスで(笑)
表題作が抜群によかったですけど、他2篇も最高でした。
雲田はるこさん大好きです~!
カバー裏まで隅々が面白いので、是非読まれたら弥七さんもレビュしてくださいね♪
楽しみにまってます!

弥七

もう発売されてたんですね~。買いに行かねば! ミドリさんのレビューは、この本を読んでから読みたいと思います。

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