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sorenair ni shinken nandesu
下巻で、小料理屋の店長に「おまえは棚が1つしかない」と言われる佳奈ですが、この表現は言いえて妙だと感心しました。私もこのタイプ。
なので「なにもかも私に押し付けて!」とキレる気持ちもわかるんだけど、わかるだけに、なんかもう激しく憎しみがわきまくりましたこの人に。
充分に話し合いもせずにいきなり逃げたっぽいし、その後の厚かましい申し出や、身勝手で非常識な行動に、ますます憎悪しちゃいました。かーッ嫌いーーー!!
BLにイヤなタイプの女性が出てくることがありますが、この人はこれまでのチャンピオンオブザ私(笑)同族嫌悪ですか。
吉岡さんって『家賃半分の居場所です。』に収録されている「それなりに真面目なんです。」に出ていたあて馬役だったんですよね。
直樹なんてこのときはモブっぽかったのに、まさかの今回主役抜擢。
作品自体も『家賃~』からここまで、かなり進化されていると思えます。
前回の『そこに座るな』も好きでしたが、この作品はひとつステージが上だな~。何度も読めば読むほどにいいんですもの。お勧めです!
「パートナー」とは「家族」とは、をじっくり描いているお話です。
さて下巻。
上巻の終盤から引き続き大沢の前妻〔佳奈〕の身勝手さにはとにかくイライラさせられましたが、作品としては迷いなく神評価を付けたいです。
外から見たら普通ではない家族の形かもしれないけれど、内から見たらまごうことなき「いい家族」になっていく吉岡と大沢と千都ちゃんの姿にほっこりしました。
上巻のレビューに「8年前の発売当初より今の方が断然うけそう」と書いたのには単に家族BLが昨今の流行りだからという以外にももう一つ理由があって、この作品で描かれる家族像とかパートナー像って、すごくフラットでだいぶん最近寄りなんです。
たとえば、千都ちゃんも熱を出すし、大沢も熱を出すし、吉岡も熱を出すんです。
何が言いたいかというと、2010年頃って攻めはまだ【攻め様】な感じが王道の時代だったと思うんですよね。
攻めは熱なんか出さない、みたいな。
そういう感じがスタンダードだった時代の作品“っぽくない”2人のフラットさが、逆に今読むのにちょうどいい。
そんなわけで、私的高評価のポイントはずばり「2人の対等な感じ」でしょうか。
助け合って、補い合っている2人がいい。
1人で頑張ろうとする大沢を吉岡が自分に頼らせようと粘る一方で、吉岡はこの手のタイプに多い、いざ自分が困った時に上手く人に頼れない人。
それを今度は大沢が自分に頼ってもらうために粘る。
そんな感じで距離を近づけていくのがすごーくいい!
ドキドキとはまた違う良さで、羨ましいような大人のラブストーリーが読めました。
おすすめです!
【電子】レンタ版:修正○、カバー下なし、裏表紙なし
お互いのことを徐々に理解していき、3人でいることに心地よさを感じていた大沢。しかし、再婚する元妻から一人娘の千都を引き取りたいと言われ、知らせることが出来ないままに、別れの日は近づいてきて…。
大沢が、千都を手放したくないけれど、千都のためを考えて苦しむ姿が本当に切なかった!千都を怒るシーンは、すごく「お父さん」でじんときました。
吉岡は、上巻では見えにくかった気持ちがや本心がよく伝わってきました。特に番外編や書き下ろしで、恋愛にルーズだった原因や、大沢への執着が見れたのがよかった!
母親に引き取られて、居場所がない千都がすごく苦しかった…!紆余曲折あったから、三人で川の字になって眠る場面や、その後の溌剌とした表情にすごくすごく感動しました!あとやっぱりお父さんのこと、本当に大好きなんだな、と!吉岡にすぐに懐いたのは、吉岡が扱い上手だったからだけではなく、大沢を認めてくれたからだというのは涙。
母親も、店長の言葉が全て語っているように、ただ嫌な役割として描かれたわけではなかったので後味も悪くなかった。
恋愛にルーズなはずの吉岡が、大沢に惹かれ続けていたのは、吉岡の育った環境のためもあったのですね。だから頑張る大沢を支えて、吉岡もそれに応えて…自然に惹かれあっていく二人の姿に素直に好感を感じました。
吉岡も大沢も、二人(三人?)でいることで、足りない部分が補え合える、素敵な相手と出会えたんだなぁと。さらに本来BLカップルでは得られないはずの、「家族」という幸せが得られて、本当によかったと思えるお話でした。特に吉岡にとってはこの上ない幸せだろうと…!千都へのお弁当と髪型の力作具合にもそれが現れていますね。笑 四コマもありましたが、吉岡は千都を溺愛しそうですね。しかし、この3人の生活は楽しそうだ、羨ましいwしかし千都はどこまでわかっているのかww
本編でしっかり完結されているけれど、番外編、書き下ろしがあることでより深く心情が理解できて、その後の3人の幸せな暮らしがイメージできました。吉岡はこの先「キモチ悪い顔」が増えるんだろうな!ただ、ラブラブ、エロなものももちろん萌えるけれど、意味がしっかりとある番外編、書き下ろしだったなぁと。上下巻全体で一作品としてとてもよかった!麻生さん作品の中では、1番好きな作品になりました。
ママさん…あれはないわ…(´・ω・`)
引き取るって自分から主張しておきながら、三人で手をつないで千都ちゃんは放置ですか?
あれじゃあ居場所無く感じるの仕方ないよ。
再婚相手、しっかりしてそうなのにフォローしきれてないし。
繋がれた手を見つめながら自分のスカートを握りしめる千都ちゃんが切ない。
見つかった時も当日に来ないし…(;´Д`)
無事な顔見てホッとするもんじゃないの?
自分の実子だよ。
よっしーの言うとおり“形”だけ揃っても意味ないよ。
任せられないよ。
千都ちゃんへの感情移入が大きすぎて辛かった…。
よっしーの「自分はいらないんだと思うかもしれない」という言葉も…。
番外編では二人の出会いやよっしーの過去がちょろっと。
…十年後の千都ちゃんと店長はアリだと思うヾ(≧∇≦)
よっしーの夢オチだったけども。
ってか、よっしーの元彼・征人さん…もしや別作品で出てるのかな?
…と、気になったので調べたらどうやら『家賃半分の居場所です。』に入ってる短編「それなりに真面目なんです」で吉岡が当て馬キャラしてたみたい?
成る程~(*゚∇゚)*。_。)*゚∇゚)*。_。)
上巻のレビューで大沢について書きましたが、吉岡(攻め)も相当しっかり作られたキャラです。主要な登場人物から、"それぞれ違う考え方を持った人間"を感じるところが素晴らしい。
初エッチまで持ってく展開はちょっと急な気もしましたが、雑誌掲載時の盛り上がり的にこの辺で入れとかないといけないのかなーとか現実的な事を考えてしまう。
千都ちゃん(大沢の娘)に父母のどちらも選ばせなかったことで、本心がどうか別にして、この作品をより一層好きになった。
続編がもっと読みたいですが、流石に9年も前の作品(驚き…全然古くなってません)ですから叶いませんね。
感想や内容は、みなさんが書かれている通りで、とっても面白いです。
その後の3人+店長が出てくる漫画があります。
「の、ような」というタイトルで、3巻まで発売されてて、その3巻には『それなりにお店やってます』という番外編が掲載されてます。
中学生になった千都が今井で手伝いをしているんですが、特殊な家庭環境に周りからの雑音も多くなります。店長視点だけど、もちろんヨッシーと直樹も登場します。
本編にもたまーに少しだけ登場します。
主人公の彼氏の弟が、今井の店長。
主人公が預かっている兄弟の兄の方と、千都が同じ学校で、ヨッシーも主人公とは昔からの知り合いで、弟くんへ千都ちゃんのお下がりを渡したり。
みんなで今井へ食べにきたり。
ヨッシーは直樹とずっと一緒にいるつもりだと、のろけたり(笑)
内容はBLではないけど、とっても面白いので、おすすめです。
一人娘を育てるシングルファーザーの料理人と、ゲイで恋多き常連客との、ゆっくりと進んでじんわりと心に染みるラブストーリーの下巻です。下巻は、吉岡と大沢、そして大沢の娘のちづちゃんが家族になっていく様子にキュンとなります。
上巻もそうだったけど、ちづちゃんがホントいい子で、頑張ってる様子が可愛くて胸が痛くなります。
そして、前の奥さんの自分勝手さにイライラします。離婚の時にちづちゃんを置いていったのに、再婚するからと迎えに来て、おまけに相手の連れ子ばかり大事にして…。ちづちゃんをないがしろにしてるのが、本当に読んでて辛かったです。
普通の形とは違うけど、パパと吉岡の3人で暮らす方が幸せになれると思います。
2人の恋愛も、吉岡の包んでくれるような愛情と、辛い時には助けてくれる吉岡に、大沢の気持ちが変化していきます。少しずつ甘えるのも上手くなってきたし。何より、覚悟を決めた大沢の恋人宣言が気持ち良かったです。
そして、新たに結んだ3人の絆。
やっと一緒に暮らすようになって、吉岡の幸せ笑いが、どれだけ望んだ生活だったかが分かって、胸が温かくなります。ちづちゃんも笑顔が増えたし。
将来、大沢よりも親バカになりそうな吉岡に、ニヤニヤが止まりません。
上下巻通して、じんわりと心が温まってキュンキュンする素敵なお話でした。麻生さんは初読みだったけど、面白くて気に入ったので他の作品も読んでみようと思います。
子供置いて家を出た元妻が、再婚したから引き取りたいと自分勝手な要望を突きつけてきたのが一巻の最後。
吉岡にそのことを話さなくては…と思いつつも、話してどうする…吉岡に何を望んでいる?と自分でも良くわからなくなってしまった直樹は結局誰にも打ち明けずに元妻へ手渡すことを決めてしまうんです。
元妻の再婚相手が自分よりもしっかりして、千都にとってはその方がより良い生活が望めると思ったゆえの決断でしたが、千都本人にすら伝えていなかったことを「自分はいらないんだと思ったかもしれない」と直樹に諭す吉岡の言葉は、吉岡が親に育児放棄されて施設で育った人だからこその説得力がありました。
いや〜それにしても元妻は腹ただしいな。
上巻も、どのツラ下げて今更……と思ったけど、下巻はほんとうにムカつきました。
作家さんは「悪い人ではないけど、頭に棚が一つしかないタイプで一つのことで手一杯で容量がない・母親になるのに時間がかかるマイペースな人・子供を手放した事は後悔しても目の前の生活で手一杯でどんどん時間が過ぎてしまう。」とあったけど、自分が悪いという自覚をしていないからしおらしさがゼロでタチ悪いです。
この元妻は結局自分がかわいいんだと思うし、どうしようもないトリ頭なんですね。
遊園地の手繋ぎシーンもそうだし、再婚家庭を抜け出した千都が保護されても、見つかった時点で駆けつけないとかありえない!がいっぱい。
その事を吉岡に指摘されても、警察の方とか色々あって…と言い訳するし。
全く反省と悪気がないところがイライラする。
私がいいなぁと思ったのは、吉岡と一緒にいるとどこか安心できて、一方的に助けられているとばかり思っていたのは直樹だけではなく、吉岡自身もそうだったというところが良かったです。
次から次へと男が変わる母親を見て育ったせいで、愛に固執せずそれなりな付き合いしかしてこなかった彼が、直樹と千都と一緒にいることによって、誕生日を祝う意味を知ったり…と彼自身の足りなかったピースが少しずつ埋まっていく。
「それなり」から少しずつ変わっていくんだろうなぁ…という吉岡の姿がいいです。
アシスタントさんによる「それなりにアシなんです。」
髪の毛のトーン処理に苦労させられたアシさんならではで、ヨッシー、ハゲろ!には笑いました。
小料理屋「今井」の常連・吉岡誠一×バツイチ子持ちで「今井」の料理人・大沢直樹です。
とりあえず思ったのが、元奥さんの佳奈と再婚相手がサイテーだな!と・・・
一緒に遊園地に行くのはいいとして,佳奈と再婚相手の子と旦那さんで
並んで歩いて千都を後ろに歩かせるとか、マジでありえないだろww
って普通に思いました(`・д・´)マジデ!
そこは再婚相手が気を使うべきだし、再婚相手が言わなくても佳奈がなにか
言うべきだろう!って思います。なんかこのシーンはマジでイラつきましたね。
話合いの時の吉岡の言い分は本当に正論ですもん。
どう考えても、大沢と吉岡といた方が千都にはいいと思いますよ!!
男同士とかマジ関係ないかとっ!!
ただ、初Hが千都の親権を決める前日というのと、
その親権を決める話合いで吉岡を付き合ってる事を
言った事にはびっくりしましたが( ゚ω゚;)
でも大沢は可愛かったです(笑)
麻生先生の作品の中では一番好きな作品です!
番外編の同人誌・・・読みたいと思います( *´艸`)
たくさん作品が出ているのに未読の作家さんでしたが、非BLの「の、ような」を読み、作中に出てくる2人のお話ということで購入しました。
いろんな「情」にあふれる素敵なお話でした。
10年以上前のお話なのでひとり親、保育園、性と恋愛など少し時代を感じさせるのもまたいいところでした。今より大変なことが多かったなかでの恋愛成就、至るまでの迷いや悩み、すごく丁寧に素敵に描かれていて、とてもよかったです。
上巻では描かれていなかった攻めの背景、性格が徐々に解き明かされていくところもよかったです。
なにより素敵だったのは、嫌な人が出てこない!少々のトラブルはありますが、みんなそれぞれ思いがあってのこと、読んでいて胸が熱くなりました。
ノンケがゲイに口説かれて落ちるお話、というジャンルの中でもダントツに人情味の深いお話だと思いました。