だいたいの感情は3つ数えれば抑えられる。

目をとじて3秒

me wo tojite 3byo

目をとじて3秒
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×217
  • 萌26
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
27
得点
227
評価数
62
平均
3.7 / 5
神率
25.8%
著者
阿仁谷ユイジ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックス
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784862528056

あらすじ

小さい頃からずっと一緒だったチバとヒロト。 2人の関係は一生変わらないと思っていた…。 ところが、チバにはずっと心に閉じ込めていた想いがあって…? ユイジが贈る、珠玉のラブストーリー!
(出版社より)

表題作目をとじて3秒

(仮)梶ヒロト,高校2年→大学生20歳
(仮)知花マナブ,高校2年→社会人

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数27

こんなんも描けるよ的な

表紙からして、それまでの阿仁谷先生作品と雰囲気が違うなと思ったら、中身も丸っと変えてこられましたね。
先生らしいエロがなかなか出てこない、ギャグやアホっぽさも控えめ。
幼なじみ、両片思い、再会、青春…王道中の王道。
悪く言うとよくあるお話。
だけど、しっかり良いBLとして描ききっている。
先生らしいえぐみ(好き)抜きで。

プロの方に失礼な言い方かもだけど、元々マンガがめちゃくちゃお上手だし、マンガとしてどの作品もおもしろいから、あえて先生らしさを抜きにしてもこれだけのものが描けると見せつけられた感じです。
どういう理由でこういう作風で描こうと思われたのか気になります。

先生らしさ(つゆだくエロ、ギャグ、情念みたいなものなど)を苦手と感じている読者に向けて、これならどうだ!?と挑戦されたのかなという気がしないでもないです。違ったらすみません。
現にレビューでも「普通」のBLとして高評価ですもんね。

ちなみに私は先生らしさが溢れている作品の方が好きです。
本作ももちろんよかったです。タイトル回収とか。あとがきのオチとか(先生らしい)
でもこういう作品は他の作家さんでよくあるし、先生は先生にしか描けない作品でもっと暴れて頂いて、それを読ませて頂けるとうれしいなと思いました。

0

同人誌:目をひらいても、3センチ。とセットでどうぞ!

目をひらいて~の前哨戦としての最高の1冊!

思春期の幼なじみモダモダDKからの再会
全く目新しくはないけど今読んでも十分楽しめるのは流石の阿仁谷ワールド!
(現在2023年、初版2010年だって!オリンピック4回もやってるょ…)

攻めのママ(元パパ)のキャラとかママの再婚相手とか周りのキャラも味がある

本編は2人が想いを確認していくまでを1冊かけてゆ~っくり進みます。
(途中4年間の空白は漫画マジックで飛ばされますが!)
そして、タイトル通り先生の本領発揮はやはり同人誌、目をひらいて~でしょうね!!

表情・仕草で魅せる、誘う、、、
毎回毎回この艶めかしさにヤラレちゃうんです、アタシ・・・♡

気になる方は是非同時にお読みくださいね~

どうでもいいかも知れませんが・・・
阿仁谷先生って男の子の成長痛、好きですよね?
高確率で膝を痛がるオトコのコをお見かけしますもんね♪

0

電子限定番外ショート必須!!

番外ショートまで読んで、ようやく全貌が掴めました。
読むと読まないとじゃ、美未ちゃんの印象が全然違う。
話が変わってくる。
番外含めて作品的に完成し、それだったら神評価つけてもよかったと思います。

※今現在、シーモア毎日無料で読むことが出来ます。是非!

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現代味覚研究会(?)

◾️梶ヒロト(ヒロ)高2→20歳大学生
◾️知花マナブ(チバ)高2→社会人 幼馴染

かなりストレートに奇をてらったところのない幼馴染再会ものです。奇はチバの父親ぐらいかな?
高校生編はチバ目線、大人編がヒロ目線の珍しい作り。ユイジ先生では視点変わるのは珍しくないですけど。ユイジ先生らしいトロ顔や、涙でぐっちゃぐちゃになっての感情吐露は変わらず。登場人物のバックボーンというか人生にあまり触れず、感情で押し通していくのも変わらず。ユイジ先生ファンは安心して読めるかと。
挿入まで至ってなくて、兜合わせ止まりなのはユイジ先生のエチエチっぷりからは珍しいか。

0

湿っぽくなり過ぎない両片想い

 最初はチバの片想いかと思いきや、ヒロトの方もチバが大好きで、お互い臆病になり過ぎて両片想いなのにすれ違い続けるのがもどかしかったです。ありがちな話ではあるのに飽きさせないのは、やはり阿仁谷先生独特のギャグと、キャラの愛らしさが活きていたからかな。チバからヒロトに視点がシフトしていく中で、彼の心の声がチバ以上に喜怒哀楽の激しいものだと分かり、彼自身も彼視点で見るチバも魅力的に思えてくるんです。挿入まではなかったので攻め受けは未確定のままですが、攻めっぽかったチバが最後は受けっぽくなっていたのにも萌えました。

0

時間を大切に!

いつまでも片思いできるとはかぎりません。
時間には限りがあるんですね。だから勇気を出さないとって事が大事なんだなあと思う作品でした。

長いことヒロトが好きなチバ。でも想いを告げられずヒロトからヤバめの話題が出たりすると目を3秒閉じてやり過ごす。
そんなところにチバの転校の話が。離ればなれになっちゃう!これを機会に告白もしようとしてたのに…。
先に父にばらされてヒロトを怒らせて。ヒロトが俺の方がよっぽど好きだよって。

ヒロトはチバから告白されるのをずっと待ってたのに、お前俺の事が好きなんだろって言ってもチバは謝ったり目を3秒閉じようとしたり。
ここで一旦お別れです。

ヒロトもチバが好きなら待ってないで自分から行かなきゃ!
何かとチバに揺さぶりをかけて動揺させ告白させる作戦ですね。でもチバのヘタレさを知ってるでしょうに。

四年後チバが戻って来て会いたいとの連絡が入ります。まだまだバリバリチバのことが好きなヒロトは戸惑います。

再会して焦って彼女いるのとか聞いちゃうヒロト。自爆してます。

そしてそのまま何も進展せず帰る流れにヒロトが切れて、「あやまれよ、お前が俺のことまだ好きって言わないから」そしてチバがタクシーを止めて「一番近いホテルまで!」。この流れが好きです。
キュンですよ!

二人で迎える初めての朝のチバ。こりゃまたやらかしますね。もうヒロトがグイグイ行かなきゃダメですね。でもチバも頑張った。

受け攻めわかりませんが気になるなあ。どっちだろう。

1

最後までヘタレ

幼なじみもの。
どっちも気持ちがあるのに全然言い出せずヘタレ合っている。
ある日、片方が転校することになって離ればなれに。

1冊まるまる同じカプのお話。
4年後に再会して、やっぱりまだもだもだして好きっていえない知花くんです。ヒロトが男前。
ずっと待っていたヒロトを誘い出すチバ。でもやっぱり先に思いをはき出すのはヒロト。
阿仁屋さんには珍しくHシーンがほとんどないけど、このじれったい二人にはいいと想いました。

しかし、男との手とか、とにかく絵が上手だなと想います。線にも迷った後が全然ない。

キュンキュンかわいい系のお話でした。

0

幼馴染もので焦れ焦れしたいのを読みたいときに

阿仁谷さん、けして嫌いではないのだけど「もういちど、なんどでも。」のようなクセのあるトロエロ描写があまり好きではないので、エロ多めだとちょっと…と思ってしまう作家さんです、私にとって。
この作品はエロが少なめなので、何か一冊、阿仁谷さんの作品を読んでみたいという方にオススメしたいです。

そして読む時はできれば電子書籍をお勧めします。
というのも巻末に電子限定の番外編が収録されていて、チバというカプの片割れの父、この人が女装してるかなりクセのある父親なのですが、その過去とチバの出生の秘密について描かれているんです。
そしてこれは出来れば電子限定ではなく全員に読んで欲しかった…という内容なのです。

さて本編。
チバとヒロトという幼馴染同士のお話です。
チバはやりきれないことがあっても、目をとじて3秒過ぎれば大抵のことはやりきれるという処世術を身につけている少年で、日々の不満やら家庭のあれこれを、そうやってやりすごしています。
だけど、ヒロトに対する思いだけは1000数えたってやり過ごせない…

この「目を閉じて」「目を瞑って」「目を見開く」など、視覚に関する表現が形を変えながら何回も登場します。
これが、幼馴染のままでいるべきか、一歩踏み出すべきかと揺れ動く心や、臆病な自分を見つめ直したりという二人の心情や気持ちの変化、そして恋人同士になれた後の幸せも含めてとっても効果的に使われていて、そこが凄く好き。

いわゆる両片思いなのだけど二人とも超ヘタレなので、もだもだ、焦れ焦れです。
おまけにすれ違った挙句の4年後の再会なのでゆっくり、ゆっくり。
でもそのゆっくりさが、ずーーーっと仲良しで一緒にいることが当然だった二人が、思春期を迎えて性を意識し始めたり、少しずつ子供から大人へと切り替わっていくにつれて、自分たちの仲も変化させたいけれど、もしかしたら全てを失ってしまうかもしれないと恐れるがあまりの臆病さにつながっていて、そこがただの友達ではない幼馴染ものならではの醍醐味に繋がってます。

最初読んだときは萌萌くらいかなぁと思ったんだけど、今日久しぶりにじっくり読み返したらめっちゃいいじゃん!となりました。
たまに読みたくなるんです、この作品、焦ったさがクセになる。
阿仁谷さんの作品の中では一番好きなので萌萌寄りの神つけます。
(現時点の未読は因果性のベゼ 1ともういちど、なんどでもの下巻、カンゴク69、ミクとネオの下巻です)

2

意地っ張りと臆病者

たぶんそんなに目新しさのない設定。
ほぼ予想通りに進む展開。
それなのに読むたびに何かしら感じるのは何なんだろうなあ。
印象に残る作画のせいなのか、胸に響いてくる言葉のせいなのか。

好きな作品ほど言葉が出てこなくなってレビューが書けません。神作品と思った気持ちを伝えようとすると擬音しか出てこないという困った現象に陥るので、擬音だらけになったらすみません。

幼馴染のヒロトとチバ。
ヒロトにとってチバはおかんのようであり、子分でもある大切な親友。
チバにとってヒロトはどんなわがままも聞いてあげたい大切な存在。
高校生になったある日、ヒロトが女子に告白をされて…。

目を閉じて3秒数えて気持ちを落ち着ける。そうしていろいろな感情を飲み込んできたチバ。それでも飲み込めない感情がひとつだけある。
チバ目線で始まるので、ヒロトがひどいやつに思えてなりません。お弁当強奪に始まり、会話をしていても女子とのメールでうわの空。わたしだったらお弁当を食べられた時点で絶交する。食べ物の恨みはおそろしいのです。

…と、ふつうにレビューしようとしたら、きっとこれ、ものすごい長さになってしまう。どれだけスクロールしてもこのひとのレビューが終わらなくて、他の人の素晴らしいレビューが見られないんだけど!?という状態になってしまう。

なので可能な限り、好きなところを簡潔に挙げていきます。
・チバがふわふわ王子で、ヒロトがかわいい系→ハーフアップ美人に成長しているところ
・チバ目線で一連の出来事をきっちり語り終わってから、ヒロト目線になるのがいい。途中で混ざるスタイルじゃなかったから感情の流れがすっきり整理されていて入り込みやすかった。
・ぶつかり合ったあとのエピソードが引っ越した後のチバじゃなくて、4年後のヒロト目線だったのが良かった。こういう展開だとそのままチバに目線も話もついていってしまうことが多いけれど、あのテンションでひとりになったチバを見せられてもうじうじしているだけできつかったと思うので、構成力素晴らしい!と脱帽。
・モノローグがいちいち胸に刺さる。
・「目を閉じて3秒」というチバのクセが単なるスパイスではなくて、気持ちや成長、2人の距離や関係を表現するすべてに使われているのが秀逸!
「目を閉じても消えない自分の想い」「目を閉じてるから見えないヒロトの気持ち」「目を開けているのにヒロトが見えない」からの、気持ちが通じ合ったラストの「見てる」がもう…。その後の幼稚園時代の回想もここで入れるんだ!?という心底痺れる演出を経てのラスト…。しまった、目から水分が放出され始めました。
・ヒロトがものすごく意地っ張りだけど、爆発したときの泣き顔が可愛すぎるので許せる。
・チバが臆病すぎるけど、そのおかげでヒロトの泣き顔が見られるので許せる。
・阿仁谷さんはブルーハーツとミッシェルガンエレファントがきっと好きなはず。

ふう。

チバの母兼父のミミちゃんは何度読んでも子供を振り回して、自分の好きに生きて、何やってるの?と思うから嫌いです。
ものすごい深読みしますけど、ミミちゃんは元からゲイ→何らかの理由(最愛の人が死んだとかでもう恋はしないと決めたとか?)でチバ母と愛のない結婚→子供もできたし、チバ母いなくなったから、もう好きに生きようと女性に変身→彼氏できる→彼氏の心遣いで最愛の人が眠る地(ミミの地元か?)に引っ越し決定→子供は黙ってついてこい→彼氏の藤谷の優しさに胡座をかいて過去に浸る日々、という感じで、父親としての義務をチバ小4の時点で放棄している。お金は稼いでるかもしれないけど、見る限りそれだけ。せめて子供の節目まで待てないのかと。阿仁谷さんの作品にはこういう「自分だけしか見えていないひと」がちょこちょこ出てくるけど、本当にイラっとします。
こういう親だからチバが「何を言っても無駄」→「何も言えない」子に育ってしまったんだろうな…。チバのもじもじもいい加減にせんか!と思うレベルに達しているけど、この父親じゃ…と思えてしまうキャラ作りはすごいと思う。もじもじに対する苛立ちを凌駕する存在のおかげでチバを好きになれる不思議。

結局すごく長くなってしまっていますが。
カバーもすてきです。美しい2人の横顔。間に挟まれたタイトル。
そしてカバーを取ると…。
計算し尽くされたカバー裏と本編の構成力に作画力。シリアスになりすぎない展開。
痺れました。
最初に読んだときから「神ー!」と思って、生まれ初めて「薄い本」というものを購入したのもこちらの作品。何度読んでもきっとずっと好きだと思う1冊です。

5

恋に臆病な二人


チバはその家庭環境のせいもあって、多少の事では動じず、自分の感情を内に秘めて抑え込んでしまうような子。
そんなチバは、幼馴染のヒロトがずっと好きでこの気持ちだけは抑えきれないのだ、と悩んでいる。
一方、ヒロトも実はチバのことがずっと好きだった。
そんな二人のお話が二人それぞれの視点でじっくりと描かれています。
二人共恋に臆病で、中々進展しないもどかしさがありますが、これはそのもどかしさを楽しめる作品だと思います。
でも考えてみたら、男同士な上幼馴染で、二人の間には乗り越えなければならない壁がいくつも存在していて、それを乗り越えるためには長い年月を要することもあるよなあ。

不器用で臆病な二人の姿がとても可愛かったです。

0

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