「おまえとだったら面倒なことしてやるよ」

種を蒔く人

種を蒔く人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌12
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
11
得点
53
評価数
18
平均
3.1 / 5
神率
5.6%
著者
テラシマ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

作画
テラシマ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784904101650

あらすじ

美人歯科医の北神に一目惚れし、告白するも
「遊びはいいけど付き合うのは嫌」とフラれる南。

本気になってくれるまで口説き続ける!と果敢にアタックを続ければ、
返ってくるのは「重い」「しつこい」「面倒臭い」の言葉…。

綺麗な顔とは裏腹に口も手も出る俺様な北神に、
一途で熱い男・南の想いが伝わる日はくるのか!?

2人を引っ掻き回す(!?)北神の双子の妹・花と、
一癖も二癖もある弁護士・糸田も活躍する
可笑しくてほんわか温かいハートフルラブストーリー。
(出版社より)

表題作種を蒔く人

その他の収録作品

  • 種を蒔く人
  • ある日世界が崩壊する
  • 恋に死に花
  • ほれた×はれた
  • おまけまんが

レビュー投稿数11

「手に入らないものは〜」というセリフが良かった

まるまる一冊のカプです。
超美形の歯科医とそんな彼に惚れてどんなに冷たくあしらわれてもメゲないど根性リーマンという組み合わせです。

美人歯科医がかなりの手強い相手で、恋人は作らない主義だからセックスならしてやるけど付き合うのは絶対嫌だと言い、押せど押せどもなびかない。
どんなにつれなくされても猛アタックを続けるリーマンの粘り勝ちで、ようやく陥落するのです。

ところが最後の最後に予想してなかった展開があり、かなり萎えました。
実は美人歯科医はバリタチだそうで、受けは未経験。
てっきり誘い襲い系のビッチだと思っていたので意外に思いましたが、私は受け攻めがどっちでも構わないタイプ。
むしろドS美人攻めに泣かされるヒゲ受けってめっちゃ萌える!!って思ったくらい。(でもヒゲ受けOKな人って少数派なのかな……。)

なにが萎えたかというと、いざとなった時にまさかの攻めポジ争いが始まってしまったこと。
コミカルな作品なら楽しく読めるのだけど、抱かれる事がイヤで嫌なポジを押し付け合うみたいな描き方だと一気に気分が下がります。

念願叶って身も心も繋げられるっていうときなのに、君とこういう関係になれるならどっちでも構わないくらい言ったらどうなの??と。
しかも過去、処女(女性)を相手にしたときに血が出て痛そうだったから自分がそんな目にあうのは不安だから…と嫌がる理由を言うんだけど、それなら尚更、バリタチで処女の歯科医をそんな目にはあわせたくないから、自分が受けをするよと言うのが本当の優しさなんじゃないかと思うんですよね。
それまで一途に追い求める誠実な男という印象が強かったのに、実際はケツの穴の小さい男だったんだな……みたいなガッカリ感が半端なかったです。

だけどいいなと思った箇所もありました。
生い立ちや、美貌ゆえの受難のせいで完全に人間不信になってしまっていた歯科医が「手に入らないものは遠くから眺めるもんだと思ってた」と言うんです。
かなりの拗れた思考回路のめんどくさい人間なのですが、この言葉で色々腑に落ちる点があって、こういう表現ができる作家さんっていいなと思いました。

0

美人歯科医

とりあえず私、こんな美形な歯科医に担当されるのは絶対に嫌だと思った。
大口を開けてる姿を見られるわ、磨き残しを発見されるわ、虫歯を発見されるわ…その他色々と見られたくないものを見られるわけですよね?
よくもまー好きな人に歯垢除去とか銀歯詰めとかしてもらって平気だな、南。
そんな私は現在、虫歯の治療中…orz

朗さん、強いーwww
ツンデレ美人さん、デレは寝ぼけた時など極マレに発動。
笑かしてくれました((´∀`*))ヶラヶラ
双子の妹・花さんもとてもステキです。
彼女にも春が来るといいなー。
でもジジ専+セックスレスで性欲のある人には興味なし!だとか。
弁護士・糸田さんと20年後くらいにくっついたりするのかしら?(笑)

オマケ4コマ、特に2つ目に笑いました。
①では兄の朗さんが「ヒゲのないオマエなんてルーののっていないカレーライスだ」と言っていましたが、②では妹の花さんが「そもそも男としての南さんは私にとって地面に盛りつけたカレーライスよΣd(´∀`*)」
…めちゃくちゃ素敵な笑顔で1番ひでぇwww

それにしても途中までツンデレ女王様襲い受けイメージで読んでいたので、攻めポジション争奪戦には驚かされました。
面白かったですけどねwww
朗さんってばタチ専だったとは…。

少し残念なのは、朗さんの過去をもう少し掘り下げてくれていたら…というところです。
何かあっさりと書かれていたので…キュワワワワーとならなかったんですよね。

0

クールで美人

こんな歯科医さんいたら恥ずかしくて…歯医者さんに行けません(^^;

テラシマ先生の作品は初めてなので、他の作品は知らないんですけど…。
第一印象は白い!背景とかね。
でも、このクールで美人な歯科医の北神にあってるなと思いました。
なんだか、清潔感を感じる(^^)

双子の妹ですが、最初は幽霊?かと思いましたΣ(゜Д゜)
出始め顔出しNGで、北神の話し相手=幽霊なのかと。

ストーカーとか痴漢とか、恋愛に不運続きな北神…。
恋愛に臆病、自信無くして恋人を作らずに一夜限りとか遊んでばかりの北神。
そこに、ちょー一途な南が現れてちょっとずつ変化していくんですね~。

北神ツンデレ過ぎる。
南バカデレのドM(笑)

そんな、北神の照れ隠しの強さが可愛い(*^-^*)
緑の目って綺麗だな~。

二人のコントみたいなやり取りツボです!

2

蒔いた種は・・・

ずいぶん前に読んだ本を掘り起こしてレビューをば。
純情ヒゲワンコの誠実攻撃に陥落したビッチ北神のお話でした。
北神は顔がキレイなので男女を問わずモテてしまい、ヒネた性格になってしまった人でした。
南も例に漏れず、いつものパターンで北神に惹かれてきた人間でした。
「駅できれいな人を見かけて気になって」と北神の歯医者にやってきた南。
南のことを寄せ付けまいとして、俺は男専門なんだけど~と牽制したところ、
逆に南に「俺も男だしOKですね!」とますますストーカーされてしまうことに…

そこで北神は「俺には付き合っている人がいるんだ」とわざと遊びでひっかけた男と歩いているところを南に見せ付けたりするのですが、
南のほうは「好きでいてもいいですか」と北神がどんなにけん制しようともビクともしないのです。
元々は北神が蒔いた種で、南がどんどん本気になっていってしまった話しなのですが、
北神もだんだん南の誠実な押せ押せ攻撃に心がほだされていきます。
北神の鉄壁の守りは、実は人を信用できない自分が嫌だから誰ともお付き合いしたくないということだったようです。

南のようなブレない愛情の強さっていいな~と思います。
ラブアフェアのようなハラハラやドキドキ感はないでしょうけれど、
誠実で落ち着いた関係も読んでいていいなぁと思います。
北神は重い愛を持った南の重さに押しつぶされて南色に染まればいいんだと思います!!
どっしりと構えた根の張った関係が築いていけますように。

3

実は深い話

美貌の歯科医の北神と、彼が好きで冷たくあしらわれても諦めない南。

テラシマさん、初読み。

すごいツンの北神は、遊びのセックスやキスでは人と付き合うけれど
決して本気では人を寄せ付けようとしない。
北神に振り回されてもめげずに心を寄せようとする南は、花屋の営業。
彼らが、彼らなりに(というところがミソ)両思い?になるまで。


北神がそうなってしまったのに、それなりの訳がある。
自分自身への嫌悪や葛藤、南に惹かれながらもどうしていいか分からない。
そんな彼の、ツンの合間に見えるデレというよりは、
ツンの合間に見える繊細さが、なかなかいい味を出しているし、
北神の双子の妹で枯れ専の花、弁護士の糸田さん、
古武道のおじいちゃん、など
彼の周りにいる人々も面白い。

流石の南も途中で投げ出しそうになるのだが、
そこで語られる南のおじいちゃんのセリフがすごい。

最後で、攻め受けを巡ってあーだこーだ言っているところは
結構好きかも。

間に挟まる4コマも面白くて、切なくて深くて、おかしくて。
好きな話でしたが、ちょっとゴチャゴチャ分かりにくかったり
よく考えると設定に無理があったり、
作者が独りよがりだったりする描写が、マイナスかな。

評価は萌と迷ったけれど、初読み記念で少しオマケしました。



<さらなるオマケ>
読んで寺山修司の詩による「種子(たね)」という合唱曲を連想した。
作曲は信長貴富。

 きみは荒れはてた土地にでも種子を蒔くことができるか?
 恋人よ 恋人よ 種子は我が愛 
 きみは きみは きみは
 世界の終わりが明日だとしても 種子を蒔くことができるか?
 恋人よ 恋人よ 恋人よ

3

難しい人だなぁ~

このお話、北神のキャラを理解するのにちょっと苦労しました。
なんともひねくれてて、私には一生理解できないキャラかもしれません。
まあ、作者さんもそれを狙ってこんな難しい性格にしたのだとは思いますが。
「なんだか難しいなぁ~」と思いつつ読んでたんですが、北神の過去が分かった時点でグッと引っ張られました。
それに反して南の方は分かりやすい。真っすぐでいい子でした。それにとても忍耐強い。
北神の妹の花も面白い。多分、この本で一番気に入ってしまったキャラかも(あれ?BLなのに女性キャラ?笑)。
弁護士の糸井もなんだか不思議な人だし、個性強すぎるキャラがたくさん出てくる本でした。

0

じわじわ来ました

美人歯科医北神と、彼に恋をして猛烈にアタックをかけまくる南。
自分は美人さんってそんな好み!!って程ではないので、最初はふーんって感じで読んでたんですが次第に北神が可愛くなってきちゃってじわじわ来て、読むテンションも上がって来たですよ。
やはり登場人物が魅力的に見えると同時に話も面白く読めるもので、再読したら2回目読んだ方がおもろかったです。
あ、南みたいなアホワンコは無条件で好きです。
北神の妹の花がなかなかいい味出してました。
あと北神も南も祖父がしっかりした人でしたなー。
受攻はどっちかはっきりしなかったけど、自分的には南受がいっそリバで。

しかし素朴な疑問、何であの兄妹は英語で話してたんでしょ。
途中に入る4コマもおもろかったです。

1

生きてきてくれるだけでいい

何ともめんどくさい北神に惚れてしまった
何ともおめでたい南のお話。
北神の語彙が微妙に古くさくってツボでした。

それにしても東京漫画社さん、コミックスにするの、早ッ!!
コミックスの1冊にするだけの分量が貯まるや否や発行?
「恋に死に花」の最終話って、ついこないだ読んだばかりのような、、

これ、CD化するけど、北神が森川さんって、、、
森川さんが、あんなセリフや、こんなセリフ、、えぇっ!!
なんで森川さん?
怖いもの見たさで予約しちゃったけど、
それにしても、森川さんの北神って、、、、

1

南くんがえらい

本編はCabに連載されていたものを読んでいたので大体わかっていたのですが、始まりはその前の「攻×攻カタログ」に載った「ほれた×はれた」だったんですね。
くんずほぐれつ状態の二人のお話から、よくもまぁこんなせつないお話に発展させてくれました。

目を引くのはドSの美人歯科医師・北神なのですが、彼を好きになって、虐げられてもただひたすら押しまくる、花屋の営業・南の一言一言がとにかく真面目でうれしいのです。
過去の出来事で凍りついた北神の心を、ほんの少しずつ溶かしていくのです。
で、そのやり取りがコメディなので、堅苦しくなりすぎず読みやすいんでしょうね。

一話毎にオマケの4コマもあってなかなかお買い得。

1

ふたりでDistance縮めて♪

宇多田ヒカルさんのあの歌が聴こえてくるような、すごく良い一冊でした。

「人が人をほんとうに救うことはできない」そう突き放しながらも、「ただ傍にいる」という形で他人と接することの意味を教えてくれる、笑えるけれど超真面目なお話です。
しょうじきコミクスでお話をすべて駆け抜けると、郎の憂鬱への裏づけが足りない気もします。 お話全体を通じて存在する郎の後ろ暗さ、それが明確に出てきたのは3ページだけだった。
だから、一周目はちょっと物足りないかなとも感じる。 でも、二周目で言葉の意味を一つずつ咀嚼していくと、あれで充分だったなと感じる。 噛むほどに色んな意味が分かってきます。そしてそれは、すごくリアルで悲しかった。
私達は小さい頃から白馬の王子様に憧れて、自分を救ってくれる・分かってくれる存在を求めているけれども、実際に自分をそこまで理解してあげるのは、自分自身でさえも不可能ですよね。
その現実に目を瞑りながら綺麗ゴトを並べる作品が多い中で、テラシマ先生は全面的にそれを受け入れているんだと感じます。「君ごときが誰かを救うことは出来ないよ、でも寄り添うことは出来るよね」…そんな言葉が聞こえてきそうです。

そういった…重い、人の核心に迫るテーマを抱えながらも、コミカルな会話やアップテンポな作風でいい塩梅になっているのだから本当に凄いと思います。根つめて読むと泣ける話、根つめないで読むと笑える話…そんなの、なかなかお目にかかれないんじゃないかなぁと思います。
Cabで連載を追っていましたが、こうして一冊になるとまた魅力が洪水化しますね。「ほれた×はれた」 は私は別作品として見ていますが (南は郎を“お前”なんて言えないと思う!) 、お話全体を通して唯一と言って良いお色気シーンは、やはりクラクラしましまいます☆
書き下ろしはもうね…、幸せすぎて鼻血ですよね。このキスが一番好きです。一番に愛情を感じる!

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