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sayounara to kimi wa te wo futta
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
誠一ザマアの展開。
男女の恋愛だって、想うようにはいかない事もあるし、
まして、同性同士の恋愛なら
啓介のように自分の気持ちに蓋をする別れは多いと思う
二人は従弟。
芦屋誠一:着飾ることに価値を置く雄鶏男
生き方は勝手、その場のムード次第の自己本位。
氷見啓介:旅館の跡取り息子
近眼 心優しい美貌の男子
誠一は、美貌の啓介を無理やり犯す。
そして「高校を卒業したら迎えに・・一緒に・・」と言い残し上京。
そのまま忘れて10年放置。
啓介が上京して、関係が復活。
誠一の傍に居るだけで嬉しい啓介。
或る日、東京から啓介は何も言わず忽然と去る
失って啓介のかけがえなさに気付いた誠一は、田舎に迎えに行く
でも遅かった。
啓介は見合いをして結婚を控えている。
母親を安心させたい啓介の決心は揺るがない。
啓介も誠一も夫々女性と結婚して家庭を持つ。
切ない夏の思い出が、井戸べに自生する瓜で呼び起される。
原作既読。
といっても1年と半年くらい前なので記憶がはっきりしていないのですが、その時に感じた気持ちをコミックでもしっかりと思い出させてくれた気がします。
少し首を傾け穏やかに笑う啓介の笑顔が目に焼きつきました。
ただただ好きでい続ける健気さ…
だからこそ(自分も惹かれておきながら)あくまで休憩場所として啓介を使う誠一。
ほんっっっと嫌な野郎ではあっても、読者側からもどこか憎みきれない。啓介との未来を願ってしまう…
こう思わせてくれるクズさと人間らしさの塩梅が絶妙すぎて、改めて痺れました。
攻め受けどちらにもすね毛が描かれている時があって、なんだか新鮮でした。
綺麗な顔しているけどもあぁしっかり男の体だな、と思える。
手酷く抱くシーンはあっさり終わらせることもなく、顔や体に走る線の多さがとても痛そうで…ごめんなさい、最高でした。
漫画だとやっぱり破壊力増し増しですね。
ただやっぱり本作は、この続きが個人的に最高にインパクトあったので…
もう一番に息子のこと思い出しちゃうんですよね。
一つの区切りとして終わっているので、原作未読の人だと色々想像できそうですが…その後のイメージが強すぎちゃって、ちょびっと不完全燃焼です。
でも原作未読既読関係なく、どちらの心にも響く作品な気がします。
タイトルからして予想はしてたんですが…。うぅっ。いやある意味ハッピーエンドなのか?
もう誠一のバカちんが!クソ男!やりちん!ゲス!
もう遅いんだよっ。バカバカバカ!
やりたい放題やってからに。
見た目やステイタスにばかりこだわって散財しまくり人に甘えて。
啓介が健気で優しすぎて可哀想ででも自分からちゃんと別れを告げそれでも誠一の幸せを願ってるなんて。泣かせるよぉ。
もしかしたら?との願いも叶わずやっぱり啓介は宣言通りになって。今でも誠一と過ごした時間や体験は宝物のようで。
誠一も心を入れ替えて啓介に会いに来てて。
でももう二人は…。
はぁ~。BL的には珍しい終わり方ですね。でもいつかもしかしたら?と願ってしまう。
いやいや、この終わり方だからこそ作品が輝くのでしょう。
啓介がまるで菩薩のようでした。読みながら何度も思いました。
原作は未読ですがコミック化でこんなにお上手(何様?)なのはさすがです。
最初に読んだ木原先生の別作品が私にはあまり合わなかったので、こちらの作品は漫画から入ってみました。結果的には、残念ながら、こちらのストーリーも私には合わなかったです。
深井結己先生の漫画は、絵が繊細だし心理描写も丁寧で特に苦手意識はないのですが、とにかく攻めが酷くて、多少心変わりしたところで微塵も好きになれないキャラだったのが最大の原因です。
文学作品なら、主人公のことを好きになれなくても話が面白ければ、作品としてはありだなと思うのですが、BLに関してはキャラの好感度が作品の好感度に繋がってしまうので、こんな後味の悪い読後感になってしまいました。
原作(新装版)を読み、深井結己先生のイラストに一目惚れ。コミカライズされた本書を手に致しました。
当初、読後は評価のみとさせて頂き、レビューは原作(新装版)の方に書かせて頂くつもりでしたが、文字数が多すぎてレビュー不可能なことに…。よって急きょ原作(新装版)では4話あるお話のうち、1話目をこちらにレビューをさせて頂くことに致しました。
まずは深井先生の作品ですが、この度初めて読ませて頂きました。内容がとても原作に忠実で驚きました。もう完璧と言っても過言じゃありません。もしも小説が苦手な方はこちらから読まれると良いかもしれません。
私の印象ですが、原作よりもこちらの誠一(攻)の方が好感持てます(木原先生ごめんなさい)。抱いていたイメージよりもずっと当たりが柔らかく好ましい人物に映っています。おそらくは画力や演出のせいかなと。眉毛の書き方一つで切なさが伝わってくるってスゴイ。
あとタバコを吸う後姿の寂しさや、夕暮れの海の景色の美しさなど、小説を読んで感動した風景がそこにあり、感無量の一冊でした。出来うるならば、原作通り4話まで描いて欲しかったです。たとえ何冊になろうともきっと購入したでしょう。今度ぜひ深井先生の他の作品も読んでみるつもりです。
さてあらすじですが、一言で言うならば、誠一(攻)と啓介(受)の10年ぶりの再会と、愛と裏切りと後悔、そして別れのお話しです。そう、バッドエンドです。でもいつか二人は結ばれる、との未来を予測させるラストとなっております。あるいは私が原作を既読のため、そう見えるのかもしれませんが…。
誠一(攻)は、性格の良し悪しではなく外見重視の自己中。啓介(受)を裏切っては利用する思いやりのない人間でした。ただし誠一(攻)の様な性格の人は世の中にはごまんといます。そんな誠一(攻)が変わる瞬間が訪れました。
誠一(攻)は突然帰郷した啓介(受)を連れ戻そうと田舎に向かいます。自分の仕打ちを怒っているに違いないと不安を抱きつつ。ところが当の啓介(受)はニッコリと満面の笑顔。
そうなのです。啓介(受)のような人こそ稀でして、ホントお地蔵様のような人。裏切られても、傷ついても、純粋で大らかで。人を疑うことも、恋の駆け引きも出来ない。そんな啓介(受)が愛おしくて…大好きです。
でもこの時啓介(受)は既に結婚を考えていたのです。衝撃でした。啓介(受)は誠一(攻)を大好きだし、「受け」なので、結婚するとは思わなかったため。誠一(攻)が宥めすかし引き留めても気持ちを翻しません。あんなに誠一(攻)を、今でもとっても好きなのに…なぜ?
「夢はいつか終わるから」
「ずっと続く幸せなんてないんだよ。そんなの、僕は見たことない」
これは人生を達観しているとしか思えない、啓介(受)の重みのあるセリフ。涙がジュワ~( ;∀;) 17歳の時、誠一(攻)を好きで好きで。毎日が夢みたいに楽しくて…。きっと誠一(攻)との約束がいつ果たされるのか、ずっと楽しみに待っていたのでしょう。期待は絶望に変わり…悟りを開いた?
与えるだけ与えて何の見返りも求めない啓介(受)に、心が痛みました。最後は誠一(攻)の心を愛情という鎖で縛ったことに気づかず、「さようなら」と手を振った啓介(受)。眩しかったです。
帰りの電車の中の誠一(攻)のあんな想いやこんな想いが胸に響き、忘れられません。めちゃくちゃ素敵な反省の想いがつらつらと語られるのです。当たり前にそこにあったものを雑に扱い、失った後で大切さに気付くなど、思い当たる節があり過ぎて泣けました (ノ_-。)
コミックを読んで原作も読みました。誠一が、どうしても好きになれずこの評価です。
高校生時代、別に好きだったわけでもないくせ従兄弟の啓介に強姦まがいのことをした誠一。純粋な啓介は「必ず迎えに来る」という誠一を信じていたが、彼が来るととはなかった。十年後二人は東京で再会し、また身体を重ねる。
だが、誠一にとっては快楽と甘えでしかなく、啓介に対して恋愛感情はなかった。と、いうのも誠一には狙っている女がいた。その女はマリといい、美人だがワガママで傲慢。やがて、誠一とマリは付き合う様になるが、啓介との関係は継続。啓介はどんなに酷い目に遭わされようと、いつも啓介を受け入れ慰める。身体を求められればけっして拒まず、女装をしろと言われれば言われるがまま女装をし、暴力を振るわれても逃げることなく、挙げ句の果てマリとの旅行費用まで出してあげる始末。
その後、実家の旅館を継ぐため啓介は田舎に戻り、結婚する、と誠一に告げる。失うかもしれない状況になって初めて誠一は啓介の“与えるだけの愛”に気づく。
ストーリーとしては、あまりに啓介が不憫でした。
私が深井結己さんに出会った初めての作品。
これで深井さんにはまりました。
たまたま他サイトの試し読みを読んだ時、
最終話の啓介が誠一に何故東京に行ったのかを話すシーンで、
啓介が「僕は君に会いたかった」と言った時の表情が、
「え、なに?なに???」ってもぅ気になって、一目惚れして、
電子コミックは買わない派の私が思わず買ってしまった作品です。
内容は…読んでて精神的にキツイです。
人によっては、評価が分かれると思います。
私は最後が解ってて、
「啓介と誠一に何があったの?なんで啓介は最後、あぁいう表情したの??」状態で読んだから、
今の感想を持てたのかもしれません。
いや…やっぱり同じ感想だったかな…。
人を愛するという事、想うという事を改めて考えさせられた作品でした。
ここから先はネタバレです。
というかオチバレです。
出来ればまだ読んでない方は、読んで欲しくないです。
でもごめんなさい、レビューなので書いちゃいます。
改めて読み返してみると、
啓介の心情は何も言葉で書かれていないんですよね、最後まで。
いつも微笑んでて、
誠一から受ける事を、ただ受け止めて。
何が彼にそうさせてるのか。
まったく解らない。
で、ふいにいなくなっちゃう。
もぅ耐えられないからなのか、なんなのか。
理由を知った時は、ただ「えっ…?」ってこっちもなりました。
それがもぅなんとも言えなくて。
旅館を継ぐ事になって、
その前に何かしたい事はなかったのか考えた時、
ただ誠一に会いたいって思った。
ただ、それだけなんですよね。
会いたかった。
誠一が帰郷した啓介に会いに来た時、
「永遠に続く幸せなんでない」って言う言葉があるんですけど、
それがまったく後ろ向きな言葉じゃない。
誠一と過ごした学生時代の3週間、
思い出す度に、僕は幸せな気分になれるって、
もぅ…読んでるこっちも心が黙った。
懐が大きいというか、器が大きいというか、なんというか…
自分というものにしっかりけじめというか、責任をもってというか…大人なんですよね。
愛するって事を改めて考えさせられました。
依存でもない。
ただただ、でかいって思いました。
誠一に傷つけられた時、啓介だってやっぱり泣いてます。
物凄く傷つけられてる。
でも「いやいや頑張らなきゃ」っていう方向にいくレベルじゃないんです、啓介は。
「馬鹿じゃない?」ってもし言っても、
きっと言ったこっちが黙ってしまう位、
「そうかな?」って言っちゃうんだろうな、啓介は。
自分がやった事を否定してない。
それがすごく自然に書かれてるのが、凄いと思いました。
衝撃受けました。
どなたかのレビューにもありましたが、
私も読んだ後、ぼーっとしてました。。。
書き下ろしも良かったです。
原作もあるとの事。
読んでみたいです。
人によって意見は分かれると思います。
でも私にとっては神作品でありました。
辛いけど、前を向ける作品。
おすすめの作品です。
深井さんはレディコミ時代に大衝撃を受けて、それ以来大好きな作家さんです。木原さんの作品は評価高いので気になってはいるものの、何度か読みましたが私にはいまいち響きませんでした。でも深井さんが描くならと購入。
う、うーん。
根本的に、木原作品は私と合わないんでしょうね。
ある程度年を取ると、リアルで酷いものを敢えて創作でまで読みたくないんですよ。
啓介以外が最低で(あ、恵子さんは特に可もなく不可もなく)ただひたすら啓介可哀想なだけで終わってしまいました。
せめてもの救いは、啓介は平穏な幸せを手に入れられた事でしょうか。
原作は未読ですが、原作に忠実らしいので多分読まないです。
内容だけならば「しゅみじゃない」ですが、深井さんは矢張り上手いなあという事で「中立」で。
大好きな作家さまの作品。
木原先生の原作に深井先生の絵がとても合っていて、
小説の世界が余すところなく忠実に表現されていました。
「誠一」とは名ばかり。
不誠実で軽く、上辺の見た目にしか興味のない男と、
盲目的にその男の全てを受け入れる「啓介」の物語。
啓介の盲目さ加減は読者をゾッとさせるほど徹底されていて
ただの「優しさ」や「包容力」とはあきらかに違うものを感じさせる。
――全てを受け入れる――
相手を否定せず、逆らわず、言われたことに従順に従う
たとえ本心では嫌だと思っていても・・・
誠一の気まぐれに付き合わされ振り回され
誠一の気持ちが荒れているときには乱暴に扱われ
気まぐれにやさしくされることはあるけれど、
女からの電話で行為の途中でもベッドに置き去りにされる
それでも一言の不満も言わず、誠一を気遣いあくまで優しい啓介――
常識的な感覚の持ち主であれば
啓介のそんな態度に不安になるのではないかと思う。
私の感覚では逆に恐ろしい気さえする。
こんな一方的な愛し方、愛情の注ぎ方はおかしくない?
何かある、きっと何か理由がある・・・と勘繰りたくなる。
あらすじには「従兄弟の誠一を一途に愛し尽くす啓介」とありますが、
“一途に愛し尽くす”という表現は・・・どうなんだろう。
“一途”というよりは“一方通行な想い、一方的な思い”ではないのかな。
啓介の行動や思考は片思いの状態に近く、期待しないから失望もしない。
好きな人の傍にいられるだけで、時々構ってもらえるだけで嬉しい。
気まぐれのやさしさも、ささやかな幸せだったんですね。
そんな啓介に甘えっきりの誠一、でも関係の終わりはある日突然に訪れる。
女との旅行に疲れ、啓介に癒してもらおうと訪れた部屋は蛻の殻。
捨てられて初めて啓介を追いかける誠一。
啓介が誠一の前から突然消えた理由は・・・
啓介に突き放された傷心の帰路、列車の中で見た夕日――
誠一はろくでなしだったけど、結局啓介を愛していたんですね。
ここにきてやっと本心に気付くって。
夕日の眩しさは、きっと両手で顔を覆っただけでは遮れない。
誠一の不誠実だった心まで透かされるようで、胸が痛くなるシーンでした。