生まれた時は違っても、死ぬ時は一緒

隅田川心中

sumidagawa shinjuu

隅田川心中
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×210
  • 萌21
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
23
得点
186
評価数
52
平均
3.7 / 5
神率
30.8%
著者
たうみまゆ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784904101261

あらすじ

え~毎度ばかばかしい噺ではございますが
とある不良グループに熊田と大川という男がおりまして、この熊田、元落語家という経歴を持つ、飄々と掴みどころのない奴で方や大川は、まるで日本語の通じない
非常に頭の悪いヘタレでございます。
この二人が自分達の「居場所」を求め、人生だの恋だのと傍迷惑に繰り広げる可笑しくもジンとする、そんな一席でございます。

表題作ほか芸能界を舞台に描く痛快ラブコメなど、
愛と笑い溢れる気鋭の短編集!

(出版社より)

表題作隅田川心中

大川八彦:小卒の不良、のち理容専門学校生。
熊田:元落語家の鉄砲玉のち落語家に出戻り。

同時収録作品あかぎくのうた

更科 学生
江島 歌手 下宿の隣人

同時収録作品赤と青

同時収録作品なでしこGALAXY

その他の収録作品

  • ごまとまぬけと【表題作続編】
  • 三千世界の烏を殺し【表題作続編】
  • 宮戸川心中【表題作番外】
  • カバー下:なでしこGALAXY番外編

レビュー投稿数23

寄席の題材が最高

この作者さんの特徴として、BLだけでなくて人間を描く方という印象があります。
隅田川心中の短編は何より好きな話です。
日常があり感情は日々そこまで揺れ動かないように当たり前のように淡々と進んでいきます。淡々としながらもどこかさみしい。人間への愛おしさもある。
漫画として読んでいただきたい作品です。
ギャグ短編は突っ切っていて一転めちゃくちゃ面白いです。

0

キラキラ エロ萌えないけど、好き

たうみ先生の「傘を持て」がすばらしくおもしろかったので、今回先生作品4作読みました。

うち、本作と「指先の染み」がおもしろかった。

短編4本。
特に表題作が好き。

細かいネタで笑いながら、萌え少なめでどうかな〜と思っていたら、ぐいっと刺さる場面がくるのがさすがうまいなと。

BL的なのとそうでない、ぐいっと、があり、根底でぐぐっとやられる感じが、もうたゆみ節と言っていいのではないかと。

落語を題材に話の展開が秀逸だと感じた。

熊田が魅力的ですね。
ありゃ、たらしだな…と思うけど、意外と大川ががっつりホールドしていてそこもおもしろい。
熊田はフラフラしているとあの女の子みたいに辛い目に合わせちゃうだろうから、大川に捕まっていたらいいんだよ、2人でラブラブしておくれ、と思いました。

他3本もそれぞれ味がある。

いわゆるキラキラな派手さなく萌えエロ薄いので、人を選ぶのかもですが、私は好きです。

1

落語のようにくすっと笑いながら読める短編集

◆なでしこGALAXY
 再会×女装×芸能界もの、というなかなか濃い設定の詰まった作品でした。顔がいいことを鼻にかけているアイドルの木野と、性別を偽って女優になった日向。日向は学生時代女っぽいとからかわれてばかりだった頃、唯一木野からどう見ても男という言葉をかけられ、彼を追いかけて芸能界入りしたのでした。調子に乗っている木野を制裁しつつ、でも彼とのやり取りに時折照れたり性的興奮を覚えたりする日向が面白く、可愛かったです。

◆隅田川心中(表題作)
 元落語家の熊田は、今は喧嘩をしつつ薬を捌く片棒を担がされそうになっている男。小卒なため難しい言葉は理解できない大川はそんな彼に惚れ、裏の世界から連れ出します。バカだからこそ思い切った行動をとれることだってある。熊田をこれ以上腐らせないためには、きっと大川みたいな人間が必要だったんでしょう。おかげで熊田はもう一度落語家としてやり直すことができます。落語をやっている熊田に大川が迫り、噺が途切れ途切れになってしまう熊田がエロかった。2人の出会いも描かれていないし若干雰囲気先行で進んでいく感じは否めませんが、天然ボケをかます大川に、熊田がツッコむのではなく毎回大らかに笑ってあげるところが好きでした。

0

カッコ悪くても男らしい男たちを描くのがうまい

「傘を持て」でたうみさんを知り、東京漫画社の2冊(本作と「恋と罪悪」)でさらに好きになりました。
いま流行っているような分かりやすいBLに慣れ親しんでいる読者(私含め)は、たうみ作品に関しては「傘を持て」→「恋と罪悪」→「隅田川心中」という感じに発刊順に逆らって遡っていくといいかも。
この時代の東京漫画社らしい雰囲気だなって思います。読み返す毎にじわりじわりくる感じ。好きです。


「あかぎくのうた」
愛の歌が聴く者の胸に響くのは──
愛の歌っていうのは結局のところ哀の歌なんだろうなって思う。
満たされてしまっては歌えない哀の歌。
さらりと切なく、あとを引きます。
アルバムの1曲目と同じで中盤に置いていたら埋もれたかもしれないけど、1番目に置いてあることでとても綺麗に映えたと思う1編。
そしてなんと、これが作者が初めて描いたBLだそうです。暗い…!暗いよたうみさん…!(好き♡)

「赤と青」
小さい頃にちょっといやらしい事をし合う仲だった兄弟のお話。
仲良しが行き過ぎて距離の近付き過ぎた兄弟が思春期になって距離を取るって話が私はどうやら大好物なようで。笑
幼馴染とかでもいいんですけど、やっぱひとつ屋根の下にいる兄弟の方がね、萌えます。(変態ですまない)
おバカな2人、お幸せに♡( ´艸`)

「なでしこGALAXY」(全2話)
アイドル業界モノ。
暗め、地味めで淡々と綴られるトーンが多いたうみ作品の中ではなかなかコミカルに振り切ったお話でした。
アイドルというには若干絵柄に華が足りない(失礼)気もしますが、キメ顔ON/OFFで笑わせてくれる脇役の樹ちゃんがアイドルの華部分は無理やり背負ってくれてますw
どこまでも男らしいあずさちゃんのキャラに惚れ♡
ナオトが尻に敷かれるのは目に見えていますが、それぐらいでちょうどいいのでしょう♪
エッチシーンないけど、あずさ×ナオトだよね?と勝手に思っています。

「隅田川心中」「ごまとまぬけと」「三千世界の鳥を殺し、」「宮戸川心中」
インテリっぽいのに掃き溜めみたいな場所でチンピラよろしく生きている人生迷子の〔熊田〕と、頭が弱くて流れ着くべくして流れ着いた感じのおバカチンピラ〔大川〕。
落語を題材にしたチンピラ2人の人生劇場、という感じでしょうか。
雲田はるこさんの「昭和元禄落語心中」を読んで以来、落語=お笑いってイメージだったのが落語=ロックだなって思うようになったんですが、そんな私の勝手な落語のイメージにちょうどハマるようなお話でした。
大川みたいな奴が好きなんです。真理をサラッと言う。
手を取り合って掃き溜めからの逃避行。
「傘を持て」、「恋と罪悪」、そして本作。たうみさんが描く「人生は駆け落ちだ!」みたいな作風がまたこれロックで良いのです。
逃げて流れた先は、熊田の元いた居場所「寄席」(熊田は元落語家)。話は粋に転がっていきます。
女の子を主人公に置いて描かれる「三千世界の鳥を殺し、」が何気に一番グッときたなぁ。

カバー下は「男らしい♡(キュン)」から「漢らしいー♡♡♡(ギューン)」にパワーアップしているあずさちゃん(とナオト)でした♡
エッチシーンないけど、あずさ×ナオトだよね?と勝手に思っています。(間違いない)

【電子】シーモア版:修正-、カバー下○、裏表紙×

2

みみみ。

leeとsoupさま
「いただきますとただいまと」まだ読んでないです!
とびきり魅力的な脇キャラ…どんなキャラなのかな??次それ読んでみます♪
こちらこそコメントありがとうございました。嬉しかったです!

みみみ。

leeとsoupさま、はじめましてですね!
コメントありがとうございます^^傘を持てで印象的なレビュー書かれていた方だ〜!と私いま密かに喜んでおります。
触れてないけど、このよのはじまり〜も好きです!
私は、あちらは少しメロドラマ色が強いところに麗人っぽさを感じて、これはこれで違った雰囲気のたうみさんだわ♡なんて思いながら読み終えておりました。
たうみさん良いですね。まだ全部は読みきっていないので次は何読もうかなぁ〜とスローに楽しんでます♪
BL作家さんが描いてくださる落語の世界って男の生き様!みたいな描かれ方がカッコ良くって、いつの間にかそんなイメージになりました。ロックです!

表題作は好き。

あかぎくのうた:昭和20年代~40年代、黒髪メガネ小説家ワナビ×歌手ワナビ(ビッチ)。
赤と青:現代高校生兄弟モノ(左右不明)。
※上記2作はかなり短いので評価のしようがない。あかぎくのうたの雰囲気は好き。
なでしこGALAXY前編・後編:トップアイドル×女優(ビジネス女装)。勢いがすごい。コメディ。
隅田川心中:小卒頭弱素直わんこ×黒髪ヒゲ落語家くずれチンピラ。以下同カプ連作。年下攻めが年上受けにベタ惚れで年上受けがちょうよゆうかつ何を考えているのかよくわからずちょっと不幸な過去がある年下×年上の王道を行く作品。落語の表現がうまい。設定に必然性がある。
ごまとまぬけと:落語家くずれの元片思い相手の落語家が出てくる。
三千世界の烏を殺し、:落語家くずれの元カノが出てくる。BL特有の都合の良い女でも悪役でもないので違和感なし。
宮戸川心中:落語家くずれが落語家に戻る。

0

こんな話が読みたかった!

 基本お馬鹿なんだけど深イイ台詞が満載。かっこいい男が素敵な台詞を操るドラマチックな物語も良いですが、不完全な男の飾らない言葉と生き方のほうにより多くのロマンを感じてしまいます。
「不器用ですから」
妥協しないから器用には生きられない、そんな男がたまに見せる「本気」に惹かれる短編集でした。

◆『あかぎくのうた』
 小説家の卵・更科と、ふすま一枚隔てた隣に住む歌手の卵・江島。
「君を愛してしまった。だから歌えない」「愛とは なんぞや」
夢を叶えた2人がオッサンになった頃に、また会えるといいなと思いました。
◆『赤と青』
 ――この世の全ては意味の無い事ばかりで。
兄に勝とうともがく弟と、常に我が道を行く兄。自分の気持ちに気付いた時、意味にも気付く。17才の弟の脱皮シーンが鮮やかでした。
◆『なでしこGALAXY』
 アイドル×女装俳優。順風満帆だった俺様アイドルが腹黒な女装男に振り回され、踏んばる話。萌えコンビです。
「俺の技なら3分だ。右手…貸そうか?」「じゃあ借りるわ」「え」
◆『隅田川心中』『ごまとまぬけと』『三千世界の鳥を殺し、』『宮戸川心中』
 表題作シリーズ。元・噺家と小卒のチンピラの「そうだ釣りに行こう」的な話。挫折があって充電期間があって再生して。
「すき って……なんで2文字しかないんスかね……」
「バカでも言えるように 2文字なんじゃねぇか?」
インテリ×お馬鹿のやりとりがほっこり笑えて、まさに落語のようでした。

1

葛藤の一冊

 『あかぎくのうた』
 体を重ねている最中に歌ってしまうとい江島と、彼の隣の部屋にいる更科の話です。更科は大切な人を失った後に、小説家デビューが決まります。
 さらに時を経て、更科はテレビで江島の歌を耳ににして、「かなしみの歌」だと思うのです。幸せと悲しみ、いろいろな感情を感じる話です。

 「赤と青」

 兄の紅は音楽のために上京しようとするのですが,その前夜、弟の蒼と一緒の布団で寝ます。どこか天然だけど憎めない兄と、しっかり者の弟のほのぼのするお話は、一番読みやすかったです。

「なでしこGALAXY」

 アイドルの木野ナオトは、同じく芸能人の日向あずさが気になるのですが、あずさは、ナオトのことをあまり快く思っていないところから始まります。
 過去に二人の間で起こったこと、そして現在のギャップが笑えるお話です。

 他にも、「隅田川心中」「ごまとまぬけと」「三千世界の烏を殺し」「宮戸川心中」を収録しています。

 後半に収録されている作品は、一部で登場人物が重なる話もあります。登場人物の世界観がわかりにくかったところがあり、もやもやしたまま読み終えてしまいました。

0

大変よろしくまとまりましたようで。

とにかくはたから見ていて萌えそうな二人をいっぱい見られました。
描かれたテーマも凡百な物とは違いすぎる。

たとえば「あかぎくのうた」では恋愛を意識した時点で、
それはすでにさようならの合図であるような「幸せになることが不幸」という
ジレンマ過ぎるジレンマ。

「赤と青」での兄弟愛なのか恋愛なのかの境目曖昧なものを
定義づけちゃうことの難しさ。

「なでしこGALAXY」は思わぬ大当たりを引いたと思わされた作品で、
学生時代にうっかり「あっちの方が可愛い」とナンパな木野に指されてしまった
女顔がきっかけで女優として再会してしまった日向の見た目のカワイサと
中身の完膚なきまでの男っぽさのコントラストがもう・・・

表題作「隅田川心中」は破門された人生のつまづきさん、熊田とはなっからアホすぎて人生つまづいてる純朴さん、大川の見事なる人生復活ストーリー。
闇落ちが何より嫌いな私にとってこういう華麗なる「闇からの復活」ものって見ていて清々しい気持ちになるのです。

どさくさに紛れて熊田に振られちゃったアヤさんが「自分に足りなかったものは何だったのか」を思い直すストーリーもしんみりとして好き。
君も普通にいい女なんだからいい相手と幸せになってほしい・・・と思ってしまうのです。

そして、どうやら熊田さんが受けで、日向君が攻めっぽいのが衝撃的。
実際にやっちゃうところまでやったら逆に引いてたかもしれんので正解か。

単に面白いだけでなく「その後の彼ら」を想像する余地と素材が十二分にあり、
書かれてないこと自体がいいような気がする神作品です。

5

何度も読みたくなる


素敵な本。
買って結構経ちますが、20回ぐらいは読みましたかね
友達に貸したときの熊田さんの人気がすごい

わりとギャグ要素が多いんですけど、節々に萌えが詰まっている感じ
表題作は、熊田さんが、ほんとに格好いい。しかし綺麗。この本読むと、落語に興味が沸きますね。
ストレートの良さをひたすら感じる

表題作が一番良かったんですけど、次は「あかぎくのうた」でしょうか
シリアス系ですが、何度も読みましたね。
辛くなる内容かもしれませんが良い。

東京漫画社を贔屓にするきっかけにもなった作品
もっと読まれて欲しいなあ

6

予想外のカップリング(笑)

表題作がやはり一番面白かったです。
馬鹿と落語家という組み合わせが新鮮でした^^
でも、私は最後まで落語家が攻めだと思っていまして・・・w
びっくりしちゃいました。。
個人的には落語家が攻めのほうがよかったです;;

あとは、表題作以外だと、『あかぎくのうた』が好みでした!
ただ、短いんですよね・・・。
もうちょっとあの二人を見守っていたかったなぁ・・・
と、思いましたね。。

1

初読みでした。

初読みの作家さん。
独特の雰囲気でした。
絵はなんというか少女マンガ的なところもありつつ、更には少年マンガのようなギャグ?もあるというか。

「隅田川心中」
元落語家とバカな子のお話の連作。
最初よくわからなかったのですが、だんだん面白くなってきたような?
2人の人間関係というか恋愛関係が変わっていくのがステキでした。
落語はよくわからないので読み切れていない部分も多くあるようには感じるのですが。
なんとなく、「三千世界~」のお話が好きです。
結局、どっちがどっちなんだろう。
落語家受の方が個人的に萌えます。
一席やってもらってる間に襲っちゃうバカッ子は好きだ(笑)

「なでしこGARAXY」
これも一種のツンデレですか?
いや、もっと男前な感じがしないでもないが。
アイドルになった元同級生に憧れて、女装までしてアイドルになっちゃった男の子。
みんなの前では女の子の演じてはいるけど、家に帰ったらフツーに男で。
でも、好きな相手の前だとなんかかわいくて。
この後、相手の方がどんどん押してってくれればいいなー。
それでベタ惚れになればいいと思う。
一昔前のアイドル風な彼らがなんだか哀愁を誘いました(笑)

1

すき って、なんで二文字しか

「恋と罪悪」が結構良かったので、これも探し出してきた。

多分、こっちを先に読んでいたら、「恋と~」は買ったかどうか、、、微妙?

絵は、普通に上手、って言うか、かなり上手。

お話は、、
本編より、それぞれの作品の後に付いている、セルフツッコミの方が面白いな。

この、セルフツッコミが面白いって事は、ツボる感覚が共有できるって事で、
だから、本編にも、萌える要素があるって事で、
後は、展開的にノレるかどうかって事で、
正直、なんか、「…惜しい!」とか、「隔靴掻痒?」って感じで読んでいたら、
このレビューのタイトルにもした
表題作、隅田川心中の台詞
「すき って、なんで2文字しかないスかね……」
「そんな簡単な…」
「きもちじゃねえのに」
で、一気に来た。
いやぁ、、、
こういう、頭悪い系のキャラに、気持ち持って行かれる日が来るとは、、、

地味にいいって言うか、地味がいい、たうみさん
これからも、地味に活躍していただきたいです。


そして、私も、
樹が好き

1

恋し恋しと鳴く蝉よりも

京漫画社、良い仕事するわ~。フランチャイズで切ないよな。 
せっかく発掘した新人を軒並み他社に横取りされて
…でもマーブルコミックスは雰囲気のある作品が多くて、
気に入っているレーベル。 今作も新人のデビュー作らしいが
荒削りながらも確かな叙情性を感じる。 好感触です。
特に表題作は良い。元落語家、飄々としてつかみどころが
無い熊田と、まるで日本語の通じないおバカな大川。
この二人のカップルにはほろりとした。
脇役の女の子、アヤが「まんじゅうこわい」の噺を
聞いて「あたしの ハナシだ」と自身の失恋を重ねるところが
上手い。 怖いふりをして、でも本当は凄く好きだった、
その感情の塊がゆっくりと解けて行く瞬間。
これは掘り出し物、ただBL要素は弱めです

1

うーん

ちょっとかっちょいい落語というものをちょっと調べて描いてみました!
って印象です。
あと落語家ってヒゲ伸ばしちゃ駄目なんじゃ…?いいのか?
知識の深みがないことが全面に押し出されてて読んでてああ…ってなりました。
表紙やレビューの評価から買いましたがイマイチ表題作はいいとこなしです。

その他の女装っこも足や毛、骨格的に有り得なくないか!で萎え
あかぎくのうたも大して。
というか絵的に"中性的な男性"を描くのは無理がある気がします。中性的な男の子ならまだしも。
ハードルてorz前振りのわりに…
軒並み短編が駄目なんで長編なら深みも出てくる?

絵は好きなんでこれから話に期待したいです。

0

多分これは愛ではなく

この本に納められている関係を愛だなどと
言ったら塩どころかゴルフボール大の岩塩を
容赦なくぶつけられそうな、そう言うつるみ合い
ばかりを描いた短編集と受け取りました。

つるみ合い、正につるみ合いですね。
傷を舐め合うという状況よりは少し心が近いけど、
それでも愛と言い切るには些か足下が危うい、
そう言う関係。
その中でも表題作の一連は一番ボーイズラブに
近いんじゃなかろうかと。
現代を描いている様な、そうでない様な不思議な
時間軸にいる感覚を味わえる一冊かと思われます。

2

色とりどりの作品集

途中まで読んでいたのにノリが悪くて積読していた本です。
今回は結構入れ込んで読めましたよ。前はなんでノれなかったんだろう?
もしかすると、読み込まないと面白さがわかりづらいタイプなのかもしれません。

【あかぎくのうた】
昭和の香り漂うお話。
哀しい歌はどう作られるかっていう意味でしょうか?
作品説明に昭和20~40年代くらいのイメージと書かれていました。
あのね、20年は終戦直後、40年は高度成長期だから、全然背景は違いますよ。
どっちかといえば、20年代のお話とすべきでしょうね。(余計なことですが。)

【なでしこGALAXY】
顔が自慢のアイドルが、実は男で同級生だった女優に振り回されるお話。
なんとも説明に困るコメディですが、アイドルの方がヘタレで女優の方がオトコマエです。(カバー裏もね。)
先日読んだときも既に読み終えていて、再読したのですが、前読んだ時より面白かったです。

【隅田川心中】【ごまとまぬけと】【三千世界の烏を殺し、】【宮戸川心中】
下地が落語なので、言葉遊びの要素が多く入っています。
頭が良くて腕が立つ元落語家の熊田と、小器用ではあるもののボキャブラリーが少ないバカという設定の大川が主人公。
居場所が無くて喧嘩の日々から、落語と美容の世界に戻って段々落ち着いていく安心感が良かったです。
割れ鍋に綴じ蓋カップルですよね。
しかし、結局熊田が受なんでしょうか?それもいいけどね。

そういえば、この本の中できちんといたしているのは「あかぎく」だけですね。あとはプラトニックだね。

1

好きだけど惜しい!今後に期待。

物凄く絵が安定しています。画面構成も読みやすい。 結構好みです。
ただ、イマイチ印象に残らないのはなぜだ。

表題「隅田川心中」・大川のボケボケっぷりとか
「なでしこ」の女装アイドルのありえない設定とか(のどぼとけは?)
そしてその日向の二重人格っぷりとかツンデレっぷりとか
いいセンスしてるのに、どっか薄味な気がするのはなんでだ?

何回か読み返してずっと考えていました。(ちょっとうそ)
思い当たったのは
作者さんがキャラを作ってるからなぁ・・・・・・と。
「演じてる」といえばいいのかな。
上滑ってるっていえばいいのかな。
チューニングがあってないというのかな。

もっと吹っ切れるといいと思うの。
シリアスならド暗く。
コメディならもっとアホに。
どこかぼんやりした印象になってしまっているのは
その吹っ切れてない感があるからかな?
なりきれていない気がする。もったいない。

まあ、キャラとの距離感は作者さんの味でもあるから、
たうみまゆさんの場合はこの距離が「良い感じ」なのでしょうね。
でも、もっと、突っ込んでみたもの読んでみたい。

と、ここまでいうのも実は結構気に入っているからなんですけどね。
意外と再読率高いですし。
あの絵であのキャラ生み出せてあのセンスで
もっとノセてくれたら、とっても面白いと思うのになぁ~。
読者はノセられるのを待ってるんですよ!(私だけか?)

収録作品は
シリアスな「あかぎくのうた」
兄弟もの「赤と青」
女装アイドル(ぎゃはは)「なでしこGALAXY」
不良→落語の「隅田川心中」シリーズ。
ぱっと見どっちが上か下かが分からない組み合わせが多いなぁ。
そこも妄想力を刺激されて良い。

所々はツボにヒットするものを持っているので
たうみまゆさん、今後に期待しておきましょうかね。

1

隅田川心中レビュー。

生まれた時は違っても、死ぬ時は一緒。
台詞のセンスが良い。小難しい事は言っていないからスーッと胸に落ちてくる。

お話は、熊田は落語家の卵だったが破門されていまは町の不良グループに属している。頭はいいしケンカも強く、周囲から恐れられているが、なぜかナンバーツーに甘んじている。そんな熊田に惚れるのは、小卒で字もまともに読めない大川。物事は知らなくても、熊田に対する思いは一直線だ。熊田も大川も、なぜ不良グループに属しているかというと、そこが数少ない居場所だから。同じ境遇にあることを知った二人の距離は急接近する…。
という、おバカ攻でピュアな話です。

ですが、そんなに簡単に不良グループから抜ける事って出来るのかよ。一度破門されてるのにそんなに簡単に復帰?小卒って義務教育は?設定に対して突っ込み、たく、なる、よっ…!
ストリート不良カルチャーと落語、目の付け所は面白いんだけど練り切れてない感じは否めない。ま、初単行本だし、好きな要素をブツけてこういう形になったのかしら。

大川は小卒でまともに字も読めませんし、九九もチンプンカンプン。
だからこそ「すき」というたった2文字の気持ちには敏感でストレート。そこが魅力的でした。

あと、女性キャラがBLらしいというか御都合キャラだったのがちょっと残念。もうちょっと巧く使えば「男同士がデキるのは当然」という胸焼けしそうなBL設定が薄まったかなと思う。
女性を恋敵に使うなら上手に使って良いスパイスにして欲しい。

不良グループでの扱いとか、そういうのをちゃんと真正面から考えたら暗くて痛い話ですが、大川をおバカキャラにする事でなんだかほんわかと未来のある明るい話になっていると思います。

0

カタログでみて

ライバルカタログにのっていた、なでしこGALAXYをみて、

続きが気になってた作品でした。

女装しる女優日向あずさ(日向辰吉)とアイドルの木野ナナトのはなしです。


人気女優が実は男っっ、ってすごい設定だと思いましたっ

顔は女顔で超可愛いくせに、腹黒で、男前です。

ナナトを追って女装してまで芸能界に入ったとかすごい一途で可愛いんです。

腹黒なのに、一途で、遊び人ナナトを好きってゆうのが良いっっ

どっちも頑張ってほしくなりましたっ

他にも沢山短編があるので、是非読んでみてください

3

さりげなく上手い

最近よく見かけるこういう感じの画風。ちょっと不器用ぽい絵柄というのでしょうか。私は嫌いじゃないですが!
この作家さんの作品は初めて読んだのですが、よく見ると、雑っぽく見えて実は繊細な線。そして、体のバランスとかもちゃんとしてて、実はかなり上手な絵を描かれるという意外性にとても惹き付けられました。

お話は、8話4種類。4話が表題作シリーズです。あとは前後編の芸能界モノと兄弟モノ1話と昭和の香りのする佳作が1話。
この昭和の香りのする作品が「あかぎくのうた」なんですが、切なくてとても良い。こんな短い作品なのにドラマがあります!薄暗い昭和中期の匂いがちゃんと感じられるのです。
もっと読みたい。この2人くっつけて欲しいよ!!
小説家志望の着流し眼鏡×可愛い歌手(夜の花?)です。一応学生だったのね、2人とも。

次に気に入ったのが、芸能界モノ「なでしこGALAXY」。
ハンサム街道まっしぐらで人気アイドルになっちゃった、ちょっと性格悪めな木野ナナトはナンパぐせのある女たらし君。ある日収録現場で出会った清純派実力女優の日向あずさをナンパしてキスまでしちゃいます。
が、その「女優」は実は中学の時の同級生、日向辰吉(男)だったのです~。
その可憐な容姿とは裏腹に”漢”な辰吉君がいい感じです!可憐な演技に騙されてキスしちゃったナナトの手をぐいっと掴んで「オラ初愛撫も済ましとけ」と自らの股間に持ってくる場面は最高です。普段はランニングに短パンのオヤジだし。
最初はドラマの話題作りもあって、嫌々付き合っていたナナトですが、辰吉の漢らしさに「キューン」としちゃってます!が、多分ヘタレ攻(ナナト)×男前(辰吉)受です!これも続きが読みたいわ~

そして表題作「隅田川心中」。
タイトルは心中ですが、BAD ENDではありません。
でも、最初はちょっと怖かった。釘バットで人を容赦なく殴る熊田とか、組織から逃げる熊田と大川とか。
ただ実際あそこまで深く関わっていたら、そう簡単には逃げ切れないと思うんだけどなー。同じ都内にいるし。まぁ、そこは甘くても全然いいんですけどね!2人が幸せな方がいいから。
個人的には、熊田の元兄弟子の落語家地蔵亭ニ徳さんと師匠の話が読みたいなぁ。(カップルねつ造)
しかし、最初は熊田×大川だとばかり思っていましたが、また落語界に戻った熊田の様子を見ると、どんどん受け受けしくなっているんですよね・・・。あご髭君なのに。頬染めたりして、可愛くなってきて・・・
最後の描き下ろしではとうとう・・・

ということで、全体的に切ない感じのお話が多い作品でした。
「なでしこGALAXY」が気に入った方は、カバーをめくって見て下さい。
辰吉君に惚れること必至です♪

2

隅田川心中

短編集です…とはいっても続きものが2つ入っているので、読みごたえはあるかも!
一番好きなのは「なでしこGALAXY」だな!
やっぱり芸能界が好きなんだなあたしww
そして一途な子!(でも珍しくツンデレな受けを好きになったなー)
このたうみまゆさんて方、北別府ニカさんと藤崎一也さんと仲良いんだって~すげぇvv
ちゃんと女が出てきます。むしろ一個番外編みたいのだとその女目線だったり!!
どっかで同人活動してるのかな?
漫画描くのすごいうまいんだけど!!!!
カバー下に笑いました。

1

おバカ攻と隠れインテリ?の受

中卒おバカさんはよく見かけますが、この攻、大川くんはなんと小卒。あと三年間あったはずの義務教育をスルーしちゃった子です。
だからでしょうか、難しい言葉を使うとか、取り繕うとかいうようなことはしません。何ごとにもストレート。好きなら好き、です。
印象的だったのが彼の、
「すきってなんで2文字しかないんすかね…………そんな簡単な…きもちじゃねえのに」
という台詞。はあ、確かに。と納得しました。でも、二文字しかないからこそ伝わるし、また大川くんの場合は「小卒おバカ」という設定つきなので相乗効果でキュンキュンです。
「バカでも言えるように2文字なんじゃねえか?」という熊田さんの返しもいいです。
また熊田さんから落語家に切り替わる瞬間がかっこいい。ギャップ萌えです。
後半、アヤという女の子が絡んでくるのですが、それが切ない。ほんの小さなことで、恋が叶うか決まってしまうという。
合間合間の作品解説ページも面白いです。後書き好きにはたまりません。
表題作以外も、笑えたり、切なくなったり。
一本目の「あかぎくのうた」は特に物悲しい空気が流れており、胸が痛い。
こんなかんじで読後感もいいので、カバーをめくるとちょっと後悔するかもしれません。

3

毎度ばかばかしい噺ではありますが

落語モノって聞くと読みたくなります(*´Д`*)ノ
BL云々にかかわらず、落語話が好き。ブーム?

全体を通して、短編集の寄せ集めと言う感じです。
コミカルな部分を含めても、雰囲気やっぱり東京漫画社さんだな~という作風にまとまったんじゃないでしょうか。
代表作の「隅田川心中」
元落語家の熊田さんと~な御話。
攻守に関しては、まぐわってないので、どちらと言えずというところですが、個人的には熊さん受でお願いしたいところ。
黒髪で、長さ、ひげ、結び具合。
大好きです(´∀`*)ウフフ
自分でもあの髪型にしたいんだよね。
似合わんのだけど。

キャラクターとしては、なでしこ~の日向クンが好きです。
男前wwあの男前を分けてほしい。
男前のなかに、かわいい部分をあふれ出させているのがまた。
この、なでしこ~に関しては、テンポもかなりいいので面白いんじゃないでしょうか。雰囲気残したままなので、妙に飛び出しきれないのが残念かなと思う面もありますが。

赤と青~は、兄弟愛。
お兄ちゃんが実は大好きな弟と、弟大好きで、超がつくほどのヌケさくっプリが良い。
BLという意味では、違うかな~という感じもありますが、こういうのもいいなと思う

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