お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
◾️祈る人/君住む街で
「好きだよ滝野 一線越えたい それくらい好きだ」
このセリフに妙にグッときた。平凡なフレーズのようで、最近のBL漫画では出てこないセリフな気がする。それも受けからのセリフ。なんで出てこないのだろう。高校生の恋愛を描くBL漫画で後ろ暗さがあるものが少なくなったからかな。世の流れに乗って、友人も周りも男同士の恋愛に否定的なキャラクターが少ない。あるいはむしろ身体から入ってしまう。だから「一線越えたいくらい好き」という言葉に繋がらないのか。
2巻はまるっと一冊「祈る人」です。
◾️日溜まりの猫
これをここで終わらせられるのがすごい。今時は答えを求めたがる。
◾️ハルパート回廊の幽霊
SFもの。自然にSFが挟まる感じも今時ではない。この時分でも珍しいか。先生も総イロモノと言ってますし。
◾️right hamd heart
一般の作品にも、かつてこういう雰囲気の本て多かったよなぁ。BLにさらに姉弟をぶち込んでくるという。
◾️花葬庭園
ホラー…かしら。この話が特に好きだった事を思い出しました。和哉が"抱かない愛"にもっと早く気づいていればなぁ。
萌〜萌2
深井先生の90年代の作品です。本が茶色くなってる…。
私はこの頃の先生のキャラの描き方とか、背景の書き込み具合とかけっこう好きです。
絵自体は古いんですが、実は今の先生の絵柄よりもこの頃あたりの絵柄のほうが何故か好きです。
トーンの使い方とかトーンの種類もあの頃ですね~。
あぁ懐かしい。
表題作『祈る人』
高校生・同級生のお話です。
攻めの家庭が訳ありで、祖母の家で暮らしていて、家庭的な面でのトラウマ持ち。
受けは明るくて人懐っこい性格で、2巻では小悪魔な面も見られる。
そんな二人の話でした。
さて、この本、無茶苦茶な収録の仕方してるんですよね。
表題作の『祈る人』は一話分しか入ってないんです。
で、残り5作品が同時収録作品で埋め尽くされているというトンデモ収録w
2巻はちゃんと一冊まるまる表題作です。
1巻と2巻のこの収録の差は一体なんぞやとw
ちなみに同時収録作品もスペースファンタジー系だったり、海外の裏組織の話だったり、
とにかくあの頃を感じます。
あとがきの言葉にも「やおい」って言葉が出てくるんですよね。
ほんと90年代を感じる作品で今読み返すと味わい深かったです。