「おまえもひとりぼっち?」

新装版 月はみちかけケモノの恋

shinsouban tsuki ha michikake kemono no koi

新装版 月はみちかけケモノの恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神40
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
11
得点
208
評価数
43
平均
4.9 / 5
神率
93%
著者
野白ぐり 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784813034575

あらすじ

都会の人間関係に疲れて田舎へ越してきた伊月。
叔父に管理を任された古い家の裏山には、
朽ちた神社があった。
山に迷い込んだ伊月が、
異形の獣に襲われているところを助けたのは、
狛犬の化身だった。
彼は伊月に「未来永劫お前は私が守ろう」と告げ、
更にはひとりはもう嫌だと迫ってきて……!?

表題作新装版 月はみちかけケモノの恋

孤独な狛犬の妖怪
都会から引っ越してきた青年

その他の収録作品

  • side story1〜4
  • short story(描き下ろし)

レビュー投稿数11

No Title

旧版は未読です。
なので本作が初及び初作家さんです。

読み進めてくうちに鼻がツーンとなり、本編ラストの頃には大泣きしてました。

寿命の差には限りがあるのは承知でも、主として最期まで狛の傍にいた伊月。

そんな伊月を看取った狛も…あの広い家に何年もひとり…いや、300年ずっと孤独だったことを思うと狛にとってはまだ救われる思いだったのかな。

自身の最期の瞬間に伊月がやってきて
はじめに出会った頃のように声かけられて
ふたりが抱き締め合って…


縁側に残された泥水(ココア)を見ただけで涙が溢れます。

個人的にはハッピーエンドかと。


本編で描かれなかったふたりの生活が書き下ろしで見れて良かったです。

0

再読なのにやっぱり号泣

旧版も持ってはいたものの、買ってしまいました。

そして、何度も読み直してきたくせに、
この度、再読してやっぱり号泣しちゃいました。
きっとこの先何度読み直しても何度でも泣いちゃうんだろうなぁ…。

叔父から田舎の裏山にある古い家の管理を任された伊月。
引っ越してすぐに訪れた神社で妖怪に襲われていたところを
狛犬の化身の“狛”に助けられ…。

その出会いがきっかけで半ば強引に主従契約を結ばされ、
家に狛が住みついてしまうのですが…
一緒に暮らす中で狛の人懐こさに癒されてゆく伊月。
都会で多くの人たちと触れ合っても築くことのできなかった絆を
狛との間に感じていくように…。

普段はちょっぴり強引な狛ですが、時折見せる寂しげな顔に
胸が締め付けられてしまいました。
彼もまた主に捨てられ、唯一の片割れを失い、
300年という時を独り寂しく過ごしてきたのでした。

だからこそ、狛が伊月と出会えて、愛し合えて本当によかった。
嬉しいはずなのに、なんだか涙が溢れてきてしまって…。

そして、人外と人間の組み合わせでは避けて通れない寿命差問題。
そこから逃げずに最後まで描き切って下さっているのがよかった…。
ただ、伊月が何かしらの方法で不老不死になるとか、
狛が人間になるなんてご都合主義的な展開はなく…
やはり最後に置いていかれたのは狛の方でした。

伊月がいなくなってしまった後も彼の温もりをあちこちに残した家で、
一人生活し続ける狛の姿にもう涙が止まりませんでした。
伊月亡き後も彼を想い続け、妖怪として墜ちることもなく、
伊月との幸せな日々の記憶と愛だけを頼りに
消えてしまうその瞬間まで精一杯生き続けた狛。
もう幸せで、切なくて、胸がいっぱいです。
とりあえず、涙と鼻水が止まりません…。

0

異種間で愛を育んで行くという事を見届ける愛おしい1冊

新装版が出たので改めてレビューを!
先生の作品の中でも印象深く、再読率の高い作品です

異種間BLとしての段階を踏んでの歩み寄りから始まり、その中で可愛さやほっこりな日常描写でキャラを好きになり、キャラに愛情が湧く中で2人が紡ぐ愛情の愛おしさと切なさが沁みる丁寧な展開に最後まで引き込まれ目が離せなくなります

最初の始まりこそインパクトあるのですが、彼らのお話しは過程が物凄く大事なんです
そして、何よりも異種間BLであるからこその終盤へ向かう2人からはたくさんの感情を貰えます
すごく衝撃もあるのですが、そこを敢えて避けて通らない事で「恋が愛になっていった2人」なんだなぁ~という深い納得感が得られるような気もします

酷だけど嘘じゃないお話しだったな、とフィクションなのにフィクションだからこそ見届けられた事に感謝したくなるような・・・
一言で言い表すのは難しいけど、もしこの気持ちをひとつの言葉で表すならば「愛おしいお話し」です
真夜中のラーメン、こたつで一晩、狛と伊月の日々
ただただ愛おしいですね
ずっとずっと大好きです

0

三年経過しても変わらず人外マイベスト

旧版発売時もリアルタイムで拝読していた大好きすぎる作品!
新装版でまた新たなエピソードが書き加えられていて、狛と伊月の二人が過ごした時間を垣間見ることができて幸せです。

人外と人間の恋の描いた作品は数あれど、大体がハピエンになったところで終わるか、ミラクルが起きて(?)寿命が同じくらいになる(人外が人間になるとかその逆だったり)のパターンが多いように個人的には感じておりましたが(それが嫌だとかではないのですが)

寿命の違いは変わらぬまま、それぞれの最期まで描かれているこの作品が本当に愛おしくて仕方がありません。狛が伊月を看取ってからも伊月と暮らした家で伊月の遺したものと大切に最期まで過ごした様子がとても美しくて、でも寂しくて、なんとも言えない、、、そんなところが大好きです。

旧版から三年経過し、改めて読み返しても人外BLマイベストでした。

新装版、旧版との違いも見つけては「ここのセリフが違う」「ここのコマ、先生が描き直しされている!」と喜んでいます。

3

生涯マイベスト!

何度読んでも泣けてしまう大好きな作品。

神に捨てられ相方を無くし一人で何百年も生きてきた狛と、人とうまく関われず疲れて田舎へやってきた伊月。
始めは強引に結ばれた契りだけど一緒にいるうちにお互いの孤独が癒され溶け合っていくのが、実に優しくて愛おしい。またも涙止まらず⋯。
妖かしに堕ちそうだった狛が、伊月を傷つけまいと必死に堪え自ら離れようとするのは愛しかない〜。

新装版では未収録だった特典と描き下ろしもたっぷりで、知らなかった2人のエピソードをまた読む事ができてめちゃめちゃ嬉しい!
自分の生涯ベストに入る名作。

2

油断した…そう来たか…。゚(PД`q*)゚。

私はファンタジー設定の作品はだいぶ後発隊なので、野白先生の今作の旧版は未読です
なので新装版とお聞きし、折角のこの機会に…✧と思い拝読させていただきました♡

おぉぉ~Σ(゚Д゚)!!!
意外にも…!始まりはそこそこパワープレイで開幕するタイプなんですね!
1話の出会い頭の襲い系エッチは見てる分にはウハウハですが、お話し的には結構な強引展開( ´◔‸◔`)w

でも、逆に「ファンタジー設定の作品であり、フィクションというファンタジーフィルターもまぁまぁ濃い目な作品」なのかな(о´∀`о)?と、読み方ギアを定めて読み進める気持ちに切り替えられました

過度にスト重を求めてしまうよりも、気楽に読みながらも繊細な心の描写の美しさや切なさをキャラ萌え、設定萌えしながら読むとスッと刺さる時に出会えるような作品かな?と読み進めます、、、(←この時の私はまだこの作品の大きな転調と山場を知らなかったのデス。。。(。゚ω゚)。。。)

一先ず、、、
自分なりの読み方を模索しながら読み進めて行き、すっかり作画の巧さに裏付けされた素敵なキャラに心を寄せて行きます♪
まぁとにかく攻めの狛が激カワイイ٩(♡ε♡ )۶!!!
伊月に対して「主になれ!」と立場的な所と言い方が全然合ってないw
俺様な従者、悪くない(ΦωΦ)フフフ…
そして、、、美しい~~~✧これ、重要!眼福ですね♡
美しいけど、本質は狛犬だから尻尾ブンブンしちゃう可愛らしさもある!!
こういういくつものギャップを持ってるキャラ、好きですぅ~~~(o→ܫ←o)‼

というややテンション高めな感じで読んでいたらば、、、
そっかぁーーー。。。
途中で確かにふと思いましたよね、私も。。。

異種間で、しかも寿命故の苦しみと孤独から始まったお話しだから、、、
狛と伊月はこの先どうなるのかな?というシンプルな疑問、、、
なんかえっちしてたら精気が漲るとか何かしらのパワープレイ再び!みたいな隠し玉があるのかな?とか。。。薄っすら期待しながら読んだ私、、、
完全に油断しましたね。。。。
ギュッ…と、胸を締め付けられ、ツンと鼻の奥に痛みを感じました(*p´д`q)シクシク…
この感情を表す言葉はまさに「切なさ」
愛おしいからこそ感じる切なさ
打ちのめされ、打ちひしがれてしまうような悲壮感、喪失感ではなく、、、
愛おしいものをひっそりずっと想い続けたからこそ残る温かさの優しさが余りにも柔らかすぎて切なくなるのです。。。

読み進めながら自分の中で生まれる色んな感情に翻弄されながら、作品と向き合い最後までしっかりと見届けさせていただきました(*˘︶˘*)

本来私はこの手の切なさに出くわすと結構辛くなります
だけど、、、この作品はこの終わりだから意味があったと思えるし、2人が出会った意味があったと思えるのです

拍が疲れた伊月を見つけた最初の出会い
次は伊月が拍を見つけてあげて欲しいです
大丈夫!あの頃のままの尻尾ブンブンな拍が全身で喜びを表して
伊月にきっと駆け寄って行く事でしょう٩(๛ ˘ ³˘)۶♡٩(´ ˘ `*)۶

心の汗を流しデトックスしたい時に、また2人に会いに来たいと思います.。:*✧



修正|簡易描写+トーン+白線、筋しっかり元画+白短冊、グレートーン、anlは細め白線→→→つまり♡良質思い遣りいっぱい修正でした~~~٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ヤッター
素敵な作画を邪魔しない修正!良き~~~~~♪
大洋図書さまの修正ガイドラインはまだ不明瞭なのかな~???すごい気になる。。。是非ともコッチの思い遣り&作画優先方向で進んで欲しい…!!!

以下、大きなネタバレです!!!
苦手要素確認したい方だけどうぞご覧ください
ホントにネタバレですよ…!
閲覧は自己責任でお願いします(。-人-。)


⚠ネタバレ⚠

主要なキャラの最期(作中では最後と表記)が描かれてます

3

お互いへの愛しさが溢れる

待望の月はみちかけケモノの恋の新装版、楽しみにしてました。

個人的、各項目5段階で
愛しさ 5
しんみり 3
ほのぼの 3
エロ 2
な感じだと思います。

狛さん×伊月さんのカプです。

旧版は読了済みなので、本編の内容に大きな変化はないのですが、強いと言えば狛さんと伊月さんが出会った時の絡み描写で、狛さんが「もう嫌だ。ひとりは…」と伊月さんに縋る狛さんに対して、伊月さんが抱き締め返している描写が描き加えられているので、最初の絡みでのちょっと無理矢理っぽい感じがマイルドになっていると思います。

しかしその代わりか、絡みで狛さんが伊月さんのものを口に咥える描写が無くなっていたり、修正も白短冊ではあるのですが、新装版の方が白短冊の数が多くて、幅も太くなっているので、その辺が少し物足りなかったですね。

本編の後に収録されているサイドストーリーは旧版の時の店舗特典で、新規描き下ろしでは、ショートストーリーとして狛さん視点の好きなもののことについて描かれていて、ほのぼのさと伊月さんへの愛しさが物凄く伝わってくるので、ほっこりして心が温まります。

旧版の時から、狛さんと伊月さんが織り成すやり取りや徐々に惹かれていく想いや心理描写が尊くて、新装版では更に愛しさが溢れてる素敵な物語りを、是非とも読んでほしいです。

5

ものすごい透明感。最高の読後感。

ずっとお気に入り登録していたのに気が付けば販売終了になっていて、悲しみに暮れておりました。。。
この度、新装版を購入出来てほんと幸せです。しかも新装版は未収録特典5頁!新規描き下ろし10頁ッ!!修正は白短冊ッッッ!!!
…救われました。ありがとうございました。

めちゃくちゃ良かったです…………。やっぱり野白ぐり先生の作品は間違いない。
優しいストーリーを美しく繊細な絵が引き立てていて、めちゃくちゃ透明感がある。一冊でものすごく幸せになれる。切なくも温かく、最高の読後感でした。

ヒトと人外の恋はどうしても寿命の差という問題がつきまとい、私はいつもそこが気になってしまうのですが、この作品ではそこにもしっかり触れられていて、納得のいく最期を見届けられた気がしています。

2人で濃密な、幸せな時間を過ごせたこと…
伊月は最期の時まで狛と共にいたこと…
伊月が亡くなった後も、狛は堕ちることなくその生をまっとう出来たこと…

本当に秀逸なラストでした。
涙と鼻水が止まらず気が付けばティッシュの小山が。。。

日頃の疲れやストレスをデトックスしたい方にお勧めしたいです。

2

切なくて甘くて可愛くて、寂しくて哀しくて優しくて、でも切なくて。

うぅ…涙腺にキタ…。
新装版、素敵な表紙ですね。未読のままだったので、これを機会に読んでみました。
なにも前情報なしで読み始めたのですが、もう泣けちゃう…。

人外(狛犬)×人間はどうしても寿命がネックになるので、
どうなるのかなと終盤はドキドキしながら読み進めました。
展開は予想がつきます。
でも、先生の表現の仕方が秀逸すぎて…もう…。

優しく寂しい2人の物語が、とっても胸に染みました。
切なくて甘くて可愛くて、寂しくて哀しくて優しくて、でも切なくて。

新装版にあたり、未収録特典5Pと描き下ろし10P収録されてるとのこと。
この切なくて優しい結末の後に、2人の幸せな姿がたっぷり見られて本当に良かったです。
あと、ねこ、いいキャラでした。2人のイチャイチャ見せられることにうんざりしてるとこ、好きだなぁ(笑)

2

優しく尊い大好きな作品

作者様買いです。
作品全体に漂う優しい雰囲気と、色気、ストーリー、大好きです。
途中心を揺さぶられる場面、かわいさに萌える場面がたびたびあって、素敵な作品でした。

伊月
狛犬の化身 狛

***

何百年も生き存える狛と、やがては命が尽きる伊月。
長寿ゆえ、いつもそばにいる人に置いてきぼりにされてしまう狛。
過去の別れが悲しい。
諦めと、悲しみ、限られた時間だからこそ、ずっと一緒にそばにいたいと願う。
狛の寂しさに、泣く伊月が切なく可愛かった。

「してもらったほうが嬉しいだろ。ひとりじゃないのなら。」
縁側で狛の膝に抱え込まれた伊月。
完全に狛のペースに飲まれている。
そばにいて欲しいとド直球の狛の言葉が伊月の心をほぐしていく。
愛し合った思い出と一緒に生きていく狛に、泣きました。

巻末の2人のお互いを労わりあう優しくて甘い生活を見ることができて、最高でした。
素敵な作品をありがとうございました。

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