猫、ひなたを待つ

neko, hinata o matsu

猫、ひなたを待つ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×24
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
125
評価数
27
平均
4.6 / 5
神率
74.1%
著者
ほど 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344856738

あらすじ

保坂は生真面目で正論を貫くがゆえに社内で煙たがられがち。そんな彼の不愛想ぶりを見かねた人気者ポジの真城は「まずは柔軟に受け入れてみれば」とアドバイス。その言葉を「真面目に」受け取った保坂は友人に誘われた合コンに参加するが、帰る途中、男とキスをしている真城の姿を見てしまう。翌日、会社で顔を合わせた真城は保坂に告げる。「俺ゲイなんだ」 軽やかに振る舞う真城の胸の内、自分を変えようとする保坂の意志。正反対の二人がぎこちなく互いの距離を詰め合っていく、ひなたのぬくもりにも似たテンダリーラブストーリー。

表題作猫、ひなたを待つ

運送会社の社員、真城の同期
運送会社の社員、保坂の同期

その他の収録作品

  • 5年前、終電と始発のあいだ
  • 最終話 その後… (カバー下描き下ろし)

レビュー投稿数4

No Title

無愛想な性格が原因で人付き合いが下手な保坂。
唯一彼を避けずに親しくしてくれるのは保坂とは逆に
人気者の同僚・真城でした。

けれど、ある日、同僚の真城がホテル前で
男とキスをしているところを目撃してしまい…。

唯一の理解者で友人のように思っていた真城の本当の姿に戸惑い、
同時に意識してゆく保坂。
頑固なように見えてめちゃくちゃチョロかった…。

一方の真城はてっきり保坂のことが好きなのかと思いきや、
ゲイであることやセフレがいることを知られても今までと態度も変わらず。
あくまで真城にとっての保坂は友人だったのかな?と思ったところで
突然の告白にやっぱり!!!とついつい興奮してしまいました。

返事はいらないという真城でしたが、
真城の気持ちにまっすぐに向き合おうとする保坂。

考え抜いた末に真城のことを可愛いと感じる自分に気付き、
彼と恋人になることを心に決める保坂でしたが、
過去の恋愛がトラウマになっていた真城は
保坂との関係が進展することに臆病になってしまいます。

ずっと保坂を一途に想い続けてきて、やっと恋が成就するというのに
素直になれない真城にじれじれさせられました。

保坂はというと、恋を自覚すると気持ちをはっきりと言葉にしてくれたり、
真城を大切にしてくれたりと、糖分たっぷりの彼氏ぶりで
当初の恋愛下手なイメージが読み進める程に払拭されてゆきました。

特に真城をつけ回して嫌がらせをする当て馬を追っ払うシーンは
めちゃくちゃ男前でした!
こんなに大切にされて独占欲剥き出しにされたら、もう惚れずにいられない!

0

不器用で真面目で素直な”でもでもだってマン”の対人力成長を促す、完璧感情コントローラーの誤算の恋♡⁉

不器用で真面目で素直な”でもでもだってマン”w
私は攻めの保坂さんをこう称したいwww
※「でもでもだってマン」とは…人の意見に「でも~」「だって~」と言い訳や否定から入るタイプのメンドクサイややイラチめな人の事を私は「でもでもだってさん」と心の中でひっそりと呼んでいたりします(。-人-。)

実際保坂さんは「でもでもだって」と食い下がってくるタイプでは〝無い〟んです
なのでたくさんの注釈を付けてみました(「不器用で真面目で素直な」の部分が実はすごい大事✧)
※作中では一切”でもでもだってマン”に関しての描写はアリマセンよ~

保坂さんは確かに相手に対して「肯定よりも否定」で入ってしまいます
正論で人を黙らせてしまうタイプですね。。。
そう!間違っちゃいないんですよ、、、言ってる事は、、、
だけど、、、真理を突き付ける前に一言クッションがあってもいいのに、、、
それが出来ないし、しないタイプ
結果、、、人から遠巻きにされてしまいます(>︿<。)アチャーー…

一方同僚の真城さんは人当たりバツグンで人気者!!人気者だけど決して鼻に掛けずに、寧ろ保坂さんにだってちゃんと「こうしたらいいんだよ~」と押しつけがましくない程度にフォローし続けてくれますし、それだけじゃなくって保坂さんの良い所も分かってくれているのです…!!!

で、そんな真城さんが自分の事を「保坂はカッコイイよ」と褒めてくれてる所を偶然見かけてしまって保坂さんは素直に嬉しくってぽやぽやしてしまいますw
因みに、真城さんに図星でダメ出しされた時は下唇を噛んでちょっと(ㆀ˘・з・˘)グヌヌヌヌ顔をしたりしますww
やっぱり不器用さんでカワイイ、保坂さんwww

と攻め視点で始まるので、正直攻めのお話しかな?と思ってましたらば、、、!!!
受けの真城さんもなかなかに奥深いキャラとなっておりまして、、、Σ(゚Д゚)♪
結果2人まとめてもう目が離せない愛おしさ((っ´ω`)♡(´ω`⊂ ))

人気者の真城さんがまさか彼自身の努力の末の姿だった事
そして彼自身、自分の感情を完璧にコントロールしていたハズなのに、、、
制御できない溢れてしまう感情の正体に胸がキュンとしてしまいますね♡

人間は、温かさを求めて気が向くままに生きる猫さんのようには上手く生きる事は難しいけれど、、、
やっぱり自然と自分の心が温まる場所を求めるのは至極自然な事
そんな陽だまりを見つけられた2人にすごく心が温まる(ღˇ◡ˇ*)

縁側で温かな陽だまりにまどろむ2人が容易に想像してニッコリ出来てしまう
私の陽だまりはこの1冊ですね(ღ˘͈︶˘͈ღ)


修正|修正はマジでダメダメなヤツ…特に後ろからの修正は泣きたくなっちゃう位に無粋な広範囲白抜きでぼんやり発光修正。。。限られた濡れ場なので発狂したりはしないけど…でも、ほんと酷い修正だったっすね。。。

1

好きです!テンダリーラブストーリー♡

大好きなほど先生なので楽しみに読みました
あらすじを読んだ時に「テンダリーラブストーリー」って何だろう?と思ったのですが、なるほど!!じんわり温かくなっていくようなラブストーリーを指す言葉なんですね
テンダリーは「優しく」「愛情深く」といった意味があるそうです

そして、ほど先生の作品はまさに「テンダリーラブストーリー」が多くって、読んだ分だけ必ず幸せになれるので毎回本当に温めてもらっています

今回はコミカルテイストで攻め視点で始まるので、攻めのお話しかな?と思いましたが、6:4で受けのお話しが描かれていたと思います
ズッシリし過ぎないけれど決して軽くは無く、自分の理想の恋から遠ざかってしまっていた2人が遠回りした分だけ幸せを噛み締められるお話しです

読み終わった後にこの2人なら大丈夫だな♡って自然と思える安心感をくれるお話しでした

やっぱり私はほど先生の作品、大好きだな~と実感しました

嫌なキャラが1名いますが、2人の前では小者感が出てしまって、寧ろ可哀想に…とさえ思いました
なので、当て馬ザマァ展開なのでこれ位なら大丈夫!という方なら基本は他の登場人物は平和なので、穏やかにじんわり読めます
眠る前や午後の一息休憩をしたい時なんかにお薦めしたい1冊でした

テンダリーラブストーリー、覚えました♪

1

寂しがり屋の猫が、ひなたを見つける恋のお話

ああーー…最高に最高に良かったです。途中泣いてしまった…

”黒髪メガネ攻め”は自分の萌えの範疇外だと思っていたのですが、
完全に裏切られました。
”融通きかない堅物男”のまっすぐな愛情表現に、やられました。落ちました。

以下、気持ちが昂ったまま書き散らすレビューになってしまいますが;
この圧倒的幸福感と感謝の気持ちを、先生にお伝えしたく…!


ほど先生、『フロムヘブンヘブン』で沼落ちして以来、
追いかけ続けている大好きな先生です。

先月の新刊『郵便屋さんが拾った恋』に続き、
2ヶ月続けて先生の作品が読める幸せを噛み締めています。

運送会社で働く、同期2人のお話である今作。
堅物で空気読めない系の真面目メガネ・保坂×ニコニコ人当たりの良い優男・真城。
うまくいかなかった合コン帰り、真城が男とキスしているところを目撃し
動揺冷めやらぬ中、数日後、自分(保坂)が彼を抱いている夢を見てしまいー

と始まるノンケ×ゲイ、性格正反対な二人のお話です。

あっ、表紙にも登場している猫ちゃんは、社内猫(?)のボス。
舞台が運送会社ということもあり、
つい”クロネコ◯マト”を連想してしまいました(*´艸`)
ボスは黒猫ではないけど...

ボス自身が直接二人の仲を取り持つわけではないのですが、
ボスの新しいおもちゃを二人で一緒に買いに行ったり、
保坂が悩みをボスに話しかけていたりと、
この作品に欠かせない”重要キャラ”であること、間違いなし。

ちょこちょこ出てきて社員たちと戯れるボスの姿が
作品の雰囲気をなんとも柔らかいものにしてくれていて、心癒されます。

そして後半、「猫になりたかった」と呟いた真城(受)に
後日保坂(攻)が返す一言が!!!!
死ぬほどカッコよくて、萌えて、悶えました。萌え悶えすぎて息が苦しい。

物理的な”猫”の存在も可愛くてインパクトも存在感もあるのですが、
「猫」という言葉に込められた真城の気持ちが切なくて、
臆病な彼が愛おしくて、ぐっと胸に込み上げてくるものがありました


で!
こちら、”黒髪メガネ攻属性”という、自分の中で「萌え」範疇外だった攻めに、
おおいに裏切られる一作だったのです…!

”人肌恋しいなら俺に抱きついてろよ”

このセリフ、こんなにも優しく囁ける攻め、いる?(いやいない)

傲慢攻めとか、超スパダリが言うんじゃダメで。
あのシーンで、あのタイミングで、不器用堅物な保坂が言うからこそ
心に迫ってくるんですよね、きっと。。ほろっと泣いちゃった。

真城についた”変な虫”を見つけ出し、見事に退治するところ。
(真城には何も言わないところがまた、たまらなくグッとくる)

そしてレビュー前半にも書いたけど、
「猫だったらよかった」と呟いた真城に
「猫にだって虫はつく」「でもそんなもの俺がすぐなんとかする」
「何があっても俺がいる」と力強く宣言してくれるところ。

肌と肌を合わせながら、一番近い距離で告げる言葉が
ストーン!とまっすぐ、心に響く。

過去の恋愛で受けた傷から人に期待せず、
諦めて生きてきた真城にとって、これ以上ないほどの幸せだったんじゃないかな...

愛が溢れて止まらぬ”真面目攻め”に、胸が熱くなり萌え悶え、
泣かされました

そして個人的に一番最初にハート射抜かれた”胸キュン”ポイントは、
3話の終わりと4話の始まり!!!

この保坂の思わぬ告白が、描き下ろしの”恋心が生まれた日”のお話と
リンクしているのも最高に良い...

描き下ろしを読んで、もう一度本編を最初から読み返してみました。

保坂とあんな会話、こんな会話を交わしながら
密かに胸ときめかせてたのかな。
とか、
「黙ってたらかっこいいのにね」なんて陰口(?)言われてる保坂のことを
堂々と「保坂はかっこいいですよ」と笑顔で告げたとき、
どんな思いで言ってたのかな。
とか...

”5年間の片思い”だったことを知ってから序盤のシーンを読むと、
一つ一つのセリフがより深い意味を持って沁みてきました。

と、受けについて書いてきましたがやはり!
なんといっても一番の魅力は攻めだと思うーーー!

「堅物ヘタレ」かと思っていた攻めに、最高に良い意味で裏切られる一作。
堅物かと思いきや、人のアドバイスを案外素直に聞き入れ
自分を変えていこう!と行動できるところも、
恋にひたすら真っ直ぐなところも、
ぶつける情熱的な言葉に全く嘘偽りがないところも。

攻めの全部が全部、ただただ好きで刺さってしかたなかったです。

ずっとずっと陽気に振る舞っていたけど、
実は寂しさを抱えていた猫=真城が、
保坂と出会い、求めていた”ひなた”に包まれるまで。

温かくて、沁みて、そして攻めに痺れて心鷲掴みにされて。

ときめきっぱなしの、最高の読書時間でした。
ほど先生、ありがとうございます・:*+.


★修正:ライトセーバー(電子シーモア)
紙本も予約しているので、お迎え次第紙の修正情報も追記します☺︎

※12/5追記:紙本修正は綺麗な白抜きでした;

※受けに複数のセフレがいる設定あり。苦手な方ご注意ください

5

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