人魚心中

ningyo shinjuu

人魚心中
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神23
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
126
評価数
27
平均
4.7 / 5
神率
85.2%
著者
鹿島こたる 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
発売日
価格
ISBN
9784778136697

あらすじ

ヤクザの水島は少年時代に見た弥勒菩薩像に心を奪われて以来、人外のものにしか欲情できない。
ある夜、港で男を始末していた水島は、暗い海で人魚を見つけた。
月明かりを浴びた妖しくうつくしい姿、死んだ男の肉を喰らう無邪気な笑顔――焦がれていた存在をようやく見つけた水島は、恐ろしい怪物だと知りながら人魚を飼い始める。
人魚にプール付きの豪奢な部屋を与えた。
欲望のままに抱き、無垢な体に快楽を教え込んだ。
「ミロク」という名を付けた。
水島がもたらす全てに喜んでみせながら、他の人間をも気まぐれに魅了するミロク。
こいつを誰にも触れさせたくない、見せたくない。募る独占欲と執着は、水島を狂わせていく――

表題作人魚心中

ヤクザ
人魚

その他の収録作品

  • かきおろしスペクタクル(描き下ろし漫画)

レビュー投稿数6

狂った幸せ、狂わされた死合わせ

鹿島こたる先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
独占欲 5
執着 5
血表現 4
無邪気 4
エロ 2
な感じだと思います。

水島さん×ミロクさんのカプです。

攻めの水島さんは、怪物にしか欲情出来ないヤクザ。ある夜、港で人をバラしている時に、その肉を喰らう人魚と出会います。
受けの人魚は、水島さんからミロクと名前を付けられ、水島さんのマンションに連れて行かれます。

今作は、表紙の折り返しの鹿島先生のコメントにも書いてありますが、バイオレンスな表現が多数登場します。ヤクザものでもあるので、身体の部位が切り落とされたり、モブキャラが命を落としたり、血表現が多く痛々しい描写になっているので、苦手な方はかなりご用心を。

ミロクさんに関わらない方がいいと思いながらも気になってしまう水島さん。ミロクさんから「おまえはぼくのものになってくれる?」と言われた時に、ミロクさんのことを「せいぜいペットだ」と言ったり、マンションに連れ帰った時も「お前は犯されるんだよ。一方的に」とミロクさんに対しての甘さは少なめです。
しかし、当のミロクさんは終始無邪気な言動をしているので、水島さんからの扱いに対して嫌がったりしていません。それどころか、モブキャラを平然と誘惑するので、その無邪気さが逆に怖くなってきます。

物語りの結末としましては、周りの人達はバッドエンド、水島さんとミロクさんにはハッピーエンド?総合的にはメリーバッドエンドになるのでしょうか?個人的には、佐々木さんだけでも見逃してあげてほしかったですね。
唯一描き下ろしだけが、コミカルさが少しあるので、最後の最後だけ心が安らぎます。

ミロクさんに関わったことで、徐々に狂っていく水島さん。ミロクさんへの凄まじい執着と独占欲の所為で巻き込まれていく周囲の人達。狂った怪物に狂わされていく人間の行き着く先は幸せか、それとも…是非とも読んでほしいです。

0

八百比丘尼って

人魚の肉を食べて800年生きたって話
実は反対で人魚が人間肉を食べたから死なない身体になったと何処かで聞いたような…
こちらの作品ちるちるで紹介されていて、メリバっぽいし何だか心惹かれて購入しました
鹿島こたる先生の作品です
絵がとても美しい美麗です
ヤクザの水島は父親の暴力から幼い頃不遇な環境で育ったであろうことは容易に見当がつきましたそしてヤクザに身を落とした
幼い頃見た弥勒菩薩が忘れられず
人外しか愛せなくなったのは心の傷が関係してるのか
そして奇跡的に出会ったのが人魚のミロク
家に持ち帰って飼い始める
ミロクの人間を超えた美しさに魅了されてゆきます
ミロクの切れ長の目や長い黒髪そして気まぐれで残酷なとこは刹那的な美しさがあります!ファム・ファタルのようです
多分水島は元は優しい人間だったのではないでしょうか?
目の不自由な行くところのない少年佐々木を拾ってカタギにまでさせようとしていたのに、ミロクを誰にも渡したくないどこにもやりたくないがために佐々木まで亡き者に…これは泣ける
しかし強面のイケオジが、美貌の青年人魚に狂わされていく様子はなんかゾクゾクすしますね
あとミロクの牙が可愛いです♡
こんな美しい人魚になら狂わされてみたいかも♡
最初メリバなんだろうあなと思っていたのですが、わたし的にはハッピーエンドでした

2

究極に残酷な美と狂気

ヤクザの水島は子供の頃に弥勒菩薩で精通してから、人あらざるものにしか欲情できなくなっていた。
ある晩港で出会った人魚は、水島の隙間と渇きを癒やしてくれる完璧な存在で。
ミロクと名付けた人魚と同居を始め、どんどん魅入られていく水島。ミロクは無邪気で残酷で美しく、水島は一緒にいるために全てを投げ売って狂っていくのだけど、これがもう哀れでたまらなく愛おしい。でもずっと献身的に尽くしてくれた佐々木まで裏切ってしまうのは、業が深すぎて泣けた⋯。

邪悪な塊のミロクは己の欲望にだけ忠実で、底知れぬ恐怖と破滅の存在。何もかも無くしてもミロクと永遠に生きる事を選んだ水島は、果てなく続く苦しみの中にいるようでそれが至福。ここまで全てを捧げて愛せる存在に出会えたなら、これはもう運命なのだろう。海の上でいつまでも共に過ごして欲しい。

一部グロテスクな描写もあるけれど、とにかくこたる先生の圧倒的な画力の美が凄まじい!ぜひ紙でカラーの美しさも味わって欲しい。描き下ろしとリーフレットのコミカルな可愛さにはほっこり。
単話で読んでた時からずっと大好きで単行本化されるのを待ち侘びていたので、とっても嬉しい!
ゾッとするほど残酷な美しさがたまらない〜。私の年間ベスト入り確定です!!

3

好きです~!/ネタバレあり

※感想書くの下手なので薄目で見て下さい

鹿島こたる先生の作品はいくつか読んでます、繊細で耽美な作画が大好きです。
この作品はヤクザが絡んでるので(?)最初から最後まで表現がグロテスクなところが多々あります。結末も登場人物皆ハッピーエンド♡ではないので、大好物な方は握手しましょう。

人外にしか欲情出来ない水嶋さんがミロクを手放すまいと、築き上げたもの、周りを全て壊して(殺して)まで、虜にされてるの良きです(語彙力)。自分が死んでからの事も考えて不老不死(制約付きの呪い.)になるのミロクへの執着と独占欲が、矢印がすごくてすごくて。
ミロクは次々とヒトを魅了してて。寂しいと言いつつ、わざわざ「僕に触りたい?」とヒトを誘っているのは気まぐれなのかな、遊んでるだけかな、寂しさを紛らわせようとしたからかな。場面によって違うかもです(国語力)。でも水嶋への執着と嫉妬はする。不気味さと美しさは紙一重、なのかも。ミロクに狂わされてます。

3

これはメリバ…?

初読み作家さんです。
ちるちるでのインタビューを読んでから気になり買って読んでみました。

表紙が少しホラー感があり、ヤクザ×人魚という異様な組み合わせが独特。

あ、攻めがヤクザなので少しグロなシーン(暴力系)がありますので苦手な方はご注意を。

そんなヤクザが人魚と出会って少しずつ壊れてく様は見ていていたたまれない気持ちになった。

人魚のために同居人まで殺めるなんて、あんまりや…(´;ω;`)


あの大学生の人生の末路も何だか気の毒だった。



とまぁネタバレしない程度の感想ですが、これは好みが分かれると思います。

でも面白い作品でした。



2

My opinion

The cover looks so terrifying, I love it, haha, and at the same time it's really scary. I just hope it doesn't have a sad ending, and that it's somewhat happy in the rest of it. The characters look so well-matched.The mermaid looks especially cute, her personality is wow, and thank you for sharing this lovely artwork, thank you for your effort!!!!

2

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