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作家さんの新作発表
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あふれそうなプール2巻、私が初めて読んだ、石原理さんの作品です。これで瞬く間にハマっていき、今では完全に虜…。
冒頭で木津と入谷の2人は、初めてのsexに挑みます。…と言っても、木津が強引に迫るのですが。笑
そして失敗してしまいます。入谷にはまだ、男に抱かれる覚悟なんて、なかったから…。
sexは拒絶するくせに、自分から離れていかない入谷。そんな彼に木津は、駆け引きめいた言動を仕掛けていきます。けれど入谷は、逃げない。隠さない。1巻での木津の、入谷を表した言葉通り、いつもギリギリで、駆け引きなどせずに木津にまっすぐにぶつかっていきます。
この2巻では、木津の双子の弟、ミラクルキュートなツインズが登場したり、木津の元カノが登場したり、良太が入谷に襲いかかっちゃったり(?)と、色々盛り沢山なのですが、
やっぱり見所と言えば、公園での入谷の告白のシーンと、入谷と木津がやっと結ばれるシーン。
入谷にキスをしようとして、手酷く拒絶されてしまった良太。
入谷に対する気持ちが恋愛感情かそうでないものかも分からずそんな行為に走ってしまったことを後悔し、落ち込む彼を、入谷は呼び出します。
夕暮れの公園。2人ブランコに腰掛けて、入谷は良太に、告白をします。
木津のことが好きなんだ。木津の全部が知りたい。そのためなら、俺は女になってもいいかな…。
木津とは友達にはなれない。上手くいかなかったら、きっともう2度と会えない。
けど良太、お前は違う。お互いしわくちゃのジジイになっても、将棋さして笑いあっていたい。お前とはそうなれるって、信じたい。
お前が大切なんだよ、良太。
入谷の告白を聞きながら良太は、自分の今までの、独占欲や嫉妬心を悔います。そして涙が溢れて、その日初めて、良太は入谷に、恋をするのです。
そして2つ目の見所、ラストでやっと、2人が結ばれるシーン。
木津を受け入れる覚悟を決めた入谷。
木津はあくまで冷静に、入谷を抱きます。ゆっくり、焦らすみたいに…。
「忘れようなんて思わないように、ゆっくりお前の中に入ってやる」
そして木津に全て曝け出されて、入谷は思います。
こんな抱き合いかたをしたら、もう他の誰とも抱き合えない、そんな風に思えて 恐かったーーー
もう、この言葉に全て詰まっていると思います。こんな風に思えるsexができるだけで、2人はもう充分、愛しあえてるんじゃないか。
あふPは、石原先生の作品にしてはかなりエッチシーンがきちんと描かれている方だと思います!木津の指遣いが…。
あと何と言っても、石原先生は場面場面の見せ方が本当に、センスが凄いといいますか…!良太が入谷にキスをしようとする場面、外では、下校中の小学生達が、覚えたての歌を口ずさみながら帰っていく。買い物を終えた主婦達の会話。部屋に差し込む夕日のあたたかさ…なんでこれをこの場面に入れようと思ったのか。けどそれが、そんな日常の風景が、素晴らしくこの場面にマッチしているんです…!
本当に、素晴らしい作品です!色々な人に、読んでもらいたいです!
最後の最後で初エッチに失敗した入谷と木津。
木津の、入谷に対する感情が切ない。
男同士の恋愛に抵抗のせいで煮え切らない入谷に苛立つ木津。わざと悪い男に見せて入谷の嫉妬を煽らそうとする。
入谷の親友の良太がそんな2人の関係に気づき、入谷に対する感情を高ぶらせたり、木津の元カノが登場したり、今回は主人公2人の恋愛面に進展あり。
あまあまな雰囲気はあまりないですが、相変わらず男の世界の中で、男前たちがたくさん出てくる作品です。
木津の双子の弟達もかわいい!