あふれそうなプール 5

あふれそうなプール 5
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
66.7%
著者
石原理 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイコミックス
シリーズ
あふれそうなプール
発売日
価格
¥562(税抜)  
ISBN
9784835210865

あらすじ

春日(かすが)は自分が入谷(いりや)の親友だったことを思い出し、木津(きづ)との争いを止め二人を見守ることに。
だが当の木津は好きな入谷にさえ甘えることをせず一人孤独な毎日を送るが、そこへ突然……!?
大人気シリーズ第5弾いよいよ登場!!!

表題作あふれそうなプール 5

木津涼二 高校生
入谷鉄央 高校生

その他の収録作品

  • 学校へ行こう!5

レビュー投稿数2

友情と愛情の狭間で、少年達が選ぶ未来

それぞれがそれぞれの道を選ぶ、あふP5巻です。

良太は入谷を連れて、1年前に2人で遊びに行った海へ行きますが、誤って落ちてしまいずぶ濡れになってしまいます。
近くの宿で休ませてもらうことになり、一緒に温泉に入る2人。入谷の裸を見ても良太は、何も、感じなかった。けれど入谷の身体につけられた、無数の赤い”印”を見て、心を乱します。思わずその跡を指摘した良太に、「ぶっつけたんだよ」と微笑する入谷の色っぽさときたら…!

個人的な感想になってしまうのですが、ここからのシーンが、あふP史上、そして石原先生の作品史上最強にエロいんではないかと思っています…‼︎

良太に、「鉄っちゃんは変わった」と言われ、「どこも変わってねぇよ!」と言い返す入谷。そこに木津が突然現れ、入谷に迫ります。
「どこも変わってねぇ、か?俺とあれだけやっといてよ、どこも変わってねぇわけねぇだろ」
浴衣で入谷の両手を後ろ手に縛り、良太の前で身体を触ります。
木津は入谷の足を無理矢理に開かせ、良太に見せつけます。
「好きにしていいぜ。俺のもんだ。お前にはそんな度胸、ねぇか」
良太に助けを求める入谷。しかし良太は……。

ここ、本当に、まるで3Pをしてるみたいで///
だって嫌がる入谷くんを、木津が押さえつけて良太をけしかけるんですよ…。全て説明してしまうと何だか勿体無いので省きますけど、本当にエロくて色っぽくてドッキドキします。
sexはしません。けど、すごく艶っぽくて濃厚なシーンで、半端じゃないです。最後の入谷くんの2人に対する返しも、やっぱり入谷くん男前‼︎という感じで、好きです笑

その後も、良太は荒れる毎日。学校をサボり、夜遅くまで、不良達と繁華街でたむろする。ゲーセンで遊ぶ良太の前に、入谷が現れます。そこで、良太の連れの不良達と乱闘が始まってしまうのですが…。
入谷は強いです。1年前と変わらず。2人相手に、殴り、殴られ。一歩も退かず、笑みさえ浮かべながら、久々に大暴れするのが、気持ち良いみたいに。
良太は唖然と、その光景を見つめます。
なんだよ、鉄っちゃん。前とちっとも、変わってねぇじゃねえか。
そう、気付いたんです。吹っ切れた良太も、参戦します。
その直後、不良がナイフで、2人を切りつけ…。

入谷を庇い、右手を切られた良太。傷は深かったものの、大事には至らずにすみました。病室で2人きり、向き合う入谷と良太。良太は、入谷をそっと抱きよせます。
「色々迷惑かけた。俺のこといつでも切り捨てられたのに、俺を諦めないでくれて、ありがとう。お前を失くさないで、良かった」

私、ここのシーン、すごくすごく大好きです。入谷くんは、良太にとって、何よりも大切な存在。けど、恋人じゃないんだ。何にも代えられない、唯一無二の親友なんだ。それを良太は思い出してくれたんだね。良太に抱かれて、安心しきったみたいに目を閉じて微笑む入谷くんが、愛おしいです。男バリバリな良太も好きだけど、やっぱり、「鉄っちゃん」って優しく笑う良太が、好きです。

そして木津は、タイでの大きなビジネスチャンスを掴んだ父親に、一緒に来い、と言われます。反抗する木津。けれど、住んでいたアパートが取り壊されることになり、新しく住居を探すも父親は保証人にはならないと言います。更に、今まで父親の無茶を諌めてきた母親までにも、一緒に来てくれと頼みこまれ…。

入谷はそんな木津達家族の会話をたまたま聞いてしまいます。
悩む木津。しかし自分には、何一つ相談してくれない。ならば自分も知らないフリをしてやろう…。
けれど身体を求めてきた木津に、思わず気持ちが溢れ出します。「俺にできることってそれだけか?」

木津は、1年だけという条件で、タイ行きを決断します。
入谷にそう伝え、出発前日に泊まるホテルの連絡先を渡します。
「行かねぇよ!」そう言って、紙を破り捨てて、足早に去っていく入谷。呼び止めても立ち止まらない。そんな後ろ姿に木津は、「勝手にしろ」と…。

そのまま3ヶ月間連絡をとらないまま、迫る木津の出発日。
意地っ張りな入谷に、良太は言います。鉄っちゃんの良いところはさ、香車みたいなところだと思うよ、と。
まっすぐにしか進めない。さがることも知らない。木津にも言われた、言葉でした。

出発前日の夜、1人ホテルで過ごす木津に、入谷は、電話で素直な本心を伝えます。つらいよ、と。そして、元気でな、と、電話を切ってしまいます。思わずジャンバーを羽織り、出て行こうとする木津。けれど、今さらどこへ行こうって……。そんな思いが駆け巡って…。

そして出発日当日。木津の出した、最後の答えはーーー!


怒涛の展開の5巻ですが…。全てが素晴らしいです、本当に…。

”やさしい言葉は要るのだろうか”
ここの言葉がすごく好きで。
”傷に脅えない 情に屈さない 俺達はどこまでも線路のように 枕木だけでつながれているんだ”
なんかすごく、心に沁みるんですよね…。

宿での一件の直後の入谷と木津のやりとりも、堪らなくて。入谷くんにずぶずぶにハマってる木津だけど、それでもまだ、きっと木津自身が覚悟しきれてなくて、入谷くんを逃がしてやろうと思うんですけど、入谷くんはすんごい男前で。全てを受けとめてくれるほどの器の大きさと愛情を持っているんだね…!

去って行く入谷くんを追いかけられなかった木津の気持ちも痛いくらい分かります。誰にだって、何もかも面倒になっちゃうことってありますよね…。色々なことが自分の背中に乗っかって、もういっそのこと、全部切り捨てたくなっちゃう時…。

友情、愛情、時に欲情。少年達が必死にもがいて、少しずつ答えを掴み取っていく5巻です。前巻読んでなくても、充分楽しめます。一度ぜひとも、手にとってみてほしい作品です‼︎

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そろそろ佳境かな

物語が佳境を迎えたかなという感じです。
冒頭から、良太が入谷をバイクで拉致(?)して以前一緒に訪れた海へ行くのですが、間違って海へ落ちた二人は、近くの旅館で泊まることに。
そのことが木津にばれて、木津が二人を追いかけます。
入谷を巡って張り合う木津と良太。
木津が良太を煽り、入谷を押さえ込んで3人で楽しもうと誘うのですが、このシーンはちょっとびっくりしてどうなることかと思いました。
木津の父親の仕事の関係で、タイに移住する話が持ち上がり、なにもかも面倒くさくなった木津は、日本を離れる決心をする。
あれだけ入谷に迫ってたくせに、入谷を置いてどこ行くの~?って感じなんですが、意外に逃げ腰でヘタレな木津を発見です。
今更、逃げんなです!

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