あふれそうなプール 4

あふれそうなプール 4
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
66.7%
著者
石原理 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイコミックス
シリーズ
あふれそうなプール
発売日
価格
¥562(税抜)  
ISBN
9784882717225

あらすじ

お前に慣らされていくのが怖いんだ――……」。
関係を持ったことで、入谷にどっぷり嵌まって調子が狂いっぱなしの木津。おまけに親友だったはずの良太まで入谷の色気に当てられてしまい……!? その頃入谷は――。
表題作の他「色悪」後編と学園読切も収録!!

表題作あふれそうなプール 4

高校生
高校生

その他の収録作品

  • 色悪(後編)
  • 溺れた魚
  • あとがき
  • 触れない指先

レビュー投稿数2

入谷の色気がとどまるところを知らない

木津くんピンの表紙がかっこいい、あふP4巻です。

本気の木津に抱かれた入谷は、それ以来、皮膚が1枚薄くなったような、体がいつまでも熱を持っているような、そんな違和感を感じます。
木津はというと、自分に抱かれる入谷の姿を思い出し、頭を抱えます。モノにさえすれば気が済むと思っていたのに、違った。ますますハマっていくようで、自分でも訳が分からない。
そして良太は、入谷の変化に気付きます。いつもしっかりと両足で立っている入谷が、今にも崩れ落ちてしまいそうで。

そんな時、木津に「入谷はいい味だったぜ」と煽られ、思わず入谷の前で、あからさまな態度をとってしまいます。そんな良太に入谷は、「俺だってナマの男なんだぜ。好きな相手とはヤリたくなるんだよ。それが例え お前の認めたくない相手だったとしても」なんて言葉を放ってしまいます。

どうしても、木津と入谷の関係を認められない良太。入谷のことは好きだけれど、木津のように、入谷を抱きたいという感情とは、また違う。入谷が女の子と付き合っているなら、文句なんてなにもないのに…。
そこで良太は女の子達から誘われたカラオケに、入谷を連れて行きます。けれど、体調を崩し、入谷に付き添われて帰ります。親身に良太を看病する入谷ですが、今日のカラオケの良太の意図を知り、「サイテーだな」と言い残し、部屋を去ってしまいます。

同じように体調を崩し寝込む木津のもとに、入谷は行きます。
「急に会いたくなったんだ」と。
入谷の体にくちづけし、抱き寄せる木津。だめだよ…と言う入谷に、「触るだけ…。お前がこういうことに慣れないのは知ってるよ」と木津。けれど、入谷は、違うよ、と言います。
心より先に体が、お前に慣らされていくのが怖いんだーーー、と。
木津は、思わず乱暴に入谷を押し倒して頭を抱きかかえ、お前を犯り殺してぇよ、と、キスをします。
目の端に少しだけ涙を浮かべて、「そんなことしたら、俺が先に殺すぜ」と言った入谷に「病人なんだぜ。優しくしろよ…」ともたれかかる木津。
静かで音のしない部屋の中、木津を膝に抱く入谷。きっとこれは、恋なんて生やさしいものじゃない…そんな思いを、抱きながら。

一方で良太は、荒れに荒れます。今まで相手から暴力を振るわれようが、自分は手出ししませんでした。けれど今では、喧嘩を売られたらすぐに力技をきかせてしまいます。らしくない、と諭す彦根に、俺らしいってなんだよ、と。

入谷は、学園祭に出品するクラスの自主映画の主役に抜擢されます。壊れた世界で出会う最後の2人のストーリー。
花田に、君ならこの映画のラストをどうする?と問われ、入谷はハッと、良太を思い浮かべます。
入学式の日。絡まれていた良太を助けた入谷。腕っぷし強そうなのに、なんで抵抗しない?と訪ねたら、「俺、暴力嫌いなんだ」と、優しく笑った良太の顔が、浮かんでくる。あの笑顔が大好きだった。
それなのにいつしか、良太はあまり笑わなくなって…。
俺は、良太に酷いことを言った。自分のことばかり考えて…。

家の前の道端に立ちすくんでいた入谷に、スクーターに乗った良太が声をかけます。ヘルメットを投げ渡し、乗れよ、と。


4巻はここで終わります。
しかし何と言ってもこの巻、入谷くんの色気がもう爆発しております!本気の木津に抱かれて以来、もう本当に、果てしなく色っぽいんです。皮膚が1枚、薄くなったみたい…。エロい!

それから、木津くんの殺し文句も爆発しております!!
『お前を犯り殺してぇよ。理性なんかなくなるまで ずぶずぶにはまらせてやりてぇよ』
こんな…こんな台詞言われたら…!!
けどそこで、涙目になりながら、俺が先に殺す、なんて言っちゃう入谷くんも素敵ですよね。

4巻には、『色悪』の後編と、読み切り『触れない指先』が収録されております。

『色悪』では、竜矢に迷惑をかけないように、権利書を持って剛田兄のもとへ行く優市。それを知った竜矢は、単身、剛田兄のもとへ乗り込みます。身も危なくなりましたが、竜矢の祖父と旧知の仲である菱山会長にその場を納めてもらい、2人は無事に帰ることができます。

派手に暴れた竜矢を心配する優市。竜矢から、「まだ分からねぇのか?痛くてたまんねぇ石ころを、後生大事に抱えてるわけが」と言われ、優市は本心をこぼします。うとましかったことも、反発心も、竜矢を失うと感じた時に、それが全部まやかしだと気付いた。ずっと突っ張ってた優市から、自然と素直に、お前には敵わない、という言葉が出てきます。竜矢は微笑むと、優市を抱き寄せ、「もう観念して、俺のもんになっちまえ」と。2人の間に流れる、怪しげで官能的で、禁欲めいた空気感。竜矢に抱きしめられ、「抱いて、って言ってみな」の言葉に体を震わせます。
なお抵抗する優市が、すごくいじらしくて可愛いです。逃げようとするけど竜矢に後ろから細い腰を抱き締められて、触られて、涙を浮かべながら感じてる様が、本当に本当に色っぽくて、大好きです。竜矢も、ちょっと言葉責めみたいな感じになってて、良い…(笑)

『触れない指先』
ワケあり凶暴な不良(?)永瀬と、美貌の数学教師、上月のお話。
投げやりな高校生活を送る、右手の中指が無い永瀬。生徒も教師も、永瀬を腫れ物扱いし、教室で煙草を吸おうが注意もしない。しかし、新しく赴任してきた上月は、そんな永瀬を放っておかない。注意もするし、授業にも積極的に参加させる。けど上月にも、人には言えない過去があって…。

同じような傷を抱える2人だからこそ、分かり合える。
ラスト、プリントが風に舞う中の2人のシーンが好きです。
永瀬はなぜ、自分で指を切り落としたのか。その理由には、若さゆえの短絡的さを感じますが、よっぽど許せなかったんだろうね…。
上月先生と出会えて、永瀬は本当に良かった。


はあ…。石原さん大好きだぁ〜…。

1

カッコイイ

今まであまり恋人同士っぽくない主人公2人だったのですが、この巻ではほんの少~しラブ度がアップした印象を受けます。
でも、ほんのちょっとなんですけど・・・。
体の関係だけでなく、気持ちがお互い高まってきている気がします。
良太の入谷に対する気持ちも徐々にはっきりしてきた感があるのですが、こちらは切ない。入谷に結構ショッキングなこと言われるし、良太も好きな私としては可愛そうと思ってしまいました(泣)。

前巻から登場している、良太の兄と従兄弟の続編もあります。もろに任侠の世界でした。
こちらも受けがまだ受け入れ切れてない状況なんですが、うまく行ってくれればいいなぁ。
竜矢は男前だし、優市は色っぽくて美人だし。
このまま竜矢が押しの一手で優市を落としてほしい!(笑)
石原さんの絵柄も更に一段とかっこよくなってる気がしました。

0

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