待ち合わせはさそり座のどこかで

machiawase ha sasoriza no dokokade

待ち合わせはさそり座のどこかで
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
37
評価数
8
平均
4.6 / 5
神率
75%
著者
majoccoid 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784796417440

あらすじ

「君は俺のことを好きになってはくれない」
幼い頃に暮らしていた街に戻ってきた高校生・燦吏は、転校先で当時片想いをしていた少年・玲と偶然同じクラスになる。
玲も燦吏のことを覚えていて、運命のようなものを感じた燦吏は再び淡い恋心を抱き始める。
しかし放課後に男とホテルに入って行く玲を目撃した燦吏は、大きなショックを受け、玲に問いかける。
セフレだとあっけらかんとこたえる玲だが、次に続いた言葉は「人を好きになるって全然わからない」で…?
★初出時のカラーを完全収録!!

表題作待ち合わせはさそり座のどこかで

高校生
高校生、アロマンティック

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数1

恋を知る前の気持ちの揺れが尊い❤︎

商業デビュー作だそうです。
作家様のインディーズでの作品は知らないのですが、
同人を読んだ時に感じる自由な作風が魅力的でした。

自由な作風、大きな点でいうと
ラストですかね。
BL読んでると、DK…16歳でも大人顔負けの
恋愛上手が出てきたりしますよね。
それはそれでオイシイ、全然ありなんですけど
今作は、もう少しそこを繊細に迫ってみた作品なのかな、と。

表紙の彼は、元々は誰からみても人懐っこい性格で
自分自身は群れずにひとりでいる事ができる人に憧れながらも
自分は寂しがり屋だといいます。

作品紹介では、表紙の彼、怜が受となっていますが
作中では、はっきり描かれてはいないですね。
とにかく、2人は子どもの頃に出会っていて
そのたった一度のやりとりをお互い忘れられずに
高校生になって再会するんです。

で、レビューの冒頭に戻りますが、
高校生というと、周りが恋愛を意識し始める年頃。
受の怜くんも、その渦中にいきなり放り込まれ
友達と遊べなくなったり、嫉妬されて、あらぬ噂を流されたり
それこそ、もみくちゃにされてしまいます。
彼自身、人嫌いではない、むしろ人恋しくなる性格なのに
いつもの日常が平気で壊れていってしまうような
そんな恋愛感情に拒否反応を起こしてしまう。

再会した、攻めは淡い恋心を再燃させますが
そんなこんなで自暴自棄になっていた受は、
自分を恋する気持ちが理解できない、と言って
再会を喜びながらも、うやむやにしようとするんです。

この背景を凄く丁寧に描かれていて、且つ
台詞や、ちょっとしたひとことに作者様のセンスが感じられて
読みながら、わくわくしてしまいました。

途中から出てくる、軽音部の仲間たちも良い味出してて
2人の関係が進む側で盛り立ててくれます。
クライマックスは文化祭であったり、DKアオハルならではの
展開がまたエモい。またクサ過ぎない。
ぜひ、読んでみてください。

そうやって、少しずつ親しく話せる友達が増えていくうちに
受の気持ちも癒されて、恋愛に対して気持ちが動いていくのかな、
そこの描写が読者に汲み取ってもらう的な描き方で、余韻を残す感じなんです。
短編ではないですが、どこか似ていて久しぶりにあの心地いい感じを味わったように思います。

型にハマっていない作り方なので、好みは分かれるかもしれませんが、好きって気持ちを前に改めて切り込んだテーマ、そして瑞々しい語りは、読み応えを感じる人もいるんじゃないかな、と思います。

3

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