恋地獄で待つ

koi jigoku de matsu

恋地獄で待つ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神62
  • 萌×27
  • 萌1
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

11

レビュー数
12
得点
344
評価数
74
平均
4.7 / 5
神率
83.8%
著者
ダヨオ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784396786045

あらすじ

〈やさしい執着イケメン×ツンギレな“憧れの君”〉
死後にはじまる地獄の同棲ライフ


“もう一度会いたかったんだ。
 地獄に落ちても。”


事故死した詐欺師・鷺ノ宮 楽は、
高校時代の同級生・豪徳寺 学と地獄でまさかの再会を果たす。

学はかつてはいじめられっ子で、楽への憧れから努力を重ねてきた男。
しかし楽にとって学は、人生の転落のきっかけとなった因縁の相手だった。

そんな学が、なんと死後も「どうしてももう一度会いたかった」と地獄で楽を待ち続けていたという。
そして生前の悪行の罰として、楽は学と地獄のマンションで“仲良く”同棲させられることに!

一刻も早く、この罰としての暮らしを脱したい楽だったが、
再会を喜ぶ学はどこか楽しげで、
“罰とは思わせないと誓う”と宣言してきて――?

表題作恋地獄で待つ

地獄の住人、流行病で17歳で死亡
22歳、詐欺師1日目で死亡

その他の収録作品

  • bonus track
  • カバー下:プロフィール

レビュー投稿数12

思い出すほど神作になっていく作品

多分読み返すほど美味しさがわかる作品な気がする…。またいつか必ず読み直そう。

学が楽に出会って世界が一変して、楽にどんなに辛く当たられてもめげないところ。
全力で追いかけて追いかけて。

楽の拗らせが罪なような、結果的に吉と出たような。もしあの頃?いやいやまだ無理かな。

死んでからもめげない学が!地獄で楽と再会できて喜ぶ学が(泣)
地獄の細かいシステムが、地獄で再会という設定が神だと思いました。
現世で執着と拗らせの平行線からの〜は見かけますが、地獄で恋を実らせる最後のチャンスを!そしてその後も!

レビューを書きながら内容を思い出してたら、萌2にするつもりの評価が神になりました。

いつもなら好意の押し付けは、なんだかな…でしたが。この作品は全然そんなシンプルなもんじゃない!究極の執着ですね!

0

おやじ、涅槃で待つ…って知ってる?

個性派・ダヨオ先生の新作はマストでしょ、と内容全く知らずにポチリ。
恋地獄で待つ。
…って、本当の地獄かい!…という驚き。さすがです。

明るくて友達いっぱいの秀才くんが、成績低下からの復活叶わず転落、グレはじめて詐欺するとこまで堕ちた。ところで思わぬ事故死。
目が覚めたら地獄で、隣には因縁の同級生がいた…
この地獄が、私たちが普通に思い描く地獄と全然違うの。まずそこが面白いし、罰は因果応報的ではあるけど、頭にタライが落ちてくるってのがドリフなの。
この因縁の同級生・学はコロナ死(?)で、本当は天国行き系なのに閻魔に頼んで恋する楽を地獄で待ってるのです。
楽が学の恋心を受け入れてくれなかったら消滅、という条件付きで。
学はほんとに真摯に紳士に楽を想う。なのに楽は自分の心を絶対認めない。
そしていよいよ時間切れとなって…

…ってそこはまぁ安心してくださいって感じだけど、2人で天国に行くわけじゃなくてそのまま地獄で生活するのね〜。で、年を重ねていって。そして地獄でも天寿を全うっていう概念があるんだね。
ただ、まだそこで終わりじゃない。
やっぱり地獄に落ちるっていうのは並大抵じゃないな〜って思った。
悪事に染まった楽はもちろん、ことわりを曲げて地獄に居座った学だって。
長い長い時間をかけてなお来世のタイミングは合わず、さてあのラストの2人は何世代後なのやら。
同じ事を繰り返さないように頑張れよ!しかないですね。

0

地獄でワンコとまさかの…!笑って泣けてしまう、地獄ファンタジー

ダヨオ先生のファンタジーもの!? ええええ、それってどんなお話なの!?と
ドキドキしながら読み始めたこちら。

もーーーーあっという間に物語世界に惹き込まれました。

片手に赤ん坊抱えた閻魔様の姿に笑い、懲りずに学にひどい言葉をぶつけて
何度もたらいを落とされている楽に笑い、
そして終盤の二人の姿にグッと胸がつかえて泣きそうになり...

いろんな感情が心地よく揺さぶられ、刺激されるお話でした。

詐欺師まがいのことを始めた初日、落ちてきた鉄筋によって事故死した楽(受)。
辿り着いた先の地獄で待っていたのは、
久しぶりに見る自分によく懐いていたワンコ…ではなく
ワンコ攻め・学(攻)で、閻魔様の命令により二人仲良く一緒に住み、
前世での行いを反省しながら過ごさねばならなくなってー

と続く、昔受けに救われた執着男前攻め×ツンツンツンツン受け、による
”恋地獄”ファンタジー。

楽が地獄に落ちた時、ずっとずっと待っていた学が
楽を背負って三途の川を渡っていく姿にまず、グッときてしまった。。
(全てを読み終えてから読み返した時もまた、たまらなくグッときました)


詐欺に手を出してしまった楽ですが、根っこの部分は実はクズなんかではなくて。

一番輝いていた頃、学をいじめから救うところなんか、
ヒーローみたいで本当にかっこ良かった✨

そんな楽に憧れ、恋をして懸命に追いかけてきた学に
学力が追い抜かれ(ここで捻くれずに奮起してたら結果は違ってたのだろうけど)、
学から追われ懐かれ好かれる心地よさを無理に心の隅に追いやり、
「うっとおしい」という感情だと思い込むようになり…

ボタンの掛け違いが少しずつ広がっていき、
転落人生になっていく様子が切ないです( ; ; )

でも本当は自らの心の奥底にある絆され感情、
学のことが好きになっている気持ち、そういうものに
楽は気がついていたんですよね。
そんな気持ち認められない、認めたくないー

強がりな楽のそんな弱さが愛おしくて、たまらなくなる。。

強制される形で始まった二人の同居生活、
ちょっとしたアクシデントがある度に自分の奥底にある学への好意に気付かされ
(体も反応して勃ってるし( ̄∀ ̄))、
かあっとなる楽、そんな楽を見てドキドキしてる学、
二人まとめてとんでもなく可愛いいいいい!!!

軽快なテンポで、終始コミカルに進んでいくお話ですが
中盤以降、切なさに胸潰れそうになる…!

学の姿が薄くなり、消え初めて分かったこの地獄世界での
学に課せられたものの重み。
認められなかった気持ちを、涙ながらに叫ぶ楽。
やっと言えて、通じた想いに涙。。

どこまでも優しい執着攻めの、粘り勝ちですね。

描き下ろしの転生後の二人の話も、温かかった…
前世と立場が逆転しているのが良き(*´艸`)
その前になんと楽が蚊に生まれ変わってるのにも、笑わせてもらいましたw

転生後、立場の逆転した”新たな二人”の物語の続きも、
読みたいなあ。。
学が優しくてワンコ(で執着♡)なところは揺るがず変わらず、な様子なのが嬉しい。

こんなふうに本当に、人生を終えた後も
巡り巡って、運命の人と運命のように再会を果たせていたらー

そんな想像をして、胸がくすぐったくなる一冊。

おかしな地獄の様子と二人の同居生活に笑って、
攻め視点のお話とツンのとれた楽の告白、
その後の二人の様子に萌えてまた泣いて。

まさに笑って泣ける、最高に素敵な地獄ファンタジー・:*+.
ダヨオ先生のファンタジー、今後もぜひぜひ拝読したいです(*´∀`*)

★修正:tnトーン(電子シーモア)

0

No Title

事故死した詐欺師の楽は高校の同級生学と再会を果たす。なんと地獄で…!
楽にとって人生転落のきっかけとなった学だけど、学の人生を救い変えたのは楽で「どうしてもまた会いたい」と地獄で待っていた学。本来は天国へ行くはずなのに楽に会いたい一心で、地獄で待ち続けた学の一途さが健気すぎて(泣)
本当は学に惹かれていたのにそれを否定し誤魔化していた楽の、学が消えてしまうとわかった時に溢れた本音に涙がボロボロと…。

既に二人とも亡くなっているという現実なのだけど、生まれ変わるまでの二人の時間がまた愛おしくて切なすぎて、ダヨオ先生最高です!!

1

ボーナストラックまで…最高!!

初めて拝読する先生です。絵も綺麗でお話のテンポもよく、最後の最後には特大感情を見せられ、私までうるっときてしまいました。

まさかの登場人物全員亡くなっている、地獄で繰り広げられるお話です。詐欺師1日目で事故により死んでしまった楽は、目の前に現れた高校時代の同級生、学に『今日から一緒に住む』事で新たに生まれ変われると言われます。
1番会いたくなかった学との再会…。2人の運命は!??というお話です。

楽が見た目通りのヤンチャでギャイギャイ学からの愛情を突っぱねるんですが、まさかのタライ(昭和ネタ……笑)が頭上から落ちて来るんですね笑笑
おびえる楽を嫌われても守ろうとするワンコな学にキュンとします♡
なぜ2人が拗れてしまったのか、2人の過去と共に明らかになってきますが、後半から最後の描き下ろしにかけてまでの展開がドラマチックすぎて涙しました。
何を書いてもネタバレになりそうなので……。
ぜひ、彼らの行く末をネタバレ無しに読んで欲しいです。

電子白塗り

3

古今東西童話的な感覚、とでも言いましょうか…( ・ิω・ิ)⁉

助けた亀に連れられて、、、辿り着いたのは乙姫の代わりにイケオジ(やや疲れめw)な閻魔さまの居る〝恋地獄〟

そこで繰り広げられるのは積極的に見せに行くスタイルの鶴の恩返しと、鼻が伸びる代わりにタライが落ちて来るピノキオのハイブリッドのような日々www

一体ナニ言ってるんだ⁈⁈⁈
って思われそうなレビューですがwww

初めて読むダヨオ先生のファンタジーなお話しから私が感じた印象は、読みながら何か昔話とか童話を思い出す感覚だったんですよね

昔話とか童話って「作り話」って分かっていて読むけど、そこから何らかのメッセージ性を感じて現実の中で活かす、みたいな役割があったりする、、、そんな感覚です(感覚を言語化して説明するのってムズカシイ~~~…‼)

本当は嬉しかったのに素直になれなくて、認める事が怖くて蓋をしただけでなく拒否をしてしまった気持ちを抱え、いつしかそれが「後悔」となったまま突然の死を迎えた楽くん

そんな楽くんに現世で助けられ、懐き、追いかけ、、、果ては一足先に旅立ったあの世でひたすらに楽くんを待つ豪徳寺くん

期せずして地獄で再会した2人の行き着く先は???
という現実とファンタジーが入り交じるなかなかトリッキーな世界観でした!

2人の心象描写は段々と明かされる所も含めて流石のダヨオ先生…‼
もどかしさや繊細で厄介な所も含めて実に人間らしさを感じる描写でキャラを感じさせてくれました

対して舞台設定や背景は若干美味しい所のつまみ食い感があって、、、もっと知りたかったな~~~…‼って思う部分はありました、、、
例えば…豪徳寺が早世してしまった時楽くんはその事を知らなかったのかな?とか、道を外していく過程での楽くんの環境とか、恋地獄での他の2人以外の事情とか、、、諸々裏設定がちゃんとありそうだけど描かれていなかったように感じる事が多かったように思う、、、その辺への渇望感は残ったかな?とは思います

それでも「死」を必然的に扱う世界の中でもコミカルさ(主に進行方向を間違えているように感じる豪徳寺くんの直進っぷり…イケジジパラダイスとか?www)を適宜挟んで楽しく最後まで読ませてくれたのは、ダヨオ先生の漫画の基礎体力のレベル違いの高さあってこそ…٩(♡ε♡ )۶

評価自体は迷わず…!とまでは正直行かなかったし悩みもしたけれど、、、
やっぱりこうして読後に色々考えられたり、作品へポジティブな意味で飢餓感が残るのは、良い意味で心を捉えて貰えたから…!という所をプラス評価にした総合的な「神」です

閻魔さまもいつか転生、出来ると良いですね|⌔•..)وチラッ♪

修正|グレートーンでカタチをハッキリ感じさせるタイプではないぼんやりだけどサラッとした感じ 濡れ場がメインなお話しではないので「可」な修正って印象でした

1

気付いたら、楽しく学びのあった1冊でした!

色んな意味で救済ストーリーという大枠がありながらも、感動一択にさせない構成がまた面白くて・・・!

面白いけれど軽い気持ちで読むラブコメではない!というのがまた深みがあるのも読ませ所のある1冊

所謂「神童」だった鷺ノ宮楽(さぎのみやらく)
そんな楽と出会い、一気に救い上げられた豪徳寺学
いつも自分の後ろを付いて回って来た学にいつの間にか追い抜かれる感覚を覚えてしまった楽

初めての挫折を乗り越えられなかった楽が引き摺って大人になってしまった先に待っていたものは・・・
と続いて行きます

後悔は先に立たないからこそ「今」を大事にしないとなぁ~と楽を見ていて思いました

でも、同時にもしかしたら後悔に気付いたからこそやり直せる!という前向きな考え方にも気付かせてくれる!

堕ちたと思った地獄がタワマンだったらちょっと夢?があるかも知れないですしね(笑)

なんだか色々メッセージ性を感じられる、楽と学の物語
まさに「楽しく学べた」1冊でした

2

これまた凄いのきたなと

詐欺師1日目にして事故で亡くなってしまい地獄に辿り着いた鷺ノ宮楽(さぎのみやらく)を待っていたのは17才にして病気で亡くなっていた豪徳寺学(ごうとくじまなぶ)でした。

まず2人の名前ぇぇぇぇぇぇ!!ってなって、次に詐欺師「1日目」というのにも、はにゃーーー!!ってなったよね。
詐欺師1日目で事故死とかどこまでも上手くいかない楽だけど詐欺師なんてやっちゃ駄目だから上手くいかなくて良かったよ。

同じ高校に通っていた2人が地獄で再会し【強制的に】同居させられて地獄マンションでの生活が始まります。
もー、なにー、この地獄マンション!高級タワマンじゃねーか!羨ましいな、コンニャロメがーー!

楽は「何者にもなれなかった人」で学は若くして病気で亡くならず生きていれば「何者かになれた人」
でも学本人はそれを目指して生きていた訳ではないんだよね、学が欲しかったのは、ずっと楽だったから。

「何者にもなれなかった」楽が、生きていれば「何者かになれた」学に愛され必要とされ「何者かになれなくても良かったんだ」と知るお話し、私にはそう感じました。

やんちゃで我儘な楽に何をされても受け入れる学のビッグラブっぷりが良かったなー。わんこ攻め大好き!

学が初めて地獄に来たとき気が付いたら地獄に順応しちゃってたエピソード笑った。さすが「何者かになれた人」だわー、すげーよ学。

閻魔大王も気になって仕方なかったー!ビジュアルもキャラも最高でした。

タライが落ちてくるシステム、あれヤバかったー!ダヨオ先生がタライを..........タライが上から.........タライ.........あのダヨオ先生が..........となってしまうwwwwwww

ダヨオ先生がこういったお話しを手掛けるとは夢にも思わずでした。
読みながら、終わらないで、まだまだこの2人のやり取り見ていたいと思いながらページをめくりました。
最終話の終わり方も、描き下ろし、電子限定、全て素晴らしかったです。

※シーモアで読みました
 修正は枠線なしの薄いグレー

5

地獄が舞台のやりなおし再会ラブ

大好きな先生なので作家様買いしました。電子で216ページ。以下ネタバレありますのでご注意ください。

詐欺師となった1日目に鉄骨落下で死んだ楽(らく)(受)。目が覚めると過去に因縁のある学(まなぶ)(攻)が目の前にいて、ここは地獄で、これから地獄マンションで一緒に暮らすと宣言されて…というお話。

こちらちょっとコミカルで切なさもあるファンタジー。ダヨオ先生のファンタジー初めてかな?
地獄が舞台だけど、よくある怖い感じじゃなくて、マンションあったりPCやスマホあったり、あまり現世と変わりないのが面白い。

まず冒頭で中学、高校時代の二人が描かれる。
初めは楽がキラキラ輝いて学の憧れだったのに、高校生になったら色々逆転。荒んでいく楽が切ない…。

長髪イケオジの閻魔大王に、学と仲良くするよう命じられ地獄マンションで同居開始。
学はずーっと楽を大好きな優しい溺愛ワンコで楽に尽くすけど、楽はツンツンでつれない。
楽も生前から学のことを憎からず思ってるのは、はたから見ると明らかなのに学に冷たい態度で、なんでこんなに意地っ張りなの?!と思っちゃう。(読み進めていくと、だんだん楽の気持ちが語られてくる。)

中盤、あるアクシデントにより二人がキスを。楽も真っ赤になっていい雰囲気になったのに、またもや意地を張る。どこまで頑固なの〜。゚(゚´ω`゚)゚。
学は全然悪くないのに、自分を責めちゃって可哀想すぎる…泣

終盤、閻魔からある事実を聞いて、ようやく自分の気持ちと向き合う楽。学の過去も覗き見て、とうとう自分の本心を…。ここまで長かった〜。

終盤にはやっと両想いになってイチャイチャする二人。ツンデレな楽が可愛い。学も幸せそうな笑顔で、ほんとによかったね〜とほっこりしました。

描き下ろしは胸キュンでちょっとうるっとしてしまいました。

独創的なストーリーで面白かったです。
ただ自分にはちょっとハマりきらなかったというか、後半のここはキュンとするポイントだなってところで、なぜかあまり萌えを感じられなかったです。作品との相性かな?

でも素敵だなって思うシーンもたくさんあったので、これからも先生の作品を読んでいきたいと思います♪

カバー下で、閻魔が転生したいって言ってたので、閻魔のスピンオフとか読んでみたいw

シーモア 薄いトーン修正(形のわかる修正。修正箇所は少なめかな。しっかり濡れ場は1回でエロ少なめです)

3

ジレジレと感動の狭間

表紙のツン受けが可愛くて気になって絶対買うって決めてました~。
しかも地獄の話!?一体どうなっちゃうの?
…これがまぁ、こちらの想定以上にツン受けで!まさにツンギレ。

地獄で同棲というちょっぴり不思議な設定と世界観。
登場人物は2人の他は閻魔大王くらいで、ほぼ2人しか出てきません。

自分の素直な気持ちに気づけない受けの楽(らく)は、学への想いを閉じ込めすぎてツン期間がとにかく長いです。意地っ張りにも程があるけど、出会いの中学の頃から順を追って描かれているので気持ちは分からなく無い。
最初はサラッと読んでしまったけれど、楽視点をじっくり読むと楽→学のかけらがいっぱい転がっていました。

対して攻めの学(まなぶ)も地獄で楽を待つほど深く重たい一途すぎる気持ちを持っている。学の片想いが長いので切なさもあり、それでも生前も死後も、ただひたすら楽に向かってる。学視点の楽が本当にかっこいい。

2人の想いがなかなか交わらなくて、正直ジレジレします。でも、その分楽がやっと自分の気持ちを認め素直になったシーンはぎゅっと胸を打たれました。

ダヨオ先生の描く恋の煌めきは本当にキラキラと美しくて、人が最大限素敵になる魔法のように感じます。
想いが通じ合ってからの地獄での2人、そしてその後…。最後の最後まで目が離せませんでした。
描き下ろしのお話もすごく良かった。読後じんわり感動で満たされます。

ジレジレと感動の狭間で評価に迷っています。もしかすると変更あるかもしれませんが、ひとまずこちらで。

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